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中学受験の時事問題 2026年5月まとめ ── ニュース58件を単元タグつきで

👦 3・4年生版もあります 2026年7月2026年6月 やさしい言葉で、なぜそうなったかまで書いてあります。

📝 月ごとの時事問題まとめ 2026年7月2026年6月2026年・2027年の通年まとめ

2026年7月のニュースから、中学受験の社会・時事問題で問われやすいテーマをスクールコンパス編集部が総整理しました。毎週金曜発刊の小学生しんぶん(5・6年生版)で扱った確認済みのニュースだけを収録し、一問一答と記述式予想問題で確認できます。

🔄 このページは月内のニュースを毎週金曜の発刊にあわせて追記し、月末に完成版となります(最終更新: 2026年7月24日/第4週・7月17日〜23日分まで収録)。

📅 前月は 2026年4月まとめ / 翌月は 2026年6月まとめ / 月をまたいだ総整理は 時事問題ハブ をどうぞ。

📰 今月のおもなニュース(時事問題の出題候補)

各ニュースには中学入試の社会でつながりやすい単元タグをつけました: 政治国際国土・地理産業・経済防災情報科学

── 5月1日号 ──

5月1日号

国際政治

トランプ大統領出席の夕食会で発砲、容疑者拘束・大統領は無事退避

中学入試の視点:政治的暴力と民主主義 米国では大統領暗殺・暗殺未遂が歴史上多発してきた(リンカーン、ガーフィールド、マッキンリー、ケネディが暗殺、レーガンら多数が未遂)。中学入試では「三権分立」「民主主義の原理」と絡めて、暴力ではなく選挙と議論で意見を反映させる仕組みの重要性が問われる。記者会主催夕食会は本来「報道の自由と権力の関係」を象徴する場であり、トランプ氏は1期目を含めて欠席を続け今回が初参加だった点も論点。

5月1日号

政治産業・経済

FOMC、政策金利を3会合連続で据え置き ── 中東情勢で意見対立鮮明に

中学入試の視点:金融政策と日米金利差 金利を上げる=景気を冷ます(インフレ抑制)/金利を下げる=景気を刺激。この基本構図を押さえる。米国は3.50-3.75%の高金利、日本は0.5%前後の低金利という「日米金利差」が円安の構造的要因。今回の据え置きで6月以降の利下げ確約は後退し、ドル高・円安基調は続く可能性が高い。日経平均株価は4月27日に初の6万円台到達(取引終了時点)したが、これは円安進行による輸出企業の業績期待が一因。金融政策(中央銀行)と財政政策(政府)の違いも頻出論点。

5月1日号

国際

米イラン再協議、パキスタンで開始のはずが直前に派遣中止

中学入試の視点:第三国を介した外交 米国とイランは1979年のイラン・イスラム革命以来、国交を断絶している。両国の協議には「第三国」(オマーン、カタール、パキスタンなど)が仲介役を務めるのが通例。今回パキスタンが選ばれたのは、イランと国境を接する隣国でイスラム圏の協力国でもあるため。「シャトル外交」(特使が両国を行き来する外交手法)の典型例として記述問題で問われやすい。なお米イラン関係の大枠は「核開発をめぐる対立」と「ホルムズ海峡の海上交通」の2軸で整理。

5月1日号

国際情報

NTTグループ、AIネイティブインフラ「AIOWN」を発表 ── データセンター容量を3倍超へ

中学入試の視点:IOWN・AIと電力問題 IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)はNTTが提唱する次世代通信基盤で、光電融合技術により消費電力を最大1/100に抑える構想。今回のAIOWNはそのIOWN技術をAI用途に特化させた基盤。AI時代の最大の課題は「電力消費の急増」で、ガートナーの予測ではDC電力消費は2025年の448TWh→2030年に980TWhへ倍増。水力・原子力・再生可能エネルギーとの連携がカギで、中国電力との協業はその好例。記述問題では「AIの普及がエネルギー問題に与える影響」が頻出予想。

5月1日号

国際政治

日本とEU、海底ケーブル防護で技術協力合意 ── 北極海ルート新設も議論

中学入試の視点:経済安全保障とインフラ 「経済安全保障推進法」(2022年施行)により、日本でも基幹インフラの安全確保が法制化されている。海底ケーブルは①国際通信の99%を担う、②自衛隊・在日米軍の防衛活動も支える、③切断されると外国との金融取引も停止する、という「戦略インフラ」。日米仏の3社(NEC、米サブコム、仏ASN)が世界の敷設ケーブルの大半を製造する一方、中国のHMNテクノロジーズも台頭。日本では千葉県南房総市の千倉、茨城県南部に陸揚局がある。記述問題では「グローバル化と経済安全保障の両立」が頻出論点。

5月1日号

国際産業・経済

ドイツのifo景況感指数、2020年5月以来の最低水準 ── イラン危機が経済を窒息

中学入試の視点:エネルギー依存と経済 ドイツは2022年のロシアによるウクライナ侵攻以降、ロシア産天然ガスへの依存(旧パイプライン「ノルドストリーム」など)を断ち切り、中東・米国・北アフリカからのLNG(液化天然ガス)輸入に切り替えた。しかし今度は中東の戦争でその供給が脅かされる構造に。一方日本は原油の約9割が中東依存(うちホルムズ海峡経由が約9割)。「エネルギー安全保障」の観点で日独の構造比較は記述問題で頻出予想。再生可能エネルギー、原子力、化石燃料のミックス(電源構成)も押さえたい。

5月1日号

国際科学

NPT再検討会議が国連本部で開幕 ── 米イラン、副議長選出を巡り非難応酬

中学入試の視点:唯一の戦争被爆国・日本の役割 NPT(1968年採択、1970年発効、日本は1976年批准)は「核保有国の特権を固定化している」との批判もあるが、核兵器を持つ国を増やさない国際秩序の柱。日本は「非核三原則」(持たず・作らず・持ち込ませず)と米国の核の傘(拡大抑止)に依存する複雑な立場。「核兵器のない世界」を訴える広島・長崎と、現実主義の安全保障政策の間で揺れる構図は、記述問題で「核軍縮について日本はどう取り組むべきか」として頻出予想。2017年の核兵器禁止条約(TPNW)に日本は不参加だが、被爆者の日本被団協が2024年ノーベル平和賞を受賞した点も押さえたい。

5月1日号

国際政治

高市首相、ナフサ供給「年を越えて確保」と表明 ── 中東以外からの調達3倍に

中学入試の視点:エネルギー安全保障と「調達の多角化」 日本はエネルギー自給率が約13%(2023年度)と先進国の中で極めて低い。原油の約9割を中東に依存し、そのうち約9割がホルムズ海峡経由。今回の危機で「調達の多角化」(米国・北アフリカ・南米など)が一気に進んだのは、危機をきっかけに脆弱な構造が見直された好例。記述問題では「エネルギー自給率を高めるためにできること」(再生可能エネルギー拡大、原子力、省エネ、燃料の備蓄など)がよく問われる。「備蓄」には国家備蓄(約146日分)と民間備蓄(約90日分)があり、合計で約8か月分のクッションがある点も重要論点。

5月1日号

国際政治

米議会、対中半導体規制を旧来型まで拡大する新法案 ── 日本・オランダにも連携要請

中学入試の視点:チョークポイント戦略 「チョークポイント」とは、サプライチェーンのうち1〜2社・1〜2か国が独占する「絞り込み点」のこと。中国にとっての先端半導体(米欧日が握る)、米国にとってのレアアース(中国が握る)が現代の代表例。米国の対中政策は「技術ギャップ戦略」と呼ばれ、中国に最先端技術が渡るのを防ぐ一方、自国の生産能力を最大化して両国間の技術ギャップを維持する戦略。日本もTSMC熊本工場(JASM)、Rapidus北海道千歳工場で国内生産能力を整備中。「経済安全保障と自由貿易の両立」は記述問題の頻出論点。

5月1日号

産業・経済情報

2026年1-3月期の日本企業M&A、件数1295件で過去最多更新 ── 金額12.4兆円

中学入試の視点:M&Aと日本経済の構造変化 M&A(Merger and Acquisition)は「合併と買収」の略で、企業の「成長戦略」「事業承継」「選択と集中」の手段。日本では中小企業経営者の高齢化(社長の平均年齢60.4歳、約半数が後継者未定)が深刻で、毎年多くの黒字企業が後継者不足で廃業の危機に。M&Aは「大廃業時代」を防ぐ手段としても期待される。記述問題では「M&Aがもたらすメリットとデメリット」(雇用維持・技術伝承・規模の経済 vs リストラ・文化対立・短期志向)の論点が頻出。「東証PBR改革」もキーワード。

── 5月8日号 ──

5月8日号

産業・経済情報

日経平均、初の6万3000円台到達 ── 1日上げ幅3320円は史上最大、市場の二極化が鮮明に

中学入試の視点:株価の意味と「二極化」の論点 日経平均株価は東証プライム上場銘柄から選ばれた225銘柄の株価平均で、値がさ株(株価の高い銘柄)の影響を受けやすい。一方TOPIXは東証プライム全銘柄の時価総額加重平均でより市場全体を反映する。NT倍率(=日経平均÷TOPIX)の高水準は、特定銘柄への資金集中を意味し、「指数の好調」と「実体経済の好調」の乖離を示すサイン。記述問題では「株価上昇は誰の利益になり、誰には届かないか」(株保有層 vs 非保有層)、「物価上昇との関係」(インフレで実質賃金は減りうる)など、分配と格差の論点で問われやすい。

5月8日号

政治産業・経済

政府・日銀、約5兆円規模の覆面為替介入を実施 ── 投機筋との攻防鮮明に

中学入試の視点:為替変動と国民生活 円安は「輸出企業に有利・輸入企業と消費者に不利」が基本構図。日本は食料・エネルギー・原材料の多くを輸入に頼るため、円安はガソリン・電気代・食料品の値上がりを通じて家計を直撃する。一方トヨタなど輸出大企業は円安で円換算の利益が膨らみ業績好調。「同じ国の中でも円安の影響は人によって正反対」──この格差認識が記述で問われやすい。「為替介入」と「金融政策」は別主体(財務省 vs 日銀)が担う点、「外貨準備」(介入の原資)など派生論点も整理しておきたい。

5月8日号

国際政治

高市首相、ベトナム・豪州歴訪 ── 「資源外交」始動と日豪「準同盟」の確立

中学入試の視点:経済安全保障と「準同盟」 「経済安全保障」は2022年経済安保推進法で初めて法制度化された概念で、半導体・希少金属・通信・電力など「特定重要物資」のサプライチェーン強靭化を国家安全保障の一部と位置付ける。「準同盟」は条約上の正式同盟(日米安保条約のように相互防衛義務を伴う)ではないが、それに近いレベルの軍事・経済協力関係。日本にとってオーストラリアは準同盟国の代表例で、日米豪印「クアッド」の枠組みでも連携。記述問題では「中国との対立構造の中で、なぜ日本はASEANや豪州との関係を強化するのか」が問われやすい。

5月8日号

科学

京大+JAXA「ひさき」、40年来の謎「恒星フレアの鉄Kα輝線」起源を解明 ── 多波長同時観測の快挙

中学入試の視点:日本の宇宙科学とサイエンスの方法論 JAXAの「ひさき」は世界初の惑星専用宇宙望遠鏡として2013年打ち上げ、本来は木星等の太陽系内惑星観測が主目的だったが、技術・運用の柔軟性を活かして恒星観測でも成果を上げた。今回の研究は「日米国際協力」(NASA衛星NICERとの同時観測)と「多波長同時観測」という方法論の勝利。記述問題では「基礎科学(恒星フレア研究)が応用(宇宙天気予報・地上インフラ防護)にどう繋がるか」が問われやすい。「はやぶさ2」(小惑星サンプルリターン)と並ぶ日本の宇宙科学の代表例として押さえておきたい。

5月8日号

政治産業・経済

米NIST、ソフト脆弱性「全件分析」を断念 ── AI「ミュトス」登場で検知急増、人の対応が追いつかず

中学入試の視点:AIの「両刃の剣」性 AIは「脆弱性を発見する道具」と「脆弱性を悪用して攻撃する道具」の両側面を持つ典型例。攻撃側がAIを使えば防御の負荷が指数関数的に増え、「人間の対応速度」が物理的な律速となる。NISTの方針転換は「全部対応」から「優先順位付け」へのパラダイムシフトを示す。記述問題では「AIの社会実装における倫理・安全性とリスク」「サイバー空間の経済安全保障」が論点。サイバー攻撃は地政学(国家同士の対立)とも結びつき、「ハイブリッド戦争」の中核要素として近年特に重視されている。

5月8日号

国際政治

報道の自由度ランキング、日本62位に上昇 ── 特定秘密保護法による萎縮効果を国際NGOが指摘

中学入試の視点:報道の自由と「知る権利」 日本国憲法21条は「集会・結社・表現の自由、検閲の禁止、通信の秘密」を保障する。「報道の自由」は表現の自由の一部であり、判例上「取材の自由」も21条の精神に照らし十分尊重されると解されている。「知る権利」は明文規定はないが憲法21条から導かれる派生的権利として広く認められる。「記者クラブ制度」(行政機関ごとの記者団による情報管理)は効率的な取材機会を提供する一方、新規参入の排除や癒着の温床と批判される側面もある。特定秘密保護法は2013年制定・14年施行、防衛・外交・スパイ・テロの4分野で特定秘密を指定。「萎縮効果」が記述で頻出。

5月8日号

国際産業・経済

トランプ大統領、EU製自動車関税を25%に引き上げ表明 ── 米欧通商戦争再燃の懸念

中学入試の視点:保護貿易主義と国際通商秩序 関税は本来、WTO(世界貿易機関)の枠組みでルール化され、最恵国待遇(MFN)原則のもと特定国を差別しない自由貿易が基本だった。トランプ氏の関税政策はこのWTO体制への挑戦であり、保護貿易主義の象徴。米連邦最高裁は2026年2月、トランプ氏が国際緊急経済権限法(IEEPA)を根拠に課した関税の大半を違憲と判決したが、通商拡大法232条(国家安全保障関税)は対象外として残っており、今回の自動車関税はこの232条の枠組みで進められる。記述問題では「自由貿易と保護貿易のメリット・デメリット」「覇権国(米国)の保護主義化が世界経済に与える影響」が頻出。

5月8日号

国際産業・経済

ホルムズ海峡で「プロジェクト・フリーダム」始動 ── 米軍主導で商船1600隻誘導

中学入試の視点:シーレーンと「航行の自由」 シーレーン(海上交通路)はエネルギー・食料・原材料を運ぶ「経済の動脈」で、日本のように資源輸入に依存する国にとって死活的な意味を持つ。ホルムズ海峡(イラン・オマーン)、マラッカ海峡(マレーシア・インドネシア・シンガポール)、バブ・エル・マンデブ海峡(紅海入口)が3大要衝(チョークポイント)。「国連海洋法条約」は国際海峡の「通過通航権」を保障するが、沿岸国(イラン)の主権との緊張が常に存在。記述問題では「日本のシーレーン防衛の選択肢」(多国籍枠組み参加 vs 専守防衛維持)、「エネルギー安全保障の3要素」(供給源多角化・備蓄・代替エネルギー)が論点となる。

5月8日号

産業・経済

燃油サーチャージ最大2倍 ── 地政学リスクが家計を直撃、片道2.9万円→5.6万円

中学入試の視点:燃油サーチャージと「ボラティリティ」 燃油サーチャージは2005年に「燃料価格の変動を運賃から分離する仕組み」として導入された。これにより航空会社は燃料価格急騰時のリスクを消費者に転嫁できる一方、消費者は地政学リスクを直接負担する構図に。「外部不経済(外部費用)」「サプライチェーン(供給網)」「地政学リスク」など複数の経済概念を統合した良問になりやすい。「中東情勢→ジェット燃料→航空運賃→海外旅行」という因果連鎖の追跡は、記述問題で典型的に問われる構造。

5月8日号

政治産業・経済

JBIC、対米融資22億ドル締結 ── 日米関税合意「戦略的投資イニシアティブ」第1弾

中学入試の視点:「経済を通じた同盟強化」と日米関税交渉 JBICは政府系金融機関で、日本企業の海外事業・資源確保・国際競争力強化を金融面から支える役割を持つ。今回の融資は、トランプ関税圧力に対する日本の「対米投資による政治的解決」の具体例。「経済的依存関係の深化=同盟強化」という戦後日米関係の伝統的構図を体現する。記述問題では「日本の対米投資85兆円が日米関係に与える影響」「『同盟のディール化(取引化)』とその課題(投資回収の不確実性、リスク管理)」が問われやすい。「グローバルサウス」諸国とは異なり、対米投資は「同志国(like-minded countries)」戦略の一環。

5月8日号

国際政治

ロシア「戦勝記念日」前後の短期停戦宣言 ── ウクライナとの主張に隔たり、平和構築の難しさが浮き彫りに

中学入試の視点:「停戦」「終戦」「講和」の概念整理 停戦=一時的な戦闘停止(再開可能性あり)、終戦=戦争状態の事実上の終了、講和=正式な平和条約による戦争の法的終結。日本の場合、1945年8月15日が「終戦記念日」だが、法的には1951年9月のサンフランシスコ講和条約で連合国48か国との戦争状態が終結した(旧ソ連は調印せず、1956年日ソ共同宣言で対ソ戦争状態終了)。講和条約締結が法的・歴史的に決定的な意味を持つ。記述問題では「停戦から講和に至る過程の困難さ」「侵略戦争の責任問題(戦争責任)」が論点。日本の北方領土問題(ロシア/旧ソ連)は、講和条約未締結が原因で残る戦後処理問題の典型例。

5月8日号

政治産業・経済

米GDP第1四半期+2.0%成長 ── AI・データセンター投資が製造業の停滞をカバー

中学入試の視点:AI時代の経済成長モデル転換 戦後の世界経済は「製造業(モノ作り)が成長を牽引」するモデルだったが、近年は「デジタル・サービス・データが成長エンジン」へとシフトしつつある。米国GDPでは現在、製造業の停滞をAI関連投資(半導体・データセンター・電力インフラ)が補う形となっており、これが世界の経済成長モデルの未来を予示する。一方で、AI投資の集中は「ピーキー」(特定企業・特定地域に偏る)であり、雇用全体の底上げには寄与しにくいとの指摘も。記述問題では「DX(デジタル変革)と日本企業の課題」「AI投資バブルの可能性」が論点になりうる。

5月8日号

国際政治

防衛装備移転3原則の本格化 ── 比国防相と「あぶくま型」護衛艦輸出協議で合意

中学入試の視点:戦後安保の転換点 日本は1967年の「武器輸出三原則」(共産圏・国連決議違反国・紛争当事国への輸出禁止)以来、武器輸出を厳しく制限してきた。2014年に「防衛装備移転三原則」へと改称、2022年経済安保推進法、2023年安保関連3文書(国家安全保障戦略・国家防衛戦略・防衛力整備計画)改定、2026年4月の運用指針改定──と段階的に緩和されてきた経緯。記述問題では「憲法9条と防衛装備移転の関係」「『専守防衛』『平和主義』とどう整合させるか」「武器輸出が日本のソフトパワー(=信頼)に与える影響」などが頻出論点。「同志国(like-minded countries)」戦略の重要部分。

── 5月15日号 ──

5月15日号

国際産業・経済

米中首脳会談、北京で9年ぶり ── デカップリングから「妥協点探り」へ、2時間半協議

中学入試の視点:米中対立構造と日本の立ち位置 米中対立は単なる二国間問題ではなく、世界経済・安全保障の枠組み全体を揺るがす構造的問題。日本の立ち位置は「同盟国アメリカ」と「最大貿易相手国の一つである中国」の間でバランスを取る難しさを抱える。「同志国(like-minded countries)戦略」(民主主義・自由貿易を共有する国々との連携)、「FOIP(自由で開かれたインド太平洋)」、「クアッド(日米豪印)」など、日本外交の中心概念を整理しておきたい。記述問題では「日本は米中どちらにつくべきか」という単純化ではなく、「経済関係の重層化(複数国とのバランス)が経済安全保障の核心」という構造的理解が求められる。

5月15日号

国際政治

高市首相「新技術立国」掲げ研究費実質倍増を表明 ── 基礎研究力は国力に直結

中学入試の視点:科学技術立国と経済安全保障 戦後日本は「貿易立国」「ものづくり立国」として成長してきたが、デジタル・AI時代の今、「技術立国」への再構築が課題。基礎研究は短期の経済効果が見えにくい一方、「半導体(CHIPS法)」「AI」「量子技術」「バイオ」などの中長期競争力の源泉となる。科学技術と経済安全保障の融合(特定重要技術の国産化、デュアルユース技術の管理、外国人留学生の受け入れと知的財産保護)は、新しい論点として中学入試・公民でも頻出になりつつある。「研究費を増やすことだけで日本の科学技術は復活するか」という記述問題では、人材育成(博士課程支援)・大学の運営自治・産業連携・国際協力など複合的視点が求められる。

5月15日号

科学情報

130億年前の「宇宙の化石」LAP1-Bを発見 ── 金沢大・国立天文台らが重力レンズで観測、Nature掲載

中学入試の視点:基礎科学への投資と国際協力 宇宙望遠鏡は1基あたり数千億〜1兆円規模の超大型プロジェクトで、JWST(NASA・ESA・カナダ宇宙庁の共同事業)も総開発費約100億ドル。「基礎科学」(すぐには応用にならない知的探究)への国家投資の意義は、中学入試でも問われる典型論点。「役に立たない研究になぜ税金を使うのか」という素朴な疑問に対し、「科学が応用に転化するタイムスパン」(GPS・MRI・インターネットも基礎物理学の応用)、「人材育成効果」、「国際的地位の維持」、「人類共通の知への貢献」などの観点で答える力が必要。今回の成果はニュース②「研究費倍増」と直結し、科学技術政策の論述問題における具体例として活用できる。

5月15日号

国際産業・経済

JAXAとESAが「地球防衛」で協定 ── 2029年地球接近のアポフィス探査「RAMSES」へ協力

中学入試の視点:宇宙安全保障と科学技術外交 宇宙開発は「平和利用」と「安全保障」「経済競争力」の三要素を併せ持つ典型的なデュアルユース(民生・軍事両用)分野。1967年「宇宙条約」(宇宙空間の平和利用、領有禁止、大量破壊兵器配備禁止)が国際秩序の基本だが、近年は中国・ロシアの衛星攻撃兵器(ASAT)開発、スペースデブリ問題、月面資源開発などで枠組みが揺らぐ。日本の宇宙基本法(2008年)、宇宙活動法(2016年)、宇宙安全保障構想(2023年)は宇宙の「安全保障利用」も明示。プラネタリーディフェンスは「人類共通の利益」のための国際協力の代表例で、記述問題では「科学技術が外交の道具になる『科学技術外交』とは何か」という問いに発展可能。

5月15日号

国際産業・経済

ベッセント米財務長官が訪日 ── 米中首脳会談前に日米連携を確認、為替・サプライチェーン協議

中学入試の視点:同盟と「事前調整」の外交プロトコル 同盟関係において、相手国に影響する重要決定を行う前に「事前協議」を行うことは外交の基本マナー。日米安全保障条約に基づく「日米安保協議委員会(2+2)」(外務・防衛閣僚協議)はこの仕組みの代表例。今回のように第三国(中国)との対話を控えて同盟国に説明すること自体が、同盟の信頼性を可視化する重要な行為。記述問題では「同盟外交における信頼の作り方」「『頭越し外交』を避けるために何が必要か」「日米同盟は『片務的(日本だけが守ってもらう)』なのか『双務的(互いに守り合う)』なのか」という論点に発展。日米同盟と憲法9条、集団的自衛権の関係も中学入試頻出。

5月15日号

国際産業・経済

クルーズ船「MVホンディウス」でハンタウイルス集団感染 ── WHOが人ヒト感染示唆、国際物流の感染症リスク再考

中学入試の視点:グローバル化と公衆衛生・国際保健規則 新型コロナ・サル痘・鳥インフルエンザなど、感染症はもはや一国だけで完結しない「グローバルな問題」。WHOの「国際保健規則(IHR)」(2005年改訂)は加盟国に感染症発生情報の通報義務を課す。新型コロナの教訓を踏まえ、2024年にはパンデミック合意(IHR追加改正)が世界保健総会で採択され、ワクチン・治療薬のアクセス公平化、早期警戒、情報共有強化が定められた。記述問題では「感染症対策と個人の自由(移動の自由・経済活動の自由)のバランス」「WHOの権限強化と国家主権」「『ワンヘルス』アプローチ(人・動物・環境の健康を一体的に守る)」が論点。ニュース⑦の中国節約型旅行とも、グローバル人流という観点で関連する。

5月15日号

国際政治

中国・労働節連休、旅行者3.25億人で過去最多 ── しかし1人当たり消費は減少、「節約型旅行」が定着

中学入試の視点:中国経済の構造変化と日本への含意 中国は1978年「改革開放」以降40年で世界2位の経済大国へ急成長したが、近年は(1) 少子高齢化(合計特殊出生率1.0前後)、(2) 不動産バブル崩壊、(3) 米国による技術封じ込め、(4) 国内消費の伸び悩みという構造的課題に直面。日本の1990年代以降の「失われた20年」との類似性は中学入試・社会科でも頻出論点。記述問題では「最大の貿易相手国である中国経済の停滞は日本経済にどう影響するか」「『デフレ』とは何か、なぜ問題か」「消費が冷え込むことで起きる『悪循環』(消費減→企業利益減→賃金減→さらに消費減)」が問われる。日本のインバウンド(訪日観光客)における中国人比率(コロナ前で約3割)の動向にも直結。

5月15日号

産業・経済科学

美食都市アワード2026 ── 余市・八戸・飛騨・日田の4市町選出、ガストロノミーで地方創生

中学入試の視点:地方創生とインバウンド戦略 日本の地方は「人口減少・少子高齢化・経済縮小」の三重苦に直面し、地方創生は第二次安倍政権(2014年)以降の継続的政策課題。「まち・ひと・しごと創生法」(2014年)、「デジタル田園都市国家構想」(2022年)、「観光立国推進基本計画」などが基本枠組み。記述問題では「東京一極集中」の弊害、「関係人口」(移住しない地方支援者)、「シビックプライド」(市民が地域を誇りに思う気持ち)などのキーワードが問われやすい。インバウンド観光は地方経済の救世主だが「オーバーツーリズム」(過剰観光)の弊害も。京都の観光公害、富士山の入山規制(2024年)、白川郷の景観保全などの具体例を押さえておきたい。

5月15日号

政治国土・地理

鉄旅オブザイヤー大賞は四国一周DMVツアー ── 過疎地公共交通のイノベーションが評価

中学入試の視点:地方交通インフラとMaaS 地方公共交通は「JR北海道・四国の経営難」「ローカル鉄道の廃線」「バス路線の縮小」など全国的危機にある。2023年の「地域公共交通の活性化及び再生に関する法律」改正では、自治体・事業者・住民の「リ・デザイン会議」設置と協議運賃制度が導入された。MaaS(Mobility as a Service:移動のサービス化)は鉄道・バス・タクシー・自転車を統合したスマホ予約・決済システムで、地方の公共交通を再構築する切り札の一つ。記述問題では「人口減少社会で公共交通を維持する意義は何か」「『コンパクトシティ』(都市機能を集約する街づくり)と公共交通の関係」「自動運転技術が地方交通に与える影響」が論点。ニュース⑧の地方創生とも連動する重要テーマ。

5月15日号

国際産業・経済

国際宇宙ステーション「きぼう」日本上空通過 ── 肉眼で確認可能、宇宙開発を身近に感じる科学イベント

中学入試の視点:宇宙開発の国際協力と日本の貢献 ISSは米国・ロシア・日本・カナダ・欧州(ESA)の15か国共同事業として1998年から建設・運用されてきた。冷戦終結後の「平和の象徴」であり、科学外交(Science Diplomacy)の代表例。日本は1985年に参加表明、若田光一・野口聡一・古川聡・星出彰彦・油井亀美也・大西卓哉ら宇宙飛行士を派遣。2030年のISS運用終了後の宇宙利用は「アルテミス合意」(米中心の月探査国際枠組み)と中国・ロシアの「ILRS(国際月面研究ステーション)」の対立構図へ。日本は2024年「アルテミスII」で日本人宇宙飛行士の月面着陸が決定。記述問題では「宇宙開発が示す国際協力と国際対立の二面性」「有人宇宙開発の意義(科学・政治・経済)」「『はやぶさ』『はやぶさ2』『ひさき』など日本独自の宇宙ミッションの特徴」が論点。

5月15日号

政治科学

だだちゃ豆の「旨み遺伝子tof11」発見 ── 山形大が13年・8世代・344系統で世界初解明

中学入試の視点:スマート農業と食料安全保障 日本の食料自給率はカロリーベースで38%(2023年度)と先進国最低水準。「食料・農業・農村基本法」改正(2024年)では、食料安全保障の確保が基本理念に位置づけられた。気候変動・高齢化・耕作放棄地拡大という危機の中、「スマート農業」(AI・ドローン・センサーを活用した精密農業)、「ゲノム編集技術」(2021年GABA高蓄積トマトが世界初実用化)、「植物工場」、「アグリテック」などの技術革新が農業の救世主として注目される。だだちゃ豆の遺伝子解析は、こうした「伝統と科学の融合」の好例。記述問題では「日本の食料安全保障を高めるには何が必要か」「食料自給率の数字(38%)の意味と限界」「地理的表示(GI)保護制度の意義」「『農業のDX(デジタル変革)』」が頻出。

5月15日号

国際政治

春の叙勲大綬章親授式 ── 天皇陛下が14人に勲章を直接授与、栄典制度と憲法

中学入試の視点:象徴天皇制と国事行為 日本国憲法は第1条で天皇を「日本国の象徴であり日本国民統合の象徴」と定め、第4条で「国政に関する権能を有しない」と規定。第6条・第7条で具体的な国事行為を列挙し、(1) 内閣総理大臣の任命、(2) 最高裁長官の任命、(3) 憲法改正・法律・政令・条約の公布、(4) 国会の召集、衆議院の解散、総選挙施行の公示、(5) 国務大臣・大使・公使の認証、(6) 大赦・特赦・減刑・刑の執行免除・復権の認証、(7) 栄典の授与、(8) 批准書等の認証、(9) 外国大使・公使の接受、(10) 儀式 ── の10項目を定める。国事行為はいずれも「内閣の助言と承認」を必要(第3条)。叙勲は実質的に内閣の決定であり、天皇が形式的に授与する形式。記述問題では「象徴天皇制とは何か」「国事行為と公的行為(国体・園遊会等)の違い」「天皇制が果たす『社会統合』の機能」が問われる。

── 5月22日号 ──

5月22日号

国際産業・経済

米中首脳会談、ホルムズ海峡解除で合意 ── 世界エネルギー輸送路の安定化へ

中学受験の視点:エネルギー安全保障と地政学的リスク 記述問題では「ホルムズ海峡が日本のエネルギー安全保障にとって重要な理由を、原油の輸入先構成・輸送経路・代替手段の3点から説明しなさい」が頻出。日本のエネルギー自給率は2023年で約13%と低く、原油輸入の約95%が中東依存(サウジアラビア40%・UAE38%他)。これらはほぼすべてホルムズ海峡経由で日本へ運ばれる。代替航路としてのスエズ運河ルート(紅海・地中海経由欧州向け)や、ロシア極東ESPOパイプラインなどがあるが、いずれも代替性は限定的。「同志国(like-minded countries)戦略」「サプライチェーンの多角化」「戦略石油備蓄」がキーワード。

5月22日号

産業・経済情報

エヌビディア時価総額5.5兆ドル達成 ── 生成AI需要で世界新記録、マイクロソフトとアップルを超える

中学受験の視点:AI集中投資と「マグニフィセント・セブン」 米国株式市場では、NVIDIA・Apple・Microsoft・Alphabet(Google)・Amazon・Meta・Teslaの7社(マグニフィセント・セブン)が時価総額・利益・成長率のいずれでも市場をけん引。これら7社にAI関連投資が集中する構造は、「市場の偏り(concentration risk)」「勝者総取り(winner-takes-all)」という産業構造論で記述問題に出題されやすい。日本の半導体産業は1990年代に世界シェア過半を占めていたが、現在は製造装置(東京エレクトロン)・素材(信越化学)・受託生産(ルネサス)でニッチを守る形。2024年熊本にTSMC新工場稼働、ラピダス北海道工場2027年稼働予定と国家半導体戦略が動いている。

5月22日号

防災科学

地震調査委員会、東日本大震災後の「ゆっくりすべり」加速を発表 ── 巨大地震研究の新知見

中学受験の視点:プレートテクトニクスと日本の地震 日本列島は太平洋プレート・フィリピン海プレート・北米プレート・ユーラシアプレートの4つのプレートの境界域に位置し、世界の地震の約10%(マグニチュード6以上)が日本周辺で発生。東日本大震災(2011年・Mw9.0)は太平洋プレートが北米プレートの下に沈み込む際の逆断層型地震。記述問題では「東日本大震災で観測された地殻変動の意義」「地震予知と確率論的予測の違い」「南海トラフ地震に備えた国・自治体・個人の対策」が頻出。2024年8月8日の南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)は今回の話題と直結する文脈。

5月22日号

防災国際

防災庁設置法案、衆院災害対策特別委員会で全員一致可決 ── 産学官民連携で災害対応の司令塔

中学受験の視点:内閣・省庁の組織と防災行政 日本の中央省庁は1府12省庁体制(2001年中央省庁再編後)。2023年に「こども家庭庁」、2026年に「防災庁」と新庁の設置が続く。記述問題では「新たな庁が設置される背景と意義」「縦割り行政の弊害と横断的連携の必要性」が頻出テーマ。「行政DX(デジタル・トランスフォーメーション)」「マイナンバー制度の活用」「自衛隊との連携」もキーワード。「災害大国日本」を中学入試では「地震・台風・豪雨・火山噴火・津波など多重災害リスク」と表現することが多い。

5月22日号

国際政治

内密出産法案、国民民主党が参院提出 ── 「出自を知る権利」と妊婦のプライバシー両立へ

中学受験の視点:「出自を知る権利」と子どもの権利条約 「出自を知る権利」は、1989年に国連で採択された「子どもの権利条約(児童の権利に関する条約)」第7条で「児童は出生の時から氏名を有する権利及び国籍を取得する権利を有するものとし、また、できる限りその父母を知りかつその父母によって養育される権利を有する」と定められた基本的人権の一つ。日本は1994年に批准。「子どもの権利条約4原則」(差別の禁止・最善の利益・生命生存発達の権利・意見表明権)と合わせて中学入試頻出。記述問題では「妊婦のプライバシー権と子どもの出自を知る権利のバランス」「母子の命を守る公的支援の必要性」が問われやすい。

5月22日号

国際産業・経済

中ロ首脳会談、北京で開催 ── 習近平とプーチンが「協力体制強化」を宣言

中学受験の視点:多極化する世界と日本の外交戦略 記述問題では「米中対立とウクライナ戦争を背景に、日本がとるべき外交戦略を3つ挙げて説明しなさい」が頻出。キーワードは「同志国(like-minded countries)との連携」「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」「経済安全保障」「サプライチェーン強靱化」「グローバルサウス取り込み」。QUAD(日米豪印)・AUKUS(豪英米)・G7・G20などの枠組みも整理しておきたい。中国は2026年現在もBRICS拡大(イラン・サウジ・UAE等加入)を主導し、ドル基軸通貨体制への挑戦を続ける。「覇権の移行期」「パワー・トランジション論」が国際政治学の専門用語として近年難関校で出題。

5月22日号

国際産業・経済

トランプ大統領、イラン軍事攻撃の延期を表明 ── 湾岸諸国の外交交渉要請を受け

中学受験の視点:中東情勢と日本のエネルギー安全保障 イラン核問題の本質は、イランの核開発が「平和利用」か「核兵器開発」かをめぐる国際的不信。NPT(核兵器不拡散条約・1970年発効)体制下では非核保有国は核兵器を持てないが、平和利用としてのウラン濃縮は認められる。IAEA(国際原子力機関)の査察を巡る駆け引きが続く。記述問題では「NPT体制の意義と限界」「核なき世界(オバマ・プラハ演説2009年)と現実のギャップ」「日本の唯一の戦争被爆国としての立場」が問われる。日本は非核三原則(持たず・作らず・持ち込ませず)と米国の核の傘のジレンマを抱える。

5月22日号

国際産業・経済

日本のGDP、個人消費と自動車輸出が押し上げ ── 1〜3月期 緩やか成長維持

中学受験の視点:GDPと日本経済の主要指標 中学入試で必ず押さえる経済指標はGDP・物価上昇率(CPI)・失業率・有効求人倍率・経常収支の5つ。「名目GDP(実際の金額)」と「実質GDP(物価変動を除いた量)」の区別、「実質GDP成長率(前期比×4の年率換算)」の概念を整理しておく。日本は2010年に中国にGDPで抜かれ世界2位→3位、2023年にドイツにも抜かれ4位、2024年にインドに抜かれる可能性が議論されている。記述問題は「日本経済が長期停滞から脱却するための課題3つ」(少子高齢化・生産性向上・新産業育成)や「賃上げと物価上昇の好循環」(春闘・最低賃金)が頻出。

5月22日号

国際産業・経済

日韓首脳会談、エネルギー安全保障で原油相互融通に合意 ── 有事の危機管理ネットワーク

中学受験の視点:日韓関係の歴史と最近の協力 日韓関係は戦後一貫して歴史認識問題(慰安婦・徴用工・教科書・竹島)と未来志向の経済・安全保障協力の二重構造で揺れ動いてきた。1965年日韓基本条約・請求権協定で国交正常化、1998年日韓共同宣言(小渕・金大中)で未来志向、2023年シャトル外交復活(岸田・尹錫悦)で大幅改善。記述問題では「日韓協力が必要な分野を3つ挙げ説明しなさい」(経済・安全保障・文化交流=Kコンテンツ)、「歴史問題への両国の向き合い方」が頻出。北朝鮮拉致問題もキーワード。

5月22日号

国際

WHO、エボラ出血熱「ブンディブギョ型」流行に深い憂慮 ── アフリカで未承認ワクチン

中学受験の視点:感染症と国際機関、ワン・ヘルス 記述問題では「COVID-19の経験を踏まえ、新たな感染症のパンデミックに備えるために必要な国際協力を3点挙げなさい」が頻出。キーワードは「WHO」「国際保健規則(IHR)」「パンデミック条約(2024年5月WHO総会で採択枠組み合意)」「ワクチン格差(COVAX)」「ワン・ヘルス(人・動物・環境の健康を一体で考える)」。エボラのような人獣共通感染症(ズーノーシス)は野生動物(コウモリ・霊長類)から人間に感染する。気候変動・森林破壊・都市化によりズーノーシスのリスクは増大している。

5月22日号

国際政治

マスク氏とOpenAIの長期訴訟、時効で決着 ── IPOに向けて追い風

中学受験の視点:AIガバナンスと社会的責任 記述問題では「AI企業に求められる社会的責任を3つ挙げて説明しなさい」が頻出。キーワードは「AIガバナンス」「アライメント(人類の価値観との整合)」「透明性(説明責任)」「公平性(バイアス排除)」「プライバシー保護」「著作権・知的財産権」。EU AI法(2024年成立・2026年本格施行)は世界初のAI包括規制法でリスクベース・アプローチを採用。日本は「AI事業者ガイドライン(2024年経産省)」「広島AIプロセス(G7・2023年)」でソフトロー型ガバナンスを推進。「イノベーションと規制のバランス」は時事問題の重要論点。

5月22日号

産業・経済情報

NVIDIAが日本に「ソブリンAI(主権AI)」提唱 ── 文化・安全保障を守る自国AI構築

中学受験の視点:データ主権と科学技術立国 記述問題では「日本が独自のAI技術を開発する意義を、文化・経済・安全保障の3観点から説明しなさい」が頻出。「データ主権(data sovereignty)」「経済安全保障推進法(2022年)」「重要技術育成プログラム(K Program)」がキーワード。米中対立の中で日本は「同志国との連携」と「自立的技術開発」の両輪が必要。一方、AI開発には膨大な計算資源(GPU)・電力・データ・人材が必要で、すべてを自国でまかなうのは現実的に困難。「国際協力と自立のバランス」が論点。

5月22日号

国際政治

グーグル+ブラックストーン 約8000億円でAIクラウド共同設立 ── 2027年完成目標

中学受験の視点:AI・エネルギー・気候変動の3すくみ 記述問題では「AI技術の急速な発展がもたらすエネルギー需要の増加と気候変動対策のジレンマを説明しなさい」が出題されやすい。「データセンターの電力消費」「カーボンニュートラル目標(2050年)」「原子力発電復活論」「再生可能エネルギーの拡大」「省エネ半導体(NVIDIA Blackwellなど)」がキーワード。SDGs目標7(エネルギー)・13(気候)・9(産業と技術革新)が複雑に絡む論点。「技術進歩と環境保護のトレードオフを乗り越える方策」が問われる。

5月22日号

国際産業・経済

サムスン電子 時価総額1兆ドル突破 ── アジア企業2社目の歴史的偉業

中学受験の視点:半導体産業と東アジアの位置 記述問題では「半導体産業における東アジアの強さの理由と、日本の半導体復活戦略を説明しなさい」が頻出。「半導体3分野(ロジック・メモリ・パワー)」「設計(fabless)と製造(foundry)の分業」「微細化(プロセスルール nm)」「EUV露光装置(ASML独占)」がキーワード。日本は1990年代に世界シェア50%超だったが現在は約10%。2024年熊本TSMC新工場稼働、2027年ラピダス北海道工場稼働予定(2nm世代狙い)。「経済安全保障と産業政策の復活」「サプライチェーンの地政学的再編」が論点。

── 5月29日号 ──

5月29日号

国際産業・経済

米イラン停戦交渉が進展、原油先物が1か月ぶり90ドル割れ ── ホルムズ海峡開放の合意案

📉 グラフ ── NY原油先物価格の推移と「90ドル割れ」 原油1バレルあたりの価格イメージ。停戦交渉の進展(合意案の報道)が伝わった5/28に、赤い90ドルラインを下抜けし、約1か月ぶりの安値をつけた。実際に海峡が開く前でも、「将来の供給不安が和らぐ」という市場の予想だけで価格が下落している点が、記述問題で問われるポイント。

5月29日号

防災政治

夏の電気・ガス補助金を閣議決定 ── 予備費5135億円、標準家庭で3か月計約5000円

中学受験の視点:財政政策・物価対策と財政民主主義 記述問題では「政府が電気・ガス代を補助することの利点と課題を、それぞれ説明しなさい」が問われやすい。利点は家計の負担軽減・物価高対策・熱中症予防など。課題は財政負担の増大、価格メカニズム(市場の価格調整機能)をゆがめる可能性、特定分野への補助の公平性など。「予備費」「閣議決定」「財政民主主義(予算は国会が決める原則)」「物価(消費者物価指数CPI)」「エネルギー価格と家計」がキーワード。補助金は「対症療法」であり、根本的なエネルギー安全保障(①の論点)と結びつけて論じられると高評価。

5月29日号

防災情報

新しい「防災気象情報」運用開始 ── 5段階の警戒レベルに整理、レベル4に「危険警報」を新設

中学受験の視点:防災行政とリスクコミュニケーション 記述問題では「防災情報を分かりやすく整理することが、なぜ命を守ることにつながるのか説明しなさい」が頻出。情報が多すぎたり言葉が難しいと、受け手は判断に迷い避難が遅れる。「警戒レベル(1〜5)」「自助・共助・公助」「避難指示・高齢者等避難」「正常性バイアス(自分は大丈夫と思い込む心理)」「ハザードマップ」がキーワード。「災害大国日本」では、地震・台風・豪雨・火山・津波など多重災害リスクへの備えが問われる。情報を「出す側の改善」と「受け取る側の理解と行動」の両面から論じられると差がつく。

5月29日号

防災情報

沖縄本島で今年全国初の「線状降水帯」 ── 顕著な大雨に関する情報を発表

📊 図解 ── 線状降水帯のしくみ(バックビルディング型) 暖かく湿った空気 ①発生 ②発達 ③成熟 同じ場所に強い雨が集中 風上で次々に新しい雲が発生(バックビルディング) → 列車のように同じ地域を通過 一つ一つの積乱雲は短命でも、風上で次々に生まれて同じ場所を通り続けるため、豪雨が長時間続く。

5月29日号

国際政治

中国、人型ロボットを「誕生からリサイクルまで」一括管理 ── 「発展と安全の統合」

🤖 図解 ── 「人型ロボット」と、誕生から廃棄まで管理する「全ライフサイクル」 人型ロボット(ヒューマノイド) 全ライフサイクル管理(循環型経済) ①設計・生産 つくる ②使用 工場・介護・サービス ③廃棄・リサイクル 資源を回収して再利用 「つくって終わり」 にしない 「人型(ヒューマノイド)」とは人間のような形のロボットのこと。中国は、つくって使うだけでなく「廃棄・リサイクル」までを一つの輪として国が一括管理する方針を示した。

5月29日号

国土・地理

ヨーロッパで新車登録が3か月連続増 ── 電気自動車など電動車が好調

🚗 図解 ── 電気自動車(EV)のしくみと「電源構成」の論点 🌱✨ ⚡ 電気をためて走る = 走行中はCO₂ゼロ EVは走行中に排気ガス・CO₂を出さない。ただし充電する電気を火力発電でつくればCO₂は発生するため、環境性能は「製造から廃棄まで(ライフサイクル)」と「電源構成」で総合的に評価する必要がある。

5月29日号

エレコムが創立40周年で新ロゴ ── 五輪エンブレム作者がデザイン、定規とコンパスで描ける整数比

中学受験の視点:デザインと数学・ソフトパワー 記述問題では「誰が描いても同じ形になるようにデザインされていることの意味を説明しなさい」が問われうる。整数比と作図(定規=直線、コンパス=円)で構成されているため再現性・普遍性が高い、という説明がポイント。算数(比・作図)と図工・社会(ブランド・文化政策)が交差する。「ソフトパワー(文化を通じた影響力)」「クールジャパン戦略」「伝統色(萌黄色など日本の色彩文化)」がキーワード。後述の忍者ツアー(⑧)の「文化の価値化」とも通じる。教科横断的に考える力を示せると差がつく。

5月29日号

産業・経済国土・地理

本物の忍者」体験ツアー ── 外国人富裕層向け、収益を文化財保護に還元

中学受験の視点:インバウンドと持続可能な文化財保護 記述問題では「高額な体験ツアーの収益を文化財保護に回す仕組みの利点を説明しなさい」が頻出。利点は税金や寄付に頼らず観光収益で文化財を維持できる、地域経済が潤う、文化の担い手を育てられるなど。「インバウンド(訪日観光)」「観光立国」「高付加価値観光」「文化財保護」「オーバーツーリズム(観光公害)への対策」「持続可能性(サステナビリティ)」がキーワード。「稼ぐこと」と「守ること」を両立させる仕組みという観点で論じられると高評価。SDGs目標11(住み続けられるまちづくり)とも関連。

5月29日号

科学情報

弱点を見つけるAI「ミュトス」 ── 強力な技術だからこそ国際ルールづくりへ

🔍 図解 ── AIが「弱点」を見つけ、ルールで守る(盾にも剣にもなる技術) AI「ミュトス」 → ! 脆弱性(弱点)を発見 → 🛡️ ルールで守る 脆弱性を先に見つけて直せば社会を守る「盾」になるが、悪用されれば攻撃の「剣」にもなる(=デュアルユース)。だからこそ国際的なルールづくりが要る。

✍️ 記述式 予想問題(考え方の4ステップ付き)

記述問題は、覚えた言葉を書き出す問題ではありません。問いを分解し、論点を並べ、順番を決めてから書くという手順そのものが問われています。下の4ステップを、そのまま自分の答案づくりに使ってください。指定語句は必ず本文中で使います。

【予想問題】日経平均株価が初めて6万3000円台に達し、1日の上げ幅3320円は史上最大となりました。一方で「指数の好調」と「実体経済の好調」は必ずしも一致しないと言われます。その理由を、「一部の銘柄」「保有」の二つの語を必ず用いて80字程度で説明しなさい。

① 問いの分解:聞かれているのは「指数が上がっても、みんなが豊かになるとはかぎらない理由」。指定語句は2つ。
② 論点整理:日経平均は225銘柄の平均で、値の高い一部の銘柄の影響を受けやすい/株を保有している人としていない人がいる/物価も同時に上がると、賃金が追いつかず実質の暮らしは楽にならない。
③ 骨子組立:「指数は一部の銘柄に左右される」→「株を保有する人にしか直接の利益が届かない」→「実体経済とずれる」。
④ 推敲:解答例「日経平均は一部の銘柄の値動きに大きく左右されるうえ、株価が上がって直接利益を得るのは株を保有している人にかぎられる。株を持たない家庭の暮らしはすぐには変わらないため、指数の好調が実体経済の好調とは一致しないのである。」(104字)

【予想問題】政府・日銀が約5兆円規模の為替介入を行い、1ドル160円台から155円台へ円高が進みました。円安が続くと国民の生活にどのような影響が出るかを、「輸入」という語を必ず用いて80字程度で説明しなさい。

① 問いの分解:聞かれているのは「円安の生活への影響」。良い面ではなく、介入してまで止めようとした理由を書く。指定語句は「輸入」。
② 論点整理:日本は食料や燃料の多くを輸入している/円安だと同じ量を買うのに多くの円が必要になる/輸入品の価格が上がり、食品や電気代が上がる/賃金がすぐには上がらないため家計が苦しくなる。
③ 骨子組立:「輸入に頼っている」→「円安で輸入価格が上がる」→「食料・燃料が値上がり」→「家計が苦しくなる」。
④ 推敲:解答例「日本は食料や燃料の多くを輸入しているため、円安が進むと同じ量を買うのにより多くの円が必要になる。輸入品の価格が上がって食品や電気代が値上がりし、賃金がすぐには追いつかないため家計が苦しくなる。」(99字)

【予想問題】高市首相はベトナムと豪州を歴訪し、エネルギー・重要鉱物・半導体などの分野で協力を深めることで一致しました。このように資源やハイテク部材について特定の国と協力を強める動きが世界で広がっている理由を、「一つの国」という語を用いて80字程度で説明しなさい。

① 問いの分解:聞かれているのは「なぜ協力先を複数もとうとするのか」。経済安全保障の考え方を書く。
② 論点整理:資源や部材を一つの国に頼ると、紛争や災害でその国からの供給が止まったとき代わりがない/相手国の政策で価格や量が左右される/複数の相手を持つことで供給が途切れにくくなる。
③ 骨子組立:「一つの国に頼ると止まったとき代わりがない」→「複数の相手をもつ」→「暮らしと産業を守る」。
④ 推敲:解答例「資源や部材を一つの国だけに頼っていると、紛争や災害でその国からの供給が止まったときに代わりがなく、産業も暮らしも止まってしまう。複数の国と協力しておくことで、供給が途切れる危険を減らせるからである。」(101字)

📚 このまとめの出典

この月のニュースは、スクールコンパス編集部が発行している週刊「小学生しんぶん 5・6年生版」の各号から、中学入試の社会につながる項目を抜き出して並べ直したものです。各ニュースの詳しい解説と出典は、それぞれの号のページに掲載しています。

🔗 あわせて使う

用語の意味から確認したいときはニュース用語解説いちらんへ。週ごとの詳しい解説は小学生しんぶん最新号(5・6年生版)で読めます。3・4年生は3・4年生版、1・2年生は1・2年生版をどうぞ。

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本ページの収録ニュースは、小学生しんぶん各号の編集時に公式発表・一次情報で確認した事実のみを掲載しています。|スクールコンパス編集部

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