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読書週間に、本を読まない子とどうするか

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読書週間は、10月27日から11月9日までの2週間です。文化の日をはさむ形で、1947年から続いています。学校では読書カードが配られて、毎日読んだページ数を書くことになります。

そして毎年、この2週間に同じことが起きます。カードが白いまま何日も過ぎて、こちらが焦って「本読んだ?」と聞き、子どもがますます本を開かなくなる。

📅 2026年の読書週間は、第80回です

10月27日(火)から11月9日(月)まで。今年の標語は「静かだけど、冒険中。」です。初日の10月27日は、法律で決められた文字・活字文化の日でもあります。

2週間の1冊は、いちばん文字の少ない本から

ほんだなコンパスで学年ごとにならべた本のうち、いちばん文字の少ない1冊を出しました。読み切れた1冊があると、次の1冊が軽くなります。

1年生 はらぺこあおむし(エリック・カール 作/もりひさし 訳)
あおむしが食べたものだけ、ページに穴があいています。
2年生 スイミー(レオ・レオニ 作/谷川俊太郎 訳)
小さな魚が集まって大きな魚のふりをします。
3年生 ざんねんないきもの事典(今泉忠明 監修)
生き物の不利な特徴を1見開き1つずつ紹介します。
4年生 せいめいのれきし(バージニア・リー・バートン 文・絵/いしいももこ 訳)
地球ができてから今日までを、舞台の幕が上がる形で見せます。
5年生 星の王子さま(サン=テグジュペリ 作)
さばくに不時着した飛行士が、小さな星から来た王子さまに出会います。
6年生 君たちはどう生きるか(吉野源三郎)
物語と、おじさんが書いたノートが交互に出てきます。

📝 読書週間の読書カード(14日ぶん・印刷) ページ数ではなく「なにを読んだか」と「ひとこと」を書く形です。とちゅうでやめた日も書けます。

📕 1冊読ませようとしないでください

本を読まない子にとって、いちばん重いのは「最後まで読まなければいけない」という前提です。

途中でやめていい、と先に言ってあげてください。10ページ読んでつまらなかったら閉じる。それでいい。大人だってそうしています。「読み切らなくていい」と分かった子は、本を開くようになります。

読書カードのページ数を目的にしないでください。数字を埋めるために読むと、読むことが作業になります。カードは学校に出すためのもので、子どもの読書量を測るためのものではありません。

📚 「本」の範囲を広げる

物語だけが読書ではありません。本棚の物語のところで止まっているから、読むものがないだけのことがあります。

図鑑、なぞなぞ、スポーツのルールブック、料理の本、地図帳、乗り物の本、学習まんが。字が並んでいて、自分で意味を取っているなら、それは読書です。

図書館で選ばせるとき、親が「それは絵ばっかりじゃない」と言った瞬間に終わります。選んだものを、そのまま借りさせてください。3回に1回でも当たれば、そこから続きます。

📖 何を読ませるか、決まらないとき

「本を読みなさい」で止まる家の多くは、読む本が決まっていません。図書館に行っても、棚の前で10分立ったまま帰ってくる。それは選び方を知らないだけです。

学年からえらぶ

小1小2小3小4小5小6

いまの気分からえらぶ

ここがいちばん効きます。「読書」ではなく「いま笑いたい」「こわい話が読みたい」から入ると、本人が選びます。

みじかい話笑えるこわいかがくスポーツ伝記絵本長い話感想文が書きやすい

「みじかい話」から始めてください。読み切れた経験が1回あると、次の1冊が軽くなります。厚い本を最後まで読ませることが目的ではありません。

🌙 家でできる、いちばん短い手

寝る前の10分だけ、決める

「今日は本を読みなさい」ではなく、時間だけを決めてください。寝る前の10分。その10分に本を開くかどうかは本人が決めます。開かない日があってかまいません。時間が決まっていないと、いつまでも「あとで」になります。

親も、そのとき何か読む

同じ部屋で、親がスマホを見ていると、子どもは本を開きません。10分だけ、こちらも何か読んでください。雑誌でも新聞でもいい。「読む時間」だという空気があるかどうかで、まったく変わります。

高学年でも、読み聞かせをやめない

読み聞かせは低学年のものだと思われていますが、高学年でも効きます。自分で読むと文字を追うことに力を使いますが、聞くだけなら中身に集中できます。読むのが苦手な子ほど、聞くと物語を楽しめます。照れる年ごろなら、車の中や寝る前の暗い部屋で。

✏️ 感想文は、書かせなくていいです

学校から出ていないなら、書かせないでください。

感想文を書くことになると、子どもは読みながら「あとで何を書こう」と考えます。その時点で、読むことが作業になります。

読書週間は、読むこと自体を続けるための2週間です。感想は、聞かれたときに口で言えれば十分です。それも「どうだった?」ではなく「いちばん好きだったのはどこ?」と聞くと、答えが返ってきます。

🫂 「うちの子は本を読まない」と思っている方へ

この2週間、いちばんつらいのは白いままの読書カードです。ほかの子は埋まっているのに、と思う。

本を読む子と読まない子の差は、家の熱心さの差ではありません。字を追うのが得意な子と、そうでない子がいます。動くもののほうが入りやすい子がいます。それは向き不向きで、しつけの結果ではありません。

それに、読書週間は2週間で終わります。この2週間で本好きにしようとしなくていい。ここで無理に読ませて本が嫌いになるほうが、ずっと損です。

今年は「本を1冊、家の中で開いた」だけで十分です。それが去年より1回多ければ、進んでいます。

🧭 関連する入口

読書週間は毎年10月27日から11月9日までの2週間で、1947年に始まりました。文化の日をはさむ形で決まっています。主催は読書推進運動協議会です。学校での取り組みかた(読書カード、朝読書、図書館の開放日)は学校によってちがうので、学校からのお便りでご確認ください。このページは2026年9月9日に作りました。