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子どもが学校のことを話さない(小学生)
🗓️ 最終更新 2026年10月29日|次の見直し 2027年1月|作成・見直し:スクールコンパス編集部(根拠は研究論文と国の資料)|見直しの決め方
💬 学校のことを話してくれないと、何があったのか、ずっと気になりますよね。
よくある場面:「学校どうだった?」「ふつう」。それで会話が終わる。夕飯のあと、何があったのかまったく分からない。
話さないのは、話すことがないからとは限りません
今夜できること1つ 1日5分、子どもが決めた遊びや話に、親がついていく時間をつくる
📌 明日のための1行カード もし「今日どうだった?」と言いそうになったら、「休み時間、何して遊んだ?」と言う
なぜ、そうなるの?
「今日どうだった?」は、子どもにとって答えの幅が広すぎて、何から話せばいいか決められない問いです。「ふつう」は、話したくないのではなく、選べなかった答えかもしれません。それに子どもは、小さな話を聞いてもらえた経験が重なると、大きな話もしてくれるようになります。3〜12歳の子どもと親を対象にした24の研究をまとめた分析では、子どもが決めた遊びに親がつきあう時間をつくる関わりで、親子の困りごとがどちらも減っていました。
今夜の手順
- 1日5分、子どもが決めた遊びや話に、親がついていく時間をつくる
理由:子ども主導の短い時間をくり返すと、親子の関係があたたまり、話しやすくなります。 - 「給食、何が出た?」のように、答えが1つに決まる問いで聞く
理由:答えやすい問いから入ると、話が続きやすくなります。 - 子どもが話したら、その言葉をそのままくり返す(「〇〇だったんだ」)
理由:くり返すと「聞いてもらえている」と伝わります。
そのまま言える言いかえ
- 「今日どうだった?」→ 「休み時間、何して遊んだ?」
答えが1つに決まる問いのほうが、答えやすくなります。 - 「それくらいで落ちこまないの」→ 「それは、くやしかったね」
気持ちを小さく扱うと、子どもは話さなくなります。 - 「何かあったんでしょ?言いなさい」→ 「話したくなったら、いつでも聞くよ」
問いつめられると、話すことがこわくなります。
今夜はしなくていいこと
「今日どうだった?」と何度も聞き直すこと
理由:聞かれるほど、話すことが「答えなければいけないこと」に変わってしまうからです。
お子さんに聞いてみる
「学校のこと、話したくないのは?」
- 「つかれてる」と答えたら:つかれているなら、帰ってすぐは聞かずに、夕食のあとなど落ち着いた時間に1つだけ聞いてみてください。
- 「いやなことがあった」と答えたら:「いやなことがあった」と言えたこと自体が大事な一歩です。「話したくなったら聞くよ」とだけ伝え、話してくれたら途中でさえぎらずに最後まで聞いてください。続くようなら担任の先生に学校での様子を聞きます。
- 「とくに話すことがない」と答えたら:話すことがないと感じているなら、親が先に自分の今日の小さな失敗を話すと、子どもも話しやすくなります。
2週間後に見ること
2週間後、子どもから先に話しかけてきた日が1日でもあれば、合っています。
学年で変わること
- 低学年(1〜3年生) 低学年は、遊びながらのほうが話しやすい時期です。お風呂や寝る前の布団の中が、話が出やすい場所です。
- 高学年(4〜6年生) 高学年は、向き合うより、車の中や台所で横に並んだときのほうが話しやすくなります。
わが家の場合は?(3つの問いで答えが変わる)
ステップ2 わが家の場合は?(3問で答えが変わる「学校のことを話さない」チェック)
「子どもが学校のことを話さない」は、家庭によってきっかけも強さもちがいます。3つの問いに答えると、わが家の場合の見立てと今夜の1つが変わります。
- お子さんは何年生ですか?(1〜3年生/4〜6年生)
- いちばん近いのは?(前は話していたのに、急に話さなくなった/もともと話すのが少ない/聞くと「べつに」「ふつう」で終わる/学校のことだけ話さない)
- ほかの様子は?(元気で、ほかのことは話す/元気がない・食欲が落ちた)
いちばん近いタイプの答え(タイプごとに、今夜の1つが変わります)
急に話さなくなったタイプ
前は話していたのに急に話さなくなったときは、学校で何か気になることがあったのかもしれません。高学年なら、自分の世界ができてくる成長のしるしのこともあります。問いつめず、話せる時間をつくって待ちます。
今夜の1つ 一緒に何かをしながら(車・料理・散歩)、「最近、楽しいことあった?」と軽く聞く
「なんで話してくれないの」→ 「話したくなったら、いつでも聞くよ」
2週間後 2週間後、少しでも自分から話してくれた日があれば、話せる関係が保たれています。
根拠:米国の親子の関わりのプログラム(横並びの時間)
もともと話すのが少ないタイプ
話すのが少ないのは、その子の気質のこともあります。話す量より、話したいときに聞いてもらえる安心があるかが大事です。
今夜の1つ 寝る前に5分、子どもが話したいことを話す時間をつくる(親からは質問しない)
「もっと話しなさい」→ 「(子どもの話にうなずいて聞く)」
2週間後 2週間後、寝る前の時間を子どもが楽しみにしていれば、安心して話せる場ができています。
根拠:米国の親子の関わりのプログラム(子どもが主役の時間)
「べつに」で終わってしまうタイプ
「今日どうだった?」のような大きな質問は、答えにくいものです。具体的で答えやすい質問にすると、話が続きやすくなります。
今夜の1つ 「給食、何がおいしかった?」「休み時間、何して遊んだ?」と、具体的に1つだけ聞く
「今日どうだったの?」→ 「休み時間、だれと何して遊んだ?」
2週間後 2週間後、具体的な質問に答えてくれる日がふえていれば、話す糸口ができています。
根拠:米国の親子の関わりのプログラム
学校のことだけ話さないタイプ
ほかのことは話すのに学校のことだけ話さないときは、学校に話したくない何かがある可能性があります。担任の先生にも、学校での様子を聞いておくと安心です。
今夜の1つ 担任の先生に、連絡帳か電話で「最近の学校での様子」を1つ聞く
「学校で何かあったんでしょ」→ 「学校のことは、話したくなったらでいいよ」
2週間後 2週間後、先生からの様子と家での様子を合わせて、気になることがなければ見守ってよい目安です。
根拠:Henderson・Mapp 2002(家庭と学校の協力の研究のまとめ)(くわしくは学校の先生との連絡のページ)
もとにした研究
研究と根拠をひらく
根拠:米国の心理学者ゴットマンの「感情のコーチング」、米国の親子相互交流療法(PCIT)
研究でわかっていること 3〜12歳の子どもと親を対象にした24の研究をまとめたところ、親子相互交流療法(子どもが決めた遊びに親がついていく時間、具体的にほめる、短く1つずつ指示する)などの親向けプログラムで、子どもの行動の困りごとと親の困りごとがどちらも減っていました。
たくさんの研究のまとめ(Thomas, R., & Zimmer-Gembeck, M. J., 2007)
考えてみてほしい問い 最近、この子が自分から話してくれたのは、どんな場面でしたか?
わが家の事情で、もう少し相談したいとき
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