小学1年生の「勉強しない・ついていけない」止まる場所を分けると、今夜やることが1つに決まる
🗓️ 最終更新 2026年10月29日|次の見直し 2027年1月|作成・見直し:スクールコンパス編集部(根拠は研究論文と国の資料)|見直しの決め方
小学1年生の勉強、いちばん近いのはどれですか?
押すだけで大丈夫です。読むものは1つずつしか出ません。
くり上がりのたし算(8+5)で指を使う
8+5は、5を2と3に分けて8に2をたし、10のまとまりを作ってから3をたします(さくらんぼ計算)。
お子さんに、1つだけ聞いてみてください。
「10は7と、いくつ?」と聞いて、3秒以内に答えられるか。
すぐ答えられた
ここは大丈夫そうです。止まっているのは、別のところかもしれません。
止まった・時間がかかった
それなら、今夜はこれ1つだけで十分です。
おはじきや小さなお菓子を10こ、両手に分けて隠し、片手を見せて「こっちの手は何こ?」と当てっこを5回。
なぜ止まるのか、もう少し知りたいときはさくらんぼ計算のつまずきへ。今夜はやらなくても大丈夫です。
なぜ止まるの?(くわしく)
8+5は、5を2と3に分けて8に2をたし、10のまとまりを作ってから3をたします(さくらんぼ計算)。ここで止まる子の多くは、たし算ではなく「10は8といくつ」「5は2といくつ」がすぐ出ないところで止まっています。
時計の「何時何分」が読めない
長い針の1目もりは1分ですが、数字の「4」を「20分」と読むには5とびで数える力が要ります。
お子さんに、1つだけ聞いてみてください。
長い針が「4」を指している時計を見せて「何分?」と聞く。
すぐ答えられた
ここは大丈夫そうです。止まっているのは、別のところかもしれません。
止まった・時間がかかった
それなら、今夜はこれ1つだけで十分です。
家の時計の前で、5とびで「5・10・15…」と声に出しながら、長い針の数字を1つずつ指でたどる。
なぜ止まるのか、もう少し知りたいときは時計の読み方のつまずきへ。今夜はやらなくても大丈夫です。
なぜ止まるの?(くわしく)
長い針の1目もりは1分ですが、数字の「4」を「20分」と読むには5とびで数える力が要ります。時計そのものより、5・10・15…と数えることが先に止まっていることがあります。
音読はできるのに、内容を聞くと答えられない
1年生の音読は、1字ずつ拾って読むことに力を使い切りやすく、読み終えても意味が頭に残っていないことがあります。
お子さんに、1つだけ聞いてみてください。
教科書の1文を読んだあと、「だれが、何をした?」と聞く。
すぐ答えられた
ここは大丈夫そうです。止まっているのは、別のところかもしれません。
止まった・時間がかかった
それなら、今夜はこれ1つだけで十分です。
音読は1ページ全部ではなく、2行を2回。2回目のあとに「だれが何をした?」を1つだけ聞く。
なぜ止まるのか、もう少し知りたいときは音読と意味のつまずきへ。今夜はやらなくても大丈夫です。
なぜ止まるの?(くわしく)
1年生の音読は、1字ずつ拾って読むことに力を使い切りやすく、読み終えても意味が頭に残っていないことがあります。「は・を・へ」や小さい「っ」で止まるのも同じ理由です。
大丈夫です。下の「いちばん近い様子を選ぶ」で、宿題の様子から一緒に見つけます。
小学1年生で新しく出てくるもの
1年生は、ひらがなを読む・書く、10までの数を分ける、時計を読む、の3つが同時に始まる学年です。どれも「もう分かったつもり」で先に進みやすく、2学期のくり上がりで止まって見えることがよくあります。
漢字は80字。算数の主な単元は、くり上がりのあるたし算、くり下がりのあるひき算、時計のよみかた。生活科・国語・算数など。
出典:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」・学年別漢字配当表。単元の時期は教科書によって前後します。
いちばん近い様子を選ぶ(1分)
感想ではなく、見て答えられる様子を2つ選ぶと、見立て・なぜそうなるか・今夜やること1つ・お子さんに聞く3択・使える道具・相談できるところが出ます。14日後に同じ質問で前と比べられます(記録はこの端末に自動で残り、トップの聞く欄と同じ記録です)。
小学1年生の「基礎」を3つの段で確かめる
基礎は3つの段で見ます。①考えないで答えが出てくる、②意味を言える、③図にできる。下のチェックで、どの段で止まっているかを確かめられます(記録はこの端末に自動で残ります)。
様子ごとの「なぜ」と、今夜やること
「計算に時間がかかる・指で数える」とき:計算の手順が、まだ自動になっていません
なぜ? 計算の手順を思い出すのに頭の力を使い切ると、いまの問題を考える力が残りません。
小学1年生では 1年生は、くり上がりのたし算(8+5)とくり下がりのひき算(13−8)で止まりやすい学年です。指を使うのは自然な段階なので、「10はいくつといくつ」がすぐ出るかを先に確かめます。
今夜の1つ 算数の前提チェック(3〜5分)で、止まっている前の単元を1つ見つける
2週間後 2週間後、「1分で何問」の記録が増えていれば、効いています。
「文章題・問題文で止まる」とき:問題文のことばで止まっているかもしれません
なぜ? 計算はできるのに式が立たないときは、問題文のことばで止まっていることがあります。
小学1年生では 1年生の文章題は「あわせて」「のこりは」の短い文です。文を読むこと自体に力を使い切っていることが多いので、親が読んで聞かせて、式が立つかを先に見ます。
今夜の1つ 式を書く前に、問題文の「あわせて」「ちがいは」「〜あたり」に線を引き、その場面をテープ図か線分図にかく
2週間後 2週間後、線を引いて図にした文章題で、式を自分で立てられた問題が増えていれば、合っています。
「漢字・音読」とき:漢字は、数と覚え方の両方を見ます
なぜ? この学年で習う漢字は80字です。
小学1年生では 1年生は、ひらがな・カタカナと漢字80字を一度に覚えます。音読で1字ずつ拾っているあいだは、意味が頭に残りにくい時期です。
今夜の1つ 50問テストで、書けない字だけを拾う
2週間後 2週間後、3日前に書けなかった字を、見ないで書ける数が増えていれば、効いています。
「やる前から「いや」と言う」とき:始める前に止まるのは、「できない」が続いたからかもしれません
なぜ? 分からない問題が続くと、始める前から「いや」になります。
小学1年生では 1年生の「いや」は、学校で1日がんばったあとの疲れのことがよくあります。宿題の中身より、始める時刻と場所を決めるほうが効きます。
今夜の1つ 最初の1問は、確実に解けるやさしい問題にする
2週間後 2週間後、机に向かうまでの時間が短くなっていれば、効いています。
「何をどうやればいいか分からない様子」とき:やり方そのものが分からないのは、めずらしいことではありません
なぜ? 読み返すと「分かった気」にはなりますが、思い出す練習にはなっていません。
小学1年生では 1年生は、宿題の「やり方」そのものを習っている最中です。プリント1枚の順番(名前→1問目→見直し)を一緒に声に出して決めます。
今夜の1つ まちがえた問題だけ、答えを隠してもう一度解く
2週間後 2週間後、まちがえた問題を隠して解き直したとき、正解できる数が増えていれば、合っています。
「終わらない・時間がかかりすぎる」とき:終わらないときは、時刻と量を先に決めます
なぜ? 宿題の量や時間の目安は、学校によってちがいます。
小学1年生では 1年生の宿題は、ふつう15〜20分ほどで終わる量です。1時間かかっているときは、量ではなく、途中で止まる1か所があります。
今夜の1つ 宿題を始める時刻を、毎日同じにする
2週間後 2週間後、始める時刻がそろい、終わる時刻が早くなっていれば、効いています。
「宿題が多い・土日も宿題」とき:多いと感じたら、まず1週間の時間を記録します
なぜ? 宿題が多いかどうかは、感じ方より時間で見ると話が進みます。
低学年では 低学年は、音読や計算カードなど短い宿題が中心です。20分をこえる日が続くなら、どこで止まっているかを見ます。
今夜の1つ 今日の宿題にかかった時間を、始めと終わりの時刻で書いておく
2週間後 2週間後、記録をもとに担任の先生と話せていれば、量の調整か、やり方の工夫か、次の手が決まっています。
「宿題が多いと怒る・泣く」とき:怒るのは、終わりが見えないときです
なぜ? 宿題が多い日に怒ったり泣いたりするのは、なまけているからではなく、量の多さを一度に見て、終わりが見えなくなっているからです。
低学年では 低学年は、座っている時間そのものがまだ短い時期です。10分ごとに区切ります。
今夜の1つ 宿題を3つの山に分けて、どれからやるかを子どもに選んでもらう
2週間後 2週間後、怒る前に「どれからやる?」と自分で選べる日があれば、終わりが見える形が身についてきています。
「宿題を始めるのは、いつ?」の答えで、変わること
帰ってすぐ 帰ってすぐなら、まず少し食べて休む時間を10分だけ入れると、始めやすくなることがあります。
夕食の前 夕食の前は、始める時刻として毎日そろえやすい時間です。時刻を毎日同じにしてください。
夕食のあと 夕食のあとや寝る前は、1日の中でいちばん疲れている時間です。同じ量でも、帰ってすぐや夕食の前にずらすだけで進み方が変わることがあります。
寝る前 夕食のあとや寝る前は、1日の中でいちばん疲れている時間です。同じ量でも、帰ってすぐや夕食の前にずらすだけで進み方が変わることがあります。
相談するときは、いつ・どこで・どんな様子だったかの記録がいちばん役に立ちます。上の見立てのあとに、日付つきで1行ずつ記録して、先生や医師に見せる形でコピーできます(この端末に自動で残ります)。
相談できるところ
担任の先生(授業中にどこで手が止まっているか、家での宿題の時間の目安)。続くときは学校のスクールカウンセラー。ひとりで考えこまなくて大丈夫です。
どこに連絡するか迷ったら:5つ選ぶだけの子育ての相談先ナビ(学校の外の窓口・電話で最初に言うことまで)
先生に聞くとよいことは3つです。授業中、どんな場面で手が止まっているか。家での宿題の時間の目安。家で先にやっておくとよいこと。書き方は連絡帳の文面メーカー、面談で聞くことは個人面談の準備へ。
ほかのことも話したいときは、子育て相談室へ。ただ聞いてほしい日は受け止めるだけ、試すと決めた一手は3日後に「その後どう?」と続きを聞きます。
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出典:文部科学省「小学校学習指導要領(平成29年告示)」・学年別漢字配当表、東京大学社会科学研究所・ベネッセ教育総合研究所「子どもの生活と学びに関する親子調査2022」、米国の研究のまとめ:Patall, Cooper & Robinson (2008) Parent involvement in homework: A research synthesis. Review of Educational Research;米国疾病対策センター(CDC)「Tips for Giving Directions」;米国マウントサイナイ病院 親子センター「A Parent's Guide to Staying Calm」;米国ヴァンダービルト大学ケネディセンター「Positive Parenting」。スクールコンパスは医学的な判断はしません。
このページについて
書いた人:スクールコンパス編集部。最終確認日:2026年10月30日。
分かること:よくある様子ごとの「なぜそうなりやすいか」、今夜できること1つ、今夜はしなくていいこと、そのまま言える言葉、2週間後の見分け方、相談できる窓口。
分からないこと:お子さんの医学的な判断や診断。気になる様子が続くとき、生活への影響が大きいときは、担任の先生・スクールカウンセラー・かかりつけの小児科・市区町村の相談窓口に、記録を持って相談してください。
根拠にした資料
様子ごとの答えは、米国の教育心理学の研究(計算の自動化、ことばの指導、思い出す練習など)と、文部科学省の学習指導要領をもとにしています。研究の一覧と選び方は子育て相談の根拠と編集の決まりにまとめています。
よくある質問
Q. 小学1年生で習う漢字は何字ですか?
A. 小学1年生で習う漢字は80字です。文部科学省の学習指導要領の学年別漢字配当表で決まっています。
Q. 小学1年生の算数で、止まりやすいところは?
A. 主な単元はくり上がりのあるたし算・くり下がりのあるひき算・時計のよみかたです。くり下がりのひき算(13-8)は、13を10と3に分け、10から8をひいて2、その2と3で5にします。「10-8=2」がすぐ出ないと、途中で何をしていたか分からなくなります。
Q. ご褒美で勉強させるのは逆効果ですか?
A. 物のごほうびを約束すると、ごほうびが無くなったあとの「自分からのやる気」が下がりやすいことが、128件の実験をまとめた研究で示されています(デシ、コストナー、ライアン、1999年。反対の結果の研究もあります)。米国で子どもにお金のごほうびを配った大きな実験(フライヤー、2011年)でも、本を読むこと・テスト・成績の点へのごほうびで、成績への効果はどの都市でもはっきりとは出ませんでした。まずは物ではなく、「式を最後まで書いたね」のように、今日やったことを具体的な言葉で伝えてください。具体的な言葉はやる気を高める方向だったことも、同じまとめで示されています。
Q. 小学1年生で「計算に時間がかかる・指で数える」とき、どうすればいい?
A. 1年生は、くり上がりのたし算(8+5)とくり下がりのひき算(13−8)で止まりやすい学年です。指を使うのは自然な段階なので、「10はいくつといくつ」がすぐ出るかを先に確かめます。 算数の前提チェック(3〜5分)で、止まっている前の単元を1つ見つける
Q. 小学1年生で「文章題・問題文で止まる」とき、どうすればいい?
A. 1年生の文章題は「あわせて」「のこりは」の短い文です。文を読むこと自体に力を使い切っていることが多いので、親が読んで聞かせて、式が立つかを先に見ます。 式を書く前に、問題文の「あわせて」「ちがいは」「〜あたり」に線を引き、その場面をテープ図か線分図にかく
Q. 小学1年生で「漢字・音読」とき、どうすればいい?
A. 1年生は、ひらがな・カタカナと漢字80字を一度に覚えます。音読で1字ずつ拾っているあいだは、意味が頭に残りにくい時期です。 50問テストで、書けない字だけを拾う
Q. 小学1年生で「やる前から「いや」と言う」とき、どうすればいい?
A. 1年生の「いや」は、学校で1日がんばったあとの疲れのことがよくあります。宿題の中身より、始める時刻と場所を決めるほうが効きます。 最初の1問は、確実に解けるやさしい問題にする
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決めた1行はこの端末にだけ保存されます。根拠:親がウェブで1回だけ受ける自習講座で、2週間後に子どもへの関わり方が変わったという米国の試験(Schleider ら、2021年)。
小1の勉強・宿題で、よく調べられていること
小1が勉強にやる気を出さない
1年生は、机に座る習慣そのものを作る時期です。毎日同じ時間に5分だけ、終わったらすぐ丸をつけてほめる、から始めます。
小1の宿題、親が見るべき?
1年生は横にいて、始めるまでを見守るのがおすすめです。答えを教えるより「どこまでできた?」と聞きます。
勉強のやる気を出させる方法は?
やる気は始める前より、「できた」のあとに出てきます。最初の1問をやさしくして、すぐに丸をつけると始めやすくなります。勉強の習慣のつけ方。
宿題、親はどこまで見る?
低学年は横にいて始めるまでを見守り、中学年からは終わったあとの確認だけにしていきます。丸つけのしかたは宿題の丸つけに。
勉強しない子に、つい怒ってしまう
「なんでやらないの」より「何からやる?」と選ばせる言い方のほうが、始めやすくなります。勉強しない子への関わり方。
冬休みの宿題が終わらない
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教科ごとのつまずきの見つけ方は算数・国語のつまずきガイドで。
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