🧭 スクールコンパス 夜の保護者室

夜の保護者室|夏休み明け編

夏休み明け、「学校に行きたくない」。2学期初日の前夜に

まず、いちばん大事なことから。夏休み明けに学校へ足が向かないのは、めずらしいことではありません。長い休みのあとが重いのは、月曜の朝が重い大人と同じで、心の仕組みとして自然なことです。国も、長期休業明けは子どもの心の負担が大きくなりやすい時期として、毎年学校や家庭に注意を呼びかけています。「うちだけ」でも「夏の過ごし方を間違えた」からでもありません。そして今夜、原因を突き止める必要もありません。

いまの状況に、近いものはありますか

どれかに近ければ、このページはお役に立てるはずです。これは診断ではありません。この夜の状況を、ことばにしただけです。

今夜できる一手(ひとつだけ)

初日の「合格ライン」を、今夜、家の中で下げておく。

おすすめの基準は「行って、帰ってくるだけで合格。給食まで行けたら大成功」。これを親のあなたが今夜決めて、できればお子さんにも軽く伝えておきます。「初日から全部がんばらなくていいよ。行って帰ってくれば十分」——この一言で、初日の朝の重さは目に見えて変わります。宿題が残っていても、初日の合否とは切り離して構いません。先生への申告は連絡帳で「休み明けで本人が疲れ気味です。宿題は少し遅れます」で足ります。

今夜、しなくていいこと

✕ 残った宿題を、前夜に一気に片づけさせること。

前夜の追い込みは、寝不足と自己嫌悪を初日の朝に持ち込ませます。宿題の遅れで叱られる痛みより、寝不足で迎える初日の方がずっと重くつきます。

✕ 「みんな行くんだから」と比べること。

休み明けの重さは人によって違います。比較は、重い子をさらに黙らせてしまいます。

✕ 初日の完璧な再出発を目指すこと。

生活リズムも気持ちも、戻るのには数日かかるのがふつうです。初日は「再開」であって「仕切り直しの試験」ではありません。

今夜の3分整理(このページの中でできます)

臨床心理の研究で広く使われてきた「書いて外に出す」「考えから距離を取る」「ゆっくり吐く呼吸」を、家庭向けに3分に簡略化したセルフワークです。治療やカウンセリングの代わりにはなりませんが、今夜の気持ちを軽くする助けになることがあります。書いたものはこの端末の中にだけ残り、どこにも送信されません。

1.いま頭の中にあることを、そのまま書き出してください。文章でなくて構いません。

2.その中で「今夜のあなたに動かせること」をひとつだけ選ぶとしたら? 動かせないことは、明日の自分に預けてしまいましょう。

3.もし親友が、今夜のあなたとまったく同じ状況で悩んでいたら——あなたは親友になんと声をかけますか。その言葉をそのまま書いてください。

4.最後にひと呼吸。丸がふくらむ間に鼻から4秒吸って、しぼむ間に口から6秒かけて吐きます。3回だけ。

それでも重い夜がつづくなら(段階があります)

まずは、上の3分整理と「合格ラインを下げる」一手。初日を軽くできれば、今夜は十分です。

初日を過ぎても行きしぶりが続くなら、学校のスクールカウンセラーか自治体の教育相談へ。連絡帳や書面で申し込め、保護者だけの相談もできます。

夜間や、いますぐ話したいときの窓口が下記です。保護者からの相談もできます。

行きたがらない日が続く、朝に体の症状(腹痛・頭痛・吐き気)が出る、またはお子さんの様子がいつもとちがって心配なとき(ひどく落ち込んでいる、食事や睡眠が大きく乱れているなど)は、時間を問わず、ためらわずに相談してください。

24時間子供SOSダイヤル(文部科学省)

0120-0-78310

24時間・年中無休・通話料無料。子ども本人だけでなく保護者からの相談もできます。かけた地域の教育委員会の相談機関につながります。

こどもの人権110番(法務省)

0120-007-110

平日8:30〜17:15・通話料無料。いじめなど、こどもの人権に関する専用相談電話です。

学校のスクールカウンセラー/自治体の教育相談

担任を通さずに申し込める学校が多く、保護者だけの相談も可能です。お住まいの自治体名+「教育相談」で窓口が見つかります。

根拠と、つづきを読む

今夜はここまでで大丈夫です。初日は、行って帰ってくれば合格。それ以上のことは、9月のあなたたちに任せましょう。おやすみなさい。

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