10月受験する?しない?まだ決めなくていい?
見立て:決める材料は「子どもの様子・家の時間・費用」の3つです。どれか1つでも分からないうちは、決めきれません。
今月決める1つ:「決める日」を1つ決めて(例:12月の最後の日曜日)、それまでに3つの材料をそろえる。
理由:期限がないと、入塾テストの案内の日付に押されて決まりやすいからです。
子どもに聞く:いま、勉強でいちばん楽しいのはどれ?(パズルみたいな算数の問題・本や図鑑を読むこと・まだ分からない)
受験の秋冬は、学年によって決めることがちがいます。小3は「受けるか・どの塾か」、小4・小5は「続け方」、小6は「日程と段取り」。学年と月ごとに、今月決めることを1つだけ書きました。決めたことはこの端末に残り、翌月のカードで「どうだった?」と比べられます。スポーツとの両立は下の節にまとめています。
入試の日付:東京・神奈川の私立中は2月1日から、埼玉は1月10日から、千葉は1月20日から始まります。学校ごとの日程は、各校の募集要項で確かめてください。偏差値・合格率は扱いません。
見立て:決める材料は「子どもの様子・家の時間・費用」の3つです。どれか1つでも分からないうちは、決めきれません。
今月決める1つ:「決める日」を1つ決めて(例:12月の最後の日曜日)、それまでに3つの材料をそろえる。
理由:期限がないと、入塾テストの案内の日付に押されて決まりやすいからです。
子どもに聞く:いま、勉強でいちばん楽しいのはどれ?(パズルみたいな算数の問題・本や図鑑を読むこと・まだ分からない)
見立て:1回のテストの点数より、「どの単元で止まったか」のほうが、次にやることを決めてくれます。
今月決める1つ:結果から、止まった単元を1つだけ選ぶ。
理由:単元が分かれば、家で今夜からやることが1つに決まるからです。
子どもに聞く:テストで、いちばん「できた!」と思った問題は?(計算・文章の問題・図や表の問題)
この月に、ほかに確かめること
見立て:塾どうしのちがいより、「わが子がその教室でどう過ごしたか」のほうが、続くかどうかに近い材料です。
今月決める1つ:体験した2つの教室を並べ、子どもの「また行きたい度」を聞いて書く。
理由:2月から週に何度もその教室で過ごすのは、子どもだからです。
子どもに聞く:体験の教室、また行きたい?(また行きたい・どっちでもいい・行きたくない)
見立て:続けられるかは、「寝る時刻までに、どれだけ余白が残るか」で見えてきます。
今月決める1つ:1週間の予定に、2月からの塾の曜日と時刻を入れて、寝る時刻までの余白を見る。
理由:小学生の睡眠は9〜12時間が目安です(厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」)。予定が増えたとき、削られやすいのは睡眠だからです。
子どもに聞く:いまの習い事、これからも続けたい?(続けたい・回数を減らしてもいい・やめてもいい)
中学受験とスポーツの両立 → わが家の1週間シミュレーター →
この月に、ほかに確かめること
見立て:塾の宿題は、子どもだけで「いつ・どれを」やるか決めるには、まだ量が多い時期です。
今月決める1つ:丸つけと、1週間の宿題の予定づくりを、家のだれがいつやるかを1つ決める。
理由:決まっていないと、毎晩「まだ終わってないの?」から始まりやすいからです。
子どもに聞く:宿題、どの時間ならやれそう?(学校から帰ってすぐ・夕ごはんのあと・朝)
見立て:2月の1か月で、宿題が終わった日が何日あったかが材料になります。
今月決める1つ:2月の記録を見てから、受けるか受けないかを決める。
理由:講習を足すと、2月に終わらなかった分の上に、さらに量が重なるからです。
子どもに聞く:2月の塾、どうだった?(楽しかった・ふつう・つかれた)
この月に、ほかに確かめること
見立て:「勉強しない」と決める前に、1週間に空いている夕方が何日あるかを見ます。
今月決める1つ:スポーツや習い事を「続ける・回数を減らす・形を変える・区切りの日まで休む」のどれにするか、子どもと1つ決める。
理由:0か100かで決めると、どちらかを全部あきらめることになるからです。
子どもに聞く:いちばん続けたいのはどれ?(スポーツ・塾・どっちも)
中学受験とスポーツの両立 → 4年生の習い事の悩み(続けたい度) →
この月に、ほかに確かめること
見立て:点数の上下より、「どの単元で止まったか」のほうが、次にやることを決めてくれます。
今月決める1つ:止まった単元を1つ選び、2週間だけ家で練習する。
理由:2週間あれば、同じ単元で前と比べられるからです。
子どもに聞く:テストで、いちばん「できた!」と思った問題は?(計算・文章の問題・図や表の問題)
見立て:転塾で変わるのは「教え方・クラスの人数・通う時間」です。いまの困りごとがどれに当たるかで、答えが変わります。
今月決める1つ:困っていることを3つ書き、まずいまの塾の面談で聞く。
理由:面談で解けることなら、教室を変えずにすむからです。
子どもに聞く:塾で、いちばん困っていることは?(授業が速い・宿題が多い・友だちや先生のこと)
この月に、ほかに確かめること
見立て:クラスの上下は、子ども自身がいちばん気にしています。
今月決める1つ:結果を見たときにかける最初の一言を、先に決めておく(例:「おつかれさま。どの問題が楽しかった?」)。
理由:決めてあると、結果を見たその場で、親が言葉を選ばずにすむからです。
子どもに聞く:テストの結果、どう聞いてほしい?(自分から話したい・すぐ聞いてほしい・しばらく聞かないで)
見立て:読み返すより、何も見ずに思い出そうとするほうが、1週間後に残りやすいことが分かっています(Roediger と Karpicke、2006年)。
今月決める1つ:覚え方を「読む」から「何も見ずに言ってみる」に変える。
理由:思い出そうとしたことが、記憶に残るからです。
子どもに聞く:覚えるなら、どれがいい?(クイズで出してもらう・カードにする・人に教える)
見立て:2月の1か月で、宿題が終わった日が何日あったかが材料になります。
今月決める1つ:2月の記録を見てから、受けるか受けないかを決める。
理由:講習を足すと、2月に終わらなかった分の上に、さらに量が重なるからです。
子どもに聞く:2月の塾、どうだった?(楽しかった・ふつう・つかれた)
この月に、ほかに確かめること
見立て:割合で止まるときは、①小数の計算で頭がいっぱい ②「〜の」「何倍」などのことばが読めていない ③意味が分かっていない、のどこかです。
今月決める1つ:どこで止まっているかを、5年生の壁の10問で見立てる。
理由:止まっている場所がちがえば、今夜やることもちがうからです。
子どもに聞く:割合の問題、どこがいや?(計算がめんどう・問題の意味が分からない・図がかけない)
見立て:成績が下がった秋に決めると、気持ちが揺れている中で決めることになります。
今月決める1つ:すぐには決めず、「区切りの日」(例:1月のクラス分けのあと)を決めて、それまでは続ける。
理由:やめるかどうかを区切りの日に決める形は、投げ出したい気持ちのまま終わらないための工夫です(ダックワースの「ハード・シング・ルール」)。
子どもに聞く:受験の勉強、いまの気持ちは?(つづけたい・すこし休みたい・やめたい)
見立て:学校の名前より、行ってみて子どもが何に反応したかのほうが、決める材料になります。
今月決める1つ:行ってみたい学校を2校えらび、説明会か文化祭の予定に入れる。
理由:2校あれば、比べて「こっちのほうが」と子どもが言えるからです。
子どもに聞く:学校えらび、どれが気になる?(部活・授業や行事・通いやすさ)
この月に、ほかに確かめること
見立て:クラスの上下は、子ども自身がいちばん気にしています。
今月決める1つ:結果を見たときにかける最初の一言を、先に決めておく。
理由:決めてあると、結果を見たその場で、親が言葉を選ばずにすむからです。
子どもに聞く:テストの結果、どう聞いてほしい?(自分から話したい・すぐ聞いてほしい・しばらく聞かないで)
見立て:勉強の時間を増やすとき、削られやすいのは睡眠です。
今月決める1つ:寝る時刻を1つ決め、そこから逆算して夜の予定を組む。
理由:小学生の睡眠は9〜12時間が目安です(厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」)。
子どもに聞く:朝、すっきり起きられる?(起きられる・ときどきつらい・いつもつらい)
見立て:6年生の秋は、説明会と文化祭の日が重なります。
今月決める1つ:志望校を3校まで、わが家の入試カレンダーに入れる。
理由:先に並べておくと、重なったときにどちらへ行くかを選べるからです。
子どもに聞く:行ってみたい学校の行事は?(文化祭・説明会・授業の見学)
この月に、ほかに確かめること
見立て:過去問は、学校の公式サイトで公開している学校と、説明会で配る学校があります。
今月決める1つ:志望校と試験日を1枚にまとめ、過去問の手に入れ方を学校ごとに確かめる。
理由:手に入れ方が分かれば、どの学校から始めるかを決められるからです。
子どもに聞く:過去問、どの学校からやってみたい?(第一志望・いちばん早い日の学校・まだ決められない)
見立て:模試の結果は回ごとに上下します。揺れたときに決めると、組み方も揺れます。
今月決める1つ:「もしも」のとき(第一志望の結果のあと・発熱・大雪)の順番を、家族で先に決めておく。
理由:前もって決めてあれば、当日に決めることを減らせるからです。
子どもに聞く:受験の日の朝、どう過ごしたい?(いつもどおり・早めに出たい・家の人と話したい)
この月に、ほかに確かめること
見立て:出願の期間は学校ごとにちがい、Web出願の入力や写真の用意が重なります。体調のことは、医師と学校の案内にしたがいます。
今月決める1つ:出願の受付開始日を、わが家の入試カレンダーに入れる。
理由:開始日が並ぶと、どの週に入力するかを決められるからです。
子どもに聞く:出願の写真、どの服で撮りたい?(いつもの服・学校に行く服・おまかせ)
見立て:前受けは、会場の空気と時間の使い方を体で知る回でもあります。
今月決める1つ:当日の段取り(家を出る時刻・持ち物・親の待ち方)を決める。
理由:段取りが決まっていると、当日の朝に迷わずにすむからです。
子どもに聞く:前受けのあと、何をしたい?(好きなものを食べる・すぐ休む・問題をふりかえる)
見立て:発表と入学手続きの締切が続き、決めることが一度に来ます。
今月決める1つ:受ける学校の入学金の期限を、募集要項で確かめて書き出す。
理由:期限が並んでいれば、発表を待つあいだに決めることが分かるからです。
子どもに聞く:全部終わったら、何をしたい?(遊びに行く・ゆっくり寝る・まだ考えられない)
見立て:4月までの1か月は、受験のあとの気持ちを落ち着ける時間でもあります。
今月決める1つ:4月までにやることを1つだけ決める(スポーツに戻るなら、その日も)。
理由:1つに決めると、受験のあとの毎日に形ができるからです。
子どもに聞く:中学で、いちばんやってみたいことは?(部活・新しい勉強・友だちづくり)
受験する学校が調査書(通知表をもとにした書類)を合否に使うかどうかは、私立・国立附属・公立中高一貫で扱いがちがいます。中学受験に内申点・通知表は影響する? 学校別の扱いを見る →
「受験の年だから、スポーツはやめさせるべき?」は、0か100かで考えるほど決めにくくなります。体を動かす時間が成績の足を引っぱるとは言えず(米国疾病対策センター、2010年)、「ゴールデンエイジを逃すと伸びない」にも、はっきりした根拠は足りないと整理されています(Ford ほか、2011年)。
受験の年に競技をどうするか → スポーツを頑張る子は、中学受験と高校受験どっち?(研究で比べる)
いまの様子(寝る時刻が遅い・子どもは続けたい・ゴールデンエイジで迷う・試合と模試が重なる・子どもがやめたいと言う)を選ぶと、なぜそうなるかと今夜決めることが1つに決まり、続ける・回数を減らす・形を変える・区切りの日まで休むの4つから、わが家の形を決めて14日後に比べられます。
0か100かではなく、続ける・回数を減らす・形を変える・区切りの日まで休む、の4つから子どもと選ぶ形があります。体を動かす時間が成績を下げるとは言えず、WHOは5〜17歳に1日平均60分の運動をすすめています。
この時期を逃すと後から伸びない、という「時期の窓」には、はっきりした根拠が足りないと整理されています(Ford ほか、2011年)。競技を減らしても、毎日体を動かす時間は残せます。