こども家庭庁の調査(令和7年度・速報)では、スマホでインターネットを使う子は10歳で39.9%、11歳で50.8%、12歳で66.3%です(出典)。「禁止」だけでは続かず、隠れて使うほうに向かいやすいので、ここでは家で守れるルールの作り方をまとめます。何歳から何が使えるか(規約の年齢・アカウント・フィルタリング)は、スマホ・タブレットは何歳から?で、お子さんの生まれた年月から確かめられます。

この記事では、子どもと一緒にルールを作る方法を学年別テンプレート付きで解説します。親が一方的に決めたルールは破られます。自分で決めたルールは守られます。

この悩み、実はこういう構造です

スマホ問題の根っこは「スマホが悪い」ではありません。構造はこうです。

🔍 スマホ問題の構造
  • 表面:ゲームをやめない、動画を見すぎる、SNSでトラブル
  • 中間:脳の報酬系がスマホに最適化され、勉強が相対的に「つまらない」
  • 根っこ:ルール作りのプロセスに子どもが参加していない(=自律性の欠如)

心理学の自己決定理論では、人は「自分で決めた」と感じるときに最もルールを守ります。親が決めて押しつけるルールは、高学年になるほど反発されます。

学年別ルールテンプレート

学年決めるべきルール目安
小1〜小2①利用時間 ②利用場所 ③課金禁止1日30分以内 / リビングのみ / 親のアカウントで管理 / 夜20時まで
小3〜小4①利用時間 ②アプリの許可制 ③オンラインの約束1日45分〜1時間 / 新しいアプリは親の許可制 / 知らない人とつながらない / 夜21時まで
小5〜小6①時間の自己管理 ②SNSルール ③個人情報の保護1日1〜1.5時間(自分で管理) / SNSの投稿は親と確認 / 写真の公開禁止 / パスワードは親と共有 / 夜22時まで

ルール作りの3ステップ

ステップ1:親が「心配していること」を正直に伝える(「目が悪くなるのが心配」「知らない人と関わるのが怖い」)

ステップ2:子どもに「どんなルールなら守れそう?」と聞く(提案させる)

ステップ3:紙に書いて、親子で署名する(契約ごっこ)。冷蔵庫に貼る

📱 わが家のデジタルの約束を作る(スマホ・動画・LINE・SNS・ゲーム・課金・AI)

スマホ・動画・SNS・ゲーム・AIの約束を、ここ1か所で1枚にします。使っているものだけをえらぶと、その約束だけが入ります。それぞれ「なんのために使うか」を子どもに言ってもらってから書くと、時間の約束もあとから決めやすくなります。見直す日は、1か月後か、13歳のアカウントなどの「つぎの節目」の1か月前の早いほうに自動で決まります(節目は、何歳からの見取り図で生まれた年と月を入れると出ます)。

破ったときの対応フロー

🔀 ルールを破ったとき、こう対応してください

① 1回目:「ルール覚えてる?」と確認するだけ。怒らない
② 2回目:「次に破ったらどうするか」を子ども自身に決めさせる
③ 3回目:子どもが決めたペナルティを実行する(親が決めた罰ではない)
④ それでも繰り返す:ルール自体が現実的でない可能性。ルールを見直す話し合いへ

最悪の対応は「没収」です。没収は一時的に効きますが、子どもとの信頼関係を壊します。隠れて使うようになると、トラブルが見えなくなり、もっと危険です。

親が今週やること1つ

「うちのスマホルール、紙に書いてある?」を確認する。口約束のルールは存在しないのと同じです。紙に書いて貼るだけで、守る確率が大きく変わります。まだ書いていなければ、今週末に子どもと一緒に書いてください。

関連する悩みとのつながり

🔗 スマホ問題は、他の悩みの「増幅装置」です

スマホ→友人関係のSNSトラブル、スマホ→ゲーム依存→勉強しない、スマホ→夜更かし→学校で集中できない。スマホのルールを整えるだけで、友人関係・学力・生活リズムの3つが同時に改善するケースは多いです。逆に言えば、スマホのルールが崩壊すると、すべてが連鎖的に崩れます。

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📝 この記事について
最終更新: 2026年3月28日 / 作成: スクールコンパス編集部
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❓ よくある質問

スマホは何歳から持たせるべき?
「何歳から」より「ルールを一緒に作れる成熟度があるか」が基準です。約束を理解し守れる年齢が前提。キッズ携帯から段階的に移行する家庭も多いです。
ゲームを完全に禁止すべき?
完全禁止は逆効果です。ゲームは子どもの重要なコミュニケーションツール。友人関係にも影響します。禁止するより「時間と場所のルール」で管理する方が現実的です。
子どもがルールを守らないときはどうする?
即没収は最悪手。まず「ルール覚えてる?」と確認、次に「破ったらどうするか」を子ども自身に決めさせ、3回目にそのペナルティを実行。それでもダメならルール自体を見直す。
LINEは何年生から使わせるべき?
禁止の年齢はありませんが、運営会社はアプリストアの利用推奨年齢を12歳以上にしていて、12歳未満は家庭で話し合い保護者の許可を得て使うよう案内しています。18歳未満はIDで検索できない・されないしくみです。始める前に「友だち追加は会ったことのある人だけ」「グループで悪口が始まったら書きこまずに知らせる」「夜の使用時間」を約束に入れておきましょう。