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小学生の平均身長・平均体重と肥満度──わが子の数字の見方
健康診断の結果を見て、「うちの子、小さい?」「太りすぎ?」と気になったときのページです。全国の平均と、学校と同じ計算の肥満度、数字を見たあとに親ができることをまとめました。
ほかの子と比べて、背や体重が気になることはありますよね。
わが家はどれ? 相談室の答え
相談室に届く相談のうち、この悩みで多い場面です。答えは子育て相談室と同じものです。いちばん近い場面を開いてください:背や体重など、体の大きさが気になる
背や体重など、体の大きさが気になる
Q. クラスの背の順で、いちばん前。「大きくなるのかな」と、身長を測るたびに心配になる。
💬 体の大きさのことは、まわりと比べてしまい、気になりますよね。
まず、公的な平均と比べて、成長の線を見ます
なぜ? 身長は、1回の数字より「伸び方」を見るほうが分かることがあります。
今夜の1つ 学校の健康診断の結果(身長・体重)を年ごとに並べる
📌 明日のための1行カード:もし「もっと食べないと大きくなれないよ」と言いそうになったら、「(体のことは言わず)いつもどおりの食事で」と言う
2週間後 健康診断の結果を2年分以上並べられたら、相談の準備ができています。
そのまま言える言いかえ
- 「もっと食べないと大きくなれないよ」→「(体のことは言わず)いつもどおりの食事で」 体のことを言われ続けると、子どもが気にしてしまいます。
- 「小さいね、大丈夫?」→「いつも元気でいてくれるね」 体の大きさを話題にすると、子どもが気にするようになります。
- 「もっと運動しなさい」→「週末、一緒に外で遊ぼう」 すすめるより、一緒に楽しむほうが続きます。
今夜の手順
- 学校の健康診断の結果(身長・体重)を年ごとに並べる 理由:伸び方は、何年分か並べて初めて見えるからです。
- 体力手帳で、平均と伸びを並べて見る 理由:国の平均と比べると、どのくらい離れているかが分かります。
- 気になるときは、その記録を持ってかかりつけの小児科へ 理由:記録があると、医師も判断しやすくなります。
今夜はしなくていいこと ネットの平均と見比べて、一喜一憂すること 理由:伸び方は子どもによってちがい、1回の数字より年ごとの並びのほうが大事だからです。
学年で変わること 低学年は、伸び方の個人差がとても大きい時期です。1回の数字より、年ごとの並びを見ます。 高学年は、体の変化が早い子と遅い子の差が目立つ時期です。本人が気にしているときは、家で体の話を増やさないようにします。
なぜそうなるか・もとにした研究(ひらく)
身長は、1回の数字より「伸び方」を見るほうが分かることがあります。去年からどのくらい伸びたかを並べると、心配するところかどうかが見えてきます。国の学校保健統計に、年齢ごとの平均があります。気になるときは、その記録を持って小児科へ行くと、話が早く進みます。
根拠:文部科学省「学校保健統計」
考えてみてほしい問い 体のことで、いちばん心配なのは何ですか?それは、だれの言葉で気になり始めましたか?
肥満度を計算する(学校の健康診断と同じ計算)
学年・性別・身長・体重を入れると、身長別標準体重と肥満度が出ます。入れた数字はどこにも送りません。
学年は4月1日の年齢(1年生=6歳)で計算します。判定は1回の数字の目安です。学校医はこの数字に、成長曲線や体の様子を合わせて判断します。
小学生の平均身長・平均体重(学年別・男女別)
2024年度の全国の平均です。学年は4月1日の年齢で、1年生は6歳です。
| 学年(年齢) | 男子 身長 | 男子 体重 | 女子 身長 | 女子 体重 |
|---|---|---|---|---|
| 1年生(6歳) | 116.7cm | 21.4kg | 115.8cm | 21.0kg |
| 2年生(7歳) | 122.6cm | 24.2kg | 121.8cm | 23.7kg |
| 3年生(8歳) | 128.5cm | 27.6kg | 127.7cm | 26.9kg |
| 4年生(9歳) | 134.0cm | 31.2kg | 134.1cm | 30.5kg |
| 5年生(10歳) | 139.7cm | 35.2kg | 141.1cm | 35.0kg |
| 6年生(11歳) | 146.0cm | 39.6kg | 147.8cm | 40.1kg |
4年生から6年生ごろは、女子のほうが先に背が伸びる時期で、10〜11歳では女子の平均が男子を上回ります。平均との差だけでなく、1年ごとの伸びを続けて見るほうが、成長の様子が分かります。
出典:文部科学省「令和6年度 学校保健統計調査」(全国値。熊本県の公表資料の全国値欄から)
肥満傾向・やせ傾向の子の割合
| 学年(年齢) | 肥満傾向 男子 | 肥満傾向 女子 | やせ傾向 男子 | やせ傾向 女子 |
|---|---|---|---|---|
| 1年生(6歳) | 4.1% | 4.5% | 0.4% | 0.6% |
| 2年生(7歳) | 6.5% | 6.0% | 0.6% | 0.6% |
| 3年生(8歳) | 9.5% | 7.9% | 1.1% | 1.3% |
| 4年生(9歳) | 11.3% | 9.1% | 1.9% | 2.3% |
| 5年生(10歳) | 12.7% | 9.1% | 2.9% | 3.0% |
| 6年生(11歳) | 13.0% | 10.0% | 3.5% | 2.9% |
肥満傾向は肥満度+20%以上、やせ傾向は−20%以下の子の割合です。高学年の男子では、およそ8人に1人が肥満傾向です。
出典:文部科学省「令和6年度 学校保健統計調査」(全国値)。計算式と係数:文部科学省 学校保健統計調査の身長別標準体重
「小学生のダイエット」を調べた親へ──数字を見たあとに、親ができること
結論:小学生に、食事を減らすダイエットはさせません。体重の数字を下げることより、家族の毎日の行動を少し変えるほうが、体にも心にも安全です。
なぜ:米国小児科学会は、子どものダイエット、体重についての家族の会話、体型をからかうことが、かえって太りやすさや、食べることの問題につながると報告しています。反対に、家族で一緒に食事をする回数が多い子ほど、どちらにもなりにくいことが分かっています(思春期の子を対象にした勧告ですが、小学生の家庭にも当てはまる内容です)。
そのまま言える言いかえと、ほかにやること(ひらく)
- 「太ったんじゃない?」→「今日は外で何して遊んだ?」(体型ではなく、体を動かしたことを話題にします)
- 「それ食べたら太るよ」→「おやつは、この中から1つ選ぼう」(禁止より、選べる形のほうが続きます)
- 親自身の「やせなきゃ」「太った」も、子どもの前では言わないようにします。子どもは親の言葉で、自分の体の見方を作るからです。
- 体を動かす時間は、運動の習い事でなくても、外遊びや家族の散歩で十分です。
- 甘い飲み物は家に置く量を減らし、のどがかわいたら水かお茶、を家の決まりにします。
出典:Golden NH, Schneider M, Wood C. Preventing Obesity and Eating Disorders in Adolescents. Pediatrics. 2016;138(3):e20161649(米国小児科学会)
📌 明日のための1行カード:もし「太ったね」と言いそうになったら、「今日は何して遊んだ?」と言う
背が低い・伸びないのが心配なとき
平均より低いだけなら、心配のないことがほとんどです。目安として、同じ年齢・性別の平均より大きく低い(−2SD以下)とき、または、毎年の身長を成長曲線にかいて、それまでのカーブから下へ外れて伸びが鈍ってきたときは、小児科に相談します。
出典:日本小児内分泌学会(成長曲線と低身長の目安)
小学生の成長痛──足が痛いと言われたら、まず見る4つ
夕方から夜に「足が痛い」と言い、朝にはけろっとしている。小学生に多いこの痛みは「成長痛」と呼ばれます。骨が伸びる痛みというより、昼間たくさん動いた脚の疲れによる痛みと考えられていて、ほとんどは心配のないものです。
成長痛らしいかを見分ける4つ
- 痛むのは夕方から夜で、朝には治まっている。
- 場所は両脚の、すね・ふくらはぎ・ひざの裏など(足首のあたりのこともある)。関節そのものではなく、筋肉のあたり。
- 痛むところがはれたり、赤くなったり、熱を持ったりしていない。
- 昼間はふつうに走ったり遊んだりできている。
この4つがそろっていれば、痛むところをさする、温める、抱っこして話を聞く、で十分なことが多いです。「気のせい」と言わずに、痛いと言えたことを受け止めると、子どもは安心して眠れます。
成長痛ではないかもしれない(受診する目安)
- いつも片方の脚だけ、同じ場所が痛む
- 朝起きても痛い、昼間も痛がる
- はれ・赤み・熱っぽさがある、脚を引きずる、歩きたがらない
- 熱が出る、元気がない、食欲が落ちる、体重が減る
どれか1つでもあれば、小児科か整形外科で診てもらいます。けがや関節の炎症など、成長痛とはちがう原因のことがあるからです。
スポーツをしている子の、ひざの下の痛み(オスグッド病)
サッカーやバスケットボールなど、走ったり跳んだりが多いスポーツをしている10歳〜15歳ごろの子が、ひざのお皿の下の骨が出っぱって痛むときは、オスグッド病(オスグッド・シュラッター病)のことがあります。成長痛とはちがい、運動したときに痛み、押すと痛いのが特徴です。急に骨が伸びる時期に、太ももの前の筋肉がひざの下の骨を引っぱることで起こります。整形外科で診てもらい、練習の量を調整しながら、太ももの前のストレッチを続けます。
出典:英国国民保健サービス(NHS)「Growing pains」、日本整形外科学会「オスグッド病」
このページの根拠と確かめ方
数字と受診の目安は日本の公的な資料に合わせ、家での声かけは米国小児科学会の報告を根拠にしています。
- 日本の指針・統計文部科学省「学校保健統計調査」(令和6年度・全国値)
使ったところ:学年別・男女別の平均身長・平均体重、肥満傾向・やせ傾向の割合 - 日本の指針・統計文部科学省「学校保健統計調査」の身長別標準体重(計算式と係数)
使ったところ:肥満度の計算のしかた - 海外の研究・指針米国小児科学会(AAP)臨床報告「Preventing Obesity and Eating Disorders in Adolescents」(Pediatrics、2016年)
使ったところ:家で体重やダイエットの話をしないほうがよい理由(家での声かけ)
スクールコンパスは、診断・治療・薬についての判断はしません。気になる症状が続くときや、受診の目安に当てはまるときは、かかりつけの小児科に相談してください。資料の選び方と確かめ方は編集方針「子どもの体と心の話題について」にまとめています。2026年10月22日に編集部が出典を確認しました。