ホームことば大辞典場面から引く › 役に立つ・立たない

役に立つ・立たないのことわざ・慣用句29語
自主学習ノート1ページ分のネタ

役に立つもの、役に立たないものについての言葉です。

ことわざ・四字熟語・慣用句をまとめて、読み方の順にならべています。ふつうの辞典は言葉を知っているときにしか引けませんが、このページは言葉が出てこないときに引けます。「くやしかった、を作文でどう書こう」から入って、語を選べます。

この一覧の使い方

  1. いま書こうとしている場面に近い語を、上から3つえらぶ。
  2. 語をひらいて「小学生の場面で言うと」を読む。自分の場面と合うか確かめる。
  3. 合った1語だけを、作文に入れてみる。3語入れると読みにくくなります。

四字熟語(8語)

一日千金(いちじつせんきん)一日が千金にあたるほど、価値があることです。使いどき 楽しい1日が、千金の値打ちがあること。1日が、とても貴重だという意味です。使い方 限られた日々の大切さを言うときに使います。「受験までの一日千金の時期に入った。」「夏休みは一日千金だと思って過ごした。」気をつけること 「一日でもうける」という意味ではありません。時間の価値の話です。にた言葉 一刻千金 一利一害(いちりいちがい)よい面もあれば、悪い面もあるということです。使いどき よいところと、悪いところが1つずつあること。利益もあれば、害もあることです。使い方 よしあしの両方があるときに使います。「便利な道具にも一利一害がある。」「一利一害を書き出して決めた。」気をつけること 「一長一短」とほぼ同じ意味です。にた言葉 一長一短 一攫千金(いっかくせんきん)一度に、たやすく大きな利益を手に入れることです。使いどき 一度で大きな利益を得ること。一度に、大きなお金を手に入れることです。使い方 苦労せずに大もうけをねらう場面に使います。ほめ言葉としては使いません。「一攫千金をねらうより、こつこつ働くほうが確かだ。」「一攫千金の夢を追って旅に出た。」気をつけること 「一獲千金」と書くこともありますが、もとの字は「攫」です。にた言葉 濡れ手で粟 一刻千金(いっこくせんきん)わずかな時間が、千金にあたるほど値打ちがある、という意味です。使いどき 試合前の10分が、とても大切に感じられること。わずかな時間が、千金の値打ちがあるという意味です。使い方 楽しい時間や大事な時間が、あっというまに過ぎてしまうときに使います。「友だちと過ごす夏休みの夜は一刻千金だ。」「本番前の10分は一刻千金だった。」気をつけること 「時間がもったいない」という節約の意味ではなく、「それほど価値がある」という意味です。にた言葉 時は金なり 私利私欲(しりしよく)自分の利益と、自分の欲だけを考えることです。使いどき 自分の得だけを考えること。自分の利益と欲だけを求めることです。使い方 身勝手さを非難するときに使います。「私利私欲で決めてはいけない。」「私利私欲を離れて考えると、答えは簡単だった。」にた言葉 我田引水 二束三文(にそくさんもん)数が多くても、値段がとても安いことです。使いどき たくさんあっても、ほとんど値打ちがないこと。数が多くても、とても安いことです。使い方 安く手放すときに使います。「二束三文で売られていた。」「二束三文でも、必要な人には値打ちがある。」気をつけること 「にそくさんもん」と読みます。にた言葉 安物買いの銭失い 薄利多売(はくりたばい)一つあたりのもうけを少なくして、たくさん売ることです。使いどき 1つの利益は小さくても、たくさん売ること。安く売って、多く売る商売のやり方です。使い方 商売のやり方について使います。「薄利多売の店だ。」「薄利多売か、少なく作って高く売るか、で考え方が分かれる。」 反面教師(はんめんきょうし)悪い見本として、そこから学ぶ相手のことです。使いどき 人の失敗を見て、自分はそうしないと決めること。悪い見本として役に立つ人や事がらのことです。使い方 人の失敗から学ぶときに使います。「去年の失敗を反面教師にして手順を変えた。」「反面教師にできることは、どんな出来事にもある。」気をつけること 良い手本という意味ではありません。悪い見本のほうです。「他山の石」と同じ向きの言葉です。にた言葉 他山の石

ことわざ(20語)

折り紙付き(おりがみつき)値打ちが確かだと、みんなが認めていることです。使いどき 毎年よい記録を出している選手のこと。確かだと認められていることです。使い方 実力や品質が保証されているときに使います。「折り紙付きの腕前だ。」「折り紙付きの品なので安心して使える。」気をつけること 折り鶴などの遊びの折り紙のことではありません。ここが入試で問われます。にた言葉 太鼓判を押す 亀の甲より年の功(かめのこうよりとしのこう)長く生きてきた人の経験は、それだけ値打ちがある、という意味です。使いどき 祖父が結び方を一発で直してくれたとき。年を重ねた人の経験は、値打ちがあるという意味です。使い方 年上の人の助言が的確だったときに使います。「おばあちゃんの言うとおりだった。亀の甲より年の功だ。」「手順を知っていたのは一番年上の人だった。亀の甲より年の功だ。」にた言葉 老いては子に従え 画竜点睛を欠く(がりょうてんせいをかく)最後の大事な仕上げが抜けていて、全体が生きてこないことです。使いどき よくできた作品なのに、最後の仕上げをしていないこと。大事な仕上げが抜けていることです。使い方 あと一歩のところが足りないときに使います。「よくできているが、まとめがない。画竜点睛を欠くだ。」「画竜点睛を欠かないよう、最後に見出しをつけた。」気をつけること 「睛」は目へんです。「晴」ではありません。にた言葉 仏作って魂入れず 漁夫の利(ぎょふのり)二人が争っているすきに、第三者が利益を横取りすることです。使いどき 二人がけんかしている間に、三人目が最後の一個を食べてしまうこと。争っているすきに、別の人が得をすることです。使い方 争いの結果、関係のない人が得をしたときに使います。「二人が言い争っている間に、三人目が席を取った。漁夫の利だ。」「二人が譲り合っている間に三人目が決めた。漁夫の利だ。」にた言葉 鳶に油揚げをさらわれる 腐っても鯛(くさってもたい)もともと値打ちのあるものは、いたんでも値打ちが残る、という意味です。使いどき 古くなっても、よい道具はやっぱり使いやすいこと。もともとよいものは、悪くなってもそれなりの値打ちがあるという意味です。使い方 かつて一流だった人やものについて使います。「古い道具だが、腐っても鯛でよく切れる。」「傷はあるが切れ味はいい。腐っても鯛だ。」気をつけること 人に向かって言うと失礼になることがあります。 芸は身を助ける(げいはみをたすける)身につけた技や芸が、思わぬところで役に立つ、という意味です。使いどき 習っていたピアノで、学校の伴奏をまかされたこと。身につけた技が、思わぬところで役に立つという意味です。使い方 趣味や特技が生きたときに使います。「ピアノが弾けたおかげで伴奏を任された。芸は身を助けるだ。」「芸は身を助けるというから、続けておいて損はない。」 宝の持ち腐れ(たからのもちぐされ)よいものを持っているのに、使わないままにしていることです。使いどき よい辞書を買ったのに、一度も開かないこと。役に立つものを持っているのに、使わないことです。使い方 使われていない才能や道具について使います。「いい楽器があるのに弾かない。宝の持ち腐れだ。」「宝の持ち腐れにしないよう、月に一度は使うことにした。」気をつけること 「持ち腐れ」は、持ったまま腐らせるという意味です。にた言葉 猫に小判・豚に真珠 知恵は万代の宝(ちえはばんだいのたから)身につけた知恵は、いつの時代でも消えない宝だ、という意味です。使いどき 覚えた解き方は、いつまでも使えること。知恵は、いつの時代でも値打ちのある宝だという意味です。使い方 学ぶことの値打ちを言うときに使います。「物はなくなるが、覚えたことは残る。知恵は万代の宝だ。」「知恵は万代の宝というから、今日の一問も無駄にはならない。」気をつけること 「万代」は「ばんだい」と読み、いつまでも、という意味です。 提灯に釣り鐘(ちょうちんにつりがね)形は似ていても、重さや値打ちがまるでちがうことです。使いどき 同じ形でも、重さがまるでちがうこと。くらべものにならないほど差があることです。使い方 くらべものにならない差について使います。「うちのチームと去年の優勝校では提灯に釣り鐘だ。」「提灯に釣り鐘ほどの差があるが、挑戦してみたい。」にた言葉 月とすっぽん・雲泥の差 沈黙は金雄弁は銀(ちんもくはきんゆうべんはぎん)黙っていることは、うまく話すことよりも値打ちがある、という意味です。使いどき 話しすぎるより、黙って聞くほうがよい場面のこと。黙っていることは、うまく話すことより値打ちがあるという意味です。使い方 話しすぎをいましめるときに使います。「余計なことは言わなかった。沈黙は金雄弁は銀だ。」「沈黙は金雄弁は銀というが、伝えるべきことは伝えたい。」気をつけること 金と銀のどちらが上かを問われます。金が沈黙、銀が雄弁です。にた言葉 言わぬが花・口は災いの元 月とすっぽん(つきとすっぽん)形は似ていても、値打ちにとても大きな差があることです。使いどき 同じ丸い形でも、月とすっぽんではくらべものにならないこと。見た目は似ていても、値打ちがまったく違うことです。使い方 二つのものを比べて、差が大きいときに使います。「同じカメラでも、あれとこれでは月とすっぽんだ。」「去年の自分と今の自分では月とすっぽんだ。」にた言葉 提灯に釣り鐘・雲泥の差 名を捨てて実を取る(なをすててじつをとる)見た目の名誉より、実際の利益を選ぶことです。使いどき 部長の役をゆずって、自分は好きな作業に集中すること。名誉より、実際の利益を選ぶことです。使い方 形式より中身を選ぶときに使います。「肩書きより中身を選んだ。名を捨てて実を取るだ。」「名を捨てて実を取り、地味だが確実な方法にした。」 濡れ手で粟(ぬれてであわ)苦労せずに、たくさんの利益を得ることです。使いどき 何もしていないのに、たくさん手に入ること。苦労せずに、大きな利益を得ることです。使い方 楽に大きな利益が出たときに使います。「濡れ手で粟のような話には気をつけたい。」「濡れ手で粟を狙うより、地道にやるほうが確実だ。」気をつけること 「泡」ではなく「粟」です。穀物の名前です。ここが入試で問われます。にた言葉 棚から牡丹餅 猫に小判(ねこにこばん)値打ちのあるものでも、それがわからない相手には役に立たない、という意味です。使いどき 妹に、大切な万年筆をあげても落書きに使われてしまうとき。値打ちが分からない人には、よいものも役に立たないという意味です。使い方 良いものが宝の持ち腐れになっているときに使います。「将棋盤をもらったが、ルールを知らないので猫に小判だ。」「使い方を知らない道具をもらっても猫に小判だ。」気をつけること 「小判」は江戸時代のお金です。にた言葉 豚に真珠・犬に論語 花より団子(はなよりだんご)見た目の美しさより、実際に役に立つもののほうがよい、という意味です。使いどき 遠足で、景色よりお弁当が楽しみなこと。見て楽しむものより、実際に役に立つもののほうがよい、という意味です。使い方 見た目や雰囲気より中身を選ぶ人について使います。からかい半分で使われることもあります。「お花見に行ったのに、ずっとお弁当を食べていた。花より団子だね。」「見た目より使いやすさで選んだ。花より団子だ。」にた言葉 色気より食い気 豚に真珠(ぶたにしんじゅ)価値のあるものを与えても、その値打ちがわからない人には意味がない、という意味です。使いどき 大事にしている図鑑を、興味のない人に貸したとき。値打ちの分からない相手に、よいものを与えても無駄だという意味です。使い方 良いものを、その良さがわからない人に渡してしまったときに使います。「高い万年筆をもらったが、字を書かない私には豚に真珠だ。」「せっかくの図鑑も、開かないままなら豚に真珠だ。」気をつけること 人に向かって言うと、その人を見下すことになります。自分について使うのが安全です。「馬の耳に念仏」は「聞く気がない」で、少しちがいます。にた言葉 猫に小判・犬に論語 負けるが勝ち(まけるがかち)あえて負けておいたほうが、結果として得になることがある、という意味です。使いどき 言い争いを途中でやめて、あとで話し合ったほうがうまくいくとき。あえて引くことが、結果として得になるという意味です。使い方 争わずに引くほうがよい場面で使います。「言い争いをやめて引いた。負けるが勝ちだ。」「意地を張らずに引いた。負けるが勝ちだ。」気をつけること いつでも負けたほうがよい、という意味ではありません。にた言葉 柔よく剛を制す 無用の長物(むようのちょうぶつ)あっても役に立たず、かえってじゃまになるもののことです。使いどき 教室に置いたままの、だれも使わない大きな机のこと。あっても役に立たず、かえってじゃまなものです。使い方 使わない大きな物について使います。「使わない大きな机は無用の長物になった。」「無用の長物にならないよう、買う前に置き場所を決めた。」気をつけること 「長物」は長すぎて使いにくいもの、という意味です。「宝の持ち腐れ」は良いものを使えていないことで、少しちがいます。にた言葉 宝の持ち腐れ 良薬は口に苦し(りょうやくはくちににがし)よく効く薬は苦いように、ためになる忠告は聞きづらい、という意味です。使いどき 耳の痛い注意ほど、あとで役に立つこと。よく効く薬が苦いように、ためになる忠告は聞きづらいという意味です。使い方 きびしい助言を受けたときに使います。「耳が痛い注意だった。良薬は口に苦しだ。」「良薬は口に苦しと思って、最後まで聞くことにした。」気をつけること 中国の古い書物にある言葉がもとになっています。にた言葉 忠言耳に逆らう 若い時の苦労は買ってでもせよ(わかいときのくろうはかってでもせよ)若いうちの苦労は、あとで必ず役に立つから、進んで経験しなさい、という意味です。使いどき 係の仕事を引き受けて、進め方を覚えたこと。若いうちの苦労は、あとで役に立つという意味です。使い方 大変な役割を引き受けるかどうか迷っている人に使います。「大変な係を引き受けた。若い時の苦労は買ってでもせよ、というから。」「大変な当番を引き受けた。若い時の苦労は買ってでもせよという。」気をつけること 人に無理をさせる言いわけには使えません。自分で選ぶときの言葉です。にた言葉 艱難汝を玉にす

慣用句(1語)

元も子もない(もともこもない)すべてを失って、何も残らないことです。使いどき 欲張って、全部失うこと。元手も利益も、なくすことです。使い方 やりすぎで台なしになったときに使います。「体をこわしたら元も子もない。」「元も子もなくなる前に、休むことにした。」気をつけること 子どものことではありません。利子のことです。にた言葉 台無しにする

このページの語で、自主学習ノートを1ページ書く

何を書けばよいか決まらないときは、上から3語えらんで、この順に写すだけで1ページになります。④だけが自分で書くところです。

 月 日( )ことばしらべ 役に立つ・立たない
めあて 役に立つ・立たないのときに使うことばを3つ調べて、自分の生活で使ってみる。

① えらんだ3語 (上の一覧から3つ書きうつす)
② それぞれの意味 (1語につき1行)
③ 使いどき (どんなときに使うことばか。一覧に書いてあります)
④ 自分でつくった文 (3語のうち1つで、自分のことを1文。ここだけ自分で考えます)
⑤ にている言い方 (同じ場面で使える語が、ほかにいくつあったか)

1語ページを開くと、例文2つと図解、2択クイズもあります。3語ぶん開けば、②と③はそのまま写せます。

学年べつの自学ネタ一覧(ことば以外も)→ 自主学習ノートの書き方(4部構成)→ 読書感想文の書き方(同じ言い方ばかりになるとき)→

ほかの場面から引く

場面は全部で40あります。ここにはそのうち12を出しています。全部の場面を見ると、書こうとしている中身に近いものをえらべます。

いきものが出てくる78語自然のものが出てくる132語食べものが出てくる61語学ぶ・本35語がんばる・努力36語しっぱい・まちがい47語じょうず・名人64語へた・にがて28語友だち・なかま44語家族・親子33語うれしい・楽しい25語かなしい・くやしい20語

ここから先に進む

📚 ことば大辞典の一覧(ことわざ・四字熟語・慣用句)→ 🔁 子どもの言葉から引く言いかえ辞典(やばい・ふつう)→ ⏱️ その慣用句、その場面で合っていますか → ✍️ 漢字1026字の書き順・読み方 → 🖨️ 小学生の無料プリント →