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小学生しんぶん|スクールコンパス編集部|最終更新: 2026年8月3日
金利とは? 上がると、世の中はどう変わるのか
金利とは、お金を借りたときに払う使用料を、割合で表したものです。
借りる人にとっては払う分、預ける人にとってはもらえる分になります。同じ1つの数字が、立場によって反対の意味を持ちます。
このページが答えること- 金利とは何か、利子とのちがい
- 金利が上がったとき・下がったときに世の中で起きること
- 金利が上がると得をする人・こまる人
- 日本銀行が金利を動かす理由
別のページが答えること
- 物価そのもののはかり方 → 物価のページ
- 物価が上がりつづける状態 → インフレのページ
- 円の値打ちと輸入品の値段 → 円安と円高のページ
💰 金利は「お金の使用料」
金利とは、お金を借りたときに払う使用料を、割合で表したものです。借りる側から見れば払う分、預ける側から見ればもらえる分になります。※2%という数字は説明のためのたとえで、実際の水準ではありません。
自転車を1日借りたら、いくらか払います。お金も同じです。
借りたら、返すときに少し多めに返します。
その多めの分を利子といい、元のお金に対する割合を金利といいます。
ここで大事なのは、金利は借りる人には払う分、預ける人にはもらえる分だということです。
1つの数字が、立場によって反対の意味になります。
🎚 金利が動くと世の中が変わる
金利が上がると、お金を借りるときに払う分が増えるので、家や車を買う人、工場を増やす会社が減ります。世の中で使われるお金が減り、物価の上がり方は落ち着きます。金利が下がるとその逆で、借りやすくなり、お金が動き出します。
家を買うとき、多くの人はお金を借ります。
金利が高ければ、返す総額が大きくなるので、買うのをやめる人が出ます。
会社が工場を増やすときも同じです。
金利は、世の中で使われるお金の量を変えるスイッチになっています。
⚖️ だれが得をするのか
金利が上がると、預けている人はもらえる利子が増え、借りている人は払う利子が増えます。インフレのときと得をする人・こまる人がちょうど入れかわります。
🏦 だれが動かしているのか
日本銀行は、消費者物価の前年比上昇率2%を物価安定の目標としています。物価が上がりすぎているときは金利を上げ、景気が弱く物価が上がらないときは金利を下げて、経済のかじを取ります。
金利のかじを取るのは日本銀行です。日本銀行は、ふつうの銀行にお金を貸す銀行で、
銀行の銀行と呼ばれます。ここの金利が動くと、
私たちが使う銀行の金利も、後からついて動きます。
物価との関係については
インフレのページで、
物価そのもののはかり方については
物価のページで説明しています。
✅ りかいチェッククイズ
Q1. 金利とは何ですか。
お金を借りたときに払う使用料を、元のお金に対する割合で表したものです。実際に払うお金そのものは利子といいます。
Q2. 金利が上がると、家を買う人はどうなりますか。
返す総額が大きくなるので、買うのをやめる人や、時期を延ばす人が出ます。
Q3. 金利が上がると、世の中で使われるお金はどうなりますか。
減ります。借りるのが高くつくので、家や工場を買う人が減るからです。その結果、物価の上がり方は落ち着きます。
Q4. 金利が上がったとき、得をするのはどんな人ですか。
お金を預けている人です。もらえる利子が増えます。反対に、お金を借りている人は払う利子が増えてこまります。
Q5. 金利のかじを取っているのはどこですか。
日本銀行です。ふつうの銀行にお金を貸す「銀行の銀行」で、物価が上がりすぎたら金利を上げ、景気が弱いときは下げます。
✍️ 記述ミニ道場
Q. 物価が上がりすぎているとき、日本銀行は金利を上げることがあります。
金利を上げると、なぜ物価の上がり方が落ち着くのですか。40字程度で書きなさい。
手順1 金利が上がると何が起きるかを書く お金を借りるときの負担が増える。
手順2 人や会社の行動を書く 家や工場を買うのをひかえる。
手順3 結果を書く 使われるお金が減り、値上がりの勢いが弱まる。
解答例 借りる負担が増えて買いひかえが起き、世の中で使われるお金が減るため、
値上がりの勢いが弱まるから。(49字)
採点のポイント 「借りにくくなる」から
「使われるお金が減る」までの道すじが書けているかどうかです。
「金利を上げれば物価が下がるから」では、途中がぬけていて理由になりません。
👨👩👧 おうちで話すヒント
金利は、貸し借りの経験がないと実感しにくい言葉です。
子どもに教えるときは、逆から入るのが早いです。
「銀行にお金を預けておくと、少しだけ増えるって知ってた?」から始めてください。
増える理由は、銀行がそのお金をだれかに貸して、使用料をもらっているからです。
ここまで話すと、預金と貸し出しが1本につながります。
そのうえで「じゃあ使用料が高くなったら、借りる人はどうする?」と聞けば、
金利を上げるとお金が動かなくなる理由に自分でたどり着きます。
中学入試では、日本銀行の役割とセットで問われます。
「銀行の銀行」「発券銀行」「政府の銀行」という3つの呼び名も定番です。
金利そのものを数字で覚える必要はありません。上げるとブレーキ、下げるとアクセル。これで足ります。
🃏 一問一答カード(印刷できます)
Q. 金利とは
A. お金を借りたときに払う使用料を、元のお金に対する割合で表したもの。
Q. 利子とは
A. 実際に払う(またはもらう)お金そのもの。
Q. 金利は借りる人にとって
A. 払う分。負担になる。
Q. 金利は預ける人にとって
A. もらえる分。得になる。
Q. 金利が上がるとお金の動きは
A. 減る。借りるのが高くつくため。
Q. 金利が下がるとお金の動きは
A. 増える。借りやすくなるため。
Q. 金利は経済の何にたとえられるか
A. アクセルとブレーキ。上げればブレーキ、下げればアクセル。
Q. 金利が上がって得をする人
A. お金を預けている人。
Q. 金利が上がってこまる人
A. お金を借りている人。
Q. 金利を動かしているのはどこか
A. 日本銀行(中央銀行)。
Q. 日本銀行が「銀行の銀行」と呼ばれる理由
A. ふつうの銀行にお金を貸したり預かったりするから。
Q. 物価が上がりすぎたとき日本銀行は
A. 金利を上げる。
Q. 景気が弱いとき日本銀行は
A. 金利を下げる。
❓ よくあるしつもん
Q. 金利と利子は、どうちがうのですか。
A. 利子は実際に払う(もらう)お金そのもので、金利はそれが元のお金の何%にあたるかを表す割合です。100万円借りて2万円払うなら、利子が2万円、金利は年2%ということになります。
Q. 預けているだけでお金が増えるのはなぜですか。
A. 銀行が、預かったお金をだれかに貸して使用料を受け取っているからです。その一部が、預けた人に利子として戻ってきます。
Q. 金利が高いのと低いのでは、どちらがよいのですか。
A. 立場によります。預けている人には高いほうが有利、借りている人には低いほうが有利です。国全体としては、物価や景気の状態に合っているかどうかで判断されます。
Q. 日本銀行はふつうの銀行とどうちがうのですか。
A. 私たちが口座を作る銀行ではありません。お札を発行し、ふつうの銀行にお金を貸し、国のお金も預かる特別な銀行です。
Q. 中学受験では金利のどこが出ますか。
A. 日本銀行の役割とあわせて問われます。金利を上げ下げすると景気や物価がどう動くか、「銀行の銀行」「発券銀行」「政府の銀行」という3つの働きが定番です。
出典と確認日
本文に出てくる「年2%」「100万円」は、しくみを説明するためのたとえであり、実際の金利の水準ではありません。政策金利は変わるため、このページでは特定の水準を示していません。日本銀行の物価安定の目標が消費者物価の前年比上昇率2%であることは、日本銀行の公表内容によります。確認日 2026年8月3日。
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