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中国のことわざ・故事成語58選
日本のことわざとの対応と意味・中学入試での出され方

日本の「三日坊主」を、中国では「三日魚をとって、二日あみをほす」と言います。同じ意味でも、たとえに使うものが国によってちがうのです。反対に「五十歩百歩」や「漁夫の利」のように、中国の昔の話がそのまま日本に伝わったことわざもたくさんあります。

このページは、今の中国のことわざ11を意味の近い日本のことわざとならべ、中国から伝わった故事成語47語をもとの本ごとにまとめました。親子で「どっちのたとえが分かりやすい?」と話すと、両方の言葉が頭に残ります。

🎯 当てっこクイズ中国と日本のことわざ中国から伝わった故事成語中学入試での出され方

中国のことわざクイズ:日本のどのことわざと同じ?

中国のことわざを日本語にしたものを読んで、似た意味の日本のことわざを4つから選んでください。中学入試と同じ形です。

今の中国のことわざと、意味の近い日本のことわざ(11)

左が中国語(いま中国で使われている言い方)、その下が日本語にしたものです。日本のことわざを押すと、意味と使い方のページに進めます。

三天打鱼,两天晒网

「三日魚をとって、二日あみをほす」

日本では:三日坊主入試に出た

少しやってはすぐ休み、長く続かないこと。中国では、魚とりとあみほしにたとえます。

铁杵磨成针

「鉄のきねも、みがき続ければ針になる」

日本では:雨垂れ石を穿つ入試に出た

小さな力でも、あきらめずに続ければ大きなことができること。詩人の李白が、子どものころに出会ったおばあさんの話として伝わっています。

屋漏偏逢连夜雨

「雨もりする家に、毎晩雨がふる」

日本では:泣きっ面に蜂入試に出た

こまっているときに、さらにこまったことが重なること。

好了伤疤忘了疼

「傷がなおると、いたみをわすれる」

日本では:喉元過ぎれば熱さを忘れる入試に出た

苦しかったことも、すぎてしまうとすぐにわすれてしまうこと。

班门弄斧

「名人の大工の家の前で、おのの腕前を見せる」

日本では:釈迦に説法

その道の名人に、得意そうに教えようとすること。魯班(ろはん)は、中国で大工の名人として知られる人です。

对牛弹琴

「牛に向かって琴をひく」

日本では:馬の耳に念仏入試に出た

いくら言って聞かせても、相手に通じないこと。日本では馬、中国では牛のたとえです。

一口吃不成胖子

「一口食べただけでは、太れない」

日本では:千里の道も一歩から

大きなことは、一度にはできない。少しずつ積み重ねることが大事、ということ。

种瓜得瓜,种豆得豆

「うりを植えればうりがとれ、豆を植えれば豆がとれる」

日本では:因果応報

したことに合った結果が、自分に返ってくること。

失败是成功之母

「失敗は、成功の母」

日本では:失敗は成功のもと

失敗から学ぶことで、次の成功につながること。日本語とたとえまでほとんど同じです。

一寸光阴一寸金

「少しの時間も、金と同じ値打ちがある」

日本では:時は金なり

時間はとても大切なので、むだにしてはいけないこと。

骑驴找驴

「ロバに乗りながら、ロバをさがす」

日本では:灯台下暗し

いちばん近くにあるものに、かえって気づかないこと。

中国の昔の本から伝わった故事成語・ことわざ(47語)

どれも、日本で今もふつうに使われている言葉です。もとになった本ごとに分けました。押すと開きます。

論語(孔子の言葉)(4語)

温故知新おんこちしん入試に出た

昔のことをよく調べて、そこから新しい考え方を見つけることです。

巧言令色こうげんれいしょく

口先だけうまく、うわべをかざって人に気に入られようとすることです。

📜 『論語』にある「巧言令色、鮮なし仁」がもとです。「令色」は顔つきをつくろうことです。

過ぎたるは猶及ばざるが如しすぎたるはなおおよばざるがごとし

やりすぎることは、足りないことと同じくらいよくない。

📜 孔子の言葉を記した『論語』にある一節がもとになっています。

義を見てせざるは勇なきなりぎをみてせざるはゆうなきなり

正しいと分かっていることをやらないのは、勇気がないということだ。

📜 孔子の言葉を記した『論語』にある一節がもとになっています。「義」は正しい行いのことです。

孟子・荀子・老子・荘子(7語)

五十歩百歩ごじっぽひゃっぽ

少しの差はあっても、本質的には同じだということです。

📜 戦で五十歩逃げた者が、百歩逃げた者を笑った、という中国の話がもとになっています。

青は藍より出でて藍より青しあおはあいよりいでてあいよりあおし

教えを受けた人が、教えた人よりすぐれるようになることです。

大器晩成たいきばんせい

すぐれた人は、時間をかけてゆっくり大成する。

📜 中国の古い書物『老子』にある言葉がもとになっています。「大器」は大きな器のことです。

千里の道も一歩からせんりのみちもいっぽから

どんなに大きなことも、始まりは小さな一歩だ。

井の中の蛙大海を知らずいのなかのかわずたいかいをしらず

せまい世界のことしか知らないで、それが世界のすべてだと思いこんでいる。

📜 中国の古い書物『荘子』にある話がもとになっています。井戸の中のカエルに海の話をしても通じない、という一節です。

大同小異だいどうしょうい入試に出た

だいたい同じで、細かいところだけちがうことです。

📜 「大同」は大部分が同じ、「小異」は小さなちがいのことです。

朝三暮四ちょうさんぼし

目先のちがいにとらわれて、結果が同じであることに気づかないことです。

📜 猿に「朝三つ夕方四つ」と言うと怒り、「朝四つ夕方三つ」と言うと喜んだ、という中国の話がもとになっています。合計は同じです。

詩経(昔の詩)(2語)

他山の石たざんのいし

よその人のよくない言動も、自分をみがく材料になる。

切磋琢磨せっさたくま入試に出た

仲間どうしがはげまし合って、ともに力を伸ばすことです。

📜 骨や玉をみがく作業を表す四つの字からできています。『詩経』にある言葉がもとです。

史記・戦国策(国と戦いの歴史)(7語)

背水の陣はいすいのじん

もう後がない状態で、全力で立ち向かうことです。

📜 川を背にして陣を敷き、逃げ道をなくして戦った、という中国の古い話がもとになっています。

四面楚歌しめんそか

まわりが敵ばかりで、味方が一人もいない状態のことです。

📜 中国の古い歴史の話がもとになっています。囲まれた陣の中で、四方から敵である楚の国の歌が聞こえてきて、味方がもういないと悟った、という場面です。

鶏口となるも牛後となるなかれけいこうとなるもぎゅうごとなるなかれ

大きな集団の後ろにいるより、小さな集団でも先頭に立つほうがよい。

📜 「鶏口」は鶏の口、「牛後」は牛の尻のことです。中国の古い話がもとになっています。

傍若無人ぼうじゃくぶじん

まわりに人がいないかのように、勝手にふるまうことです。

📜 「傍」はそば、「若無人」は人がいないかのようだ、という意味です。

漁夫の利ぎょふのり

二人が争っているすきに、第三者が利益を横取りすることです。

📜 シギとハマグリが争っているところへ漁師が来て、両方とも捕まえてしまった、という中国の話がもとになっています。

蛇足だそく

なくてもよい、よけいな付けたしのことです。

📜 昔の中国で、蛇の絵を早く描く競争をしたとき、先に描き終えた人が足まで描き足して負けてしまった、という話から来ています。

虎の威を借る狐とらのいをかるきつね

強い人の力をたよりにして、いばっている人のことです。

📜 狐が虎のうしろを歩き、獣たちが逃げるのを見て、自分が恐れられていると思いこんだ、という中国の古い話がもとになっています。

三国志のころの話(4語)

三顧の礼さんこのれい

目上の人が、へりくだって何度もたのみに行くことです。

📜 中国の劉備が、諸葛孔明の家を三度たずねて協力をたのんだ話から来ています。

水魚の交わりすいぎょのまじわり

水と魚のように、切っても切れないほど親しい関係のことです。

📜 中国の古い歴史の話がもとになっています。魚は水がなければ生きられない、というたとえです。

白眉はくび

多くの中で、いちばんすぐれているもののことです。

📜 昔の中国で、たいへん優秀な五人兄弟のうち、いちばんすぐれた兄のまゆに白い毛がまじっていた、という話から来ています。

危急存亡ききゅうそんぼう

生き残れるかどうかの、たいへんな瀬戸際のことです。

📜 「存亡」は、生き残るかほろびるかということです。

そのほかの昔の本や話(23語)

人間万事塞翁が馬にんげんばんじさいおうがうま

幸せと不幸せは入れかわるもので、そのときの出来事が良いか悪いかは決められない。

📜 中国の古い書物にある話がもとになっています。老人の馬が逃げてしまい、その馬がすぐれた馬を連れて帰り、その馬から落ちて足を折り、そのけがのおかげで戦に行かずにすんだ、という話です。

臥薪嘗胆がしんしょうたん

目的をとげるために、長い間つらいことをがまんすることです。

覆水盆に返らずふくすいぼんにかえらず

一度してしまったことは、もう元にもどせない。

呉越同舟ごえつどうしゅう入試に出た

仲の悪い者どうしが、同じ場所に居合わせることです。

📜 仲の悪い呉と越の人が同じ舟に乗り、嵐のときには協力した、という中国の話がもとになっています。

画竜点睛がりょうてんせい

最後に加える、いちばん大事な仕上げのことです。

📜 絵の名人が竜を描き、最後に瞳を入れたら竜が飛び去った、という中国の話がもとになっています。

百聞は一見に如かずひゃくぶんはいっけんにしかず

百回聞くより、一回自分の目で見るほうがよくわかる。

📜 中国の古い歴史書『漢書』にある言葉がもとになっています。

虎穴に入らずんば虎子を得ずこけつにいらずんばこじをえず

危険をおかさなければ、大きな成果は手に入らない。

逆鱗に触れるげきりんにふれる

目上の人を、ひどく怒らせてしまうことです。

📜 竜のあごの下に1枚だけ逆さに生えたうろこがあり、そこにさわると竜がはげしく怒る、という中国の話がもとです。

圧巻あっかん

全体の中で、いちばんすぐれている部分のことです。

📜 昔の中国の試験で、いちばんよい答案を、ほかの答案の上に置いたことから来ています。巻を圧する、という組み立てです。

破天荒はてんこう

だれも成しとげなかったことを、初めて成しとげることです。

📜 昔の中国で、合格者の出ない地方を「天荒」と呼び、そこから初めて合格者が出たことを「天荒を破る」と言ったのが始まりです。

断腸の思いだんちょうのおもい

はらわたがちぎれるほど、つらく悲しい気持ちのことです。

📜 昔の中国で、子をさらわれた母猿が舟を追い続け、力尽きたあとに腹の中を見たら腸がちぎれていた、という話から来ています。

捲土重来けんどちょうらい

一度負けた者が、勢いを取りもどして再び攻めてくることです。

📜 「捲土」は土ぼこりを巻き上げること、つまり勢いのたとえです。

一網打尽いちもうだじん

一度にまとめて全部つかまえることです。

📜 一つの網で魚を全部とる、というたとえです。

羊頭狗肉ようとうくにく

看板と中身がちがうことです。立派に見せて、実際はそうでないことをいいます。

📜 羊の頭をかかげて、犬の肉を売る、というたとえから来ています。

馬耳東風ばじとうふう

人の意見や忠告を、まったく気にとめないことです。

📜 心地よい春風が吹いても、馬は何とも思わない、というたとえです。

李下に冠を正さずりかにかんむりをたださず

人にうたがわれるような行いは、はじめからしないほうがよい。

📜 すももの木の下で冠を直すと、実を取っていると疑われる、というたとえです。

瓜田に履を納れずかでんにくつをいれず

うたがわれるようなことは、はじめからしない。

📜 うりの畑で靴を履き直すと、うりを取っていると疑われる、というたとえです。

良薬は口に苦しりょうやくはくちににがし

よく効く薬は苦いように、ためになる忠告は聞きづらい。

朱に交われば赤くなるしゅにまじわればあかくなる入試に出た

人はつきあう相手によって、良くも悪くも変わる。

雨垂れ石を穿つあまだれいしをうがつ入試に出た

小さな力でも、根気よく続ければ大きなことを成しとげられる。

📜 屋根から落ちる雨のしずくでも、長い年月をかければ石に穴をあける、というたとえです。

疑心暗鬼ぎしんあんき

うたがう気持ちが強くなると、何でもないことまで恐ろしく思えてくることです。

📜 「疑心、暗鬼を生ず」という言葉を短くしたものです。うたがう心が、暗やみの中に鬼を見せる、という意味です。

臨機応変りんきおうへん入試に出た

その場の様子に合わせて、やり方を変えることです。

📜 「臨機」はその場にのぞむこと、「応変」は変化に応じることです。

以心伝心いしんでんしん入試に出た

言葉にしなくても、気持ちが通じ合うことです。

📜 もとは仏教の言葉で、言葉によらず心から心へ伝えることを表します。

中学入試では、中国のことわざはこう出る

スクールコンパス編集部が、学校の公式サイトで公開された入試問題を読んで記録した中では、次の回で「中国のことわざを日本語にしたものを読んで、似た意味の日本のことわざを選ぶ」問題が出ています(問題文は載せていません)。

この形の問題は、中国のことわざを知らなくても、日本のことわざの意味が分かっていれば答えられます。上のクイズで、日本のことわざの意味から選ぶ練習をしておくと、そのまま力になります。ほかの学校の出題は中学入試に出た語句にまとめています。

あわせて使うページ

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❓ よくある質問

Q. 中国のことわざで有名なものは?

「失敗は成功の母(失败是成功之母)」「一寸の時間は一寸の金(一寸光阴一寸金)」「牛に琴をひく(对牛弹琴)」などがよく知られています。日本の「失敗は成功のもと」「時は金なり」「馬の耳に念仏」と、意味がほとんど同じです。

Q. 故事成語とことわざのちがいは?

故事成語は、中国の昔の本に書かれた出来事(故事)から生まれた言葉です。「矛盾」「蛇足」「五十歩百歩」のように、もとになった話があります。ことわざは、昔から言い伝えられてきた教えや知恵の短い言葉で、もとの話がはっきりしないものも多くあります。

Q. 日本のことわざで、中国から来たものはどれ?

「五十歩百歩」「漁夫の利」「背水の陣」「覆水盆に返らず」「人間万事塞翁が馬」などは、中国の昔の本の話から日本に伝わりました。このページでは47語を、もとになった本ごとにまとめています。

Q. 中学入試に中国のことわざは出ますか?

スクールコンパス編集部が読んだ入試問題では、実践女子学園中学校(2025年2月2日午後 第4回)、実践女子学園中学校(2026年2月1日午後 第2回)で中国のことわざを日本語にしたものを読んで、似た意味の日本のことわざを選ぶ問題が出ています。日本のことわざの意味を知っていれば答えられる形です。

中国語のことわざは、中国で一般に知られている言い方だけを選び、日本語の直訳と説明はスクールコンパス編集部が書いています。由来は広く知られている説だけをのせています。学校の授業・学童・塾・家庭で自由に使ってください(出典として「スクールコンパス」と書いていただけるとうれしいです)。