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下の子が生まれて上の子が赤ちゃん返りしたとき(小学生も)
🗓️ 最終更新 2026年10月29日|次の見直し 2027年1月|作成・見直し:スクールコンパス編集部(根拠は研究論文と国の資料)|見直しの決め方
💬 下の子のお世話で手いっぱいのときに、上の子まで赤ちゃんみたいになると、どうしていいか分からなくなりますよね。
よくある場面:下の子が生まれてから、できていた着替えを「やって」と言う。赤ちゃんの話し方をまねして、抱っこをせがむ。
赤ちゃん返りは、「自分もまだ大事?」を確かめているしるしです
今夜できること1つ 赤ちゃんが寝ている間などに、上の子とだけ過ごす10分をつくり、「〇〇と2人の時間、うれしいな」と伝える
📌 明日のための1行カード もし「お兄ちゃんなんだから、自分でやって」と言いそうになったら、「今日はママ(パパ)がやるね。〇〇は大事だからね」と言う
なぜ、そうなるの?
下の子が生まれると、親の時間と目は、どうしても赤ちゃんに向きます。上の子が赤ちゃんのような話し方をしたり、できていた着替えを「やって」と言ったりするのは、わがままではなく、「自分もまだ大事にしてもらえる?」を確かめる行動です。米国ミシガン大学のボリングが、下の子の誕生後の上の子の変化を調べた30の研究をまとめたところ、多くの子に大きな崩れが続くという結果ではなく、変化の出方は子どもによってちがいました。子どもの気質や親どうしの協力など、家庭の事情も出方にかかわると考えられています。小学生になってからの赤ちゃん返りも、めずらしいことではありません。
今夜の手順
- 上の子とだけ過ごす10分を、毎日同じ時刻に決める
理由:「いつ自分の番が来るか」が分かると、赤ちゃんのお世話の時間も待てるようになるからです。 - 赤ちゃん返りの「やって」には、できるだけ応える(着替え・抱っこなど)
理由:安心できると、自分からまたやり始めることが多いからです。 - 赤ちゃんのお世話は、手伝ってほしいときだけ、選べる形で頼む(「おむつ取ってくれる?それとも歌を歌ってくれる?」)
理由:押しつけられた役目より、選んで手伝えたことのほうが、上の子の誇りになるからです。
そのまま言える言いかえ
- 「お兄ちゃんなんだから、自分でやって」→ 「今日はママ(パパ)がやるね。〇〇は大事だからね」
「お兄ちゃんだから」は、がまんの理由に聞こえやすい言葉です。 - 「赤ちゃんみたいなこと言わないの」→ 「甘えたい日なんだね。おいで」
甘えを受け止めるほど、早く落ち着くことが多いです。 - 「静かにして、赤ちゃんが起きちゃう」→ 「赤ちゃんが寝てるから、ひそひそ声で話そうか」
叱るより、遊びの形にすると守りやすくなります。
今夜はしなくていいこと
上の子を「もうお兄ちゃん(お姉ちゃん)でしょ」と比べたり叱ったりすること
理由:がまんさせるほど、「大事にされていない」という不安が強まり、赤ちゃん返りが長引きやすいからです。
お子さんに聞いてみる
「赤ちゃんが来て、どんな気持ち?」
- 「うれしい」と答えたら:うれしいと答えたら、「やさしいお兄ちゃん(お姉ちゃん)だね」より、「〇〇がいてくれて助かるよ」と、役目でなく本人を認める言葉を返します。
- 「ちょっといや」と答えたら:いやと答えたら、「そう思うときもあるよね」とそのまま受け止めます。いやな気持ちを言えたことが大事です。
- 「さみしい」と答えたら:さみしいと答えたら、今夜の10分を「〇〇の時間」として、毎日同じ時刻に約束します。
- 「わからない」と答えたら:わからないと答えたら、今日はそれ以上聞かず、手をつなぐ・ひざに乗せるなど、ことば以外で近くにいる時間をとります。
2週間後に見ること
2週間後、10分の時間を楽しみにして、甘える回数が少し減ってきたら、安心が届いています。
学年で変わること
- 低学年(1〜3年生) 低学年は、まだ甘えたい気持ちが強い時期です。抱っこやひざに乗るなど、体で安心を伝えます。
- 高学年(4〜6年生) 高学年は、甘えたい気持ちを言葉にしにくい時期です。2人で出かける・話を聞くなど、子ども扱いしない形で特別な時間をつくります。
わが家の場合は?(3つの問いで答えが変わる)
ステップ2 わが家の場合は?(3問で答えが変わる赤ちゃん返りチェック)
「下の子が生まれて上の子が赤ちゃん返りした」は、家庭によってきっかけも強さもちがいます。3つの問いに答えると、わが家の場合の見立てと今夜の1つが変わります。
- いちばん近いのは?(甘える・赤ちゃんのまねをする/赤ちゃんにいじわるをする・たたく/できていたことをしなくなる(トイレ・着替えなど))
- 上の子は何歳ですか?(小学校に入る前/小学1〜3年生/小学4〜6年生)
- 親のほうは?(余裕がない・疲れている/なんとかなっている)
いちばん近いタイプの答え(タイプごとに、今夜の1つが変わります)
甘えて確かめるタイプ
甘えるのは、「まだ大事にされている」を確かめる、いちばんまっすぐな方法です。応えてもらえると安心して、自分から離れていきます。
今夜の1つ 甘えてきたら、手を止めて10秒だけでも抱きしめる
「もう大きいんだから」→ 「おいで。ぎゅっとしよう」
2週間後 2週間後、甘えてくる回数が少し減ってきたら、安心が届いています。
根拠:Volling 2012(下の子の誕生と上の子の変化の研究のまとめ)
赤ちゃんにいじわるするタイプ
赤ちゃんへのいじわるは、さみしさや取られた気持ちが、行動になって出ているものです。まず赤ちゃんを守り、そのあとで上の子の気持ちを言葉にします。
今夜の1つ 赤ちゃんを守ったあとで、「ママ(パパ)を取られた気がしたのかな」と、上の子の気持ちを代わりに言う
「なんでそんなことするの!」→ 「たたくのはだめ。さみしかったのかな」
2週間後 2週間後、いじわるが減って、気持ちを言葉で言える日が出てきたら合っています。
根拠:Volling 2012、気持ちに名前をつける研究(Lieberman ほか 2007)
できていたことをしなくなるタイプ
トイレや着替えができなくなるのは、一時的な後戻りであることが多いものです。叱らずに手伝うと、また自分でやるようになります。
今夜の1つ できなくなったことは、今週だけ手伝うと決めて、責めずに手を貸す
「なんでできないの」→ 「今週は手伝うね。またできるようになるよ」
2週間後 2週間後、自分でやろうとする日が出てきたら、もとに戻りつつあります。
根拠:Volling 2012
もとにした研究
研究と根拠をひらく
根拠:米国ミシガン大学のボリングによる研究のまとめ(2012年、下の子の誕生と上の子の変化)
研究でわかっていること 下の子が生まれたあとの上の子の変化を調べた30の研究をまとめたところ、多くの子に大きな崩れが続くという結果ではなく、変化の出方は子どもによってちがいました。子ども・親・家庭の事情が、変化の出方にかかわると整理しています。
たくさんの研究のまとめ(Volling, B. L., 2012)
研究でわかっていること 気持ちを言葉にする(「くやしい」「こわい」と名前をつける)と、不安や怒りに反応する脳の部分の反応が弱まりました。気持ちに名前をつけることが、気持ちを落ち着かせる手がかりになると考えられています。
実験(Lieberman, M. D., Eisenberger, N. I., Crockett, M. J., Tom, S. M., Pfeifer, J. H., & Way, B. M., 2007)
考えてみてほしい問い 上の子が「自分も大事にされている」と感じるのは、どんなときだと思いますか?
わが家の事情で、もう少し相談したいとき
「下の子が生まれて上の子が赤ちゃん返りしたとき(小学生も)」の相談は、学年や、いつ・どこで起きるかを書き足すと、答えがわが家に合ってきます。💬 子育て相談室で、わが家の場合を続ける(名前・メール不要)→
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下の子が生まれて、上の子が急に甘えてくる。赤ちゃん返りは1日10分で落ち着きます届いた相談:下の子が生まれて、上の子が赤ちゃん返りした
💬 赤ちゃんのお世話で手いっぱいのときに上の子まで甘えてくると、余裕がなくなりますよね。
赤ちゃん返りは、「自分も大事にされている?」を確かめる、自然な反応です。甘えを受け止めるほど早く落ち着き、突き放すほど長引きやすいとされています。1日10分でいいので、上の子だけと過ごす時間を決め、そのあいだは赤ちゃんを家族に任せるか寝ている時間にします。「お兄ちゃん(お姉ちゃん)なんだから」ではなく、「手伝ってくれて助かった」と、できたことを具体的に伝えます。
✅ 今日の一歩:今日から、上の子だけと過ごす10分を、毎日同じ時間に決める。
⛔ 今日はしなくていいこと:「お兄ちゃん(お姉ちゃん)なんだから、がまんして」と言うこと。上の子が「赤ちゃんのせいで自分は後回し」と感じ、赤ちゃん返りが長引きやすいからです。
根拠:米国小児科学会(HealthyChildren.org)の、新しい赤ちゃんを迎えるきょうだいへの関わり方の解説