小学4年生の「勉強しない・ついていけない」止まる場所を分けると、今夜やることが1つに決まる
🗓️ 最終更新 2026年10月29日|次の見直し 2027年1月|作成・見直し:スクールコンパス編集部(根拠は研究論文と国の資料)|見直しの決め方
小学4年生の勉強、いちばん近いのはどれですか?
押すだけで大丈夫です。読むものは1つずつしか出ません。
2けたでわるわり算の筆算(96÷24)が終わらない
÷2けたは、答え(商)の見当をつけて、大きすぎたら1つ小さくして直す、をくり返す計算です。
お子さんに、1つだけ聞いてみてください。
「96÷24は、だいたいいくつ?」と、計算せずに聞く。
すぐ答えられた
ここは大丈夫そうです。止まっているのは、別のところかもしれません。
止まった・時間がかかった
それなら、今夜はこれ1つだけで十分です。
わる数を切りのいい数に変えて見当をつける練習を1問。24を25と見て「100÷25で4くらい」と言ってから計算する。
なぜ止まるのか、もう少し知りたいときは÷2けたの筆算のつまずきへ。今夜はやらなくても大丈夫です。
なぜ止まるの?(くわしく)
÷2けたは、答え(商)の見当をつけて、大きすぎたら1つ小さくして直す、をくり返す計算です。見当をつけずに1から順に試すと、1問に時間がかかります。
面積の「たて×よこ」は言えるのに、問題が解けない
面積は「1cm²の正方形が何こ並んでいるか」です。
お子さんに、1つだけ聞いてみてください。
方眼に長方形をかいて、「1cmの正方形が何こある?」と聞く。
すぐ答えられた
ここは大丈夫そうです。止まっているのは、別のところかもしれません。
止まった・時間がかかった
それなら、今夜はこれ1つだけで十分です。
新聞紙をはり合わせて1辺1mの正方形(1m²)を作り、子どもが中に座ってみる。
なぜ止まるのか、もう少し知りたいときは面積へ。今夜はやらなくても大丈夫です。
なぜ止まるの?(くわしく)
面積は「1cm²の正方形が何こ並んでいるか」です。公式だけを覚えていると、L字の形や、cm²とm²のちがい(1m²は10000cm²)で止まります。
がい数・四捨五入をまちがえる
四捨五入は、計算より「どの位までのがい数にするか」の読み取りでまちがえます。
お子さんに、1つだけ聞いてみてください。
「3749を、百の位までのがい数にすると?」と聞く(答えは3700)。
すぐ答えられた
ここは大丈夫そうです。止まっているのは、別のところかもしれません。
止まった・時間がかかった
それなら、今夜はこれ1つだけで十分です。
問題文の「〜の位まで」「上から〜けた」に線を引いてから解く。1問だけで大丈夫です。
なぜ止まるのか、もう少し知りたいときはがい数と四捨五入のつまずきへ。今夜はやらなくても大丈夫です。
なぜ止まるの?(くわしく)
四捨五入は、計算より「どの位までのがい数にするか」の読み取りでまちがえます。「百の位までの」と「上から2けたの」は、ちがう問題です。
大丈夫です。下の「いちばん近い様子を選ぶ」で、宿題の様子から一緒に見つけます。
小学4年生で新しく出てくるもの
4年生は、わり算の筆算・面積・小数が進み、目に見える物から、頭の中で考える数に切りかわる学年です。ここで「急に分からなくなった」と感じる家庭が多く、4年生の壁(9歳・10歳の壁)とも呼ばれます。
漢字は202字(3年生は200字)。算数の主な単元は、わり算の筆算、わり算の筆算(÷2けた)、がい数と四捨五入、面積。漢字に都道府県名に使う字が入ります。
出典:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」・学年別漢字配当表。単元の時期は教科書によって前後します。
いちばん近い様子を選ぶ(1分)
感想ではなく、見て答えられる様子を2つ選ぶと、見立て・なぜそうなるか・今夜やること1つ・お子さんに聞く3択・使える道具・相談できるところが出ます。14日後に同じ質問で前と比べられます(記録はこの端末に自動で残り、トップの聞く欄と同じ記録です)。
小学4年生の「基礎」を3つの段で確かめる
基礎は3つの段で見ます。①考えないで答えが出てくる、②意味を言える、③図にできる。下のチェックで、どの段で止まっているかを確かめられます(記録はこの端末に自動で残ります)。
様子ごとの「なぜ」と、今夜やること
「計算に時間がかかる・指で数える」とき:計算の手順が、まだ自動になっていません
なぜ? 計算の手順を思い出すのに頭の力を使い切ると、いまの問題を考える力が残りません。
小学4年生では 4年生は、2けたでわるわり算の筆算が山場です。商の見当をつけてかけて引く、をくり返すので、九九とひき算の速さがそのまま出ます。
今夜の1つ 算数の前提チェック(3〜5分)で、止まっている前の単元を1つ見つける
2週間後 2週間後、「1分で何問」の記録が増えていれば、効いています。
「文章題・問題文で止まる」とき:問題文のことばで止まっているかもしれません
なぜ? 計算はできるのに式が立たないときは、問題文のことばで止まっていることがあります。
小学4年生では 4年生は、2つの式を使う問題や、がい数で答える問題が出てきます。文の順番どおりに数を使ってしまうのが、よくある止まり方です。
今夜の1つ 式を書く前に、問題文の「あわせて」「ちがいは」「〜あたり」に線を引き、その場面をテープ図か線分図にかく
2週間後 2週間後、線を引いて図にした文章題で、式を自分で立てられた問題が増えていれば、合っています。
「漢字・音読」とき:漢字は、数と覚え方の両方を見ます
なぜ? この学年で習う漢字は202字です(前の学年は200字)。
小学4年生では 4年生は、漢字202字で、都道府県の名前に使う字も入ります。同じ読みで意味のちがう字(同音異字)で止まりやすくなります。
今夜の1つ 50問テストで、書けない字だけを拾う
2週間後 2週間後、3日前に書けなかった字を、見ないで書ける数が増えていれば、効いています。
「やる前から「いや」と言う」とき:始める前に止まるのは、「できない」が続いたからかもしれません
なぜ? 分からない問題が続くと、始める前から「いや」になります。
小学4年生では 4年生は、算数がむずかしくなり「分からないからいや」がふえます。いやの理由が気持ちか中身かを、1問だけ一緒に解いて見分けます。
今夜の1つ 最初の1問は、確実に解けるやさしい問題にする
2週間後 2週間後、机に向かうまでの時間が短くなっていれば、効いています。
「何をどうやればいいか分からない様子」とき:やり方そのものが分からないのは、めずらしいことではありません
なぜ? 読み返すと「分かった気」にはなりますが、思い出す練習にはなっていません。
小学4年生では 4年生は、自主学習(自学)の宿題がふえる学年です。何をやってもよいと言われると止まるので、テーマの選び方を一緒に決めます。
今夜の1つ まちがえた問題だけ、答えを隠してもう一度解く
2週間後 2週間後、まちがえた問題を隠して解き直したとき、正解できる数が増えていれば、合っています。
「終わらない・時間がかかりすぎる」とき:終わらないときは、時刻と量を先に決めます
なぜ? 宿題の量や時間の目安は、学校によってちがいます。
小学4年生では 4年生は、算数の筆算や自学で、1問に時間がかかるようになります。終わらないときは、分からない問題の前で止まっていることが多いです。
今夜の1つ 宿題を始める時刻を、毎日同じにする
2週間後 2週間後、始める時刻がそろい、終わる時刻が早くなっていれば、効いています。
「4年生で算数が急に分からなくなった(小4の壁)」とき:4年生の算数は、多くの子がつまずく学年です
なぜ? 4年生の算数は、わり算の筆算・小数・分数・面積・がい数と、目に見えない考え方が一度に増える学年です。
小学4年生では 4年生は、わり算の筆算・角度・面積・小数・がい数と、目に見えない量を考える単元が一度に来ます。止まった単元の1つ前にもどって確かめます。
今夜の1つ 今夜は、まちがえた問題を1問だけ、図にかいて一緒に考える
2週間後 2週間後、同じ種類の問題で、図をかいてから解こうとする姿が見られれば、効いています。変わらないときは、担任の先生に、授業でのようすと、学校でできる手助け(補習など)を聞いてみてください。
「宿題が多い・土日も宿題」とき:多いと感じたら、まず1週間の時間を記録します
なぜ? 宿題が多いかどうかは、感じ方より時間で見ると話が進みます。
高学年では 高学年は、自主学習や調べ学習で時間がのびやすくなります。塾の宿題がある子は、学校と塾の合計で見ます。
今夜の1つ 今日の宿題にかかった時間を、始めと終わりの時刻で書いておく
2週間後 2週間後、記録をもとに担任の先生と話せていれば、量の調整か、やり方の工夫か、次の手が決まっています。
「宿題が多いと怒る・泣く」とき:怒るのは、終わりが見えないときです
なぜ? 宿題が多い日に怒ったり泣いたりするのは、なまけているからではなく、量の多さを一度に見て、終わりが見えなくなっているからです。
高学年では 高学年は、量の多さへの不満が出やすくなります。どこを先にやるかを本人に任せる部分をふやします。
今夜の1つ 宿題を3つの山に分けて、どれからやるかを子どもに選んでもらう
2週間後 2週間後、怒る前に「どれからやる?」と自分で選べる日があれば、終わりが見える形が身についてきています。
「宿題を始めるのは、いつ?」の答えで、変わること
帰ってすぐ 帰ってすぐなら、まず少し食べて休む時間を10分だけ入れると、始めやすくなることがあります。
夕食の前 夕食の前は、始める時刻として毎日そろえやすい時間です。時刻を毎日同じにしてください。
夕食のあと 夕食のあとや寝る前は、1日の中でいちばん疲れている時間です。同じ量でも、帰ってすぐや夕食の前にずらすだけで進み方が変わることがあります。
寝る前 夕食のあとや寝る前は、1日の中でいちばん疲れている時間です。同じ量でも、帰ってすぐや夕食の前にずらすだけで進み方が変わることがあります。
相談するときは、いつ・どこで・どんな様子だったかの記録がいちばん役に立ちます。上の見立てのあとに、日付つきで1行ずつ記録して、先生や医師に見せる形でコピーできます(この端末に自動で残ります)。
相談できるところ
担任の先生(授業中にどこで手が止まっているか、家での宿題の時間の目安)。続くときは学校のスクールカウンセラー。ひとりで考えこまなくて大丈夫です。
どこに連絡するか迷ったら:5つ選ぶだけの子育ての相談先ナビ(学校の外の窓口・電話で最初に言うことまで)
先生に聞くとよいことは3つです。授業中、どんな場面で手が止まっているか。家での宿題の時間の目安。家で先にやっておくとよいこと。書き方は連絡帳の文面メーカー、面談で聞くことは個人面談の準備へ。
ほかのことも話したいときは、子育て相談室へ。ただ聞いてほしい日は受け止めるだけ、試すと決めた一手は3日後に「その後どう?」と続きを聞きます。
ほかの悩みから探す
- 小学生の行き渋り・学校に行きたくない(朝泣く・母子分離・理由がわからない)
- 「学校に行きたくない」と言われた夜に、明日の朝のための一手
- 子どもにイライラして怒ってしまう(自分の育て方が悪かった?と思う夜に)
- 小学生の癇癪・パニック・すぐ怒る・話さない
- 子育てに疲れた・イライラが止まらない・愚痴を言える人がいない
- 子どもの体や発達が気になる
出典:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」・学年別漢字配当表、東京大学社会科学研究所・ベネッセ教育総合研究所「子どもの生活と学びに関する親子調査2022」、米国の研究のまとめ:Patall, Cooper & Robinson (2008) Parent involvement in homework: A research synthesis. Review of Educational Research;米国疾病対策センター(CDC)「Tips for Giving Directions」;米国マウントサイナイ病院 親子センター「A Parent's Guide to Staying Calm」;米国ヴァンダービルト大学ケネディセンター「Positive Parenting」。スクールコンパスは医学的な判断はしません。
このページについて
書いた人:スクールコンパス編集部。最終確認日:2026年10月30日。
分かること:よくある様子ごとの「なぜそうなりやすいか」、今夜できること1つ、今夜はしなくていいこと、そのまま言える言葉、2週間後の見分け方、相談できる窓口。
分からないこと:お子さんの医学的な判断や診断。気になる様子が続くとき、生活への影響が大きいときは、担任の先生・スクールカウンセラー・かかりつけの小児科・市区町村の相談窓口に、記録を持って相談してください。
根拠にした資料
様子ごとの答えは、米国の教育心理学の研究(計算の自動化、ことばの指導、思い出す練習など)と、文部科学省の学習指導要領をもとにしています。研究の一覧と選び方は子育て相談の根拠と編集の決まりにまとめています。
よくある質問
Q. 小学4年生で習う漢字は何字ですか?
A. 小学4年生で習う漢字は202字です(3年生は200字)。文部科学省の学習指導要領の学年別漢字配当表で決まっています。
Q. 小学4年生の算数で、止まりやすいところは?
A. 主な単元はわり算の筆算・わり算の筆算(÷2けた)・がい数と四捨五入・面積です。わり算の筆算は「たてる→かける→ひく→おろす」。かけ算に時間がかかると、4つの手順のどこまで進んだかを忘れ、「おろす」を飛ばします。
Q. 「頭がいいね」とほめるのはよくないですか?
A. 米国の小学5年生を対象にした実験(ミューラーとドゥエック、1998年)では、「頭がいいね」と能力をほめられた子は、あとでむずかしい問題に失敗したとき、続ける気持ちや成績が下がりやすく、やり方や努力をほめられた子はそうなりにくい結果でした。ほめるときは「まちがえた問題をやり直したね」のように、子どもがしたことを言葉にしてください。
Q. 小学4年生で「計算に時間がかかる・指で数える」とき、どうすればいい?
A. 4年生は、2けたでわるわり算の筆算が山場です。商の見当をつけてかけて引く、をくり返すので、九九とひき算の速さがそのまま出ます。 算数の前提チェック(3〜5分)で、止まっている前の単元を1つ見つける
Q. 小学4年生で「文章題・問題文で止まる」とき、どうすればいい?
A. 4年生は、2つの式を使う問題や、がい数で答える問題が出てきます。文の順番どおりに数を使ってしまうのが、よくある止まり方です。 式を書く前に、問題文の「あわせて」「ちがいは」「〜あたり」に線を引き、その場面をテープ図か線分図にかく
Q. 小学4年生で「漢字・音読」とき、どうすればいい?
A. 4年生は、漢字202字で、都道府県の名前に使う字も入ります。同じ読みで意味のちがう字(同音異字)で止まりやすくなります。 50問テストで、書けない字だけを拾う
Q. 小学4年生で「やる前から「いや」と言う」とき、どうすればいい?
A. 4年生は、算数がむずかしくなり「分からないからいや」がふえます。いやの理由が気持ちか中身かを、1問だけ一緒に解いて見分けます。 最初の1問は、確実に解けるやさしい問題にする
ほかの学年で見る
小学4年生のほかの悩み
ほかの悩みから探す
子どもの気持ちが分からない子どもの友だち関係学校に行きたがらない体や発達が気になるつい怒ってしまう担任の先生に相談したい・言いたいことがある子育てに疲れた・愚痴を言える人がいない悩みの一覧
15分のひとり講座:わが家のやり方を1つ決める
わが家の様子を選びながら、5つの画面で進みます。最後に「次に同じ場面が来たらこうする」を1行だけ決めて、2週間後に見直す日を受け取ります。答えは家ごとにちがうので、正解を押しつけることはしません。
決めた1行はこの端末にだけ保存されます。根拠:親がウェブで1回だけ受ける自習講座で、2週間後に子どもへの関わり方が変わったという米国の試験(Schleider ら、2021年)。
小4の勉強・宿題で、よく調べられていること
小4の壁(10歳の壁)って何?
4年生は、目に見えない考え方(分数・小数・面積・割合の入口)が増え、算数でつまずく子がふえる時期です。小4の算数の壁。
勉強のやる気を出させる方法は?
やる気は始める前より、「できた」のあとに出てきます。最初の1問をやさしくして、すぐに丸をつけると始めやすくなります。勉強の習慣のつけ方。
宿題、親はどこまで見る?
低学年は横にいて始めるまでを見守り、中学年からは終わったあとの確認だけにしていきます。丸つけのしかたは宿題の丸つけに。
勉強しない子に、つい怒ってしまう
「なんでやらないの」より「何からやる?」と選ばせる言い方のほうが、始めやすくなります。勉強しない子への関わり方。
冬休みの宿題が終わらない
残りの量を日割りにして、年末年始の3日間は空けておくと、親子とも楽になります。
どこでつまずいているか分からない
教科ごとのつまずきの見つけ方は算数・国語のつまずきガイドで。
勉強のことで毎晩ぶつかるときは、子育て相談室で一緒に考えます。