小学3年生の「勉強しない・ついていけない」止まる場所を分けると、今夜やることが1つに決まる
🗓️ 最終更新 2026年10月29日|次の見直し 2027年1月|作成・見直し:スクールコンパス編集部(根拠は研究論文と国の資料)|見直しの決め方
小学3年生の勉強、いちばん近いのはどれですか?
押すだけで大丈夫です。読むものは1つずつしか出ません。
あまりのあるわり算(26÷4)で止まる
26÷4は、「4の段で26をこえない、いちばん大きい数」を探す計算です。
お子さんに、1つだけ聞いてみてください。
「4×いくつが、26にいちばん近い?」と聞く。
すぐ答えられた
ここは大丈夫そうです。止まっているのは、別のところかもしれません。
止まった・時間がかかった
それなら、今夜はこれ1つだけで十分です。
4の段を「24・28」のように、答えの数だけ並べて言う練習を1回。そのあと26÷4を1問。
なぜ止まるのか、もう少し知りたいときはあまりのあるわり算のつまずきへ。今夜はやらなくても大丈夫です。
なぜ止まるの?(くわしく)
26÷4は、「4の段で26をこえない、いちばん大きい数」を探す計算です。九九を前から順に唱えないと出てこない子は、ここで時間がかかり、あまりを出す前に止まります。
社会の地図・理科の観察が苦手
3年生の社会は自分の町の地図から、理科は虫や植物の観察から始まります。
お子さんに、1つだけ聞いてみてください。
家の窓から「北はどっち?」と聞く。
すぐ答えられた
ここは大丈夫そうです。止まっているのは、別のところかもしれません。
止まった・時間がかかった
それなら、今夜はこれ1つだけで十分です。
近所の地図(スマホの地図でも)で、地図記号を3つ探して、何の建物か当てっこをする。
なぜ止まるのか、もう少し知りたいときは地図記号たんていノートへ。今夜はやらなくても大丈夫です。
なぜ止まるの?(くわしく)
3年生の社会は自分の町の地図から、理科は虫や植物の観察から始まります。方位や地図記号、「こん虫のからだは頭・むね・はら」など、見たことのない言葉が一度に出てくるので、覚える量で止まって見えます。
漢字が200字になり、覚えきれない
3年生から、1つの漢字に音読みと訓読みの両方が出てきて、熟語で読むことが増えます。
お子さんに、1つだけ聞いてみてください。
「家」を2通りに読めるか(いえ・か)、「家族」と読めるかを聞く。
すぐ答えられた
ここは大丈夫そうです。止まっているのは、別のところかもしれません。
止まった・時間がかかった
それなら、今夜はこれ1つだけで十分です。
その日の漢字1字で、熟語を2つ言ってもらう。書くのは1つだけでかまいません。
なぜ止まるのか、もう少し知りたいときは漢字の覚え方のつまずきへ。今夜はやらなくても大丈夫です。
なぜ止まるの?(くわしく)
3年生から、1つの漢字に音読みと訓読みの両方が出てきて、熟語で読むことが増えます。1字ずつの書き取りだけでは、熟語の読みで点を落とします。
大丈夫です。下の「いちばん近い様子を選ぶ」で、宿題の様子から一緒に見つけます。
いちばん近い様子を選ぶ(1分)
感想ではなく、見て答えられる様子を2つ選ぶと、見立て・なぜそうなるか・今夜やること1つ・お子さんに聞く3択・使える道具・相談できるところが出ます。14日後に同じ質問で前と比べられます(記録はこの端末に自動で残り、トップの聞く欄と同じ記録です)。
小学3年生の「基礎」を3つの段で確かめる
基礎は3つの段で見ます。①考えないで答えが出てくる、②意味を言える、③図にできる。下のチェックで、どの段で止まっているかを確かめられます(記録はこの端末に自動で残ります)。
様子ごとの「なぜ」と、今夜やること
「計算に時間がかかる・指で数える」とき:計算の手順が、まだ自動になっていません
なぜ? 計算の手順を思い出すのに頭の力を使い切ると、いまの問題を考える力が残りません。
小学3年生では 3年生は、わり算とかけ算の筆算が始まります。わり算が遅い子の多くは、わり算ではなく九九を「唱えないと出てこない」ところで止まっています。
今夜の1つ 算数の前提チェック(3〜5分)で、止まっている前の単元を1つ見つける
2週間後 2週間後、「1分で何問」の記録が増えていれば、効いています。
「文章題・問題文で止まる」とき:問題文のことばで止まっているかもしれません
なぜ? 計算はできるのに式が立たないときは、問題文のことばで止まっていることがあります。
小学3年生では 3年生は、かけ算とわり算の文章題が入り、4つの計算から1つを選びます。「1つ分」「いくつ分」がどの数かを、絵にかけるかを確かめます。
今夜の1つ 式を書く前に、問題文の「あわせて」「ちがいは」「〜あたり」に線を引き、その場面をテープ図か線分図にかく
2週間後 2週間後、線を引いて図にした文章題で、式を自分で立てられた問題が増えていれば、合っています。
「漢字・音読」とき:漢字は、数と覚え方の両方を見ます
なぜ? この学年で習う漢字は200字です(前の学年は160字)。
小学3年生では 3年生は、漢字200字と、ローマ字も始まります。音読みと訓読みが入りまじるので、読みでまちがえる字が急にふえます。
今夜の1つ 50問テストで、書けない字だけを拾う
2週間後 2週間後、3日前に書けなかった字を、見ないで書ける数が増えていれば、効いています。
「やる前から「いや」と言う」とき:始める前に止まるのは、「できない」が続いたからかもしれません
なぜ? 分からない問題が続くと、始める前から「いや」になります。
小学3年生では 3年生は、習い事や友だちとの約束がふえ、宿題が「やりたいことのじゃま」になりやすい学年です。やる時刻を子どもに選ばせると、言い合いが減ります。
今夜の1つ 最初の1問は、確実に解けるやさしい問題にする
2週間後 2週間後、机に向かうまでの時間が短くなっていれば、効いています。
「何をどうやればいいか分からない様子」とき:やり方そのものが分からないのは、めずらしいことではありません
なぜ? 読み返すと「分かった気」にはなりますが、思い出す練習にはなっていません。
小学3年生では 3年生は、社会・理科が始まり、調べてまとめる宿題が出ます。「何を書けばいいか分からない」は、見本を1つ見せると動き出します。
今夜の1つ まちがえた問題だけ、答えを隠してもう一度解く
2週間後 2週間後、まちがえた問題を隠して解き直したとき、正解できる数が増えていれば、合っています。
「終わらない・時間がかかりすぎる」とき:終わらないときは、時刻と量を先に決めます
なぜ? 宿題の量や時間の目安は、学校によってちがいます。
小学3年生では 3年生は、宿題の時間が30分前後にのびる学年です。長いと感じたら、どの宿題で手が止まるかを見て、そこだけ一緒にやります。
今夜の1つ 宿題を始める時刻を、毎日同じにする
2週間後 2週間後、始める時刻がそろい、終わる時刻が早くなっていれば、効いています。
「4年生で算数が急に分からなくなった(小4の壁)」とき:4年生の算数は、多くの子がつまずく学年です
なぜ? 4年生の算数は、わり算の筆算・小数・分数・面積・がい数と、目に見えない考え方が一度に増える学年です。
小学3年生では 3年生のわり算と、小数・分数の入り口が、4年生の壁の土台です。あまりのあるわり算が自然にできるかを確かめておきます。
今夜の1つ 今夜は、まちがえた問題を1問だけ、図にかいて一緒に考える
2週間後 2週間後、同じ種類の問題で、図をかいてから解こうとする姿が見られれば、効いています。変わらないときは、担任の先生に、授業でのようすと、学校でできる手助け(補習など)を聞いてみてください。
「宿題が多い・土日も宿題」とき:多いと感じたら、まず1週間の時間を記録します
なぜ? 宿題が多いかどうかは、感じ方より時間で見ると話が進みます。
低学年では 低学年は、音読や計算カードなど短い宿題が中心です。20分をこえる日が続くなら、どこで止まっているかを見ます。
今夜の1つ 今日の宿題にかかった時間を、始めと終わりの時刻で書いておく
2週間後 2週間後、記録をもとに担任の先生と話せていれば、量の調整か、やり方の工夫か、次の手が決まっています。
「宿題が多いと怒る・泣く」とき:怒るのは、終わりが見えないときです
なぜ? 宿題が多い日に怒ったり泣いたりするのは、なまけているからではなく、量の多さを一度に見て、終わりが見えなくなっているからです。
低学年では 低学年は、座っている時間そのものがまだ短い時期です。10分ごとに区切ります。
今夜の1つ 宿題を3つの山に分けて、どれからやるかを子どもに選んでもらう
2週間後 2週間後、怒る前に「どれからやる?」と自分で選べる日があれば、終わりが見える形が身についてきています。
「宿題を始めるのは、いつ?」の答えで、変わること
帰ってすぐ 帰ってすぐなら、まず少し食べて休む時間を10分だけ入れると、始めやすくなることがあります。
夕食の前 夕食の前は、始める時刻として毎日そろえやすい時間です。時刻を毎日同じにしてください。
夕食のあと 夕食のあとや寝る前は、1日の中でいちばん疲れている時間です。同じ量でも、帰ってすぐや夕食の前にずらすだけで進み方が変わることがあります。
寝る前 夕食のあとや寝る前は、1日の中でいちばん疲れている時間です。同じ量でも、帰ってすぐや夕食の前にずらすだけで進み方が変わることがあります。
相談するときは、いつ・どこで・どんな様子だったかの記録がいちばん役に立ちます。上の見立てのあとに、日付つきで1行ずつ記録して、先生や医師に見せる形でコピーできます(この端末に自動で残ります)。
相談できるところ
担任の先生(授業中にどこで手が止まっているか、家での宿題の時間の目安)。続くときは学校のスクールカウンセラー。ひとりで考えこまなくて大丈夫です。
どこに連絡するか迷ったら:5つ選ぶだけの子育ての相談先ナビ(学校の外の窓口・電話で最初に言うことまで)
先生に聞くとよいことは3つです。授業中、どんな場面で手が止まっているか。家での宿題の時間の目安。家で先にやっておくとよいこと。書き方は連絡帳の文面メーカー、面談で聞くことは個人面談の準備へ。
ほかのことも話したいときは、子育て相談室へ。ただ聞いてほしい日は受け止めるだけ、試すと決めた一手は3日後に「その後どう?」と続きを聞きます。
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出典:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」・学年別漢字配当表、東京大学社会科学研究所・ベネッセ教育総合研究所「子どもの生活と学びに関する親子調査2022」、米国の研究のまとめ:Patall, Cooper & Robinson (2008) Parent involvement in homework: A research synthesis. Review of Educational Research;米国疾病対策センター(CDC)「Tips for Giving Directions」;米国マウントサイナイ病院 親子センター「A Parent's Guide to Staying Calm」;米国ヴァンダービルト大学ケネディセンター「Positive Parenting」。スクールコンパスは医学的な判断はしません。
このページについて
書いた人:スクールコンパス編集部。最終確認日:2026年10月30日。
分かること:よくある様子ごとの「なぜそうなりやすいか」、今夜できること1つ、今夜はしなくていいこと、そのまま言える言葉、2週間後の見分け方、相談できる窓口。
分からないこと:お子さんの医学的な判断や診断。気になる様子が続くとき、生活への影響が大きいときは、担任の先生・スクールカウンセラー・かかりつけの小児科・市区町村の相談窓口に、記録を持って相談してください。
根拠にした資料
様子ごとの答えは、米国の教育心理学の研究(計算の自動化、ことばの指導、思い出す練習など)と、文部科学省の学習指導要領をもとにしています。研究の一覧と選び方は子育て相談の根拠と編集の決まりにまとめています。
よくある質問
Q. 小学3年生で習う漢字は何字ですか?
A. 小学3年生で習う漢字は200字です(2年生は160字)。文部科学省の学習指導要領の学年別漢字配当表で決まっています。
Q. 小学3年生の算数で、止まりやすいところは?
A. 主な単元はわり算・あまりのあるわり算・かけ算の筆算・小数・分数のしくみです。あまりのあるわり算(26÷4)は、4×6=24と4×7=28の2つを思い出して比べます。九九がすぐ出ないと、比べる前に止まります。
Q. ご褒美で勉強させるのは逆効果ですか?
A. 物のごほうびを約束すると、ごほうびが無くなったあとの「自分からのやる気」が下がりやすいことが、128件の実験をまとめた研究で示されています(デシ、コストナー、ライアン、1999年。反対の結果の研究もあります)。米国で子どもにお金のごほうびを配った大きな実験(フライヤー、2011年)でも、本を読むこと・テスト・成績の点へのごほうびで、成績への効果はどの都市でもはっきりとは出ませんでした。まずは物ではなく、「式を最後まで書いたね」のように、今日やったことを具体的な言葉で伝えてください。具体的な言葉はやる気を高める方向だったことも、同じまとめで示されています。
Q. 小学3年生で「計算に時間がかかる・指で数える」とき、どうすればいい?
A. 3年生は、わり算とかけ算の筆算が始まります。わり算が遅い子の多くは、わり算ではなく九九を「唱えないと出てこない」ところで止まっています。 算数の前提チェック(3〜5分)で、止まっている前の単元を1つ見つける
Q. 小学3年生で「文章題・問題文で止まる」とき、どうすればいい?
A. 3年生は、かけ算とわり算の文章題が入り、4つの計算から1つを選びます。「1つ分」「いくつ分」がどの数かを、絵にかけるかを確かめます。 式を書く前に、問題文の「あわせて」「ちがいは」「〜あたり」に線を引き、その場面をテープ図か線分図にかく
Q. 小学3年生で「漢字・音読」とき、どうすればいい?
A. 3年生は、漢字200字と、ローマ字も始まります。音読みと訓読みが入りまじるので、読みでまちがえる字が急にふえます。 50問テストで、書けない字だけを拾う
Q. 小学3年生で「やる前から「いや」と言う」とき、どうすればいい?
A. 3年生は、習い事や友だちとの約束がふえ、宿題が「やりたいことのじゃま」になりやすい学年です。やる時刻を子どもに選ばせると、言い合いが減ります。 最初の1問は、確実に解けるやさしい問題にする
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