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給食の連絡・相談ガイド|学校への伝え方と確認しておくこと

はじめにお読みください。
食物アレルギーについては、連絡帳の一文で済ませてよい事柄ではありません。かならず学校に申し出て、学校が定める手続きにしたがってください。

このページは、学校への伝え方と、確認しておくことの整理に限定しています。食べられる・食べられないの判断、除去の要否、症状への対処といった医学的な内容は一切扱いません。診断と指示は、かならず医師にご相談ください。
まず結論:給食のことを学校に伝えるときは、2つの入口を使い分けます。

①手続きが必要なこと(食物アレルギーへの対応)= 学校へ申し出て、所定の手続きへ。
②連絡帳で伝えられること(食べる量、苦手なもの、体調、当番のことなど)= 短い文で十分。

迷ったら、まず学校に「給食のことでご相談があります」と伝えてください。入口さえ間違えなければ、あとは学校が案内してくれます。

給食のことは、伝えにくいと感じて当然です

好き嫌いのことを言うと甘やかしだと思われないか。量のことを言うのは細かすぎないか。そう感じて言い出せないまま、子どもが給食の時間をつらく過ごしていた、ということは珍しくありません。

ただ、学校の側から見ると、知らないことがいちばん困ります。食べられない事情を知らずに完食を促してしまった、体調の変化に気づけなかった。そうした事態を避けるために、学校は情報を欲しがっています。伝えることは、わがままではなく協力です。

そのうえで、伝え方には入口の使い分けがあります。ここを間違えると、伝えたつもりが届いていなかった、ということが起こります。

【最重要】食物アレルギーは、学校の手続きへ

食物アレルギーへの対応は、担任の先生と保護者の間だけで完結する話ではありません。給食を作る調理場、栄養教諭や学校栄養職員、養護教諭、管理職まで含めた組織的な体制で扱われます。

文部科学省は、学校における食物アレルギー事故防止の徹底を図るため、「学校給食における食物アレルギー対応指針」を作成しています。同省の案内では、各学校設置者(教育委員会等)がこの指針を参考に所管する学校や調理場における対応の方針を定め、各学校および共同調理場では、指針と設置者が定める方針を踏まえて対応マニュアルを整備することとされています。

出典(一次情報):学校給食における食物アレルギー対応について/文部科学省

つまり、具体的な手続きと対応の範囲は、お住まいの自治体と、お子さまの学校で決まっています。「よその学校ではこうだった」は通用しません。多くの学校では、医師が作成する学校生活管理指導表(アレルギー疾患用)の提出を求めていますが、様式の名称、入手方法、提出先、締切は学校・自治体によって異なります。

保護者がすること(順番)

  1. 学校に申し出る。入学説明会、年度はじめ、転入時など、できるだけ早い時期に。連絡帳に書く場合も、内容ではなく「相談したい」ことを伝える形にします。
  2. 手続きと様式、締切を確認する。提出する書類、医療機関で記入してもらうもの、いつまでに出すか。ここを聞き漏らさないでください。
  3. 医療機関を受診し、必要な書類を作成してもらう。受診から書類の受け取りまで日数がかかることがあるため、締切から逆算して早めに動きます。
  4. 学校との面談に臨む。提出後に個別面談が設定されるのが一般的です。ここで具体的な対応が決まります。
  5. 年度が変わったら、あらためて確認する。担任も調理体制も変わります。前年度の対応が自動で引き継がれるとは限りません。
【学校に申し出るときの連絡帳・そのまま使えます】

◯◯先生
3年2組の◯◯です。
給食について、ご相談したいことがあります。
手続きや必要な書類についてうかがいたいので、お時間をいただけますでしょうか。
よろしくお願いいたします。(保護者 ◯◯) メモ:連絡帳には詳しい内容を書かず、相談したいことだけを伝えます。中身は面談や電話で話すほうが、正確に伝わり、記録にも残ります。
このページで扱わないこと。
何を除去すべきか、どの程度なら食べられるか、症状が出たときにどうするか。これらはすべて医師の診断と、学校が定める手順にしたがう領域です。インターネット上の情報でご家庭が判断する事柄ではありません。かならず、かかりつけの医療機関と学校にご相談ください。

連絡帳で伝えられること(場面別の文例)

ここからは、手続きを要さず、連絡帳で伝えて差し支えない範囲です。短く書けば十分です。

1. 量が多くて食べきれないとき

◯◯先生
3年2組の◯◯です。
給食の量が多く、時間内に食べきれずに困っているようです。
はじめに量を減らしていただくことは可能でしょうか。
よろしくお願いいたします。(保護者 ◯◯) メモ:多くの学校では配膳時に量を調整する運用がとられていますが、やり方は学校によります。相談の形で聞くのが確実です。

2. 苦手な食べものがあるとき

◯◯先生
3年2組の◯◯です。
家では牛乳を飲みきれないことが多く、給食でも残しているようです。
本人は少しずつ飲めるようになりたいと言っています。
様子を見ていただけますと助かります。(保護者 ◯◯) メモ:好き嫌いは体質や体調と切り分けにくいことがあります。「無理をさせないでほしい」のか「少しずつ挑戦させたい」のか、家庭の方針を一言添えると、先生が声のかけ方を選べます。

3. 体調がすぐれず、量を控えたいとき

◯◯先生
3年2組の◯◯です。
昨夜からおなかの調子がよくないため、本日の給食は少なめにしていただけますでしょうか。
無理に食べさせないようお願いいたします。(保護者 ◯◯) メモ:当日の連絡は、学校が指定する方法(電話や連絡アプリ)のほうが確実に届くことがあります。年度はじめに確認しておいてください。

4. 給食を止めたいとき(欠席・早退)

◯◯先生
3年2組の◯◯です。
本日は発熱のため欠席いたします。給食は止めていただけますでしょうか。
よろしくお願いいたします。(保護者 ◯◯) メモ:給食は前日までに数を確定させている学校が多く、当日の変更には締切があります。締切時刻と連絡方法は学校により異なります。

5. 宗教上・家庭の方針で食べられないものがあるとき

◯◯先生
3年2組の◯◯です。
家庭の事情で、食べられない食材があります。
どのような対応が可能か、一度ご相談させていただけますでしょうか。
よろしくお願いいたします。(保護者 ◯◯) メモ:対応の可否と方法は学校・自治体で大きく異なります。詳細な献立表を事前に受け取り、家庭で判断する形をとる学校もあります。早い時期の相談が有効です。

6. 給食当番・白衣のことで確認したいとき

◯◯先生
3年2組の◯◯です。
給食当番の白衣について、洗濯とアイロンの範囲を教えていただけますでしょうか。
次の当番までに準備いたします。(保護者 ◯◯) メモ:白衣の管理方法は学校ごとに違います。持ち帰りの週、返却の期限、アイロンの要否を最初に確認しておくと、毎回迷いません。

面談で確認しておくことリスト

連絡帳で足りるのは短い依頼までです。ここから先は、面談などまとまった時間があるときに確認しておくと、1年間が楽になります。

給食の運用について

子どもの様子について

年度はじめに確認しておくこと

面談での聞き方は個人面談で聞くこと・話すことリストにまとめています。15分の時間配分と質問例20を掲載していますので、あわせてご覧ください。

「完食させてほしい」「無理をさせないでほしい」の伝え方

給食の方針は、ご家庭によって考え方が分かれるところです。どちらの立場でも、伝え方の型は同じです。希望を先に、理由を短く。

家庭の方針伝え方の例
無理をさせないでほしい食べきれないときは、無理をさせずに残させていただければと思います。まずは食べることを嫌いにならないようにと考えています。
少しずつ挑戦させたい苦手なものも、ひと口だけ挑戦させていただけますと助かります。本人もそのつもりでいます。
時間内に食べ終わることを重視したい食べるのが遅いので、量を少なめにしていただき、時間内に終える経験を積ませたいと考えています。

どの方針でも、大切なのは本人の気持ちとずれていないかです。家庭の方針だけで決めると、子どもが板挟みになります。伝える前に、一度本人に「給食どう?」と聞いてみてください。

やってしまいがちなこと3つ

子ども本人と話しておくこと

給食のことを学校に伝える前に、一度本人と話しておくと、対応がずれません。とくに次の3点です。

ここを飛ばして家庭の方針だけで伝えると、本人が板挟みになります。「食べられるようになってほしい」という親の願いと、「今日を乗り切りたい」という本人の切実さは、別のものです。まず本人の困りごとを聞いてから、方針を決めてください。

年度が変わったら、必ず確認し直す

給食まわりで起きやすい行き違いが、年度をまたいだ引き継ぎ漏れです。担任が変わり、学年が変わり、場合によっては調理の体制も変わります。前年度の対応が自動で続くとは限りません。

年度はじめに、次のことを確認してください。

新年度の確認

とくに4つめは、確認しておく価値があります。引き継ぎの書類はあっても、細かなことまでは伝わっていないことがあります。「昨年度こうしていただいていました」と伝えるだけで、先生は動きやすくなります。責める言い方にならないよう、事実だけを短く伝えてください。

年度はじめの相談は、家庭訪問や最初の個人面談の機会が使えます。準備のしかたは家庭訪問の準備ガイド個人面談で聞くこと・話すことリストにまとめています。

行事の日・弁当の日の確認

給食がない日があります。前日に気づくと慌てるので、年度はじめと学期はじめに確認しておくと安心です。

弁当の日は、学童を利用しているご家庭では預け先の分も必要になることがあります。学校と預け先の両方に確認しておくと、二重の手配漏れを防げます。

給食費のこと

給食費の金額、納入方法、締切は自治体と学校によって異なります。口座引き落としの学校が多くありますが、時期や手続きは各校の案内にしたがってください。

経済的な事情で納入が難しい場合、就学援助などの制度が用意されている自治体があります。制度の名称、対象、申請方法、締切は自治体によって異なります。お住まいの市区町村の教育委員会や、学校の事務室に問い合わせるのが確実です。

この種の相談は、言い出しにくく感じられるかもしれません。ただ、学校や自治体にとっては通常の手続きの一つです。締切のある制度が多いので、迷っている時間がもったいないという面もあります。まず問い合わせだけでもしてみてください。

よくある質問

Q. 食物アレルギーのことは、連絡帳に書けば伝わりますか?

連絡帳だけでは足りません。文部科学省が示す「学校給食における食物アレルギー対応指針」を踏まえて、各学校設置者が方針を定め、各学校が対応マニュアルを整備することとされており、対応を希望する場合は学校所定の手続きが必要になります。多くの学校では、医師が作成する学校生活管理指導表(アレルギー疾患用)の提出を求めています。まず学校に申し出て、手続きと締切を確認してください。

Q. 給食の量が多くて食べきれないようです。減らしてもらえますか?

多くの学校では、配膳のときに量を調整する運用がとられています。ただしやり方は学校によって異なるため、連絡帳で「はじめに量を減らしていただくことは可能でしょうか」と相談する形が確実です。無理に完食を求めない方針の学校も増えていますので、本人が負担を感じている場合はそのまま伝えて構いません。

Q. 宗教上の理由や家庭の方針で食べられないものがあります。

対応の可否と方法は学校や自治体によって大きく異なります。まず学校に申し出て、どのような対応が可能かを確認してください。詳細な献立表を事前に受け取り、家庭で判断して該当日だけ弁当を持参する形をとっている学校もあります。年度はじめや転入時など、早い時期に相談しておくと調整がしやすくなります。

Q. 体調が悪い日は、給食を止めてもらえますか?

当日の欠席連絡で給食を止められるかどうかは、学校の締切時刻によります。給食は前日までに数を確定させている学校が多く、当日の変更に締切が設けられています。締切と連絡方法は学校ごとに違うため、年度はじめに確認しておくと、いざというときに迷いません。

おわりに。このページは相談機関ではなく、記載は医学的な診断や助言ではありません。食物アレルギーをはじめ、体質や健康に関わることは、かならず医療機関と学校にご相談ください。手続きの名称・様式・締切は学校と自治体によって異なりますので、最終的な確認はお子さまの学校へお願いします。

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