🗞️ 小学生しんぶん 5・6年生版|7月10日号

2026年7月10日号(7月3日〜9日のニュース)/毎週金曜発行・無料

入試本番に近い形で読むときは、ふりがなを消してみましょう
🔊 30秒まとめ(音読してみよう)

今週の大きなニュース。①大谷翔平選手おおたにしょうへいが、日本人初のメジャー通算300号本塁打を達成(7/8)。継続の積み重ねが大記録を生んだ。②サッカーW杯では、王国ブラジルがノルウェーに敗れ(ハーランド2得点)、メッシのアルゼンチンは0-2から大逆転。「強さ」と「あきらめない力」を考えたい。③はやぶさ2が小惑星トリフネの通過観測(フライバイ)に成功し、プラネタリーディフェンスの意義を持つ。④リニアが静岡工区の着工へ前進(7/7)。超電導磁石で浮いて走るしくみに注目。⑤歴史コーナーは、大河「豊臣兄弟!」で7月12日に描かれる「本能寺の変」。一つの出来事が世界や歴史へどうつながるかを考えよう。

🧭 ニュースを深く読む「4ステップ思考」 ── 記述問題の土台

中学受験の記述問題は、ニュースを「覚える」のではなく「考える」力を問います。次の4段階で読むクセをつけよう。

1 事実をつかむ 何が起きた? 数字・名前を正確に 2 原因を考える なぜ起きた? 背景は? 3 つながりを広げる 他と何が関係? 影響は? 4 自分の考え どう思う? これからどうすべき? 読む → 考える → 書く の流れ
記述の土台「4ステップ思考」 イラスト:スクールコンパス編集部

この号では、各ニュースに 「📝 記述のヒント」 を付けています。①②で正確に押さえ、③④で自分の頭で考える――この往復が、合格答案を書く力になります。

✏️ 今週おさえたい漢字(5・6年生)
トウ/す(べる)(5年)
統一・伝統・大統領
例:信長から秀吉へ天下統一
ドウ/みちび(く)(5年)
超電導・導線・指導
例:超電導でリニアが浮く
キ/あぶ(ない)(6年)
危険・危機・危害
例:地震の危険に備える
サイ/す(む)(6年)
経済・救済・返済
例:日本とインドの経済連携
📚 今週の時事キーワード ── 入試で問われる言葉
1 プラネタリーディフェンス
地球に接近する小惑星などの天体から地球を守る取り組み。はやぶさ2が小惑星トリフネを間近で通過観測し、その形や軌道を知ることは、将来の備え(この考え方)にもつながる。
2 超電導ちょうでんどう磁気じき浮上ふじょう
ある条件で電気抵抗がゼロになる現象。これを利用した強力な電磁石で車体を浮かせて走るのがリニア中央新幹線。7月7日、静岡県知事が静岡工区の着工を容認し、着工に前進した。
3 経済けいざい連携れんけい(インド太平洋)
国どうしが経済・投資・技術などで協力を強めること。高市首相が7月にインドを訪問し、経済やAIでの協力を確認した。開かれたインド太平洋を支える結びつきとして注目される。
4 下克上げこくじょう
身分が下の者が、上の者を実力で乗りこえること。戦国時代を象徴する言葉で、家臣の明智光秀が主君・織田信長を討った本能寺の変も、その典型とされる。

📰 今週のニュース ── 分析と記述のヒント

⚾ スポーツ
7月8日(日本時間)

⚾ 大谷翔平選手、日本人初のメジャー通算300号 ── 「継続」がつくる大記録

アメリカ・メジャーリーグの大谷翔平選手おおたにしょうへい(ドジャース)が、7月8日(日本時間)、メジャーリーグ通算300号本塁打を放ちました。日本の選手がメジャーで300号に到達するのは初めてで、日本球界にとっても記念すべき記録です。この日は試合の先頭打者としての一打で、打球速度は約時速180キロメートル、飛距離は約124メートルでした。

積み重ねが結果になる(原因→結果) ①練習・体づくり・規則正しい生活 ②毎年こつこつ本塁打を重ねる ③日本人初の通算300号
300号までの積み重ね イラスト:スクールコンパス編集部

300本の本塁打は、一日で到達できるものではありません。毎日の練習や体づくり、食事・睡眠すいみんまで管理する徹底てっていした自己管理を、長年積み重ねた成果です。投打の両方で一流の「二刀流」に挑み続ける姿勢とあわせ、記録の数字だけでなく、その過程かていにこそ価値があります。

本拠地ドジャースタジアム

🗺️ 大谷選手がプレーする場所:アメリカ・ロサンゼルス

📝 記述のヒント

「記録の価値は数字だけでは測れない。そう言えるのはなぜか」を、①事実(日本人初の通算300号)→②理由(長年の練習・自己管理の積み重ね)→③つながり(努力の継続が成果を生む)→④自分の考え、で書いてみよう。「結果」と「過程」を対比させると、深い答案になるよ。

⚽ スポーツ
7月6日

⚽ 王国ブラジルが敗退 ── なぜ「番狂わせ」は起きるのか

サッカーW杯の決勝トーナメント(ラウンド16)で、大きな波乱が起きました。W杯歴代最多5回優勝のブラジルが、ノルウェー1-2で敗れたのです。2得点を挙げたのは、ノルウェーの点取てんとり屋ハーランド選手。ブラジルはスターのネイマール選手が終盤にPKで1点を返しましたが、及びませんでした。ブラジルにとっては36年ぶりの早期敗退、ノルウェーは史上初のベスト8という歴史的な結果です。

試合結果(ラウンド16) 🇧🇷 ブラジル 1 🇳🇴 ノルウェー 2 ハーランド2得点/ノルウェー史上初ベスト8
試合結果 イラスト:スクールコンパス編集部

なぜ、これほどの強豪が敗れるのでしょうか。サッカーは点が入りにくい競技で、守りを固めて数少ないチャンスを決めれば、格上かくうえにも勝てます。ノルウェーは組織的な守備と、ハーランド選手の決定力という「明確めいかくな武器」で勝ちきりました。「番狂わせ」は運だけでなく、戦い方の必然ひつぜんでもあります。

📝 記述のヒント

「実力で上とされるチームが敗れることがあるのはなぜか」を、①事実(ブラジルが1-2で敗退)→②理由(守備の堅さと決定力で格上に勝てる競技特性)→③つながり(勝敗は実力だけで決まらない)→④自分の考え、で整理しよう。スポーツの結果を「運」で片づけず、要因を分析する練習に。

⚽ スポーツ
7月8日

⚽ メッシのアルゼンチン、0-2から大逆転 ── 「あきらめない力」の価値

同じW杯で、対照的なドラマもありました。アルゼンチンは、途中まで0-2で敗色濃厚でした。しかし終盤に3点を奪い、3-2で大逆転勝ち。中心にいたのは、世界最高の選手の一人メッシ選手です。自ら得点し、味方の得点も演出。メッシ選手はこの試合でW杯通算得点の歴代最多を更新し、今大会の得点ランキングでも単独首位に立ちました。

0-2 →(終盤に3点)→ 3-2 逆転 0-2 劣勢… 1点返す メッシ 逆転 3-2 勝利!
逆転の流れ イラスト:スクールコンパス編集部

ブラジルの敗退とアルゼンチンの逆転。この二つを並べると、「強くても負けることがある」「劣勢でもあきらめなければ勝てることがある」という、勝負の二つの真実が見えてきます。折れない心(レジリエンス)は、スポーツにも、勉強にも通じる力です。

📝 記述のヒント

「ブラジルの敗退」と「アルゼンチンの逆転」を対比し、「勝負の結果から学べること」を書いてみよう。①二つの事実→②それぞれの要因→③共通して言えること(結果は最後まで分からない)→④自分の考え。二つの事例を結びつけると、説得力が増すよ。

⚽ 国際・地理
7月9日〜

⚽ ベスト8がそろう ── 史上初48か国大会、開催国は全滅

W杯はベスト8が出そろい、7月10日から準々決勝が始まります。今大会は史上初の48か国で行われ、開催国はアメリカ・カナダ・メキシコの3か国。ところが、その開催3か国はすべてベスト8に残れませんでした。一方でスイスは72年ぶりのベスト8に進むなど、実力が拮抗した大会になっています。

準々決勝(ベスト8)の対戦 🇫🇷 フランス × モロッコ 🇲🇦7/10(金)5:00 🇪🇸 スペイン × ベルギー 🇧🇪7/11(土)4:00 🇳🇴 ノルウェー × イングランド 🏴7/12(日)6:00 🇦🇷 アルゼンチン × スイス 🇨🇭7/12(日)10:00 👟 得点ランキング(7/8時点) メッシ8 ハーランド7 エムバペ7 ケイン6
準々決勝と得点ランキング イラスト:スクールコンパス編集部

🔎 8か国を世界地図で:W杯2026特集 / W杯×中学受験時事

📝 記述のヒント

「W杯を48か国に拡大したことの利点と課題」を、賛成・反対の両面から挙げてみよう。利点=より多くの国に出場機会/課題=試合数増加や選手の負担。一つのテーマを多面的に見て、最後に自分の立場を根拠とともに述べると、記述の完成度が上がるよ。

🏐 スポーツ・国際
7月8日

🏐 バレーVNL、女子日本ラウンドが大阪で開幕 ── ホームで決勝ラウンドへ

バレーボールの国別対抗戦「バレーボール・ネーションズリーグ(VNL)」の女子日本ラウンドが、7月8日(水)、大阪のAsueアリーナ大阪で開幕しました(7月12日まで)。VNLは国際バレーボール連盟(FIVB)が主催し、男女それぞれ世界の上位18か国が争う大会です。予選ラウンドの上位などが、決勝ラウンド(ファイナル)に進みます。

日本女子は世界ランキング6位。初戦の相手は世界屈指の強豪ブラジルで、その後もタイ、トルコ、ポーランドと対戦します。ホームでの大会は、決勝ラウンド進出をかけた重要な戦いです。男子の日本ラウンドは7月15日から同じ会場で行われます。世界の強豪との対戦は、スポーツを通じて世界の国々への関心を広げる機会でもあります。

🗺️ 会場:大阪市港区のAsueアリーナ大阪(大阪市中央体育館)

🏐 バレーVNL2026特集で、男女18か国ずつの出場国を世界地図で確認できます。コートの大きさ・ローテーション・25点先取のルールも図解。

📝 記述のヒント

「国際的なスポーツ大会を自国で開催することには、どんな意義があるか」を、①事実(VNL日本ラウンドが大阪で開催)→②理由(ホームの利・競技の普及)→③つながり(国際交流・地域の活性化)→④自分の考え、で書いてみよう。出場国を世界地図で整理すると、地理の学習にもなるよ。

🛰️ 科学
7月5日

🛰️ はやぶさ2、小惑星トリフネの通過観測に成功 ── プラネタリーディフェンス

日本のうちゅう探査機たんさき「はやぶさ2」が、7月5日の夕方(日本時間)、小惑星「トリフネ」のそばを通り過ぎながら観測するフライバイ成功しました。中心から約800メートルを、秒速びょうそく約5キロメートルという高速で通過しながら、4つの機器でデータを取得。トリフネは直径450〜500メートルほどの細長い形とみられます。今回は、地球から遠く指令しれいが届きにくい状況でも探査機が自ら判断して進む「自律誘導」の新技術も試されました。

なぜ調べるのか(原因→つながり) ①通過して近くで観測 ②形・軌道・性質がわかる ③地球に近づく天体への備え(惑星防衛)
小惑星を調べる意義 イラスト:スクールコンパス編集部

小惑星は、太陽系ができた頃の情報を残す「タイムカプセル」のような天体です。近づいて調べることで、宇宙のはじまりを知る手がかりが得られます。さらに、天体の性質や軌道を知ることは、将来地球に接近する天体から地球を守る「プラネタリーディフェンス(惑星防衛)」にもつながります。はやぶさ2は次に、2031年に別の小惑星をめざします。

📝 記述のヒント

「小惑星を探査することには、どんな意義があるか」を、①事実(トリフネを通過観測)→②理由(宇宙の起源を知る手がかり)→③つながり(プラネタリーディフェンスによる備え)→④自分の考え、で説明しよう。「知る」と「備える」の二つの意義を書けると高得点だよ。

🚄 社会・科学
7月7日

🚄 リニア、静岡で着工へ前進 ── 超電導で「浮いて走る」しくみ

リニア中央新幹線は、超電導ちょうでんどう磁石の力で車体をかせて走る、最高時速じそく約500キロの乗り物です。品川-名古屋を約40分で結ぶ計画ですが、途中の静岡県の区間だけが未着工でした。7月7日、静岡県の鈴木すずき知事が静岡工区の着工を容認すると表明。これで、品川-名古屋で唯一残っていた未着工区間の解消に前進し、年内の着工も見込まれます。工事による水資源や自然環境への影響については、協定を結んで守ることになっています。

なぜ大ニュースか(原因→結果) ①静岡県知事が着工を容認 ②唯一の未着工区間が動く ③品川〜名古屋の開業へ前進
なぜ前進が大ニュースか イラスト:スクールコンパス編集部

🧲 リニアはなぜ「浮いて」走れるのか? 超電導磁石のしくみは、このあとの「テクノロジーコーナー」で図解します。

📝 記述のヒント

「大規模な交通インフラを建設するとき、速さや便利さ以外に、どんなことへの配慮が必要か」を、①事実(静岡工区が長く未着工だった)→②理由(水資源・自然環境への影響が論点)→③つながり(開発と環境保全の両立)→④自分の考え、で書こう。「便利さ」と「環境」の対立と調整は入試頻出テーマだよ。

🌐 国際・政治
7月1日〜3日

🇮🇳 高市首相がインド訪問 ── なぜ国どうしは協力するのか

高市たかいち首相が、7月のはじめにインドを訪れ、モディ首相と会談しました。経済・投資に加え、AI(人工知能)などの先端分野での協力を話し合い、日本とインドの企業が集まる経済けいざいフォーラムには150社以上が参加しました。インドは世界最多の人口をもち、経済成長がめざましい国です。

なぜ国どうしは協力するのか。 一つの国だけでは、資源・技術・市場のすべてをそろえることはできません。得意分野を持ち寄れば、たがいの弱みをおぎない合えます。とくに、開かれた「インド太平洋」の安定は、貿易や安全の面で日本にとって重要です。国際協力は、目に見えにくいけれど、私たちの暮らしや経済を支えています。

🗺️ インドは日本の南西、世界で最も人口の多い国

📝 記述のヒント

「日本が外国と経済や技術で協力するのはなぜか」を、①事実(首相がインドを訪問し協力を確認)→②理由(互いの得意分野を補い合える)→③つながり(開かれたインド太平洋の安定)→④自分の考え、で書いてみよう。「相互依存」という視点を入れると、社会科らしい答案になるよ。

🐧 くらし
7月5日

🐧 赤ちゃんペンギン「じんべえ」、大人プールにデビュー

東京のすみだ水族館で、4月に生まれたマゼランペンギンの赤ちゃん「じんべえ」が、7月5日、はじめて大人のペンギンが泳ぐプールにデビューしました。仲間の群れに加わり、社会の中で生きていくための大切な一歩です。もう一羽の「きび」も、今後デビューの予定です。

すみだ水族館

🗺️ すみだ水族館は東京スカイツリーの近く

📝 記述のヒント

身近な生き物のニュースも、「動物園・水族館は何のためにあるか(展示・保全・研究・教育)」という視点で考えると、社会科のテーマになる。気になった動物の生態を1つ調べて、100字でまとめてみよう。

🎭 文化
7月3日

🎭 「もののけ姫」が歌舞伎に ── 伝統と革新の出会い

アニメ映画で知られる「もののけ姫」が、日本の伝統芸能でんとうげいのう「スーパー歌舞伎」となり、7月3日から東京の新橋しんばし演舞場えんぶじょうで開幕しました(8月まで上演)。原作は宮崎駿はやおさん、音楽は久石じょうさん。役者が空をとぶ「宙乗ちゅうのり」などの演出で、アニメとはひと味ちがう迫力はくりょくが楽しめます。

もののけ姫の歌舞伎が上演される新橋演舞場(東京)

歌舞伎は、約400年続く日本の演劇です。古くからある芸能が、現代の人気作品と結びつくことで、新しい観客を得て進化していきます。「守るべき伝統」と「新しい挑戦ちょうせん」は、対立するものではなく、たがいを生かし合う関係にあります。主役アシタカを演じる役者は、大河ドラマ「豊臣兄弟!」にも出演しています。

🗺️ 上演される場所:東京の新橋演舞場

📝 記述のヒント

「伝統芸能が現代の作品を取り入れることには、どんな意味があるか」を、①事実(アニメ作品が歌舞伎に)→②理由(新しい観客に届く)→③つながり(伝統は変化しながら受け継がれる)→④自分の考え、でまとめよう。「伝統=変わらないもの」という思い込みを問い直す好例だよ。

🌏 防災・理科
7月3日・7月7日

🌏 今週も各地で地震 ── 「マグニチュード」と「震度」はどう違う?

今週も日本の各地で地震が観測されました。7月3日には沖縄・宮古島みやこじまの近くで、7月7日には島根県しまねけんなどで揺れがありました(いずれも津波の心配なし)。地震のニュースでよく出る「マグニチュード」と「震度」は、入試でも頻出の区別です。

入試頻出:マグニチュードと震度の違い マグニチュード(M) 地震そのものの規模 (エネルギーの大きさ) 1つの地震に1つの値 震度 その場所での 揺れの強さ(0〜7) 場所ごとに異なる
マグニチュードと震度の区別 イラスト:スクールコンパス編集部

マグニチュードは地震そのものの規模(エネルギー)で、一つの地震に一つの値が決まります。震度は、ある場所での揺れの強さで、震源しんげんからの距離や地盤じばんの性質によって、場所ごとに異なります。だから「同じ地震でも、場所によって震度が違う」のです。地震はいつ起きるか分かりません。強い揺れのときは、まず頭を守り、揺れがおさまるまで待つ。日ごろの「そなえ」が身を守ります。

📝 記述のヒント

「マグニチュードと震度はどう違うか」は入試頻出。①それぞれが表すもの(規模/揺れの強さ)→②値の決まり方(1地震1値/場所ごと)を対比して書くのがコツ。「同じ地震でも場所で震度が違う理由(距離・地盤)」まで書ければ完璧。🛟 こども防災ガイド →

🎋 文化・季節
7月7日

🎋 7月7日は七夕 ── 星と暦、そして農業のつながり

7月7日は七夕。ささに願いごとを書いた短冊たんざくを飾る行事です。夜空の「天の川」をはさんで、おりひめ星ひこ星が1年に1度会う、という物語で知られます。この伝説は中国から伝わり、日本の風習と結びついたものです。

🌌 星や暦と農業のつながり(原因→つながり) ①星や月を観察位置・満ち欠け ②季節・暦を知る今がいつかを判断 ③農作業に生かす種まき・収穫の時期
星・暦・農業のつながり イラスト:スクールコンパス編集部

じつは、七夕のような星の行事やこよみは、農業や生活のリズムと深く結びついてきた歴史があります。昔の人は、星の位置や月の満ち欠けで季節を知り、種まきや収穫しゅうかくの時期を判断しました。夜空を見上げれば、はやぶさ2が向かった小惑星トリフネも、あの星々のかなたにあります。理科(天文)と社会(歴史)、そして最新の宇宙探査が、一つの夜空でつながります。

📝 記述のヒント

「昔の人が星や暦を大切にしたのはなぜか」を考えよう。農業の時期を知る手がかりだった、という視点で書けると、理科と社会(歴史)をつなぐ深い答案になる。観察記録は自由研究にもぴったりだよ。

🌌 理科
夏の夜空

🌌 夏の夜空で「夏の大三角」を観察しよう

夏は星がよく見える季節です。代表的なのが「夏の大三角」。3つの1等星を結ぶ大きな三角形で、こと座のベガ(おりひめ星)、わし座のアルタイル(ひこ星)、はくちょう座のデネブからなります。七夕の物語の2つの星が、この中にあります。

🌟 夏の大三角 ベガ(おりひめ星) アルタイル(ひこ星) デネブ
夏の大三角 イラスト:スクールコンパス編集部

まちの明かりが少ない場所ほど、星はよく見えます。星は時間がたつと少しずつ位置が変わります(日周にっしゅう運動)。同じ星を1時間おきに観察して位置の変化を記録すれば、りっぱな自由研究になります。

📝 記述のヒント

「星が時間とともに位置を変えて見えるのはなぜか」を、地球の自転と結びつけて説明してみよう。観察→記録→考察の流れは、理科の探究そのもの。自由研究のテーマにも最適だよ。

🌊 安全
夏の安全

🌊 川や海で遊ぶ前に ── 「二次事故」を防ぐという考え方

夏は水辺で遊ぶ機会が増えます。川は見た目より流れが速く、急に深くなる場所もあります。雨のあとは、上流に降った雨が集まって川の水が急に増えることも。安全に楽しむために、①大人といっしょに行く、②準備運動をする、③高い所から飛びこまない、という約束を守りましょう。

🛟 「二次事故」を防ぐ流れ 👀おぼれている人を見つける 自分は飛びこまない 📢大人を呼ぶ(119番も) 🛟浮くものを渡す
二次事故を防ぐ流れ イラスト:スクールコンパス編集部

もし、おぼれている人を見つけたら? あわてて自分が飛びこむのは危険です。助けようとした人がきこまれる「二次事故」が起きることがあるからです。正しくは、自分は飛びこまず、大人を呼び、浮くもの(ペットボトルや浮き輪)を渡す。「自分の身を守ることが、結果的にみんなを守る」——理由とセットで覚えておきましょう。

📝 記述のヒント

「おぼれている人を見ても、すぐ飛びこんではいけないのはなぜか」を、①事実(二次事故の危険)→②理由(助ける人も巻きこまれる)→③つながり(自分の安全確保が全体を守る)→④自分の考え、で書こう。防災・安全は「理由」まで書けると差がつくよ。

🥵 健康・理科
夏の健康

🥵 この夏も猛暑の見込み ── 熱中症を「しくみ」から防ぐ

この夏も猛暑が予想されています。暑さが続くと熱中症の危険が高まります。熱中症は、体温の調節がうまくいかなくなって起こります。人は暑いと汗をかいて熱を下げますが、そのぶん体の水分と塩分えんぶんが失われます。水分・塩分をおぎなわないと、体温調節が追いつかなくなるのです。

熱中症のしくみと予防(原因→対策) ①汗で水分・塩分が失われる ②補わないと体温調節が乱れる ③かわく前にこまめに水分 ④熱中症を防げる
熱中症のしくみと予防 イラスト:スクールコンパス編集部

予防のコツは、①のどがかわく前にこまめに水分・塩分をとる、②すずしい場所で休む、③暑さ指数(WBGT)の高い日は無理をしない。「のどがかわいた」と感じたときは、すでに水分が不足し始めているサインです。しくみを理解すると、「なぜその行動が有効か」が分かります。

📝 記述のヒント

「なぜ、のどがかわく前に水分をとるとよいのか」を、体のしくみ(汗→水分不足→体温調節の乱れ)から説明しよう。「現象→理由→対策」の順で書くと、理科の記述として完成度が高くなるよ。

🍉 学び
もうすぐ夏休み

🍉 もうすぐ夏休み ── 自由研究は「問い」から始めよう

もうすぐ夏休み。中学受験で問われる「調べる力・考える力・書く力」は、自由研究でそのまま鍛えられます。大切なのは、良い「問い」から始めること。「なぜ?」「本当にそうか?」という疑問が、探究の出発点です。

この号のニュースや歴史コーナーは、テーマの宝庫です。「本能寺の変の原因、どの説が有力か」(歴史・記述)、「リニアはなぜ超電導で浮くのか」(理科)、「W杯48か国拡大の是非」(社会・論述)、「マグニチュードと震度で防災マップづくり」(地理・防災)。「①問い→②調べる→③分析→④自分の考え」という流れは、記述問題の骨組みと同じです。

🔬 自由研究テーマ集を見る →
📝 記述のヒント

自由研究も記述も、骨組みは同じ「①問い→②事実→③分析→④自分の考え」。とくに本能寺の変のように「答えが一つでないテーマ」は、諸説を比べて根拠とともに自分の考えを述べる、絶好の探究材料だよ。

🆕 新コーナー

🧲 テクノロジーコーナー

リニアはなぜ浮く? ── 磁石と「超電導」のしくみ

今週から、未来をつくる「技術(テクノロジー)」を深掘りするコーナーが始まります。第1回は、ニュースにも登場したリニア中央新幹線。時速約500キロを実現する秘密は、みんなが理科で学ぶ磁石と、その進化版「超電導」にあります。

🧲 磁石の2つの力 → リニアが浮いて進む ① ちがう極 → 引きあう N S 引き合ってくっつく ② 同じ極 → おしあう N N 反発してはなれる N極 N極 N極 🚄 リニア(車体側の超電導磁石) 反発で浮き、 引力で前へ! 同じ極の反発で浮上し、引き合う力で前進する ※車体側には電気抵抗ゼロの「超電導磁石」を使う
超電導で浮くしくみ イラスト:スクールコンパス編集部

① 磁石の基本:磁石にはN極とS極があり、ちがう極(NとS)は引きあい、同じ極(NとN)はおしあい(反発し)ます。リニアは、この反発の力で車体を数センチ浮かせ、引きあう力で前に引っぱって進みます。浮いているのでレールとこすれず、摩擦まさつが小さいため、超高速でも安定して走れます。

② 超電導とは:ふつうの金属は、電気を流すと抵抗ていこうがあって熱を出し、電気の一部が無駄むだになります。ところが、ある金属をとても低い温度(マイナス200℃以下など)まで冷やすと、電気抵抗がゼロになる「超電導」という状態になります。

③ 超電導で何がすごい?:抵抗ゼロなら、電流がらずに流れ続け、とても強い電磁石をつくれます。この強力な磁石があるからこそ、重い車体を浮かせ、時速500キロで走らせることができるのです。超電導は、リニアのほかにも、病院のMRI(体の中を撮影する装置)などにも使われています。

🔬 考えてみよう(記述にもつながる)

「リニアが速く走れる理由」を、①事実(磁石の反発で浮く)→②理由(浮くとレールとの摩擦が小さい)→③つながり(摩擦が小さいほど高速で走れる)→④自分の考え(超電導という新技術が支えている)、の順で説明してみよう。身近な磁石の実験(2個を近づけて反発を体感)から、最新のリニアまでを一本の線でつなげると、理科の理解がぐっと深まるよ。

🧲 磁石・超電導は、身近なところでも活躍している

リニアは特別な例ですが、磁石の技術はわたしたちの生活のあちこちで使われています。とくに、超電導の強力な磁石は、医療の最前線でも活躍します。

磁石・超電導が支える技術 🔊スピーカー磁石+コイルで音 🌀モーター磁石で回転 🏥MRI超電導の強力磁石 🚄リニア超電導で浮上
磁石・超電導の応用 イラスト:スクールコンパス編集部

スピーカーは磁石とコイルで空気を振動させて音を生み、モーターは磁石の力で回転してさまざまな機械を動かします。病院のMRIは、超電導の強力な電磁石で体内を画像化する装置で、リニアと同じ「超電導」の技術がすでに医療で実用化されています。一つの原理(超電導・磁石)が、まったく別の分野で役立つのが科学技術のおもしろさです。

🛰️ はやぶさ2の「自律誘導航法」── 宇宙で自分で判断する技術

今週のフライバイ(→ニュース5)では、探査機が自ら判断して進む「自律誘導航法」の新技術も試されました。なぜ、それが必要なのでしょうか。

なぜ自律航法が必要か(原因→つながり) 🌏地球(管制) 指令の電波は光速でも 往復に時間がかかる → リアルタイム操縦は不可 🛰️自分で位置を把握し判断
自律誘導航法のしくみ イラスト:スクールコンパス編集部

深宇宙では、地球からの指令の電波が光の速さで進んでも、届くまでに時間がかかります。秒単位の操縦を地球から行うのは不可能です。そこで探査機は、搭載したカメラなどで自らの位置や目標との距離を把握し、自分で判断して進みます。これは、AI・ロボット技術とも深くつながる、宇宙探査の最先端です。

🔮 超電導の「未来」── なぜこんなに期待されているのか

超電導の最大の特徴は「電気抵抗がゼロ」。ふつうの電線は、電気を流すと抵抗で一部が熱として失われます。もし超電導で電気を送れれば、送電のロスをほとんどなくせると期待されています。強力な電磁石をつくれることとあわせ、リニアやMRIだけでなく、未来のエネルギーやコンピュータへの応用も研究が進んでいます。

🔬 考えてみよう(記述にもつながる):「電気抵抗がゼロ」だと、なぜエネルギーの節約につながるのか。①事実→②理由(抵抗=熱として失われる)→③つながり(ロスが減る)→④自分の考え(どんな未来に役立つか)で説明してみよう。身近な磁石から、リニア・MRI・宇宙探査・未来の送電まで――一つの原理が世界を広げていくのが、科学技術のおもしろさだ。

📝 編集長コラム

「継続」と「あきらめない」、そして自分の頭で考える

今週の主役は、やはり大谷翔平選手の日本人初300号だ。だがこの記録の本当のすごさは、数字そのものより「そこに至る積み重ね」にある。毎日の練習、体づくり、自己管理――地道な継続だけが、大記録を生む。W杯もそうだ。王国ブラジルが敗れ、メッシ選手のアルゼンチンは0-2から逆転した。「強くても負ける」「劣勢でもあきらめなければ勝てる」。勝負が教えてくれるのは、結果を分けるのは最後まで折れない心だということ。継続する力と、あきらめない力。どちらも、勉強にもそのまま通じる。

そしてもう一つ、今週のニュースは暗記だけでは太刀打ちできないテーマばかりだ。地震は「マグニチュードと震度の違い」へ、リニアは「超電導と磁石のしくみ」へ、はやぶさ2は「プラネタリーディフェンス」へとつながる。一つの事実から、原因をたどり、影響を広げ、最後に自分の考えを持つ――この「4ステップ思考」こそ、中学受験の記述問題が本当に測ろうとしている力だ。そして歴史コーナーの「本能寺の変」は、答えが一つでない問いに、根拠をもって向き合う最高の練習になる。ニュースは、考えるための最良の教材だ。── スクールコンパス編集部

❓ 考えるニュースクイズ
Q1
大谷翔平選手が7月8日に達成した、日本人初のメジャー記録は?
① 通算100号本塁打
② 通算300号本塁打
③ 通算500盗塁とうるい
こたえ: 通算300号本塁打。日本の選手がメジャーで300号に到達するのは初めて。毎日の練習の積み重ねが大記録を生んだ。
Q2
リニアが車体を浮かせて走るのに使っている、おもな力は?
① 同じ極どうしが反発する、磁石(超電導)の力
② 強い風でおし上げる力
③ ばねのちぢむ力
こたえ: 磁石の「同じ極どうしは反発する」力で浮き、「ちがう極は引きあう」力で前に進む。強力な超電導磁石が支えている。テクノロジーコーナー参照。
Q3
「本能寺の変」で、主君・織田信長に謀反を起こした家臣はだれ?
① 豊臣秀吉
② 明智光秀
③ 徳川家康
こたえ: 1582年、家臣の明智光秀あけちみつひでが主君・織田信長おだのぶながを京都の本能寺で討った。くわしくは3ページの「歴史たんけん」と、中学受験予想問題で!
📝 今週の時事チェック ── タップで自動採点

今週の記事から、入試で問われやすい角度で5問。答えと解説はすべてこの号の本文にあります。全問答えるとスコアが出ます。終わったら、下の「記述チャレンジ」「中学受験 予想問題」で記述まで仕上げよう。

🔎 資料(グラフ・比較表・規約)の読み取りを常設で鍛えるなら → 国語よみとりドリル【小6】小5版はこちら)。W杯×時事の総整理は W杯2026と中学入試時事 へ。
📖 記述チャレンジ ── 「4ステップ思考」で書いてみよう
7月7日、静岡県の知事が、リニア中央新幹線の静岡工区の着工を容認すると表明した。これで、品川-名古屋の全線でただ一つ残っていた未着工区間の解消に前進し、年内の着工も見込まれる。リニアは超電導磁石で車体を浮かせ、最高時速約500キロで走る新しい交通機関で、品川-名古屋を約40分で結ぶ計画である。一方で、工事がトンネルを通る大井川の水資源や、南アルプスの自然環境に与える影響が長く議論されてきた。着工にあたっては、水や自然を守るための協定が結ばれた。
「リニアのような大規模な開発を進めるとき、速さや便利さのほかに、どのようなことへの配慮が必要か」を、文章中の言葉を使い、あなたの考えもふくめて80字程度で書きなさい。
解答例(4ステップで構成):大規模な開発では、大井川の水資源や南アルプスの自然環境への影響に配慮する必要がある(①事実・②理由)。便利さと環境保全を両立させるため、協定を結ぶなど、地域が納得できる形を話し合って進めるべきだと考える(③つながり・④自分の考え)。
記述のコツ
ポイント:①事実と②理由で「客観的な説明」を、③つながりと④自分の考えで「深まり」を作る。字数が短いときも、最低でも「理由」と「自分の考え」を入れると得点が安定する。「開発(便利さ)」と「環境保全」という対立軸を示し、その両立という視点で結ぶと説得力が増す。
🌟 さらに深めよう

① 今週のニュースで「4ステップ」を1つ書く

「大谷選手の300号(継続の力)」「はやぶさ2とプラネタリーディフェンス」「リニアと超電導」から1つ選び、「①事実→②原因→③つながり→④自分の考え」を100字で書いてみよう。

② 反対の立場からも考える

「W杯の出場枠を48か国に拡大したこと」について、賛成・反対の両方の理由を挙げてみよう。一つのテーマを多面的に見る力は、記述でも討論でも役立つ。

③ 本能寺の変を「年表」と「諸説」で整理する

大河ドラマ「豊臣兄弟!」(7/5→7/12→7/19)に合わせ、本能寺の変の前後を年表にし、原因の諸説(怨恨・黒幕・四国政策など)を書き出して、自分はどれを支持するか理由とともにまとめよう。

💡 ポイント

ニュースも歴史も、「自分の言葉で説明できる」状態にすることが本当の理解。家族に今週のニュースを1つ、30秒で説明してみよう。

✍️ 中学受験 予想問題 ── 今週のニュース&本能寺から(記述・一問一答)

実際の入試で問われやすい形式にしています。まず自分で解いてから、解答例を確認しよう。記述は「①事実→②原因→③つながり→④自分の考え」を意識して。

問1 【地学・自然災害】今週も各地で地震があった。地震のニュースで使われる「マグニチュード」と「震度」の違いを、それぞれが何を表すかに着目して説明しなさい。
解答例:マグニチュードは地震そのものの規模(エネルギーの大きさ)を表し、一つの地震に一つの値が決まる。震度は、ある地点での揺れの強さを表し、震源からの距離や地盤によって場所ごとに異なる。
問2 【理科・技術】リニア中央新幹線は、車体を浮かせて走る。なぜ車体が浮くのかを、「磁石」「同じ極」「反発(しりぞけ合う)」の語を用いて説明しなさい。
解答例:磁石は同じ極どうしがしりぞけ合う(反発する)性質をもつ。リニアは車体側とガイドウェイ側の磁石の同じ極を向かい合わせ、その反発する力で車体を浮かせている。浮くことで摩擦が小さくなり、高速で走れる。
問3 【歴史・記述】1582年の本能寺の変のあと、天下は織田信長から豊臣(羽柴)秀吉へと移っていった。その流れを、「明智光秀」「中国大返し」「山崎の戦い」の三つの語を必ず用いて説明しなさい。
解答例:本能寺の変で明智光秀が織田信長を討つと、家臣の羽柴秀吉は備中から京へ大軍を急ぎ引き返す中国大返しを行い、山崎の戦いで光秀を破った。これをきっかけに秀吉が実権をにぎり、天下統一へと進んだ。
発展 【国際・経済】高市首相はインドを訪問し、経済やAIでの協力を確認した。国どうしが協力し合うことには、どのような意義があるかを、「相互依存(おぎない合う)」という考え方にふれて述べなさい。
解答例:一つの国だけで資源・技術・市場のすべてをそろえることは難しいため、国どうしが得意分野を持ち寄って協力すると、たがいの弱みをおぎない合える。経済的な結びつき(相互依存)は、貿易の発展だけでなく、地域の安定にもつながる。
⚡ 一問一答(用語の確認)
① 地震そのものの規模(エネルギー)を表す尺度は? ── マグニチュード
② 地球に接近する天体から地球を守る取り組みは? ── プラネタリーディフェンス
③ ある金属を冷やすと電気抵抗がゼロになる現象は? ── 超電導
④ 磁石の同じ極どうしの間にはたらく、しりぞけ合う力は? ── 反発(反発力)
⑤ 1582年、家臣が主君・織田信長を京都で討った事件は? ── 本能寺の変
⑥ 本能寺の変で信長を討った家臣はだれ? ── 明智光秀
⑦ 秀吉が備中から京へ急ぎ引き返したできごとは? ── 中国大返し
⑧ 身分が下の者が上の者を実力で乗りこえる、戦国を象徴する言葉は? ── 下克上
📌 記述で差がつくコツ

①指定語句は必ず使う ②「規模」と「強さ」のように対になる言葉は区別して書く ③理由を問われたら文末を「〜から。」で結ぶ ④歴史の流れは「原因→できごと→結果」の順で。今週は「自然災害(地震)」「科学技術(超電導・リニア)」「歴史(天下統一)」「国際・経済(協力)」という社会・理科の超頻出テーマがそろっています。本能寺の変は、原因に諸説がある=「自分の考えを根拠とともに書く」練習に最適です。

🏯 歴史たんけん
🏯
本能寺の変 ── なぜ天下は信長から秀吉へ動いたのか
戦国最大のミステリー、大河ドラマで今週7月12日に

📺 今週の大河ドラマとともに
NHK大河ドラマ「豊臣兄弟とよとみきょうだい!」は、いよいよ前半最大のクライマックスへ。先週7月5日(日)第26回「信長を笑わせろ!」に続き、今週7月12日(日)第27回で「本能寺の変」(1582年・天正10年)が描かれ、7月19日(日)第28回「急げ!秀吉」では秀吉の「中国大返し」が描かれます。この2週間で、天下人が織田信長から羽柴(豊臣)秀吉へと移る歴史の転換点を追えます。

⏳ 大河「豊臣兄弟!」放送カウントダウン 7/5(日) 第26回・放送ずみ 信長を笑わせろ! 7/12(日) 第27回・今週! 本能寺の変 7/19(日) 第28回 急げ!秀吉(中国大返し)
放送カウントダウン イラスト:スクールコンパス編集部

🏯 本能寺の変とは(いつ・だれが・どこで)
本能寺の変とは、1582年(天正10年)、家臣の明智光秀が、主君である織田信長を、京都の本能寺で襲い、自害に追い込んだ事件です。天下統一を目前にしていた信長が突然たおれたこの事件は、戦国時代で最も有名で、「日本史上最大のミステリー」とも呼ばれます。信長の嫡男ちゃくなん(あとつぎ)・織田信忠おだのぶただも同じ日に討たれ、織田政権は大きく揺らぎました。「てきは本能寺にあり」は、このとき光秀が言ったと伝わる有名な言葉です。

❓ なぜ起きたのか ── 「諸説」を比べて考える
光秀が謀反を起こした理由は、今もはっきりとは分かっておらず、さまざまな説が唱えられています。歴史を「一つの正解」ではなく「根拠にもとづく解釈」として考える、絶好の題材です。

  • 怨恨(えんこん)説:光秀が信長に不満やうらみを抱いていたとする説。
  • 黒幕説:室町幕府の将軍だった足利義昭あしかがよしあきなど、背後に別の人物がいたとする説。
  • 四国政策対立説:長宗我部氏をめぐる方針の対立が原因とする説。
  • そのほか:朝廷や信長の後継体制に関わるとする説など。

※どれか一つに決めきれないからこそ、450年たっても議論が続いています。

➡️ そのあと、天下はどう動いたか(因果でつかむ)
本能寺の変の直後、信長の家臣だった羽柴秀吉(のちの豊臣秀吉)が、備中(今の岡山県あたり)から京へ大軍を短期間で引き返す「中国大返し」を行い、山崎の戦いで明智光秀を破りました。その後の清須会議などを経て秀吉が実権をにぎり、やがて天下統一を成し遂げます。この大河ドラマの主人公は、秀吉を支えた弟・豊臣秀長。本能寺の変は、時代を信長から秀吉へと動かした転換点でした。

🔗 天下が動いた流れ(原因→結果) ①本能寺の変信長 討たれる ②中国大返し秀吉 急ぎ戻る ③山崎の戦い光秀を破る ④清須会議秀吉 実権へ ⑤天下統一秀吉の世へ
本能寺の変からの流れ イラスト:スクールコンパス編集部

✨ 歴史から学ぶ視点
下克上──家臣が主君を討つ本能寺の変は、実力がものを言う戦国時代を象徴する。②歴史は「解釈」でもある──原因に諸説があるのは、限られた史料から過去を読み解くため。だからこそ、根拠を示して考える力が問われる。③連続する歴史──信長の革新、光秀の謀反、秀吉の天下取りは、一つの流れとしてつながっている。今週の「国際協力」や「開発と環境」のニュースとも、「力とは何か」「秩序はどう保たれるか」という視点でつなげて考えてみよう。

🗺️ 本能寺があった場所:京都(現在も「本能寺跡」の石碑が残る)

📝 記述のヒント/放送案内

「本能寺の変が歴史の転換点といえるのはなぜか」を、①事実(信長が討たれた)→②その後(中国大返し・山崎の戦い)→③結果(秀吉が天下統一へ)→④自分の考え、で書いてみよう。
📺 NHK「豊臣兄弟!」毎週日曜よる8時。今週7/12(日)第27回「本能寺の変」を、番組の前に予習しておこう。

🏯 「本能寺の変」まるわかりQ&A(中学受験のツボ)
Q. 本能寺の変とは、ひとことで言うと?
A. 1582年(天正10年)、家臣の明智光秀が、主君の織田信長を京都の本能寺で襲い、自害に追い込んだ事件です。信長の嫡男・織田信忠も討たれました。
Q. なぜ光秀は謀反を起こしたの?
A. はっきりした理由は今も分かっておらず、怨恨説・足利義昭ら黒幕説・四国政策対立説などの諸説があります。単一の原因では説明しきれないとされ、日本史最大の謎の一つです。
Q. そのあと、天下はどう動いたの?
A. 羽柴秀吉が「中国大返し」で京へ急ぎ戻り、山崎の戦いで光秀を破りました。清須会議などを経て秀吉が実権をにぎり、天下統一へ進みます。
Q. 中学受験ではどこが問われやすい?
A. 「1582年・明智光秀・織田信長・本能寺」という基本事項に加え、「本能寺の変→中国大返し→山崎の戦い→天下統一」という因果の流れ、そして「下克上」という語がよく問われます。
📅 今週のできごとカレンダー(7月3日〜7月9日)

7月3日(金) 高市たかいち首相がインドを訪問(1〜3日、モディ首相と会談・経済やAIで協力)🇮🇳。スーパー歌舞伎「もののけ姫」が東京・新橋演舞場で開幕🎭。沖縄・宮古島の近くで地震(津波の心配なし)🌏。

7月5日(日) 「はやぶさ2」が小惑星「トリフネ」のフライバイ(通過観測)に成功🛰️。すみだ水族館で赤ちゃんペンギン「じんべえ」がプールデビュー🐧。大河ドラマ「豊臣兄弟!」第26回「信長を笑わせろ!」放送📺。W杯ラウンド16の試合が始まる⚽。

7月6日(月) W杯で、王国ブラジルがノルウェーに1-2で敗退(ハーランド2得点・ノルウェー史上初のベスト8)⚽。

7月7日(火) 静岡県知事が、リニアの静岡工区の着工を容認すると表明🚄。七夕🎋。島根県などでも地震。

7月8日(水) 大谷翔平選手おおたにしょうへいが、日本人初のメジャー通算300号本塁打を達成⚾。バレーボール・ネーションズリーグ(VNL)女子日本ラウンドが大阪で開幕(日本はブラジルと対戦)🏐。W杯でメッシ選手のアルゼンチンが0-2から3-2へ大逆転勝ち(メッシがW杯通算得点の歴代最多を更新)⚽。

7月9日(木) VNL女子日本、大阪でタイと対戦🏐。W杯のベスト8が出そろう。10日から準々決勝へ⚽。

📒 ことばメモ ── 入試で差がつく言葉

マグニチュードと震度:前者は地震の規模(1地震に1つの値)、後者は場所ごとの揺れの強さ。

プラネタリーディフェンス:地球に接近する天体から地球を守る取り組み。

超電導ちょうでんどう:ある金属を非常に低い温度まで冷やすと電気抵抗がゼロになる現象。強力な電磁石をつくれ、リニアやMRIに使われる。

相互依存そうごいぞん:国や人が、たがいに足りないものをおぎない合い、支え合う関係。国際協力の土台となる考え方。

下克上:身分が下の者が上の者を実力で乗りこえること。本能寺の変はその典型とされる。

👨‍👩‍👧 保護者のひとこと
💬 今週の問いかけ

時事と歴史を、中学受験の「記述力」へどうつなげればよいでしょうか?

高学年は、知識を覚える段階から、知識を使って「考え、表現する」段階へ移る時期です。難関校の記述問題の多くは、単なる知識ではなく、「事実を正確に押さえ、原因を考え、他とのつながりを見いだし、自分の意見を述べる」という思考の筋道を評価します。本号では、その筋道を「4ステップ思考」として可視化し、各ニュースに「記述のヒント」を付けました。今週の地震は「マグニチュードと震度の違い」という地学の頻出論点に、リニアは「超電導・磁石のしくみ」という理科・技術のテーマに直結します。今号から新設した「テクノロジーコーナー」は、身近な磁石の実験から最新のリニアまでを一本の線でつなぎ、科学への興味と記述の土台を同時に育てます。

とりわけ歴史コーナーで扱った「本能寺の変」(今週7/12放送)は、記述力を鍛える絶好の教材です。原因に諸説があるため、「根拠を示して自分の考えを述べる」という、まさに難関校が求める力を練習できます。大河ドラマ「豊臣兄弟!」と合わせてご覧になり、「あなたはどの説だと思う? その理由は?」と問いかけてみてください。1582年・明智光秀・織田信長・中国大返し・山崎の戦い・下克上といった中学受験の必須事項も、物語として印象に残ります。

また今週は、大谷翔平選手の日本人初300号(7/8)という明るいニュースもありました。「大記録は日々の積み重ねの結果」という視点は、お子さまの学習習慣を励ます好材料です。同じ7月8日には、バレーボール・ネーションズリーグ(VNL)女子日本ラウンドが大阪で開幕しました。世界の強豪と戦う日本代表の姿は、スポーツを通じて世界の国々への関心を広げる機会になります。ご家庭では、答えを教えるより「どうしてだと思う?」「反対の立場の人は何と言うかな?」と問い返すのが効果的です。夏休みの自由研究に、本能寺の変の諸説比べや、超電導・防災・宇宙をテーマにするのもおすすめです。テーマ選びと進め方は自由研究テーマ集進め方ガイドをご活用ください。W杯の各国はワールドカップ2026特集、バレーVNLはVNL2026特集で世界地図とともに追えます。今週も各地で地震がありました。本号の防災の観点を、ご家庭の話し合いのきっかけにしてください。

📌 読み終わったら ── 次の3ステップ

  1. 選ぶ:今週のニュースから、最も気になった1つを選ぶ。漢字に自信があれば、画面右下の「ふりがな」ボタンで消して、入試本番に近い形でも読んでみよう。
  2. 書く:「4ステップ思考」で100字の記述に挑戦する。本能寺の変の「諸説くらべ」もおすすめ。
  3. 説明する:家族にそのニュースを30秒で説明してみる。

🔬 この夏の「自由研究」テーマにしよう ── ニュース×歴史

今週のニュースと歴史コーナーは、探究テーマの宝庫。「①問い→②調べる→③分析→④まとめ」の流れは、中学受験の記述力そのものを鍛えます。テーマ選びと進め方は、下のガイドとテーマ集から。

🏯 歴史:本能寺の変の「諸説くらべ」

怨恨・黒幕・四国政策…諸説を比べ、根拠とともに自分の考えをまとめる歴史新聞。

🧲 理科:磁石と超電導

磁石の反発を実験し、リニアが浮くしくみと超電導を図解する。

🏐 社会:VNL出場国しらべ

バレーVNL出場18か国を世界地図にまとめ、時差や位置を調べる。

🌏 社会:防災マップづくり

マグニチュードと震度の違いをふまえ、家の周りの危険と避難場所を調べる。

🔬 自由研究テーマ集(全国)を見る → 📋 自由研究の進め方ガイド 🌟 夏の体験・イベント

❓ よくある質問(この号について)

Q. 大谷翔平選手の300号本塁打はどれくらいすごい記録ですか?
A. 日本時間7月8日、メジャーリーグ通算300号本塁打を放ちました。日本の選手がメジャーで300号に到達するのは初めてです。先頭打者としての一打で、打球速度は約時速180キロメートル、飛距離は約124メートルでした。
Q. W杯で王国ブラジルはどうなりましたか?
A. 7月6日の決勝トーナメントで、ブラジルはノルウェーに1-2で敗れ、ハーランド選手が2ゴールでノルウェーが史上初のベスト8に進みました。一方メッシ選手のアルゼンチンは0-2から3-2で大逆転勝ち(7月8日)。ベスト8がそろい、7月10日から準々決勝です。
Q. バレーボールVNLの女子日本ラウンドはいつ・どこで開幕しましたか?
A. バレーボール・ネーションズリーグ(VNL)2026の女子日本ラウンドは、7月8日(水)に大阪のAsueアリーナ大阪で開幕しました(7/12まで)。日本は初戦でブラジルと対戦。ホームで決勝ラウンド進出をめざします。男子日本ラウンドは7月15日から同じ会場で行われます。
Q. リニアはなぜ「浮いて」走れるのですか?(超電導)
A. 磁石は同じ極どうしが反発し、ちがう極は引きあいます。リニアはこの反発の力で車体を浮かせ、引く力で前進します。浮くと摩擦が小さく、時速約500キロで走れます。強力な超電導磁石を使います。7月7日、静岡県知事が静岡工区の着工を容認し、着工に前進しました。
Q. プラネタリーディフェンスとは何ですか?(はやぶさ2)
A. 地球に接近する小惑星などの天体から地球を守る取り組みです。はやぶさ2は7月5日、小惑星トリフネの中心から約800メートルを秒速約5キロメートルで通過(フライバイ)して観測に成功しました。天体の性質や軌道を知ることが、将来の備えにつながります。
Q. 本能寺の変とは何ですか。大河ドラマではいつ放送されますか?
A. 1582年(天正10年)、家臣の明智光秀が主君・織田信長を京都の本能寺で襲い自害に追い込んだ事件です。その後、羽柴秀吉が中国大返し・山崎の戦いを経て天下統一へ進みました。大河ドラマ「豊臣兄弟!」では今週7月12日(日)放送の第27回で描かれます(NHK総合・毎週日曜よる8時)。
Q. 今週のニュースを、夏の自由研究のテーマにするには?
A. 本能寺の変なら「原因の諸説を比べて自分の考えをまとめる」、理科なら「磁石の反発を実験し、リニアの超電導を図解する」、社会なら「VNL・W杯の出場国を世界地図にまとめる」「マグニチュードと震度をふまえた防災マップづくり」などが向いています。スクールコンパスの自由研究テーマ集と進め方ガイドに手順を掲載しています。

📰 読んだら、自分でも新聞記事を書いてみよう(記述力アップ)

今週のニュースから1つ選び、結論ファースト(いちばん伝えたいことを先に)で見出しとリードを書き、事実と意見を分け、出典を添える──これは中学受験の記述問題そのものの練習になります。手順とテンプレートはこちら。

📰 新聞の書き方・作り方ガイド 🎒 高学年の書き方のコツ 🏆 新聞コンクール応募
📕 1・2年生版 📗 3・4年生版 ⚽ W杯2026特集 🏐 VNL2026特集 📝 中学受験 時事問題まとめ(一問一答・記述) 🛟 こども防災ガイド

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📘 7月3日号(W杯ブラジル戦・富士五湖地震・はやぶさ2/本能寺の変を記述4ステップで) もっと前の号を見る →

AI・ITのニュースは、こちらに1本にまとめています

いまの号は「AIが作った絵に印をつける決まり(EU)」。AIやスマホの話は、学年べつのしんぶんには入れきれないので、週に1本の別立てにしています。中学入試の時事にも出るところです。

週刊AI・ITニュース 最新号 → IT・AIがわからない親のための入口 →

📰 5・6年生版のバックナンバー(32号)

週刊 小学生しんぶんは毎週金曜に出しています。読みのがした号もここから読めます。

👧👦 ほかの学年の版

🧭 読んだあとにやること

📝 読んだニュースを、そのまま宿題に

今週のニュースまとめシート(見出し・事実・自分の考えの3枠・A4印刷)→

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