🗞️ 小学生しんぶん 5・6年生版|7月17日号

2026年7月17日号(7月10日〜16日のニュース)/毎週金曜発行・無料

入試本番に近い形で読むときは、ふりがなを消してみましょう
🔊 30秒まとめ(音読してみよう)

今週の大きなニュース。①サッカーW杯2026の準決勝で、スペインがフランスに2-0アルゼンチンがイングランドに2-1で大逆転し、決勝はスペイン対アルゼンチンに決定(7/19・アメリカ)。メッシ選手が2アシスト。「強さ」と「あきらめない力」を考えたい。②大谷翔平選手おおたにしょうへいは、左ひざを優先してオールスター戦を欠場(7/14)。目標から逆算する自己管理と長期視点に注目。③将棋の藤井聡太さんふじいそうた王位が、2日制の王位戦にのぞんだ。④全国知事会議が鳥取市で開かれ、47都道府県の知事が人口減少や地方財源を議論(7/16)。⑤歴史コーナーは、大河「豊臣兄弟!」で7月19日に描かれる「急げ!秀吉」=中国大返し。一つの出来事が世界や歴史へどうつながるかを考えよう。

🧭 ニュースを深く読む「4ステップ思考」 ── 記述問題の土台

中学受験の記述問題は、ニュースを「覚える」のではなく「考える」力を問います。次の4段階で読むクセをつけよう。

1 事実をつかむ 何が起きた? 数字・名前を正確に 2 原因を考える なぜ起きた? 背景は? 3 つながりを広げる 他と何が関係? 影響は? 4 自分の考え どう思う? これからどうすべき? 読む → 考える → 書く の流れ
記述の土台「4ステップ思考」 イラスト:スクールコンパス編集部

この号では、各ニュースに 「📝 記述のヒント」 を付けています。①②で正確に押さえ、③④で自分の頭で考える――この往復が、合格答案を書く力になります。

✏️ 今週おさえたい漢字(5・6年生)
トウ/す(べる)(5年)
統一・伝統・大統領
例:秀吉が天下統一へ進む
サン(5年)
賛成・賛否・協賛
例:W杯拡大の賛否を論じる
トウ/う(つ)(6年)
討論・検討・討つ
例:秀吉が山崎で光秀を討つ
キ/あぶ(ない)(6年)
危険・危機・危害
例:地震や熱中症の危険に備える
📚 今週の時事キーワード ── 入試で問われる言葉
1 VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)
サッカーで、審判を助けるためにビデオ映像を見て反則やゴールを確認するしくみ。今のW杯では、ゴールラインテクノロジーや半自動オフサイドなど、技術を使って判定の正確さと公平さを高めている。「技術は何のために使うのか」を考える題材になる。
2 中国大返し
本能寺の変を知った羽柴秀吉が、遠い備中(今の岡山県あたり)から京へ、約200kmを約10日で引き返した行動。だれよりも早く動いたことが、山崎の戦いでの勝利と天下統一への足がかりになった。「速さと決断」が歴史を動かした例。
3 天王山てんのうざん
山崎の戦いで勝敗を分けた山。ここから、大事な勝負の分かれ目を「天王山」と呼ぶようになった。歴史のできごとが、現代の言葉(比喩)として生き続けている好例で、語源を問う出題にもつながる。
4 人口減少じんこうげんしょう・地方財源
日本は人口が減り続け、とくに地方では働く人や税収が減る課題がある。全国知事会議(7/16・鳥取)でも話し合われた。国から地方へ配る「地方交付税」など、地方の財源をどう支えるかは、社会の重要テーマとして入試でも問われやすい。

📰 今週のニュース ── 分析と記述のヒント

⚽ スポーツ
7月14日

⚽ スペイン、フランスを2-0で下し決勝へ ── 強豪対決を制した「守りと効率」

サッカーW杯2026の準決勝で、ヨーロッパの強豪同士が激突しました。スペインフランス2-0で下し、決勝進出を決めました。スペインには、7月13日に18歳になったばかりの若きエースヤマル選手がおり、大会を通じて存在感を示しています。

準決勝の結果 🇪🇸 スペイン 2 🇫🇷 フランス 0 スペインが決勝へ進出!
試合結果 イラスト:スクールコンパス編集部

試合会場:アメリカ・テキサス州(ダラス近郊

スペインは、丁寧にパスをつないでボールを保持し、フランスの強力な攻撃陣に決定機を与えませんでした。守備を安定させたうえで、限られたチャンスを確実に得点に結びつける――この「守りと効率」の両立が、強豪相手の完封勝利につながりました。

🗺️ スペイン対フランスの会場:アメリカ・テキサス州アーリントン

📝 記述のヒント

「実力が近い相手に勝つには何が必要か」を、①事実(2-0で完封)→②理由(守備の安定と、少ない好機を確実に決めたこと)→③つながり(守りと効率の両立)→④自分の考え、で書いてみよう。攻めと守りのバランスに着目すると説得力が増すよ。

⚽ スポーツ
7月15日

⚽ アルゼンチン、2-1で大逆転し決勝へ ── 「あきらめない力」が結果を変える

もう一方の準決勝、アルゼンチンイングランドは劇的な展開になりました。先制を許して負けていたアルゼンチンが、試合終盤に2点を奪い、2-1で逆転勝ち。世界的名手メッシ選手が2得点をおぜん立て(2アシスト)し、決勝点はラウタロ・マルティネス選手がヘディングで決めました。

🔗 原因→結果(逆転までの流れ) 0-1 先制される 走り続ける 85分 1-1 同点 92分 2-1 逆転! 終盤の2得点(メッシ選手が2アシスト)で決勝進出
逆転までの流れ イラスト:スクールコンパス編集部

試合会場:アメリカ・アトランタ

負けている状況でも、走ることと声をかけ合うことをやめなかったからこそ、終盤のわずかなチャンスを得点に変えられました。あきらめて足が止まれば、逆転は生まれません。集中を切らさず戦い続けた姿勢が、この劇的な勝利を呼び込みました。

🗺️ アルゼンチン対イングランドの会場:アメリカ・アトランタ

📝 記述のヒント

「逆境で結果を出せる人と、そうでない人は何がちがうか」を、①事実(0-1から2-1へ逆転)→②理由(最後まで走り続けた)→③つながり(集中の持続が好機を生む)→④自分の考え、で。自分の経験に引きつけて書けると、より深い答案になるよ。

⚽ スポーツ
7月19日(予定)

⚽ 決勝はスペイン対アルゼンチン ── 「48か国大会」の意義と課題を考える

W杯決勝は、7月19日にアメリカのメットライフスタジアムで行われます。スペインアルゼンチンが世界一をかけて対戦。アルゼンチンには39歳のメッシ選手、スペインには18歳のヤマル選手と、世代を象徴する二人の対決も見どころです。なお今大会から、出場国が32か国から48か国に拡大されました。

🏆 決勝(7月19日・アメリカ) 🇪🇸 スペイン 18歳 ヤマル選手 VS 🏆 🇦🇷 アルゼンチン 39歳 メッシ選手 勝った方が世界一!
決勝の対戦 イラスト:スクールコンパス編集部
⚽ ワールドカップ2026 特集で国を調べる →

🗺️ 決勝の会場:アメリカ・ニュージャージー州

📝 記述のヒント

「W杯を48か国に拡大したことの利点と課題」を、賛成・反対の両面から論じよう。利点=より多くの国に出場機会が広がる/課題=試合数の増加や選手の負担、大会の間延び。多面的に検討したうえで、最後に自分の立場を根拠とともに述べると、論述の完成度が上がるよ。

⚽ スポーツ
7月18日(予定)

🥉 3位決定戦はフランス対イングランド ── 「切りかえる力」が問われる一戦

決勝の前日(7月18日)には、3位決定戦が行われます。準決勝で敗れたフランス(スペインに0-2)とイングランド(アルゼンチンに1-2)が、世界3位をかけて対戦します。優勝という最大の目標を失った直後に、気持ちをどう立て直すかが問われる、独特の難しさを持つ試合です。

🥉 3位決定戦(7月18日・アメリカ) 🇫🇷 フランス 準決勝でスペインに敗退 VS 🥉 🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿 イングランド 準決勝でアルゼンチンに敗退
3位決定戦 イラスト:スクールコンパス編集部

負けた悔しさを引きずるのか、次の目標に切りかえて全力を出せるのか。トップレベルの選手でも、この「気持ちの切りかえ」は簡単ではありません。だからこそ、最後まで全力でたたかう姿には価値があります。W杯は18日に3位決定戦、19日に決勝と、最後まで熱戦が続きます。

📝 記述のヒント

「最大の目標を失ったあとも全力を出せる人は、なぜ強いのか」を、①事実(準決勝敗退の直後に3位決定戦)→②理由(気持ちを切りかえて次の目標に向かう)→③つながり(切りかえる力が成長を支える)→④自分の考え、で。受験や部活の場面に引きつけて書けると発展的だよ。

⚾ スポーツ
7月14日

⚾ 大谷翔平選手、オールスターを欠場 ── 目標から逆算する「自己管理」

大谷翔平選手おおたにしょうへい(32歳)が、左ひざの状態を優先し、7月14日のオールスター戦を欠場しました。10月のプレーオフという最重要局面に万全の状態でのぞむための判断です。その前の10日には、21号先頭打者本塁打を放っています。

🔗 原因→結果(逆算する自己管理) ①10月の重要局面から逆算 ②今は左ひざを優先して休む ③最重要局面に万全でのぞむ
逆算する自己管理 イラスト:スクールコンパス編集部

大谷選手の本拠地:ドジャースタジアム

努力を続けることは大切ですが、体を痛めては最も重要な場面で力を発揮できません。大谷選手は、シーズン後半の勝負どころから逆算して「今は休む」と決断しました。目標から逆算して自分を管理する姿勢は、勉強や受験の計画づくりにも通じます。

🗺️ 大谷選手の本拠地:アメリカ・ロサンゼルス

📝 記述のヒント

「なぜ、あえて休むことが強さになるのか」を、①事実(重要試合を控え欠場)→②理由(10月の局面から逆算した自己管理)→③つながり(休養も準備の一部)→④自分の考え、で。目標から逆算する計画性という観点で書けると評価が高いよ。

🧠 頭脳スポーツ
7月15〜16日

🧠 藤井聡太王位、王位戦第2局 ── 2日制と「封じ手」の公平性

将棋の藤井聡太さんふじいそうた王位(23歳)が、伊藤匠いとうたくみ二冠を相手に、王位というタイトルをかけて対局しました(7月15〜16日、兵庫県神戸市の有馬温泉)。この勝負は2日かけて行われ、1日目の終わりに次の一手を紙に書いて封をする「封じ手」というルールがあります。

♟️ 「封じ手」が公平さを守る 1日目の終わり✉️次の一手を紙に書いて封をする 2日目の朝🧠封を開けて続きを戦う
封じ手のしくみ イラスト:スクールコンパス編集部

対局の地:有馬温泉(兵庫県神戸市

2日制では、1日目終了時に手番の側だけが長時間考えられると不公平になります。そこで次の一手を封じ、2日目にそろって開封することで、両者に公平な条件を保ちます。ルールが公平であることは、あらゆる勝負の土台です。藤井王位は7連覇をめざしており、長時間集中し続ける力にも注目です。

🗺️ 対局地:兵庫県神戸市 有馬温泉

📝 記述のヒント

「なぜ封じ手というルールがあるのか」を、①事実(2日制で封じ手を行う)→②理由(片方だけが長く考えられると不公平)→③つながり(ルールの公平性が勝負の土台)→④自分の考え、で。スポーツや試験の公平性と結びつけると発展的だよ。

🏐 スポーツ
7月15日

🏐 バレーVNL男子、日本がイタリアを破り9連勝 ── ホームの声援と「粘り」

バレーボール・ネーションズリーグ(VNL)2026の男子・予選ラウンド第3週(日本ラウンド)が、7月15日から大阪(Asueアリーナ大阪)で始まりました。初戦で日本代表は、世界ランキング2位の強豪イタリアを、フルセットの末に3-2で撃破。これで開幕9連勝とし、いち早く決勝ラウンド進出を決めました。エースの髙橋藍選手が26得点と活躍しました。

VNL男子 日本ラウンド初戦(セット数) 🇯🇵 日本 3 🇮🇹 イタリア 2 開幕9連勝/決勝ラウンド進出を決定
試合結果 イラスト:スクールコンパス編集部

イタリアには近年勝てていませんでしたが、地元・大阪の大きな声援を受け、競り合いを一つずつものにしました。最終第5セットも15-12で振り切る「粘り」が、強豪撃破につながりました。予選ラウンド上位が、8月の決勝ラウンド(中国)へ進みます。W杯と同じ週に、日本の男子バレーも世界の強豪と渡り合っています。

🗺️ VNL男子日本ラウンドの会場:Asueアリーナ大阪(大阪市)

🏐 VNL2026特集で出場国を調べる →
📝 記述のヒント

「格上の相手に勝つために必要なことは何か」を、①事実(世界2位イタリアに3-2で勝利)→②理由(地元の声援と、最後まで競り合いを制した粘り)→③つながり(集中の持続が接戦を分ける)→④自分の考え、で。アルゼンチンの逆転劇と共通する視点を見つけると発展的だよ。

🏛️ 社会
7月16日

🏛️ 全国知事会議が鳥取で開催 ── 人口減少と「地方財源」という課題

7月16日、47都道府県のリーダーである知事が鳥取県に集まり、全国知事会議を開きました。中心となった話題は、人口減少地方財源の問題です。地方では働く人や税収が減りやすく、「どこに住んでも安心して暮らせる社会」をどう支えるかが問われています。前日には日本最大級の砂丘「鳥取砂丘」の視察も行われました。

🔗 原因→結果(人口減少と地方財源) ①人口が減るとくに地方で ②働く人・税収が減る ③地方を支える財源が課題に
人口減少と地方財源 イラスト:スクールコンパス編集部

知事が視察した鳥取砂丘(鳥取県

知事は、都道府県の行政をまとめる責任者です。地域ごとに課題は異なるため、全国の知事が集まって知恵を出し合うことに意味があります。国が地方へ配る「地方交付税」などの財源をどう確保するかは、社会科でもよく問われる重要テーマです。鳥取での開催は27年ぶりでした。

🗺️ 鳥取砂丘の場所:鳥取県

📝 記述のヒント

「人口減少が地方にもたらす課題と、その対策」を、①事実(知事会議で人口減少・地方財源を議論)→②理由(働く人と税収の減少)→③つながり(暮らしを支える財源の確保)→④自分の考え、で。地方交付税などの言葉を使えると得点力が上がるよ。

⚾ スポーツ
7月中旬〜

⚾ 甲子園への地方大会が各地で開幕 ── 一発勝負にかける夏

夏の風物詩、高校野球。全国大会「夏の甲子園」の出場をかけた地方大会が、7月に入って各地で始まっています。各都道府県で勝ち抜いた1校(一部は複数)だけが、8月の甲子園に進めます。負けたら終わりのトーナメント(一発勝負)だからこそ、一戦一戦に大きなドラマが生まれます。

⚾ 地方大会 → 全国大会(甲子園) 🏫各都道府県の地方大会 🏟️勝ち抜いた代表校が8月の甲子園へ
甲子園への道 イラスト:スクールコンパス編集部

甲子園は、球場の歴史や地方大会のしくみ、出場校の分布など、調べる切り口がたくさんあります。自分の住む都道府県の代表校を追いかけるのも楽しいもの。夏の自由研究のテーマにもぴったりです。

⚾ 甲子園を自由研究にするガイド →
📝 記述のヒント

「トーナメント(一発勝負)とリーグ戦の長所・短所」を比べて論じよう。一発勝負=集中と緊張感/短所=実力どおりにならないことも。制度を多面的にとらえ、自分の考えを根拠とともに述べると、社会・論述の力になるよ。

🏯 歴史
7月19日(予定)

🏯 大河「豊臣兄弟!」第28回「急げ!秀吉」 ── 下克上から天下統一へ

7月19日放送のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟とよとみきょうだい!」第28回は「急げ!秀吉」。先週の「本能寺の変」で、家臣の明智光秀が主君・織田信長を討ちました。これは下克上(下の者が上の者を実力で乗りこえること)の代表例です。そのあと、羽柴秀吉(のちの豊臣秀吉)が天下統一へ向けて猛スピードで動き出します。

本能寺の変先週(7/12) 中国大返し7/19の回 山崎の戦い ⏳ 天下統一への出発点
これからの流れ イラスト:スクールコンパス編集部

本能寺の変から中国大返し、山崎の戦いへ――一つの事件が次々と歴史を動かしていきます。くわしくは3ページの「歴史たんけん」で、原因の諸説と因果を記述のヒントつきで解説します。

🏯 歴史たんけん・予想問題を読む →
📝 記述のヒント

「なぜ本能寺の変が『下克上』の象徴とされるのか」を、①事実(家臣・光秀が主君・信長を討った)→②理由(身分が下の者が上を実力で倒した)→③つながり(戦国の風潮を象徴)→④自分の考え、で。用語を正確に使うことを意識しよう。

🍉 学び
🍉 もうすぐ

🍉 もうすぐ夏休み ── 「逆算」で計画を立てる

まもなく夏休み。40日近い長い休みを充実させるかぎは、最初の計画です。おすすめは「逆算」の発想。終わりの日から逆に考え、宿題や自由研究を日割りに配分すると、毎日の負担が軽くなり、遊びや休息の時間も確保できます。スクールコンパスの「夏休み計画メーカー」が役立ちます。

🔗 逆算で計画すると… ①終わりから逆算する ②宿題を日割りに配分する ③負担が軽く時間も生まれる
逆算の計画 イラスト:スクールコンパス編集部

大谷選手が10月の戦いから逆算して今を管理したように、「終わり(ゴール)から考える」発想は、勉強にもそのまま使えます。計画は完璧でなくてよいので、まずはおうちの人と大枠を立ててみましょう。

🗓️ 夏休み計画メーカーを使う →
📝 記述のヒント

「計画を『逆算』で立てるとよいのはなぜか」を、①事実(終わりから配分する)→②理由(全体を見通せ、日々の負担が平準化される)→③つながり(ゴールからの逆算という考え方)→④自分の考え、で。大谷選手の自己管理と結びつけると説得力が出るよ。

🔬 学び
🔬 夏休み

🔬 自由研究のテーマ選び ── 「問い」から始める

自由研究は、自分の「なぜ?」を深める学びです。よい研究は、よい問い(テーマ)から生まれます。今週のニュースはヒントの宝庫。「W杯の出場国はどう決まる?」「なぜサッカーの判定に技術を使う?」「中国大返しはどんな道のりだった?」など、興味のある問いを一つ選んでみましょう。

🔎 研究も「4ステップ」で ①問いを立てる 🔍②調べる 📊③分析する ✍️④考えをまとめる
研究の4ステップ イラスト:スクールコンパス編集部

「①問い→②調べる→③分析→④自分の考え」という流れは、この号で紹介している記述問題の4ステップ思考とまったく同じ。自由研究は、じつは中学受験の記述力を鍛える絶好のトレーニングでもあります。テーマ探しには、下のカタログが便利です。

🔬 自由研究のテーマを探す → ⚾ 甲子園を自由研究に →
📝 記述のヒント

自由研究のテーマを一つ決め、「①問い→②調べる方法→③予想される分析→④自分の考え」を短くメモしてみよう。これは記述答案の設計図と同じ。問いを具体的にするほど、研究も答案も深くなるよ。

🌟 体験
🌟 夏休み

🌟 夏の体験・学びの機会 ── 「本物」にふれる

夏休みは、教科書の外で学べる体験の季節です。博物館・科学館、自然観察、仕事体験、歴史のまち歩きなど、機会は身近にたくさんあります。今週の大河ドラマに合わせて、城や資料館で戦国時代にふれるのもおすすめです。

✨ 本物にふれる体験 🚀宇宙・科学 🌿自然 🏯歴史 💼仕事体験
夏の体験 イラスト:スクールコンパス編集部

実際に見て、ふれて、やってみた経験は、文字だけの知識より深く定着します。「本物にふれる」ことは、興味の入り口を広げ、学びを自分ごとに変えてくれます。

🌟 夏の体験ガイドを見る →
📝 記述のヒント

「本で読むより体験で学ぶほうが記憶に残りやすいのはなぜか」を、①事実(体験は五感を使う)→②理由(自分ごとになり印象が強い)→③つながり(学びの定着)→④自分の考え、で書いてみよう。

🌏 防災
🌏 そなえ

🌏 地震にそなえる ── 「マグニチュード」と「震度」のちがい

日本は地震の多い国です。ニュースでよく聞く「マグニチュード(M)」「震度」は、じつは別のものさし。マグニチュードは地震そのものの規模(エネルギーの大きさ)を表し、震度はある場所での揺れの強さを表します。一つの地震のMは一つですが、震度は場所ごとに異なります。

M と 震度 のちがい マグニチュード(M)地震そのものの規模一つの地震に一つ 震度その場所の揺れの強さ場所ごとに異なる
Mと震度のちがい イラスト:スクールコンパス編集部

避難のときの合言葉は「おはしも」(おさない・はしらない・しゃべらない・もどらない)。あわてて走ったり、忘れ物を取りに戻ったりすると、かえって危険です。家族で避難場所や連絡方法を決め、住む地域の揺れやすさや浸水の想定を防災マップで確かめておきましょう。

🛟 こども防災ガイドを見る →
📝 記述のヒント

「マグニチュードと震度のちがい」を、具体例を交えて説明しよう。①事実(Mは規模・震度は揺れの強さ)→②理由(震源からの距離や地盤で揺れが変わる)→③つながり(だから同じ地震でも場所で震度が異なる)→④自分の考え(防災にどう生かすか)で。

🥵 安全・理科
🌡️ この夏

🥵 猛暑・熱中症のしくみ ── 「現象→理由→対策」で理解する

今週も各地で猛暑が続き、「熱中症警戒アラート」が出た地域もありました。熱中症は、汗を大量にかいて体の水分や塩分が不足し、体温の調節がうまくいかなくなって起こります。頭痛やめまい、重い場合は命に関わることもある危険な症状です。

🔗 現象→理由→対策 ①暑さで大量の汗→水分・塩分不足 ②体温調節が乱れる ③水分・休息・日よけで防ぐ
熱中症のしくみ イラスト:スクールコンパス編集部

のどのかわきを感じたときには、すでに水分が不足し始めています。だから、かわく前にこまめに水分をとることが大切。すずしい場所で休む、帽子で日ざしをさえぎる、といった対策とあわせて実行しましょう。

📝 記述のヒント

「なぜ、のどがかわく前に水分をとるとよいのか」を、体のしくみ(汗→水分不足→体温調節の乱れ)から説明しよう。「現象→理由→対策」の順で書くと、理科の記述として完成度が高くなるよ。

🌊 安全
🌊 夏の安全

🌊 川や海で遊ぶ前に ── 「見た目」と「実際」のちがいに注意

夏は水遊びが楽しい季節ですが、水の事故は毎年起きています。川は見た目より流れが速く、急に深くなる場所があります。海には、沖へ引きこまれる流れ(離岸流)もあります。「見た目」と「実際」がちがうことを知っておくのが、身を守る第一歩です。

🛟 水辺で身を守る3つの約束 👨‍👧ひとりで行かない 🚫深み・速い流れを避ける 🦺ライフジャケット
水辺の約束 イラスト:スクールコンパス編集部

約束は3つ。①必ず大人といっしょに行く。②深い所や流れの速い所には入らない。③海や川ではライフジャケットをつける。もし流されたら、あわてず浮いて待つことが大切です。ルールを守って、安全に楽しみましょう。

📝 記述のヒント

「川が『見た目より危険』なのはなぜか」を、①事実(流れが速く急に深くなる)→②理由(水面からは流れや深さが分かりにくい)→③つながり(見た目と実際のずれ)→④自分の考え(どう備えるか)で書いてみよう。

🧭 相談
🧭 そうだん

🧭 夏の過ごし方を家族で考える ── 自分で決めた目標は続く

長い夏休みを前に、「何に力を入れるか」「どんな毎日にするか」を、おうちの人と話し合ってみましょう。自分で決めた目標は、人から与えられた目標より守りやすく、達成感も大きくなります。とくに受験を控える学年は、勉強と休息のバランスが大切です。

💬 家族で一緒に考える 🎯何に力を入れる? ⚖️勉強と休息のバランス
家族で相談 イラスト:スクールコンパス編集部

おうちの人向けには、その子に合った過ごし方のヒントをまとめた「親の判断クリニック」もあります。家族で話し合って決めた計画は、きっと実り多い夏につながります。

🧭 親の判断クリニックを見る →
📝 記述のヒント

「自分で決めた目標のほうが続きやすいのはなぜか」を、①事実(自分で決める)→②理由(納得感と当事者意識が生まれる)→③つながり(主体性が継続を支える)→④自分の考え、で。受験勉強に引きつけて書けると発展的だよ。

🌌 科学
🌙 夏の夜空

🌌 夏の夜空を見上げよう ── さそり座・アンタレスと天の川

夏の南の空には、Sの字の形をした「さそり座」が見つけやすく、その中心で赤く輝くのが一等星アンタレスです。空の暗い場所では、無数の星が帯のように連なる「天の川」も見えます。天の川の正体は、私たちの銀河系を内側から見た姿です。

✨ 夏の夜空 アンタレス さそり座(Sの形) 天の川
夏の夜空のようす イラスト:スクールコンパス編集部

星は日によって見える位置が少しずつ変わります。何日か続けて観察・記録すると、地球の自転・公転や星の動きが見えてきます。継続して記録する姿勢は、大谷選手の積み重ねとも通じる、立派な研究の第一歩です。

📝 記述のヒント

「同じ星でも、日によって見える位置が変わるのはなぜか」を、①事実(位置が少しずつ動く)→②理由(地球の自転・公転)→③つながり(観測を続けると規則性が見える)→④自分の考え、で。理科の記述として書いてみよう。

🎐 季節
🎐 夏の季節

🎐 夏祭り・花火の季節 ── 楽しむための「そなえ」

7月に入り、各地で夏祭り花火大会が始まっています。多くの人が集まる場所では、楽しむための「そなえ」も大切です。おうちの人とはぐれないよう手をつなぐ、あらかじめ集合場所を決めておく――こうした準備が、安心して楽しむ土台になります。

🏮 🎆 夏祭り・花火 🎆 集合場所を決めて、はぐれに備えよう
夏祭りのようす イラスト:スクールコンパス編集部

もしはぐれてしまったら、「迷子のお知らせ」の場所や、係の人・警察に伝えましょう。熱中症や人混みにも気をつけながら、安全に、夏の思い出をつくってください。

📝 記述のヒント

「楽しいイベントほど『そなえ』が大切なのはなぜか」を、①事実(人が多くはぐれやすい)→②理由(事前に約束すれば混乱を防げる)→③つながり(準備が安心を生む)→④自分の考え、で短く書いてみよう。

🆕 テクノロジーコーナー

⚽ テクノロジーコーナー

サッカーの判定を支える技術 ── なぜ「正確」で「公平」なのか

7月19日はW杯決勝。今のサッカーは、審判の判定を助ける技術(テクノロジー)によって、正確さと公平さが大きく高まっています。ここでは代表的な3つ――ゴールラインテクノロジーVAR半自動オフサイドを、しくみから見ていきましょう。

⚽ 判定を支える3つの技術 📷 ① ゴールラインテクノロジー 複数のカメラで、ボールがラインを完全にこえたか判定 📺 ② VAR(ビデオ判定) 別室で映像を見直し、反則やゴールの判定を助ける 🤖 ③ 半自動オフサイド ボールのセンサーと、選手を追うAIで数cm単位まで測る むずかしいオフサイドも、すばやく正確に判定
サッカーの判定技術 イラスト:スクールコンパス編集部

① ゴールラインテクノロジーは、ゴール周辺に置いた複数の高速カメラで、ボールがラインを完全にこえたかを立体的に計算します。判定は審判の腕時計に一瞬で届き、1cmの差も見のがしません。

② VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)は、別室の担当者が映像を見て、明らかな誤りがあれば主審に助言するしくみ。得点・反則・退場などの重要な場面で、判定のまちがいを減らします。

③ 半自動オフサイドは、ボールに入れたセンサーと、選手の関節の位置まで追うAI(人工知能)を組み合わせ、数cmのきわどい差まで自動で判定します。人の目だけでは一瞬で見きれない場面を、すばやく正確に処理できるようになりました。

🔬 考えてみよう(記述にもつながる):これらの技術は「速さ」ではなく「正確さと公平さ」のために使われている。なぜ、スポーツに公平さがそれほど大切なのか。①事実→②理由→③つながり→④自分の考え、で説明してみよう。技術は目的を選んで使うもの――その視点が、これからの時代にますます重要になる。

🔎 もっと深く知りたい人へ

そもそも「オフサイド」とはどんな反則で、なぜ必要なルールなのか。半自動オフサイドはどうやって数cmまで測るのか。特別ページで、図を使ってくわしく解説しています。7月19日の決勝を見る前に読むと、試合の理解が一段深まります。

⚽ オフサイドと判定技術のしくみを見る →
📝 編集長コラム

「あきらめない力」と「休む勇気」、そして自分の頭で考える

今週のスポーツは、対照的な二つの強さを見せてくれた。W杯準決勝で、アルゼンチンは先制されながら終盤に2点を奪い、2-1で逆転した。最後まで走り続けたからこそ、わずかな好機をものにできた――「あきらめない力」だ。一方で大谷選手は、左ひざを優先してオールスターを欠場した。10月の最重要局面から逆算した「休む勇気」であり、これも立派な自己管理である。攻めることと退くこと、続けることと休むこと。強さには、両方の顔がある。

そしてもう一つ。今週のニュースは、暗記だけでは太刀打ちできないテーマばかりだ。サッカーの判定技術は「なぜ公平さが大切か」へ、全国知事会議は「人口減少と地方財源」へ、地震は「マグニチュードと震度の違い」へとつながる。一つの事実から原因をたどり、影響を広げ、最後に自分の考えを持つ――この「4ステップ思考」こそ、中学受験の記述問題が本当に測ろうとしている力だ。歴史コーナーの「急げ!秀吉」=中国大返しは、下克上のあとに天下がどう動いたかを、因果で読む最高の教材になる。まもなく夏休み。時間のあるこの時期こそ、「なぜ?」をとことん考える力を鍛えよう。── スクールコンパス編集部

❓ 考えるニュースクイズ
Q1
7月19日のW杯決勝で、スペインと世界一をかけて対戦するのはどの国?
① ブラジル
② アルゼンチン
③ フランス
こたえ: アルゼンチン。準決勝でイングランドに2-1で大逆転し、決勝へ進んだ。メッシ選手が2アシストを記録した。⚽
Q2
2日制の将棋対局で、1日目の終わりに次の一手を紙に書いて封をするルールを何という?
① 封じ手
② 千日手
③ 持将棋
こたえ: 封じ手。片方だけが長時間考えられると不公平になるのを防ぎ、両者に公平な条件を保つためのしくみ。🧠
Q3
本能寺の変ののち、羽柴秀吉が備中から京へ約200kmを約10日で引き返した行動を何という?
① 中国大返し
② 参勤交代
③ 天下普請
こたえ: 中国大返し。だれよりも早く動いたことが、山崎の戦いでの勝利と天下統一への足がかりになった。🏯
📝 今週の時事チェック ── タップで自動採点

今週の記事から、入試で問われやすい角度で5問。答えと解説はすべてこの号の本文にあります。全問答えるとスコアが出ます。終わったら、下の「記述チャレンジ」「中学受験 予想問題」で記述まで仕上げよう。

🔎 資料(グラフ・比較表・規約)の読み取りを常設で鍛えるなら → 国語よみとりドリル【小6】小5版はこちら)。W杯×時事の総整理は W杯2026と中学入試時事 へ。
📖 記述チャレンジ ── 「4ステップ思考」で書いてみよう
7月16日、全国の都道府県知事が集まる全国知事会議が鳥取市で開かれた。会議では、人口減少への対応や、地方の財源をどう確保するかが大きなテーマとなった。日本では人口が減り続けており、とくに地方では、働く人や子どもの数が減って、税収も減りやすい。学校や病院、公共交通など、暮らしを支えるしくみを保つことがむずかしくなる地域もある。国が地方へ配る地方交付税などの財源をどう支えるか、都道府県をこえて知恵を出し合う必要があるとして、知事たちは意見を交わした。
「地方で人口が減ると、暮らしにどのような影響が出るか。またその対策として、どのようなことが考えられるか」を、文章中の言葉を使い、あなたの考えもふくめて80字程度で書きなさい。
解答例(4ステップで構成):地方で人口が減ると、働く人や税収が減り、学校や病院、公共交通などの暮らしを支えるしくみを保ちにくくなる(①事実・②理由)。対策として、地方交付税などで財源を支えるとともに、都道府県をこえて協力し、地方に人を呼び込む工夫を進めるべきだと考える(③つながり・④自分の考え)。
記述のコツ
ポイント:①事実と②理由で「客観的な説明」を、③つながりと④自分の考えで「深まり」を作る。「人口減少」という原因から、「税収減→暮らしのしくみが保てない」という結果へ、因果を一本の線でつなぐと読みやすい。対策では「財源」と「人を呼び込む」の両面にふれると得点が安定する。
🌟 さらに深めよう

① 今週のニュースで「4ステップ」を1つ書く

「アルゼンチンの大逆転(あきらめない力)」「大谷選手のオールスター欠場(逆算する自己管理)」「サッカーの判定技術(公平さのための技術)」から1つ選び、「①事実→②原因→③つながり→④自分の考え」を100字で書いてみよう。

② 反対の立場からも考える

「W杯の出場枠を48か国に拡大したこと」について、賛成・反対の両方の理由を挙げてみよう。利点(出場機会が広がる)と課題(試合数・選手の負担)を並べ、最後に自分の立場を根拠とともに示すと、論述として完成度が上がる。

③ 「急げ!秀吉」を年表と因果で整理する

大河ドラマ「豊臣兄弟!」(7/12「本能寺の変」→7/19「急げ!秀吉」)に合わせ、「本能寺の変→中国大返し→山崎の戦い→天下統一へ」の流れを年表にし、なぜ秀吉が勝てたのか(速さ・決断)を自分の言葉で説明してみよう。

💡 ポイント

ニュースも歴史も、「自分の言葉で説明できる」状態にすることが本当の理解。家族に今週のニュースを1つ、30秒で説明してみよう。

✍️ 中学受験 予想問題 ── 今週のニュース&「急げ!秀吉」から(記述・一問一答)

実際の入試で問われやすい形式にしています。まず自分で解いてから、解答例を確認しよう。記述は「①事実→②原因→③つながり→④自分の考え」を意識して。

問1 【地学・自然災害】地震のニュースで使われる「マグニチュード」と「震度」の違いを、それぞれが何を表すかに着目して説明しなさい。
解答例:マグニチュードは地震そのものの規模(エネルギーの大きさ)を表し、一つの地震に一つの値が決まる。震度は、ある地点での揺れの強さを表し、震源からの距離や地盤によって場所ごとに異なる。
問2 【社会・地方】全国知事会議で議論された「人口減少が地方にもたらす課題」を、「税収」「暮らしを支えるしくみ」の語を用いて説明しなさい。
解答例:地方で人口が減ると、働く人が減って税収も減る。すると、学校・病院・公共交通など暮らしを支えるしくみを維持しにくくなる。国が配る地方交付税などで財源を支え、地域を保つ工夫が求められる。
問3 【歴史・記述】1582年の本能寺の変のあと、天下は織田信長から豊臣(羽柴)秀吉へと移っていった。その流れを、「明智光秀」「中国大返し」「山崎の戦い」の三つの語を必ず用いて説明しなさい。
解答例:本能寺の変で明智光秀が織田信長を討つと、家臣の羽柴秀吉は備中から京へ大軍を急ぎ引き返す中国大返しを行い、山崎の戦いで光秀を破った。これをきっかけに秀吉が実権をにぎり、天下統一へと進んだ。
発展 【社会・論述】サッカーW杯は今大会から出場国を32から48か国に拡大した。この拡大の「利点」と「課題」を一つずつ挙げ、あなたの考えを述べなさい。
解答例:利点は、より多くの国に出場の機会が広がり、世界中でサッカーへの関心が高まること。課題は、試合数が増えて選手の負担が大きくなることや、大会が長くなること。私は、機会の拡大を評価しつつ、日程や休養に配慮する工夫が必要だと考える。
⚡ 一問一答(用語の確認)
① 地震そのものの規模(エネルギー)を表す尺度は? ── マグニチュード
② サッカーで、映像を見直して審判の判定を助けるしくみは? ── VAR
③ 国が地方へ配り、地方の財源を支えるお金は? ── 地方交付税
④ 2日制の将棋対局で、1日目の終わりに次の一手を封じるルールは? ── 封じ手
⑤ 1582年、家臣が主君・織田信長を京都で討った事件は? ── 本能寺の変
⑥ 本能寺の変で信長を討った家臣はだれ? ── 明智光秀
⑦ 秀吉が備中から京へ急ぎ引き返したできごとは? ── 中国大返し
⑧ 大事な勝負の分かれ目を表す、山崎の戦い由来の言葉は? ── 天王山
📌 記述で差がつくコツ

①指定語句は必ず使う ②「規模」と「強さ」のように対になる言葉は区別して書く ③理由を問われたら文末を「〜から。」で結ぶ ④歴史の流れは「原因→できごと→結果」の順で。今週は「自然災害(地震)」「社会(人口減少・地方財源)」「歴史(天下統一)」「スポーツと社会(W杯48か国拡大の是非)」という頻出テーマがそろっています。W杯拡大や大会運営のように、答えが一つでない問いは、「利点と課題の両面+自分の立場」で書く練習に最適です。

🏯 歴史たんけん
🏇
急げ!秀吉 ── 中国大返しと山崎の戦い
下克上のあと、天下はどう動いたか(大河ドラマ 7月19日放送)

📺 今週の大河ドラマとともに
NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」は、7月19日(日)放送の第28回「急げ!秀吉」。先週の第27回「本能寺の変」で、家臣の明智光秀が主君・織田信長を討ちました(下克上の代表例)。その報を受けた羽柴秀吉(のちの豊臣秀吉)が、天下統一へ向けて猛スピードで動き出します。主人公は、秀吉の弟・豊臣秀長です。

⏳ 大河「豊臣兄弟!」放送の流れ 7/12(日) 第27回・放送ずみ 本能寺の変 7/19(日) 第28回・今週! 急げ!秀吉 この先 光秀を破る 山崎の戦い
放送の流れ イラスト:スクールコンパス編集部

🏇 「中国大返し」とは(何が・どれほど異例か)
本能寺の変が起きたとき、秀吉は遠い備中びっちゅう(今の岡山県あたり)で、毛利氏と戦っている最中でした。信長の死を知った秀吉は、ただちに毛利氏と和睦わぼく(講和)し、軍を返して京へ引き返します。その距離は約200km、それを約10日という当時としては驚異的な速さで走破しました。これが「中国大返し」です。だれよりも早く動いたことが、次の勝敗を決めました。

⚔️ 山崎の戦いと「天王山」
京の近くまで一気に戻った秀吉は、山崎やまざき(今の京都府大山崎町あたり、京都と大阪の境)で明智光秀の軍と激突しました。これが「山崎の戦い」です。秀吉はここで光秀を破り、天下統一への主導権をにぎります。このとき勝敗の分かれ目となった山が「天王山」。ここから、重要な勝負の分かれ目を「天王山」と呼ぶようになりました。現代でもスポーツなどで使われるこの言葉は、この戦いが由来です。

🔗 原因→結果(歴史が動いた流れ) 本能寺の変 信長を討つ 中国大返し 約200kmを約10日 山崎の戦い 光秀を破る 秀吉が 天下統一へ
歴史が動いた流れ イラスト:スクールコンパス編集部

✨ 歴史から学ぶ視点
大きな事件(本能寺の変)は、それ単体で終わらず、次の行動(中国大返し)、次の決着(山崎の戦い)へと因果でつながっていきます。歴史を「点」で覚えるのではなく、「原因→できごと→結果」の流れで理解すると、記述問題にも強くなります。秀吉の勝因は、なによりも「速さと決断」にありました。

🗺️ 山崎の戦いの地:京都と大阪の間、京都府大山崎町あたり(天王山)
📝 記述のヒント

「中国大返しが、秀吉の天下取りにとって重要だったのはなぜか」を、①事実(約200kmを約10日で戻った)→②理由(だれよりも早く動けた)→③つながり(山崎の戦いで光秀を破れた)→④自分の考え、で書いてみよう。
📺 NHK「豊臣兄弟!」毎週日曜よる8時。今週7/19(日)第28回「急げ!秀吉」を、番組の前に予習しておこう。

🏯 「中国大返し・山崎の戦い」まるわかりQ&A(中学受験のツボ)
Q. 「中国大返し」とは、ひとことで言うと?
A. 本能寺の変を知った羽柴秀吉が、備中(今の岡山県あたり)から京へ、約200kmを約10日で急ぎ引き返した行動です。「中国」は中国地方(岡山・広島など)を指します。
Q. なぜそんなに急いだの?
A. 主君・信長を討った明智光秀より先に京へ着き、いち早く光秀を討つためです。だれよりも早い決断と行動が、天下取りの決め手になりました。
Q. 「天王山」はなぜ大事な場面のたとえになったの?
A. 山崎の戦いで、天王山という山をおさえた秀吉が勝ったことから、「勝負の分かれ目」を天王山と呼ぶようになりました。歴史が現代の言葉に生きている例です。
Q. 中学受験ではどこが問われやすい?
A. 「本能寺の変→中国大返し→山崎の戦い→天下統一」という因果の流れ、「下克上」「天王山」という語、そして「1582年・明智光秀・織田信長・豊臣(羽柴)秀吉」の基本事項がよく問われます。
📅 今週のできごとカレンダー(7月10日〜7月16日)

7月10日(金) 大谷翔平選手おおたにしょうへいが21号先頭打者本塁打⚾。大谷選手が左ひざの状態を優先し、14日のオールスター戦を欠場すると発表。

7月12日(日) 大河ドラマ「豊臣兄弟!」第27回「本能寺の変」放送📺。W杯2026の準々決勝が各地で行われる⚽。

7月14日(火) W杯準決勝、スペインがフランスに2-0で勝ち決勝進出🇪🇸。メジャーリーグのオールスター戦(大谷選手は欠場)⚾。

7月15日(水) W杯準決勝、アルゼンチンがイングランドに2-1で大逆転勝ち・決勝進出(メッシ選手2アシスト、ラウタロ選手が決勝点)🇦🇷。将棋の藤井聡太王位が有馬温泉で王位戦第2局(15〜16日・封じ手)🧠。

7月16日(木) 全国知事会議が鳥取市で開催、47都道府県の知事が人口減少や地方財源を議論🏛️。W杯決勝はスペイン対アルゼンチンに決定(19日・アメリカ)⚽。

📒 ことばメモ ── 入試で差がつく言葉

マグニチュードと震度:前者は地震の規模(1地震に1つの値)、後者は場所ごとの揺れの強さ(震源からの距離や地盤で変わる)。

VAR・半自動オフサイド:サッカーで、映像やセンサー・AIを使って判定の正確さと公平さを高める技術。

地方交付税ちほうこうふぜい:国が地方公共団体へ配り、地域ごとの財源のかたよりを調整するお金。人口減少で地方財源をどう支えるかが課題。

中国大返し:本能寺の変を知った羽柴秀吉が、備中から京へ約200kmを約10日で急ぎ戻った、歴史に名高いできごと。

下克上・天王山:下克上は下の者が上の者を実力で乗りこえること(本能寺の変が典型)。天王山は山崎の戦い由来で、勝負の分かれ目を表す言葉。

👨‍👩‍👧 保護者のひとこと
💬 今週の問いかけ

時事と歴史を、中学受験の「記述力」へどうつなげればよいでしょうか?

高学年は、知識を覚える段階から、知識を使って「考え、表現する」段階へ移る時期です。難関校の記述問題の多くは、単なる知識ではなく、「事実を正確に押さえ、原因を考え、他とのつながりを見いだし、自分の意見を述べる」という思考の筋道を評価します。本号では、その筋道を「4ステップ思考」として可視化し、各ニュースに「記述のヒント」を付けました。今週の地震は「マグニチュードと震度の違い」という地学の頻出論点に、全国知事会議は「人口減少と地方財源」という社会の重要テーマに直結します。テクノロジーコーナーで扱ったサッカーの判定技術は、「技術は何のために使うのか(公平さ)」という、これからの時代に欠かせない視点を養います。

歴史コーナーで扱った「急げ!秀吉」=中国大返し・山崎の戦い(今週7/19放送)は、記述力を鍛える絶好の教材です。「本能寺の変→中国大返し→山崎の戦い→天下統一」という因果の流れを、お子さまが自分の言葉で説明できるかどうかが、歴史記述の分かれ目になります。大河ドラマ「豊臣兄弟!」と合わせてご覧になり、「なぜ秀吉は勝てたのだと思う?」と問いかけてみてください。「天王山」「下克上」といった、現代にも生きる言葉の由来も、物語として印象に残ります。

今週は、二つの対照的な「強さ」も話題になりました。アルゼンチンの大逆転(あきらめない力)と、大谷選手のオールスター欠場(10月の戦いから逆算した自己管理)です。どちらも、お子さまの学習姿勢を励ます好材料になります。ご家庭では、答えを教えるより「どうしてだと思う?」「反対の立場の人は何と言うかな?」と問い返すのが効果的です。まもなく夏休み。自由研究のテーマ選びと進め方は自由研究テーマ集進め方ガイドを、W杯の各国はワールドカップ2026特集をご活用ください。暑い日が続きます。熱中症と水の事故に十分ご注意のうえ、よい夏をお過ごしください。

📌 読み終わったら ── 次の3ステップ

  1. 選ぶ:今週のニュースから、最も気になった1つを選ぶ。漢字に自信があれば、画面右下の「ふりがな」ボタンで消して、入試本番に近い形でも読んでみよう。
  2. 書く:「4ステップ思考」で100字の記述に挑戦する。「急げ!秀吉」=中国大返しの因果や、W杯48か国拡大の是非(賛否)もおすすめ。
  3. 説明する:家族にそのニュースを30秒で説明してみる。7月19日はW杯決勝と大河「急げ!秀吉」の両方を楽しもう。

🔬 この夏の「自由研究」テーマにしよう ── ニュース×歴史

今週のニュースと歴史コーナーは、探究テーマの宝庫。「①問い→②調べる→③分析→④まとめ」の流れは、中学受験の記述力そのものを鍛えます。テーマ選びと進め方は、下のガイドとテーマ集から。

🏯 歴史:「急げ!秀吉」を年表に

本能寺の変→中国大返し→山崎の戦い→天下統一の因果を、年表と地図でまとめる歴史新聞。

⚽ 技術:サッカーの判定技術

VAR・ゴールライン・半自動オフサイドを調べ、「なぜ公平さが必要か」を考える。

⚽ 社会:W杯48か国しらべ

W杯の出場国を世界地図にまとめ、48か国拡大の利点と課題(是非)を考える。

🌏 社会:防災マップづくり

マグニチュードと震度の違いをふまえ、家の周りの危険と避難場所を調べる。

🔬 自由研究テーマ集(全国)を見る → 📋 自由研究の進め方ガイド 🌟 夏の体験・イベント

❓ よくある質問(この号について)

Q. W杯2026の決勝はいつ、どの国どうしで行われますか?
A. 2026年7月19日、アメリカのメットライフスタジアムで、スペイン対アルゼンチンの決勝が行われます。準決勝では、スペインがフランスに2-0で勝ち(7/14)、アルゼンチンがイングランドに2-1で大逆転勝ちしました(7/15)。今大会から出場国は32から48か国に拡大されました。
Q. アルゼンチンはどのように決勝へ進みましたか?
A. 準決勝でイングランドに先制されながら、あきらめずに走り続け、試合終盤に2点を奪って2-1で逆転しました。メッシ選手が2アシストを記録し、決勝ゴールはラウタロ・マルティネス選手が決めました。「あきらめない力」が結果を変えた試合でした。
Q. 大谷翔平選手はなぜオールスター戦を欠場したのですか?
A. 左ひざの状態を優先し、10月のプレーオフという最重要局面に万全でのぞむための判断です。7月14日のオールスター戦を欠場しましたが、その前の10日には21号先頭打者本塁打を放っています。目標から逆算する自己管理の好例です。
Q. 全国知事会議では何が議論されましたか?
A. 2026年7月16日、鳥取市で開かれ、47都道府県の知事が集まりました。中心の話題は、人口減少への対応と、地方の財源をどう確保するかです。地方では働く人や税収が減りやすく、地方交付税などで暮らしを支えるしくみを保つことが課題です。鳥取での開催は27年ぶりでした。
Q. 大河ドラマ「急げ!秀吉」の『中国大返し』とは何ですか?
A. 本能寺の変で織田信長がたおれたあと、羽柴秀吉(のちの豊臣秀吉)が、備中(今の岡山県あたり)から京へ約200kmを約10日で急ぎ引き返した行動です。そのあと山崎の戦いで明智光秀を破り、天下統一への主導権をにぎりました。勝敗を分けた『天王山』は、大事な勝負の分かれ目を表す言葉の由来です。第28回は2026年7月19日(日)にNHK総合で放送されます。
Q. 今週のニュースを、夏の自由研究のテーマにするには?
A. 歴史なら「本能寺の変→中国大返し→山崎の戦い→天下統一の因果を年表にまとめる」、社会なら「W杯の出場国を世界地図にまとめ、48か国拡大の是非を考える」、技術なら「サッカーの判定技術(VAR・半自動オフサイド)を調べる」、理科・防災なら「マグニチュードと震度をふまえた防災マップづくり」などが向いています。スクールコンパスの自由研究テーマ集と進め方ガイドに、手順を掲載しています。

📰 読んだら、自分でも新聞記事を書いてみよう(記述力アップ)

今週のニュースから1つ選び、結論ファースト(いちばん伝えたいことを先に)で見出しとリードを書き、事実と意見を分け、出典を添える──これは中学受験の記述問題そのものの練習になります。手順とテンプレートはこちら。

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AI・ITのニュースは、こちらに1本にまとめています

いまの号は「AIが作った絵に印をつける決まり(EU)」。AIやスマホの話は、学年べつのしんぶんには入れきれないので、週に1本の別立てにしています。中学入試の時事にも出るところです。

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📰 5・6年生版のバックナンバー(32号)

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