夜の保護者室
最初にお伝えしたいことがあります。このページは、受験を続けさせるためのページでも、やめさせるためのページでもありません。スクールコンパスは塾でも家庭教師でもないので、あなたがどちらを選んでも売るものがない。この立場からだけ言えることを書きます。まず、「やめどきか」を夜に決めないでください。夜の判断は、今日の模試とあなたの疲れに引きずられます。
いまの状況に、近いものはありますか
どれかに近ければ、このページはお役に立てるはずです。これは診断ではありません。この夜の状況を、ことばにしただけです。
今夜できる一手(ひとつだけ)
「やめる・続けるを、今夜は決めない」と自分に宣言する。
その代わり、明日やることをひとつだけ準備してください。塾に面談を申し込む連絡文を、今夜下書きだけしておく(送るのは明日の朝でいい)。聞くことは3つに絞ります。「本人の授業中の様子」「いま伸びていない原因を塾はどう見ているか」「あと3か月で何を変えるか」。判断材料が揃っていないのに結論だけ急ぐのが、いちばん後悔する形です。判断は、材料が揃ってから、昼間に、夫婦またはあなた自身の落ち着いた頭でやりましょう。
今夜、しなくていいこと
✕ 今夜、模試の結果をもう一度開くこと。
数字はもう変わりません。今夜見直して変わるのは、あなたの睡眠時間だけです。
✕ 今夜、志望校を下げる・受験をやめると子どもに告げること。
方針の変更は、子どもにとって「見捨てられた」と聞こえる伝え方になりやすい時間帯です。伝えるなら、材料が揃ったあと、明るい時間に、選択肢として。
今夜の3分整理(このページの中でできます)
臨床心理の研究で広く使われてきた「書いて外に出す」「考えから距離を取る」「ゆっくり吐く呼吸」を、家庭向けに3分に簡略化したセルフワークです。治療やカウンセリングの代わりにはなりませんが、今夜の気持ちを軽くする助けになることがあります。書いたものはこの端末の中にだけ残り、どこにも送信されません。
1.いま頭の中にあることを、そのまま書き出してください。文章でなくて構いません。
2.その中で「今夜のあなたに動かせること」をひとつだけ選ぶとしたら? 動かせないことは、明日の自分に預けてしまいましょう。
3.もし親友が、今夜のあなたとまったく同じ状況で悩んでいたら——あなたは親友になんと声をかけますか。その言葉をそのまま書いてください。
4.最後にひと呼吸。丸がふくらむ間に鼻から4秒吸って、しぼむ間に口から6秒かけて吐きます。3回だけ。
しまいました。動かせないことは、明日のあなたが引き受けます。
前回のあなたが、あなたに残していた言葉
それでも重い夜がつづくなら(段階があります)
まずは、上の3分整理。ここまでで少し軽くなれば、今夜は十分です。
数日つづくなら、学校のスクールカウンセラーか自治体の教育相談へ。連絡帳や書面で申し込め、保護者だけの相談もできます。電話より、ずっと敷居は低い窓口です。
夜間や、いますぐ話したいときの窓口が下記です。「役所の番号」に見えますが、文部科学省の報告では年間約4万件の相談が寄せられてきた、実際に使われている窓口です。
続ける場合もやめる場合も、判断の前に使える相談先があります。塾の面談は「営業の場」ではなく「情報を取る場」として親が主導して構いません。また、お子さんに無気力・食欲低下・眠れない様子が続くときは、受験の判断より先に、心身の回復を優先してください。
学校のスクールカウンセラー/自治体の教育相談
担任を通さずに申し込める学校が多く、保護者だけの相談も可能です。お住まいの自治体名+「教育相談」で窓口が見つかります。
24時間子供SOSダイヤル(文部科学省)
24時間・年中無休・通話料無料。いじめや学校生活の不安など、子ども本人だけでなく保護者からの相談もできます。かけた地域の教育委員会の相談機関につながります。
今夜はここまでで大丈夫です。決めない、というのも立派な決断です。材料を揃えるのは明日から。おやすみなさい。