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きょうだいを比べてしまう・兄弟の差が気になる

🗓️ 最終更新 2026年10月29日|次の見直し 2027年1月|作成・見直し:スクールコンパス編集部(根拠は研究論文と国の資料)|見直しの決め方

💬 比べるつもりはないのに、つい口から出てしまって、あとで胸がちくっとしますよね。

よくある場面:夕食のとき、「お姉ちゃんは2年生でもう九九ぜんぶ言えたよ」と言ってしまった。下の子は、はしを置いて黙りこんだ。

きょうだいでちがうのは、それぞれの育つ速さと得意がちがうからです

今夜できること1つ 今夜は、その子の「前の自分」とくらべて1つほめる

📌 明日のための1行カード もし「お兄ちゃんはできたのに」と言いそうになったら、「前より速くなったね」と言う

🧭 わが家の場合は? 2つの問いで、見立てと今夜の1つが変わります →

なぜ、そうなるの?

同じ親から生まれ、同じ家で育っても、得意なことや伸びる時期はちがいます。比べたくなるのは、どちらの子のことも真剣に見ているからです。ただ、比べる言葉は、言われた子だけでなく、比べられた側の子にも重くのしかかります。上の子と下の子を比べるかわりに、その子の「前の自分」と比べてほめると、どちらの子も伸びやすくなります。5年生を対象にした6つの実験では、「頭がいいね」とほめられた子より、やり方やがんばりをほめられた子のほうが、失敗のあとも粘りました(のちの追試では結果が分かれたものもあります)。

今夜の手順

  1. 今夜は、その子の「前の自分」とくらべて1つほめる
    理由:きょうだいとではなく、本人の伸びを言葉にすると、自分の力を信じやすくなるからです。
  2. 週に1回10分、その子とだけ過ごす時間を作る
    理由:子どもが決めた遊びに親がつきあう時間は、困った行動を減らすことが分かっています。
  3. ほめるときは「頭がいい」より「工夫したね」「続けたね」と、したことを言う
    理由:したことをほめられた子は、失敗したあとも粘りやすくなります。
  4. 比べる言葉が出てしまった日は、寝る前に「さっきの言い方はよくなかった」と一言伝える
    理由:落ち着いて言い直すと、関係は戻せます。

そのまま言える言いかえ

今夜はしなくていいこと

今夜、きょうだいを並べてどちらが正しいかを決めること
理由:比べられる場面が増えるほど、きょうだいどうしの張り合いも強くなりやすいからです。

お子さんに聞いてみる

「おうちで、自分だけの時間がほしいと思うことはある?」

2週間後に見ること

2週間後、比べる言葉が出る回数が減っていたり、その子と2人の時間を1回でも作れていたりすれば十分です。きょうだいの仲がひどく悪い、どちらかの子が元気がない日が続くときは、学校の担任やスクールカウンセラー、市区町村の子育ての相談窓口に相談してください。

学年で変わること

わが家の場合は?(2つの問いで答えが変わる)

ステップ2 わが家の場合は?(2問で答えが変わる「きょうだいの差」チェック)

「きょうだいで差がある・比べてしまう」は、家庭によってきっかけも強さもちがいます。2つの問いに答えると、わが家の場合の見立てと今夜の1つが変わります。

  1. いちばん近いのは?(勉強やできることに差がある/性格が正反対/つい比べる言葉が出てしまう)
  2. 子どもの様子は?(気にしていない/「どうせ〇〇のほうが」と言う)

いちばん近いタイプの答え(タイプごとに、今夜の1つが変わります)

できることに差があるタイプ

きょうだいでも、育つ速さと得意はちがいます。比べる相手を「前のその子」にすると、どの子にもほめる材料が見つかります。

今夜の1つ それぞれの子と、「先月よりできるようになったこと」を1つずつ話す

「お兄ちゃんはできたのに」→ 「先月より、ここができるようになったね」

2週間後 2週間後、それぞれの子が自分の伸びを話せていれば、比べない形ができています。

根拠:Harter の子どもの自己評価の研究、Brummelman ほか 2015(くわしくは自己肯定感のページ(前の自分と比べる))

性格が正反対のタイプ

性格のちがいは、生まれつきの気質のちがいでもあります。同じ関わり方より、それぞれに合った関わり方のほうが届きます。

今夜の1つ それぞれの子が、どんなときに落ち着くかを1つずつ書き出す

「どうしてあの子みたいにできないの」→ 「あなたは、こういうときが得意だね」

2週間後 2週間後、それぞれへの声かけが変わっていれば、気質に合った関わりができています。

根拠:慎重な気質の子の研究(Kagan)

つい比べてしまうタイプ

比べる言葉は、言われた子だけでなく、比べられた側にもプレッシャーになります。1人ずつと過ごす短い時間をつくると、比べる場面が減ります。

今夜の1つ それぞれの子と、週に1回10分、その子だけの時間をつくる

「〇〇を見習いなさい」→ 「今日はあなたとの時間ね」

2週間後 2週間後、比べる言葉が減っていれば、1人ずつの時間が効いています。

根拠:米国の親子の関わりのプログラム(子ども主導の時間)

もとにした研究

研究と根拠をひらく

根拠:Mueller & Dweck(1998)ほめ方と粘りの研究、Thomas & Zimmer-Gembeck(2007)

研究でわかっていること 5年生を対象にした6つの実験で、「頭がいいね」とほめられた子は、失敗のあとに粘りが下がり成績も落ちました。やり方やがんばりをほめられた子は、失敗のあとも粘りました。
実験(Mueller, C. M., & Dweck, C. S., 1998)

研究でわかっていること 3〜12歳の子どもと親を対象にした24の研究をまとめたところ、親子相互交流療法(子どもが決めた遊びに親がついていく時間、具体的にほめる、短く1つずつ指示する)などの親向けプログラムで、子どもの行動の困りごとと親の困りごとがどちらも減っていました。
たくさんの研究のまとめ(Thomas, R., & Zimmer-Gembeck, M. J., 2007)

考えてみてほしい問い それぞれの子に、大人になったとき、どんな自分を好きでいてほしいですか?

根拠にした研究の一覧と、選び方の決まり

わが家の事情で、もう少し相談したいとき

「きょうだいを比べてしまう・兄弟の差が気になる」の相談は、学年や、いつ・どこで起きるかを書き足すと、答えがわが家に合ってきます。💬 子育て相談室で、わが家の場合を続ける(名前・メール不要)→

この悩みに関わるページ

子どもの気持ち・行動の、ほかの場面

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この悩みで、保護者から届いた相談と答え(1件)

子育て相談室に実際に届いた相談です。見出しを押すと、答えと今日の一歩が開きます。答えは相談室と同じものです。

比べたくないのに、つい口に出る。言いかえは「先週のあなたより」から届いた相談:きょうだいを比べてしまう

💬 比べたくないのに、つい口から出てしまう。そのことで自分を責めている方も多いです。

比べてしまうのは、親が2人をよく見ている証拠でもあります。ただ、親から比べられた子は、自分への評価を下げやすいことが研究で分かっています。比べる言葉が出そうになったら、その子だけの「前のその子」と比べる言い方に変えると、同じ気持ちを傷つけずに伝えられます。

✅ 今日の一歩:今日1回、「お兄ちゃんは」ではなく「先週のあなたより」と言いかえてみる。

📌 前もって決めておく1行:もしきょうだいの1人をほめたくなったら、もう1人の前ではなく、その子と2人のときに伝える。

⛔ 今日はしなくていいこと:比べてしまった自分を責め続けること。気づけた時点で、もう言い方は変えられるからです。

根拠:親によるきょうだいへの扱いの差と子どもの自己評価の研究(McHale ら)/McHale ら(2012)きょうだい関係の研究のまとめ

言いかえ集(そのまま言える親の言葉) →つい怒ってしまうとき →

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