夜の保護者室
今日も一日、おつかれさまでした。この時間にこのページを開いたということは、今夜も「勉強しなさい」を巡って疲れる何かがあったのだと思います。まず、それはあなたの育て方の失敗ではありません。小学生が自分から机に向かわないのは、発達的にごく普通のことです。
いまの状況に、近いものはありますか
どれかに近ければ、このページはお役に立てるはずです。これは診断ではありません。この夜の状況を、ことばにしただけです。
今夜できる一手(ひとつだけ)
今夜はもう、勉強の話をしないと決める。
その代わりに、自分の中だけでひとつ約束してください。「明日の朝か夕方、5分だけ隣に座る」。教えなくていい、丸つけもしなくていい、ただ隣に座るだけです。小学生の家庭学習でいちばん効くのは教材でも声かけでもなく、大人がそばにいる時間だと言われます。子どもを変える一手ではなく、明日のあなたの行動をひとつ決める。今夜の一手はそれで十分です。
今夜、しなくていいこと
✕ 寝ている子を起こして話し合うこと。
今夜の話し合いは、あなたの不安を軽くするための話し合いになりがちです。それは子どもには届きません。
✕ スマホやゲームのルールを今夜作り直すこと。
怒りの熱があるうちに作ったルールは、まず守られません。ルールづくりは週末の昼間、お互いに機嫌のいいときにやるものです。
今夜の3分整理(このページの中でできます)
臨床心理の研究で広く使われてきた「書いて外に出す」「考えから距離を取る」「ゆっくり吐く呼吸」を、家庭向けに3分に簡略化したセルフワークです。治療やカウンセリングの代わりにはなりませんが、今夜の気持ちを軽くする助けになることがあります。書いたものはこの端末の中にだけ残り、どこにも送信されません。
1.いま頭の中にあることを、そのまま書き出してください。文章でなくて構いません。
2.その中で「今夜のあなたに動かせること」をひとつだけ選ぶとしたら? 動かせないことは、明日の自分に預けてしまいましょう。
3.もし親友が、今夜のあなたとまったく同じ状況で悩んでいたら——あなたは親友になんと声をかけますか。その言葉をそのまま書いてください。
4.最後にひと呼吸。丸がふくらむ間に鼻から4秒吸って、しぼむ間に口から6秒かけて吐きます。3回だけ。
しまいました。動かせないことは、明日のあなたが引き受けます。
前回のあなたが、あなたに残していた言葉
それでも重い夜がつづくなら(段階があります)
まずは、上の3分整理。ここまでで少し軽くなれば、今夜は十分です。
数日つづくなら、学校のスクールカウンセラーか自治体の教育相談へ。連絡帳や書面で申し込め、保護者だけの相談もできます。電話より、ずっと敷居は低い窓口です。
夜間や、いますぐ話したいときの窓口が下記です。「役所の番号」に見えますが、文部科学省の報告では年間約4万件の相談が寄せられてきた、実際に使われている窓口です。
「勉強しない」が2〜3週間つづき、勉強以外のこと(好きだった遊び・友達・食欲)への元気も落ちているようなら、勉強の問題ではなく、心のエネルギーの問題かもしれません。その場合はひとりで抱えず、専門の窓口へ。
学校のスクールカウンセラー/自治体の教育相談
担任を通さずに申し込める学校が多く、保護者だけの相談も可能です。お住まいの自治体名+「教育相談」で窓口が見つかります。
24時間子供SOSダイヤル(文部科学省)
24時間・年中無休・通話料無料。いじめや学校生活の不安など、子ども本人だけでなく保護者からの相談もできます。かけた地域の教育委員会の相談機関につながります。
今夜はここまでで大丈夫です。あなたが今夜このページを探したこと自体が、もう十分に親の仕事でした。おやすみなさい。