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きょうのかがく──1日1問、2分の理科

理科を好きになるのに、覚える必要はありません。思わず「えっ、そうなの?」と声が出る回数を増やすほうが先です。

ここでは、こたえを先に出しません。まず「どっちだと思う?」を2つならべます。当たっても外れても構いません。外した日のほうが、よく覚えています。

このコーナーは、1日に1問だけ出します。問いが先で、こたえはタップして開きます。最後に、家にあるもので今日できることを1つだけ書いてあります。やるかどうかは自由です。宿題にはしません。

5月11日の1問──こたえを見る前に、予想してみよう

5月11日からだ

日焼けは、どうして起きるの?

メラニンが 盾になる赤くなる日やけは 軽いやけどに近いくもりの日でも かなり届く

どっちだと思う? 当たっても外れても、カードが1枚手に入ります。

こたえを見る

太陽の光にふくまれる紫外線から、体を守ろうとしているからです。紫外線が当たると、皮ふの中でメラニンという色の濃い物質が作られます。メラニンは紫外線を吸収して、その先にある大事な部分に届かないようにします。日焼けで肌が黒くなるのは、その盾ができたということです。

びっくり大事実! 日焼けで肌が黒くなるのは、体が自分で盾を作ったということだ。あの色は、紫外線を止めるために皮ふが張った防具である。ただし、赤くなるほうは防具ではなく、けがだ。

もっとくわしく

日焼けには2種類あります。当たってすぐ赤くなってひりひりするものと、あとから黒くなるもの。赤くなるほうは、皮ふが傷ついて炎症を起こしている状態です。これは軽いやけどに近いので、放っておいてよいものではありません。黒くなるほうが、メラニンによる防御です。紫外線は目に見えないので、当たっている実感がありません。しかも、くもりの日でもかなりの量が地面まで届きます。水面や雪、白い砂は紫外線をよく反射するので、日かげにいても下から当たります。だから海や雪山では、帽子だけでは足りません。気象庁は紫外線の強さの予報を出しています。数字で見られるので、外に出る前に確かめる習慣をつけると役に立ちます。長い時間外にいる日は、帽子・日かげ・衣服で防ぐのが基本です。

知っていると、なにがうれしいか くもりの日でも紫外線が届くと分かる。海や雪山での注意の理由も分かります。

きょうためせること 晴れた日と、くもりの日の紫外線の予報を見くらべてみよう。くもりでも思ったより高いはずです。数字を知ってから外に出ると、備え方が変わります。

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かがくを知っていると、なにがうれしいのか

「勉強のため」とは書きません。それでは続かないからです。ほんとうのところ、こういうことです。

  1. こわいものが、少しだけこわくなくなる。地震の速さも、台風の目も、正体が分かると、ただこわいだけのものではなくなります。9月1日と9月8日の問いは、そのために置いています。
  2. 「なんで?」に、自分で答えを出せるようになる。大人に聞かなくてもいい場面が増えます。これはけっこう気持ちがいいことです。
  3. ふつうの日が、少しおもしろくなる。コップの水てき、虫の声、雲の高さ。毎日そこにあったものが、意味を持って見えてきます。
  4. だまされにくくなる。AIが描いた絵のどこがあやしいか、地図アプリの「あと5分」がどこから来た数字か。知っていると、うのみにしなくてすみます。

だからこのコーナーには、毎回「びっくり大事実」の1行と、「知っていると、なにがうれしいか」の1行を入れています。読んだあとに、それが自分の得になったかどうかを確かめられるようにするためです。

びっくり大事実とは、おどろきと楽しさの両方です

このコーナーには、毎回「びっくり大事実」の1行が入っています。ただの豆知識ではありません。おどろきと、楽しさの両方がそろっている1行だけを「びっくり大事実」と呼んでいます。

  1. おどろきだけだと、図鑑になります。数字がすごくても、読んで終わりです。
  2. 楽しさだけだと、ただのネタになります。笑って終わりで、何も残りません。
  3. 両方あると、だれかに言いたくなります。言いたくなるから、次の日もまた開きます。

たとえば、心ぞうが80年で30億回打つ、というのはおどろきです。そこに「いま読んでいるあいだにも、たぶん60回くらい打った」を足すと、思わず自分の胸に手を当てたくなります。これが、びっくり大事実です。

台風の目に東京都がまるごと入る、で止めると図鑑です。「世界一でかい天然のドーム球場。しかも入場無料。ただし出られない」まで書くと、だれかに話したくなります。

だから、この1行は毎回いちばん時間をかけて書いています。ここが弱いと、次の日には来てもらえないからです。

調べた人の話も入れています

科学は、いつでもだれかが最初に「なんで?」と思ったところから始まっています。その人がなぜそれを調べようと思ったのかは、答えそのものよりおもしろいことがあります。

ゆれるランプを見ながら、自分の脈で時間をはかった人。台風の中に飛行機で入っていく研究者。囲碁の盤を見ていてQRコードを思いついた技術者。みんな、最初はふつうに「気になった」だけです。特別な人だから科学者になったのではなく、気になったことを放っておかなかっただけです。

問いによっては、この話が入っています。読み物として、いちばんおもしろいところかもしれません。

デジタルも、かがくです

スマホ、AI、ゲーム、QRコード、地図アプリ。これらは天気や生き物と同じように、しくみのあるものです。だから、このコーナーではデジタルを特別あつかいせず、週に1問か2問のペースでふつうに出しています。

ITは言葉が抽象的で、大人でも説明しにくい分野です。だからこのコーナーでは、「ITとは」という説明をしません。かわりに「QRコードはよごれても読めるのはなぜ」「スマホはどうしてわたしの声が分かるの」という、目の前にある物から入ります。

もっと知りたくなったら、IT・AIのなぜに読み物があります。

これまでの問い(366問)

1年ぶんの366問を、月ごとのページに分けて置いています。過去の問いはいつでも読めます。まとめて読む必要はありません。1日1問で足ります。

てんきうちゅういきものからだものちきゅうデジタル

デジタルも、天気やいきものと同じ理科のひとつとして置いています。しくみが分かるとおもしろい、という点でちがいはないからです。

月ごとに読む

1月の問い(31)2月の問い(29)3月の問い(31)4月の問い(30)5月の問い(31)6月の問い(30)7月の問い(31)8月の問い(31)9月の問い(30)10月の問い(31)11月の問い(30)12月の問い(31)

5月の問い

5月1日てんき

「五月晴れ」は、5月の晴れのこと?

つゆの あいまの 晴れむかしの5月=いまの6月ごろいまは 5月の晴れの意味でも 使う

どっちだと思う? もともと5月の晴れのこと / もともとは梅雨の合間の晴れのこと

こたえを見る

もともとは、梅雨の合間の晴れのことでした。むかしの暦の5月は、いまの6月ごろ。つまり梅雨のまっただ中です。雨続きのなかでひょっこり出てくる青空を、五月晴れと呼びました。いまは5月のさわやかな晴れの意味でも広く使われていて、辞書にも両方が載っています。

びっくり大事実! 言葉の意味は、多くの人がまちがえ続けると、それが正しい意味になることがある。五月晴れはその途中にいる言葉だ。いま辞書には、古い意味と新しい意味が両方のっている。

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3月3日に読んだ桃の節句と同じで、暦が変わったのに言葉だけが残った例です。ただし五月晴れが面白いのは、意味のほうが動いたことです。桃の節句は季節がずれたまま行事が続いていますが、五月晴れは新しい季節に合わせて意味が増えました。言葉は、使う人が多いほうへ寄っていきます。同じなかまに五月雨があります。こちらはいまも梅雨の長雨の意味で使われ、五月雨式という言い方に残っています。ものごとが少しずつ、だらだら続くことです。ちなみに気象庁は予報で五月晴れという言葉を使いません。人によって受け取り方がちがう言葉は、予報には向かないからです。

知っていると、なにがうれしいか 「五月雨式」という大人の言い回しの意味も、同時に分かる。

きょうためせること 家の人に「五月晴れって、いつの晴れだと思う?」と聞いてみよう。5月と答える人が多いはずです。そのあと、もとは6月の梅雨の晴れ間だったと教えてあげよう。

5月2日ちきゅう

砂浜の砂は、どこから来たの?

すなはま山の岩砂は 山から 流れてきた 途中の姿

どっちだと思う? 海の底から わき上がってくる / 山の岩がくだけて 川で運ばれてきた

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ほとんどが山から来ました。岩がくだけて小さくなり、雨で流されて川に入り、ぶつかり合いながらさらに細かくなって、河口から海へ出ます。それが波で運ばれて岸に積もったものが砂浜です。だから砂浜の砂の色は、その地域の山の岩の色を映しています。4月28日に読んだ、山と川と平野の話の続きです。

びっくり大事実! 砂浜は、そこにある物ではない。山から海へ流れ続けている砂の、途中の姿だ。川から砂が届かなくなると、砂浜は少しずつ消えていく。動いているから、そこにある。

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砂の色を見ると、もとの岩が分かります。白っぽい砂は石英や長石が多く、黒っぽい砂は火山の岩が多い。ハワイの黒い砂浜は溶岩がくだけたもの、沖縄の白い砂浜はサンゴや貝がくだけたもので、こちらは生きもの由来です。同じ「砂」でも出どころがちがいます。近ごろ、砂浜がやせる問題が各地で起きています。ダムや護岸で川から海へ出る砂の量が減ったことが理由のひとつと考えられていて、川から砂が届かなくなると、波にけずられるばかりで補われません。砂浜は「そこにあるもの」ではなく、山から海へ流れ続けているものの、途中の姿です。流れが止まると、なくなります。

この話のつづきを読む →

知っていると、なにがうれしいか 砂浜の色を見て、その土地の山の岩を想像できる。旅行先で使えます。

きょうためせること 海に行ったら、砂をひとつまみ白い紙にのせて、虫めがねで見てみよう。透明な粒、黒い粒、貝のかけら。1種類ではないことが分かります。持ち帰ってよい場所かどうかは確かめること。

5月3日からだ

血液型は、何で決まるの?

ABABO赤血球の 表面の 目じるしのちがい性格との関係は 確かめられていない

どっちだと思う? 育ち方で あとから決まる / 生まれる前に決まり 一生変わらない

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赤血球の表面についている、目印のような物質のちがいで決まります。A型の目印がある人がA型、B型の目印がある人がB型、両方ある人がAB型、どちらもない人がO型です。この目印の作り方は、両親から受けつぐ設計図で決まります。だから血液型は、生まれる前から決まっていて、一生変わりません。

びっくり大事実! 血液型の分け方は、ABOとRhだけではない。数十種類の分け方が知られていて、細かく見ていくと、あなたとまったく同じ組み合わせの人は世界にほとんどいない。

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よく知られたABO式のほかにも、血液型の分け方はたくさんあります。Rh式が有名ですが、実際には数十種類の分け方が知られていて、細かく見ていくと血液型の組み合わせは膨大になります。輸血のときに合わせるのは、目印がちがう血が入ると体がそれを見つけて攻撃してしまうからです。血液型と性格の関係については、科学的に確かめられていません。大きな調査でも関係は見つかっていないというのが、いまの一般的な見方です。占いとして楽しむのは自由ですが、「A型だからきちょうめん」のように人を決めつける使い方はしないでください。人の性格は、目印の物質1つで決まるほど単純ではありません。

知っていると、なにがうれしいか 血液型で性格を決めつけるのが正しくないと、理由から説明できる。

きょうためせること 家族の血液型を聞いて、書き出してみよう。両親の組み合わせから、子どもがどの型になりうるかは決まっています。自分の型が説明できるかどうか、調べてみよう。

5月4日うちゅう

宇宙で、植物は育つの?

上から 光をあてると 芽は そちらへ土を使わず 布や粒に 水と養分

どっちだと思う? 重力がないので まったく育たない / 土を使わない方法なら 育つ

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育ちます。国際宇宙ステーションで野菜を育てて、宇宙飛行士が食べた例があります。ただし、そのままではうまくいきません。重力がないと、根がどちらへのびればよいか分からなくなります。水も、注いだそばから丸くなって浮いてしまいます。だから土を使わず、水と養分を布や粒にしみこませる方法が使われています。

びっくり大事実! 何か月も金属の部屋で暮らす宇宙飛行士にとって、育っていく葉を見ることは、食べること以上に大事だと言われる。宇宙で植物を育てる理由の1つは、心を支えるためだ。

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植物は根を下へ、芽を上へのばします。この向きは重力を感じて決めています。重力がなくなると、この手がかりが消える。それでも植物は光の方向を手がかりにできるので、上から光を当てれば芽はそちらへのびます。ではなぜ宇宙で植物を育てるのか。長い旅では、食べ物を全部持っていくことができないからです。育てられれば荷物が減り、新鮮な野菜も食べられます。それに、植物は二酸化炭素を吸って酸素を出します。空気を作り直す役目も期待されています。もうひとつ、大事な理由があります。緑を見ることが、人の気持ちを支えるという点です。何か月も金属の部屋で暮らす人にとって、育っていく葉があることは、思っているより大きな意味を持ちます。

知っていると、なにがうれしいか 植物が重力を感じていると分かる。鉢を横にする実験を自分でできます。

きょうためせること 種を2つまき、片方は横向きに寝かせた鉢で育ててみよう。根は下へ、芽は上へ向き直します。植物が重力を感じている証拠です。

5月5日もの

こいのぼりは、なぜ風がないとしぼむの?

空気は 通りぬける空港の 吹きながしと 同じ しくみ

どっちだと思う? 中に軽い気体が入っている / 風で入った空気が 通りぬけている

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中に空気を入れているだけだからです。こいのぼりは口が開いていて、尾のほうが細くなった袋の形をしています。風が吹くと口から空気が入り、袋がふくらんで泳いでいるように見えます。風が止まると空気が抜けて、ぺたんとしぼみます。空気を入れているのは風であって、こいのぼり自身ではありません。

びっくり大事実! こいのぼりは、空港の吹き流しと同じ仕組みだ。つまりあれは飾りであると同時に、風速計でもある。日本の家の庭には、毎年5月に気象観測器が立っている。

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面白いのは、風の強さで泳ぎ方が変わることです。弱い風ではゆらゆら、強い風ではぴんと伸びて水平になります。これは、口から入る空気の量と、体の細い部分から抜ける空気の量のつり合いで決まります。もし尾まで閉じていたら、風船のようにふくらむだけで泳ぎません。空気が通り抜けるからこそ、動いて見えるのです。同じ仕組みが、空港の吹き流しにも使われています。あの円すいの筒は、風向きと風の強さを一目で見せる道具です。何本の輪までふくらんでいるかで、風速がだいたい分かります。飛行機のパイロットは、着陸のときに必ずこれを見ています。こいのぼりも、実は同じ仕組みの気象観測器です。

知っていると、なにがうれしいか こいのぼりを見て風の強さが読める。空港の吹き流しの意味も分かります。

きょうためせること こいのぼりを見つけたら、体のどこまでふくらんでいるかを見てみよう。全部ふくらんで水平なら風が強く、頭だけなら弱い。時間をおいて見ると、風の変化が分かります。

5月6日てんき

雲は、なぜ落ちてこないの?

1ミリの100分の1のつぶ落ちる速さ 1びょうに1センチ下から 上昇気流くっついて 大きくなると 雨になる

どっちだと思う? 雲は空気より軽いので浮いている / 落ちてはいるが とてもゆっくり

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落ちてはいますが、とてもゆっくりだからです。雲は水や氷のとても小さなつぶの集まりで、1つの大きさは1ミリの100分の1ほど。これだけ小さいと空気の抵抗が効いて、落ちる速さが1秒に1センチほどにしかなりません。そのうえ雲の下では空気が上へ動いていることが多いので、落ちるより速く押し上げられます。

びっくり大事実! ふつうの積雲1つでも、中の水は数百トンになる。ゾウ何十頭ぶんの水が、頭の上に浮かんでいる。落ちてこないのではない。落ちるのが遅すぎるだけだ。

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では、なぜ雨になると落ちてくるのか。つぶどうしがぶつかってくっつき、大きくなるからです。大きくなると、重さは大きさの3乗で増えるのに、空気の抵抗は面積ぶんしか増えません。だから大きいつぶほど落ちる速さが上がります。雲つぶが100倍の大きさになると、落ちる速さは何千倍にもなります。これが雨です。3月25日に読んだタンポポの綿毛も、同じ理由でゆっくり落ちていました。小ささは、それだけで浮く理由になります。ちなみに雲の重さを計算すると、ふつうの積雲でも数百トンになります。ゾウ何十頭ぶんもの水が、空に浮かんでいることになります。落ちてこないのではなく、落ちるのが遅すぎて追いつかないだけです。

知っていると、なにがうれしいか 雲と雨のちがいが、大きさだけの話だと分かる。窓の水滴で確かめられます。

きょうためせること 雨の日に、窓ガラスをつたう水の粒を見てみよう。小さい粒は止まったまま、大きくなった粒だけがすっと落ちます。雲と雨のちがいが、窓の上で起きています。

5月7日デジタル

写真のデータは、なぜ小さくできるの?

保存し直すたび 少しずつ 情報が減る元のデータを 1つ残しておく

どっちだと思う? データを ぎゅっと おしつぶしている / 気づきにくいところを 省いている

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人の目が気づきにくいところを、思い切って省いているからです。写真には、同じような色が続く場所や、細かすぎて見分けられない部分があります。そこを「だいたい同じ」とまとめてしまえば、記録する量が減ります。減らしたぶんは戻りませんが、見た目はほとんど変わりません。これを非可逆の圧縮といいます。

びっくり大事実! 圧縮した写真を保存し直すたびに、少しずつ情報が減っていく。10年ぶん編集をくり返した家族写真は、撮ったときとは別の写真になっている。しかも、いつ変わったか誰も気づかない。

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戻せる圧縮もあります。文章やプログラムは1文字でもちがうと困るので、まったく元に戻せるやり方を使います。たとえば同じ文字が100個続いているとき、「この文字が100個」と書けば短くなり、あとで完全に復元できます。写真や音楽は少しくらいちがっても分からないので、戻せないかわりにうんと小さくできる方法を選びます。ここに落とし穴があります。圧縮した写真をもう一度圧縮すると、そのたびに情報が減ります。保存し直すたびに少しずつ荒くなり、何度もくり返すと目に見えて汚くなります。だから、大事な写真は編集して上書き保存をくり返さないほうがいい。元のデータを1つ残しておくのが安全です。音楽でも動画でも、同じことが起きています。

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知っていると、なにがうれしいか 大事な写真の残し方が分かる。上書き保存をくり返してはいけない理由も。

きょうためせること 同じ写真を、画質を下げて何度も保存し直してみよう。3回目、5回目と、だんだん色がにじんできます。何回目で気づくか試してみよう。元の写真は別に残しておくこと。

5月8日ちきゅう

火山灰は、どこまで飛ぶの?

上空の風で 東へ 何百キロも灰は ガラスの粒。雨で 重くなる

どっちだと思う? 火口の近くにしか 降らない / 風にのって 何百キロも飛ぶことがある

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風にのって、何百キロも飛ぶことがあります。噴火のいきおいで高く上がった灰は、上空の強い風につかまって流されます。日本の上空は西から東へ強い風が吹いているので、灰も東へ運ばれることが多い。2月23日に読んだ富士山の宝永の噴火では、江戸まで灰が降りました。距離にして100キロ以上です。

びっくり大事実! 火山灰は、やわらかい灰ではない。マグマがくだけたガラスの粒だ。飛行機のエンジンに入ると、熱でとけて内側にはりつき、エンジンを止めてしまうことがある。空から降るガラスである。

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火山灰は、やわらかい灰ではありません。マグマが細かくくだけたもので、ガラスの粒です。だから吸いこむとよくないし、機械に入りこむと壊れます。飛行機のエンジンに入ると、熱でとけて内側にはりつき、止まってしまうことがあります。だから噴火が起きると、灰の流れる範囲を予測して、飛行機の航路を変えます。もうひとつ、灰は雨に混ざると重くなり、屋根に積もると危険です。水を含んだ灰は、乾いたときの何倍もの重さになります。2月10日に読んだ、湿った雪が重い話と同じです。灰の層は、地面の下に残ります。4月15日に読んだ地層で、火山灰の層が離れた場所どうしの年代を合わせる目印になるのは、こうして広い範囲に同時に降るからです。

知っていると、なにがうれしいか 降灰の予報の意味が分かる。マスクや洗車の注意の理由も分かります。

きょうためせること 日本地図を見て、活火山のある場所から東へ線を引いてみよう。そちら側の県が、灰の降りやすい方向です。気象庁は降灰の予報も出しています。

5月9日いきもの

アサガオのつるは、どちら巻き?

先が 円をえがいて支えを さがす巻く向きは 種類ごとに 決まっている

どっちだと思う? 近くのものに 当たった向きに巻く / 種類ごとに 巻く向きが決まっている

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上から見ると、時計と反対の向きに巻き上がります。しかも、この向きは決まっていて、逆に巻きつけると自分でほどいて元の向きに戻ります。植物の種類ごとに向きが決まっていて、アサガオは反時計回り、フジには右巻きと左巻きの両方の種類があります。

びっくり大事実! アサガオのつるの先は、1日かけてぐるぐる円をえがいている。目も手もないのに、空中を探りながらのびている。見ている人がいないだけで、植物はずっと動いている。

もっとくわしく

なぜ向きが決まるのか。つるの先は、実はぐるぐると円をえがきながらのびています。この回る動きを回旋運動といい、これで支えになるものを探しています。回る向きが種類ごとに決まっているので、巻きつく向きも決まります。アサガオは、目も手もないのに、まわりを探りながらのびているということです。支えが見つかると、そこに触れた側の成長がおそくなり、反対側が速くなって、巻きついていきます。触れたことを感じ取って成長の速さを変えているのです。育てるとき、支柱を近くに立てておくとよく育つのは、探す手間が減るからでもあります。逆に、支柱が遠すぎると、つるは空中を探しまわって疲れてしまいます。

知っていると、なにがうれしいか アサガオを育てるとき、支柱を近くに立てる理由が分かる。

きょうためせること アサガオのつるの先を、朝と夕方に見くらべてみよう。位置が動いています。1日で1周ほど回ることもあります。無理にほどいたり、逆に巻いたりしないこと。

5月10日うちゅう

月の形は、なぜ毎日変わるの?

半月満月新月明るい面の 見える割合が かわる

どっちだと思う? 地球のかげが 月にうつっている / 明るい面の 見える割合が 変わっている

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月が自分で光っているのではなく、太陽の光を反射しているからです。月はいつも半分が明るく、半分が暗い。その明るい面が地球からどれだけ見えるかが、月の位置によって変わります。だから形が変わって見えます。月そのものの形は、いつも同じ球です。

びっくり大事実! 人類は、月の裏側を地上から一度も見たことがない。月がいつも同じ面をこちらに向けているからだ。何万年ものあいだ、人はずっと月の同じ顔だけを見上げてきた。

もっとくわしく

月が地球のまわりを1周するのに、約29.5日かかります。だから満月から次の満月まで、およそ1か月。「1か月」という言葉が「月」から来ているのは、そのためです。もう1つ面白いことがあります。月はいつも同じ面を地球に向けています。だから私たちは、月の裏側を地上から一度も見たことがありません。人類が月の裏側を初めて見たのは、探査機が回りこんで写真を撮ってからです。なぜ同じ面を向け続けるのか。月が地球のまわりを1周するあいだに、ちょうど1回自転しているからです。これは偶然ではなく、長い時間をかけて地球の重力にそろえられた結果だと考えられています。3月7日に読んだとおり、月はもともと地球の一部だったかもしれません。いまも、少しずつ遠ざかっています。

知っていると、なにがうれしいか 月の形の変化が、かげではないと分かる。ボール1つで自分で確かめられます。

きょうためせること ボールを1つ持って、電灯を太陽、自分の頭を地球に見立てて、ボールを腕をのばして回してみよう。ボールの明るい部分の見え方が、三日月から満月まで変わります。

5月11日からだ

日焼けは、どうして起きるの?

メラニンが 盾になる赤くなる日やけは 軽いやけどに近いくもりの日でも かなり届く

どっちだと思う? 熱で 皮ふが こげている / 紫外線から 体を守る 盾ができている

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太陽の光にふくまれる紫外線から、体を守ろうとしているからです。紫外線が当たると、皮ふの中でメラニンという色の濃い物質が作られます。メラニンは紫外線を吸収して、その先にある大事な部分に届かないようにします。日焼けで肌が黒くなるのは、その盾ができたということです。

びっくり大事実! 日焼けで肌が黒くなるのは、体が自分で盾を作ったということだ。あの色は、紫外線を止めるために皮ふが張った防具である。ただし、赤くなるほうは防具ではなく、けがだ。

もっとくわしく

日焼けには2種類あります。当たってすぐ赤くなってひりひりするものと、あとから黒くなるもの。赤くなるほうは、皮ふが傷ついて炎症を起こしている状態です。これは軽いやけどに近いので、放っておいてよいものではありません。黒くなるほうが、メラニンによる防御です。紫外線は目に見えないので、当たっている実感がありません。しかも、くもりの日でもかなりの量が地面まで届きます。水面や雪、白い砂は紫外線をよく反射するので、日かげにいても下から当たります。だから海や雪山では、帽子だけでは足りません。気象庁は紫外線の強さの予報を出しています。数字で見られるので、外に出る前に確かめる習慣をつけると役に立ちます。長い時間外にいる日は、帽子・日かげ・衣服で防ぐのが基本です。

知っていると、なにがうれしいか くもりの日でも紫外線が届くと分かる。海や雪山での注意の理由も分かります。

きょうためせること 晴れた日と、くもりの日の紫外線の予報を見くらべてみよう。くもりでも思ったより高いはずです。数字を知ってから外に出ると、備え方が変わります。

5月12日もの

スポンジは、なぜ水を吸うの?

中は すき間だらけ細い太い細いほど 高く のぼる

どっちだと思う? 水を 中に押しこんでいる / 細いすき間を 水が 自分で登っている

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中がすき間だらけで、そのすき間が細い管のようにつながっているからです。細い管に水がふれると、水は自分から中へ登っていきます。この力を毛管現象といいます。スポンジは、その細い管を無数に持っている物です。だから、押し出さないと水が出てきません。

びっくり大事実! 高い木のてっぺんまで水が届くのは、ポンプがあるからではない。細い管のなかを、水が自分で登っていく力がはたらいている。台所のスポンジと大木は、同じ力を使っている。

もっとくわしく

なぜ細い管だと水が登るのか。水は、まわりの物にくっつこうとする力と、水どうしがくっつき合う力の両方を持っています。管が細いほど、壁にくっつく面の割合が大きくなり、水が引き上げられます。管が細いほど高く登ります。この仕組みは、身のまわりのあちこちで使われています。タオル、ティッシュ、ろうそくの芯、油性ペンの中。そして、植物が根から吸った水を葉まで運ぶのにも、この力が関わっています。高い木の先まで水が届くのは、細い管が通っているからです。ちなみにスポンジをしぼると水が出るのは、すき間をつぶして管をなくしているからです。しぼったあとに手をはなすと、また吸います。すき間が戻るからです。

知っていると、なにがうれしいか タオル・ティッシュ・ろうそくの芯が、全部同じ仕組みだと分かる。

きょうためせること コップに水を入れ、ティッシュのはしを少しだけ水につけて立てておこう。水が上へ登っていきます。太いストローと細いストローで比べると、細いほうが高く登ります。

5月13日デジタル

検索すると、なぜすぐに答えが出てくるの?

世界中のページ「ほし」→ 3,7,12「うみ」→ 1,7,20「かぜ」→ 5,9,14先に作っておいた 索引検索する前から 答えは並んで待っている

どっちだと思う? その場で 世界中のページを 見に行っている / 先に作っておいた 索引を 引いている

こたえを見る

その場でウェブ全体を探しているのではなく、先に作っておいた索引を引いているからです。検索の会社は、世界中のページをあらかじめ読んで回り、「この言葉は、このページに出てくる」という一覧を作っています。あなたが言葉を入れると、その一覧を引くだけ。だから速いのです。

びっくり大事実! 検索は、その場で世界中を探しているのではない。あらかじめ世界中を読んで、索引を作り終えている。あなたが検索するずっと前から、答えは並べて待っていた。

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本のうしろにある索引と同じ考え方です。ちがうのは、規模と更新の速さです。世界中のページを何度も読み直し、新しいページを見つけ、消えたページを外し続けています。だから、公開したばかりのページはすぐに出てこないことがあります。まだ読みに来ていないからです。もうひとつ大事なのは、順番です。索引を引くと、その言葉を含むページが何百万も出てきます。その中でどれを上に出すかを決めているのが、検索の仕組みのいちばん難しいところです。どんなページからリンクされているか、内容が信頼できそうか、その人が探していそうなものは何か。たくさんの手がかりを組み合わせて順番を決めています。だから「1番上が正解」ではありません。1番上は、その仕組みが「たぶんこれだろう」と選んだものです。

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知っていると、なにがうれしいか 「1番上が正解ではない」理由が分かる。言葉を足すと絞れることも身につきます。

きょうためせること 何か1つ言葉を決めて、検索の結果が何件あるかを見てみよう。次にその言葉を2つ組み合わせてみよう。件数がぐっと減ります。言葉を足すことが、探す力になります。

5月14日てんき

台風は、陸に上がると弱くなるのはなぜ?

水蒸気を もらって 強い燃料が へって 弱まる→台風の 燃料は 海の 水蒸気

どっちだと思う? 陸の空気がつめたいから / 海からの水蒸気(燃料)が減るから

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台風の燃料は、あたたかい海から蒸発する水蒸気だからです。水蒸気が雲になるときに出す熱で、台風は動きつづけています。陸の上では海からの水蒸気の補給が減り、さらに山や建物などの地面とのまさつで風の勢いがそがれるので、だんだん弱まります。

びっくり大事実! 台風は、海の水を燃料にして走る巨大なエンジン。燃料タンクは太平洋まるごと。だから陸に上がると、ガソリンスタンドのない道を走る車みたいに、だんだん力が落ちていく。

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ただし「弱まる」は「安全になる」ではありません。上陸したあとも、台風が運んできた湿った空気で大雨がつづくことがあります。9月には、台風が近づく前から秋雨前線に湿った空気が流れこみ、台風がまだ遠いうちに大雨になることもあります。また、日本の近くの海面水温が高いと、燃料の補給がつづいて、弱まらないまま日本に近づくことがあります。台風の強さを決めているのは、どれだけ燃料をもらえるかなのです。

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知っていると、なにがうれしいか 「上陸したから、もう弱い」と思いこまずにすむ。ニュースの「勢力を保ったまま」という言葉の意味もわかるようになる。

きょうためせること 氷水を入れたコップを置いて、外側に水のつぶがつくのを見てみよう。空気の中の見えない水蒸気が、冷やされて水にもどったものです。台風の雲も、同じしくみでできています。

5月15日いきもの

ダンゴムシは、なぜ丸くなるの?

ふだんまるくなるやわらかい おなかと足を かくすこん虫ではなく エビ・カニのなかま

どっちだと思う? 寒いので 体を縮めている / かたい背中で やわらかい部分を かくしている

こたえを見る

身を守るためです。ダンゴムシの背中はかたい板が重なった作りで、丸くなるとやわらかいおなかと足が内側にかくれます。外側はかたい板だけになるので、鳥やクモに食べられにくくなります。同時に、体から水分が逃げるのも防げます。

びっくり大事実! ダンゴムシは昆虫ではない。エビやカニのなかまで、もともと海にいたグループが陸に上がったものだ。落ち葉の下にいるあの小さな粒は、いまも海の呼吸のしかたを続けている。

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ダンゴムシは昆虫ではありません。エビやカニと同じなかまで、もともと水の中にいたグループから陸に上がった生きものです。だからえらで呼吸していて、乾燥にとても弱い。落ち葉の下や石の下という湿った場所にいるのは、そのためです。丸くなるのは、水分を守る意味もあります。よく似たワラジムシは丸くなれません。同じような場所にいて、体も似ていますが、そこがちがいます。ダンゴムシには面白い性質もあります。かべに突き当たると、右、左、右、左と交ごに曲がっていくことが知られていて、これを交替性転向反応といいます。同じ方向にばかり曲がると同じ場所をぐるぐる回ってしまうので、まっすぐ遠くへ進むのに役立つと考えられています。

知っていると、なにがうれしいか ダンゴムシとワラジムシの見分け方が分かる。左右交ごの実験も自分でできます。

きょうためせること ダンゴムシを見つけたら、そっと手のひらにのせて丸くなるのを見よう。次に、まっすぐな道を歩かせてかべに当ててみよう。左右交ごに曲がるか確かめてみよう。終わったら元の場所に戻すこと。

5月16日ちきゅう

地球のまわりの空気は、どこまであるの?

空気の半分は 高さ5キロより下高さ100キロ=人が決めた 宇宙との線だんだん うすくなるだけ

どっちだと思う? ある高さで きっぱり終わっている / だんだん うすくなって 境目はない

こたえを見る

はっきりした境目はありません。上へ行くほどだんだんうすくなり、いつのまにか宇宙になります。それでも便利な線が引かれていて、高さ100キロを宇宙との境目とすることが多いです。1月24日に読んだとおり、この線をこえると宇宙飛行と呼ばれます。ただし空気の粒はもっと上にもわずかに残っています。

びっくり大事実! 地球をリンゴの大きさにすると、私たちが吸っている空気の層は、リンゴの皮より薄い。生きものが暮らせる場所は、その薄い膜の中だけである。

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空気の重さの半分は、高さ5キロより下にあります。富士山の高さくらいまでに、地球の空気の3分の1以上が集まっている計算です。私たちが空気と呼んでいるものは、地球の表面にごく薄く張りついた膜のようなものです。地球をリンゴの大きさにすると、空気の層は皮よりずっと薄くなります。上へ行くほどうすくなるので、高い山では息が苦しくなります。飛行機が飛ぶ高さでは、外の空気はそのままでは呼吸できません。だから機内は空気を押しこんで気圧を上げています。2月12日に読んだ国際宇宙ステーションの高さ400キロでも、空気はゼロではありません。ごくわずかに残っていて、少しずつブレーキをかけています。「ここから宇宙」という壁があるわけではない。境目は、人が決めたものです。

知っていると、なにがうれしいか 「宇宙との境目」が人の決めた線だと分かる。高い山で息が苦しい理由もつながります。

きょうためせること ペットボトルを高い山や飛行機に持って行き、ふたを閉めて下りてくると、へこみます。上のほうが気圧が低かった証拠です。飛行機では手荷物の扱いに注意すること。

5月17日うちゅう

太陽系の惑星は、いくつある?

冥王星わく星は 8つ星が消えたのではなく 分け方が変わった

どっちだと思う? 9つ。冥王星をふくむ / 8つ。2006年に分け方が変わった

こたえを見る

8つです。水星・金星・地球・火星・木星・土星・天王星・海王星。かつては冥王星を入れて9つと教えられていましたが、2006年に惑星の定義が国際的に決められ、冥王星は準惑星という別の区分になりました。星が消えたのではなく、分け方が変わったのです。

びっくり大事実! 冥王星は、なくなったわけでも遠くへ行ったわけでもない。いまも同じ場所を回っている。変わったのは、人間の分け方のほうだ。空は何も変えていない。

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なぜ定義を決める必要があったのか。望遠鏡が良くなり、冥王星のような天体が次々に見つかったからです。同じくらいの大きさの天体を全部惑星にすると、惑星が何十個にもなってしまう。そこで、惑星を3つの条件で定めました。太陽のまわりを回っていること。自分の重力で丸くなっていること。そして自分の軌道のまわりから、ほかの天体を掃き出していること。冥王星は3つ目を満たしませんでした。似た天体がたくさんある帯の中を回っているからです。ここで大事なのは、科学は決まったことを覚える活動ではないということです。新しく分かったことに合わせて、分け方そのものを作り直すことがあります。教科書が書きかわるのは、科学が揺らいでいるからではなく、進んでいるからです。

知っていると、なにがうれしいか 教科書が書きかわる理由が分かる。おうちの人と習ったことがちがう理由も説明できます。

きょうためせること 家の人に「太陽系の惑星はいくつ?」と聞いてみよう。9つと答える人がいたら、その人が習ったのは2006年より前です。何が変わったのかを説明してみよう。

5月18日からだ

はな血は、なぜ出るの?

前かがみで すわる小鼻を つまむ5〜10分 さわらない上を向くのは まちがい

どっちだと思う? 上を向いて 首の後ろをたたくと止まる / 前かがみで 小鼻をつまんで 5分から10分おさえる

こたえを見る

鼻の中の入口近くに、細い血管がとても浅いところに集まっているからです。ここは粘まくがうすく、少しの刺激で切れやすい。鼻をこすったり、かんだり、乾いた空気で粘まくがかわいたりすると、そこから出血します。子どものほうが出やすいのは、粘まくがまだうすいためだと考えられています。

びっくり大事実! 「はな血が出たら上を向く」は、まちがいだ。血がのどに流れるだけで、止まりやすくはならない。何十年も語りつがれてきたこの言い伝えは、いまも毎日どこかで実行されている。

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止め方には、昔から言われているまちがいがあります。上を向くのは、よくありません。血がのどへ流れて気持ち悪くなり、飲みこむと吐き気の原因にもなります。正しくは、少し前かがみになって座り、小鼻をつまんで5分から10分おさえる。首の後ろをたたくのも意味がありません。おさえる場所は骨のところではなく、やわらかい小鼻の部分です。おさえている途中で何度もはなして確かめると、固まりかけたものがはがれて振り出しに戻ります。時間を決めて、その間はさわらないことが大事です。なかなか止まらないとき、くり返し出るとき、けがのあとに出たときは、大人に伝えて医療機関で相談してください。3月23日に読んだかさぶたと同じで、血が固まるには時間が要ります。

知っていると、なにがうれしいか はな血の正しい止め方が身につく。家族にも教えられます。

きょうためせること 時計を見ながら、5分がどれくらいの長さか計ってみよう。思ったより長いはずです。はな血のときにこの5分を待てるかどうかが、止まるかどうかの分かれ目になります。

5月19日もの

シャープペンのしんは、なぜ折れにくくなったの?

おす力には 強い曲げる力には 弱いしんが回ると 先が ななめにならない折れにくさと 書きやすさが 同時に

どっちだと思う? しんを太くしただけ / しんの材料と 力の受け方の 両方を工夫した

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しんそのものを強くしたことと、力の受け方を工夫したことの両方です。しんは黒えんと、それをつなぐ材料を混ぜて焼き固めて作ります。この配合と焼き方を改良して、折れにくいしんが作られました。あわせて、書くときの力を先の部品で受け止めたり、書くたびにしんが少しずつ回るようにしたりする工夫が加わりました。

びっくり大事実! 細い棒は、まっすぐ押す力にはとても強く、ななめに曲げる力にはとても弱い。だから鉛筆のしんは、押しても折れないのに、少し傾けただけで折れる。強さは向きで決まる。

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しんが折れる原因は2つあります。1つは、まっすぐ押される力。もう1つは、ななめに曲げられる力です。細い棒は、押す力よりも曲げる力にずっと弱い。だから、しんが紙に当たる角度が急だったり、机が固かったりすると折れやすくなります。3月21日に読んだとおり、しんの中身はうすい板が重なった構造なので、板と板のあいだでずれて割れます。折れにくくする工夫は、この曲げる力をどう逃がすかの勝負です。しんが回る仕組みは、別の効果も生みます。1点だけがけずれ続けるとしんの先が斜めになりますが、回れば均等にけずれて、線の太さが変わりません。折れにくさと書きやすさが、同じ工夫でついてきたわけです。

知っていると、なにがうれしいか しんが折れる理由が分かる。持ち方や角度を変えれば減らせることも分かります。

きょうためせること シャープペンのしんを1本、指で押してみよう。次に、両はしを持って少し曲げてみよう。曲げるほうが、はるかに小さい力で折れます。まわりに人がいないところで。

5月20日デジタル

ゲームの中の世界は、どうやって作られているの?

点の位置を 数字で 記ろくする面が三角形なのは 必ず 平らになるから(x,y,z)

どっちだと思う? 絵を たくさん用意して 切りかえている / 形も位置も 全部 数字で計算している

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すべて数字です。物の形は、たくさんの点の位置を数字で記録し、その点を三角形でつないで面にしています。世界の中の位置も、前後・左右・上下の3つの数字で表します。カメラの位置と向きも数字。それを毎秒何十回も計算し直して、画面に絵として描き出しています。

びっくり大事実! ゲームの世界は、すべて三角形でできている。三角形だけが、どんな3点をとっても必ず平らになるからだ。あの丸いボールも、よく見れば小さな三角形の集まりである。

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面が全部三角形なのには理由があります。三角形は、どんな3点をとっても必ず1つの平らな面になるからです。四角形だと4点がねじれて平らにならないことがあります。三角形は、平面であることが保証された最小の図形なのです。だから3Dの世界は三角形でできています。もう1つ、光の計算があります。物が見えるのは光が当たっているからなので、どこから光が来て、どの面が明るく、どこに影ができるかを計算します。ここがいちばん重い処理で、ゲーム機の性能の大部分はここに使われます。近ごろは、光の道すじを1本ずつたどって計算する方法も使われるようになりました。3月15日に読んだ地図アプリと同じで、私たちが見ている絵は、計算の結果です。座標の考え方は、算数で習うグラフとまったく同じものです。

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知っていると、なにがうれしいか 算数の座標が、ゲームの中で使われていると分かる。グラフの見え方が変わります。

きょうためせること ゲームの中で、キャラクターの真下や、壁のすみを見てみよう。よく見ると、面が三角形でできていると分かることがあります。カクカクしたところを探してみよう。

5月21日てんき

梅雨は、どうしてできるの?

南の あたたかく湿った空気北の 冷たい空気北の 冷たい空気と おし合って 動かない

どっちだと思う? 南から雨雲が やってくる / 2つの空気の 境目が 長く居すわる

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性質のちがう2つの空気がぶつかって、その境目が日本の上に長く居すわるからです。南から来るあたたかく湿った空気と、北から来る冷たい空気。この2つがおし合うところに雲の帯ができ、雨を降らせます。この帯を梅雨前線といいます。どちらの力も同じくらいなので、なかなか動かず、長く雨が続きます。

びっくり大事実! 梅雨は、季節と季節の力くらべだ。南の空気と北の空気が、日本列島の上で押し合っている。勝負がつく直前、つまり梅雨明け間近がいちばん大雨になりやすい。

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夏になると南の空気の力が強くなり、前線を北へおし上げます。これが梅雨明けです。逆に春先は北の力が強い。梅雨は、季節が入れかわる途中の、力くらべの期間だということです。だから梅雨明けの時期は年によって変わりますし、はっきり決まらない年もあります。気象庁が梅雨入りと梅雨明けを「ごろ」という言い方で発表し、あとから見直すことがあるのは、そのためです。北海道と小笠原には梅雨がないとされています。北海道は前線が北上しきる前に力が弱まることが多いためです。もうひとつ、梅雨の終わりごろに大雨が降りやすいことが知られています。南の空気の勢いが増して、前線に一気に湿った空気が流れこむからです。梅雨明け間近がいちばん危ないというのは、この仕組みから来ています。

知っていると、なにがうれしいか 梅雨明け間近に大雨が多い理由が分かる。天気図の前線を見る意味も分かります。

きょうためせること 梅雨の時期に、天気図の前線がどこにあるかを1週間見てみよう。南北にゆっくり動いています。前線が自分の住む場所より南にあるか北にあるかで、その日の天気が変わります。

5月22日いきもの

生きものの名前は、だれが決めるの?

Genus speciesなかまの名その種類の名世界共通の 名前=学名まだ 名前のない生きものが たくさんいる

どっちだと思う? 国ごとに 自由に決めてよい / 世界共通のルールで 決まる

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見つけた人が提案し、決まったルールに従って世界共通の名前がつきます。この名前を学名といい、ラテン語をもとにした2つの言葉で書きます。前が仲間の名前、後ろがその種類の名前です。日本語の名前は国ごとにちがいますが、学名は世界のどこでも同じ。だから研究者は、国がちがっても同じ生きものの話ができます。

びっくり大事実! 地球には、まだ名前のついていない生きものがたくさんいる。深い海や土の中だけではない。小さな虫なら、あなたの家の庭にいる可能性もゼロではない。見つけて発表すれば、名前をつけられる。

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学名には、先に発表した人の名前が優先されるという決まりがあります。だから新しい生きものを見つけたら、論文にして発表するまで名前は確定しません。同じ生きものに2つの名前がついてしまったときは、古いほうが正式になります。面白いのは、名前に自由があることです。見つけた場所、特徴、お世話になった人、好きな作家。実際に、そういう由来の学名がたくさんあります。いま、名前のついていない生きものが地球にはまだたくさんいます。とくに小さな虫や、深い海の生きもの、土の中の微生物。5月22日は国際生物多様性の日です。まだ名前のない生きものが、あなたの家の庭にいる可能性は、ゼロではありません。

👤 これを調べた人の話
新しい生きものを見つける人は、遠い国の探検家だけではありません。近所の川や林を、何年も同じ目で見続けた人が見つけることがあります。毎日同じ場所を見ることは、そのくらいの力を持ちます。

知っていると、なにがうれしいか 図鑑の学名の意味が分かる。前半が同じなら近いなかまだと読めるようになります。

きょうためせること 図鑑で好きな生きものを1つ選び、学名を調べてみよう。2つの言葉でできているはずです。前半が同じ生きものを探すと、それが近いなかまです。

5月23日ちきゅう

海の水は、なぜしょっぱいの?

水だけ 蒸発するとけた成分は 蒸発せず たまり続ける

どっちだと思う? 海の底で 塩が作られている / 陸から運ばれた成分が たまり続けた

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陸の岩にふくまれていた成分が、雨と川で長い時間かけて運ばれてきたからです。水は海から蒸発しますが、とけている成分は残ります。それがくり返されて、少しずつ濃くなりました。海底の火山から出る成分もまざっています。しょっぱさのもとは、おもに塩化ナトリウム、つまり食塩です。

びっくり大事実! 水は蒸発するが、とけている塩は蒸発しない。この単純なちがいだけで、何億年かけて海はしょっぱくなった。毎日ほんの少しずつ、いまも塩は運ばれ続けている。

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川の水はしょっぱくありません。とけている量がとても少ないからです。それでも何億年も注ぎ続ければ、たまります。3月8日に読んだとおり、水は蒸発して雲になり、雨になって戻りますが、とけている成分は蒸発しません。だから海に残り続けます。ただし、海の塩分はどんどん濃くなり続けているわけではありません。塩分の一部は海底に沈んで岩になったり、しぶきとなって陸に戻ったりします。入る量と出る量がつり合っていて、長い目で見ると、ほぼ一定に保たれていると考えられています。ちなみに海水の塩分は、場所によって少しちがいます。雨の多い場所や大きな川の河口はうすく、蒸発の多い場所は濃い。死海のようにとても濃い湖もあり、そこでは体が浮きます。

知っていると、なにがうれしいか 川がしょっぱくないのに海がしょっぱい理由が分かる。皿1枚で確かめられます。

きょうためせること 水に食塩をとかし、皿に入れて日なたに置いておこう。水が蒸発したあと、塩だけが残ります。海で起きていることの縮小版です。

5月24日うちゅう

ロケットは、なぜ東に向かって打ち上げるの?

東へ 打ち上げる地面は すでに 東へ動いている自転の 勢いを 借りる

どっちだと思う? 東のほうが 空気がうすいから / 地球の自転の 勢いを 借りられるから

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地球が西から東へ回っているので、その勢いを借りられるからです。地面はすでに東へ動いています。同じ向きに打ち上げれば、その速さがただで手に入る。だから使う燃料が減ります。日本の種子島や内之浦から打ち上げるロケットも、海の上を東へ向かって飛んでいきます。

びっくり大事実! ロケットは、打ち上げる前からすでに時速1000キロ以上で動いている。地面ごと、地球の自転で東へ運ばれているからだ。発射台に立っているだけで、もう半分走っている。

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どれくらい得なのか。地球の自転による地面の速さは、赤道でいちばん速く、極に近づくほど遅くなります。だから赤道に近い場所ほど、打ち上げに有利です。世界の発射場が赤道寄りに多いのは、この理由もあります。日本の種子島が九州の南にあるのも、少しでも南のほうが有利だからです。もう1つ大事なのが方向です。打ち上げは、下に人が住んでいない方向へ飛ばす必要があります。切り離した部品が落ちるからです。日本は東が太平洋なので、東へ飛ばせます。地理と物理の両方が、発射場の場所を決めています。ただし例外もあります。地球を南北に回る軌道に入れたい衛星は、自転の助けを使えないので南向きに打ち上げます。天気や地面を観測する衛星が、これにあたります。

知っていると、なにがうれしいか 発射場が海の近くの南にある理由が、2つの視点から分かる。

きょうためせること 地球儀を回してみよう。西から東へ回します。赤道のあたりと日本のあたりで、指が動く速さのちがいを見てみよう。同じ1回転でも、進む距離がちがいます。

5月25日からだ

足がつるのは、なぜ?

ふだんの筋肉ちぢむ合図が 出続けているゆっくりのばすこわれたのでは ない

どっちだと思う? 筋肉が ちぎれかけている / 縮む合図が 出続けて 戻らなくなっている

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筋肉が自分の意思とは関係なく、強く縮んだまま戻らなくなる状態です。原因ははっきり1つに決まっていませんが、筋肉の疲れ、体の水分や塩分などのバランス、体の冷え、急な動きなどが関わると考えられています。運動中や、寝ているあいだに起きることが多いのは、そのためです。

びっくり大事実! つった筋肉は、こわれているのではない。縮めという合図が出続けているだけだ。だから力ずくで戻すのではなく、ゆっくり伸ばして合図をとかしてやるほうが早い。

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筋肉は、縮む合図と、ゆるめる合図の両方で動いています。つった状態は、縮む合図が出続けているのに、ゆるめる側がうまく働いていない状態だと考えられています。だから、無理に力を入れて動かすより、ゆっくり伸ばすほうが戻りやすい。ふくらはぎがつったら、足首を体のほうへ引き寄せて、ゆっくり伸ばします。急に強く引っぱると、かえって傷めます。運動する日は、水分をこまめにとること、しっかり準備運動をすること、体を冷やさないこと。これが基本の対策です。ただし、何度もくり返す、強い痛みが残る、しびれをともなうという場合は、大人に伝えて医療機関で相談してください。ふつうの筋肉の疲れとは別のことが起きていることがあります。

知っていると、なにがうれしいか つったときの正しい対処が分かる。運動前の準備の理由もはっきりします。

きょうためせること ふくらはぎを伸ばすやり方を覚えておこう。壁に手をつき、片足を後ろに引いてかかとを床につけたまま前へ体重をかける。痛くない範囲で20秒。運動の前後にやってみよう。

5月26日もの

ペットボトルの底は、なぜでこぼこなの?

炭酸 花びらの形お茶・水 平ら中からの 圧力に たえる形

どっちだと思う? すべり止めのための でこぼこ / 中からの圧力に たえるための形

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中の圧力に耐えるためです。炭酸の入ったボトルは、中から強く押されています。底が平らだと、その力でふくらんで立たなくなります。花びらのような形にすると、丸みで力を受け止められ、しかも接する部分が何点かに分かれて安定して立ちます。あの形は、飾りではなく構造です。

びっくり大事実! ペットボトルの底を見れば、中身が炭酸かどうかが分かる。花びらのような形なら炭酸、平らならお茶か水。あの形は、飾りではなく圧力に勝つための構造だ。

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丸い形が圧力に強いのは、力が1点に集まらず全体に散るからです。だから圧力のかかる容器は、たいてい丸い。ガスのボンベも、深海の探査艇も、球や円筒です。2月17日に読んだ、深海に行く乗り物が球形の部屋を持つ話と同じ理由です。ボトルの胴にある溝にも役目があります。細長い筒はへこみやすいので、横向きの溝を入れると変形しにくくなります。缶詰やダクトに溝があるのも同じです。逆に、炭酸の入らないお茶や水のボトルは底が平らなものが多い。中から押される力が小さいからです。底を見れば、中身が炭酸かどうかが、だいたい分かります。近ごろは材料を減らすためにボトルを薄くする工夫が進んでいて、そのぶん形で強さを出す設計が大事になっています。

知っていると、なにがうれしいか ボトルの底で中身の種類が見分けられる。丸い形が強い理由もつながります。

きょうためせること 家にあるペットボトルの底を見くらべてみよう。炭酸のものは花びら形、お茶や水は平らなものが多いはずです。何本あるか数えてみよう。

5月27日デジタル

地図アプリの渋滞情報は、どうやって分かるの?

おそい → 赤はやい → 緑走っている端末の動きを まとめて見るあなたも だれかの渋滞情報になっている

どっちだと思う? 道路のカメラを 全部見ている / 走っている端末の動きを まとめて見ている

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走っている人たちの端末の動きを、まとめて見ているからです。地図アプリを開いたまま道路を移動している端末が、いまどこをどれくらいの速さで動いているか。その情報が集まると、その道路がすいているか混んでいるかが分かります。誰か1人を見ているのではなく、たくさんの動きをならして見ています。

びっくり大事実! あなたが渋滞情報を見ているとき、あなた自身も誰かの渋滞情報になっている。地図アプリの便利さは、そこを走る全員が少しずつ差し出したもので出来ている。

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だから、渋滞情報は使う人が多い道路ほど正確になります。逆に、通る人がとても少ない道では情報が出ないこともあります。道路に置かれたセンサーや、交通の管理をしている機関からの情報も組み合わせて使われています。ここで考えたいことがあります。便利さは、みんなが少しずつ情報を出していることで成り立っています。自分は渋滞を教えてもらう側ですが、同時に、自分の動きも誰かの渋滞情報になっている。4月20日に読んだクッキーの話と同じで、何を渡すかは選べます。位置情報の設定は、アプリごとに変えられます。「使っているあいだだけ」にする、という選び方もあります。おうちの人と一度、設定を見てみるとよいと思います。仕組みを知ってから決めるのと、知らずに全部許可するのは、別のことです。

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知っていると、なにがうれしいか 位置情報の設定を見直すきっかけになる。便利さの中身が分かります。

きょうためせること 地図アプリで、いつも通る道の渋滞の色を、朝と夕方で見くらべてみよう。時間で色が変わります。次に、あまり車の通らない細い道を見てみよう。色がついていないはずです。

5月28日てんき

かみなりは、なぜジグザグに走るの?

光は 下から上へ光ってから 音までの秒数 ÷3 = 何キロ

どっちだと思う? 風におされて 曲がっている / 通りやすい方向を 少しずつ 探しながら進む

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電気が通りやすいところを、少しずつ探しながら進むからです。空気はふつう電気を通しませんが、雲の中にたまった電気が強くなると、いちばん通りやすい方向へ少しだけ進みます。そこで止まってまた探し、次の方向へ進む。これをくり返すので、道すじが折れ曲がります。まっすぐな道が最初から見えているわけではありません。

びっくり大事実! かみなりのまぶしい光は、上から下ではなく、下から上へ走っている。細い流れが地面につながった瞬間、大電流が地面から空へ駆け上がる。私たちは、空へ帰る光を見ている。

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順番も、思っているのと逆です。空から地面へ、いきなり光の柱が落ちるのではありません。先に目に見えにくい細い流れが雲から下りてきて、地面に近づくと地面の側からも上へ向かって流れがのび、つながった瞬間に大電流が下から上へ一気に流れます。私たちが見ているまぶしい光は、この上向きの流れです。かみなりの音が遅れて聞こえるのは、光と音の速さがちがうからです。光はほぼ一瞬、音は1秒で約340メートル進みます。だから光ってから音までの秒数を3で割ると、だいたいの距離がキロメートルで分かります。3秒なら約1キロ。この数字が小さくなってきたら、雷雲が近づいています。10秒を切ったら、すぐに建物か車の中へ入ってください。木の下は危険です。

知っていると、なにがうれしいか かみなりまでの距離を自分で計算できる。避難の判断に直接使えます。

きょうためせること かみなりが光ったら、音が鳴るまでの秒数を数えてみよう。3で割ると距離になります。何回か数えて、数字が減っていくなら近づいています。安全な屋内から観察すること。

5月29日いきもの

ホタルは、なぜ光るの?

光り方のリズムが 言葉の代わり強い光を 向けない。フラッシュも たかない

どっちだと思う? 体温を下げるために 光っている / 相手を見つけるために 光っている

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おもに、相手を見つけるためです。オスが飛びながら光り、草にとまったメスが返事をするように光ります。種類ごとに光り方のリズムがちがっていて、それが同じ種類かどうかの目印になります。光り方が合わないと、返事は返ってきません。ホタルの光は、言葉に近い使われ方をしています。

びっくり大事実! 日本のゲンジボタルは、光る間隔が東日本と西日本でちがう。同じ種類なのに、地域で言葉が変わっている。ホタルにも方言がある。

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光は、体の中の物質が酸素と結びつくときに出ます。この反応は熱をほとんど出さないので、冷たい光と呼ばれます。ふつうの電球はエネルギーの大部分が熱になってしまいますが、ホタルの光はほとんどが光になります。人工の光の効率を上げる研究で、この仕組みが参考にされてきました。日本のゲンジボタルには面白い話があります。光る間隔が、東日本と西日本でちがうことが知られています。おおよそ東で長く、西で短い。同じ種類なのに、地域で言葉が変わっているようなものです。ホタルの幼虫は水の中で育ち、きれいな流れが必要です。だからホタルがいる場所は、水と、その岸辺の草木と、まわりの暗さがそろっている場所ということになります。明かりが多い場所では、光が見えないので相手を見つけられません。

知っていると、なにがうれしいか ホタルを見に行くときのマナーが、理由から分かる。光を向けてはいけない意味も。

🏅 この話につながるノーベル賞
2008年 化学賞(下村脩さん) →

きょうためせること ホタルを見に行くときは、懐中電灯を強く照らさないこと。カメラのフラッシュもたかないこと。人の光は、ホタルの会話をじゃまします。足元だけを弱い光で照らしてください。

5月30日ちきゅう

燃やしたごみの灰は、どこへ行くの?

灰最終処分場燃やしても なくなってはいないへらす → くり返し使う → 再生する

どっちだと思う? 燃やせば なくなる / 灰が残り 多くは 埋め立てられる

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多くは最終処分場に埋め立てられます。ごみを燃やすと体積は大きく減りますが、灰は残ります。その灰を、水がしみ出さないように処理した場所に埋めます。近ごろは、灰を溶かして固めたものをコンクリートの材料などに再び使う取り組みも進んでいます。燃やしても、なくなってはいません。

びっくり大事実! ごみを燃やしても、なくなってはいない。灰になって、どこかの土地に埋められている。しかもその土地には、あと何年ぶんという限りがある。捨てたものは、必ずどこかにある。

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ここがいちばん大事なところです。最終処分場には、埋められる量に限りがあります。日本全体で、あと何年ぶんの余裕があるかが毎年公表されていて、新しい場所を作るのは簡単ではありません。だから、燃やす前の量を減らすことが一番効きます。順番も決まっています。まず減らす、次にくり返し使う、そのあとに材料として再生する。この順番には理由があります。再生にもエネルギーが要るからです。1月18日に読んだ都市鉱山の話もこのつながりで、使わなくなった小型家電から金属を取り出すのは、埋めずに使い直す取り組みです。5月30日は「ごみゼロの日」とされています。自分の家から出るごみが、どこへ運ばれ、最後にどこへ行くのか。調べてみると、この問題がぐっと近くなります。

知っていると、なにがうれしいか 「減らす・くり返し使う・再生する」の順番に理由があると分かる。

きょうためせること 住んでいる市や町のホームページで、ごみの分け方と、焼却場・最終処分場の場所を調べてみよう。家から何キロあるか、地図で測ってみよう。

5月31日うちゅう

宇宙人は、いるの?

これだけ 星があるのにまだ 見つかっていない人が電波を使い始めて まだ100年ほど

どっちだと思う? いないことが 証明されている / 分かっていない。まじめな研究が 続いている

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分かりません。ただ、まじめに考えている科学者はたくさんいます。宇宙には、太陽のような星が数えきれないほどあり、そのまわりに惑星があることも次々に見つかっています。それだけの数があれば、どこかに生きものがいてもおかしくない。それなのに、まだ1つも見つかっていない。この食いちがいは、有名な問いとして残っています。

びっくり大事実! 人類が電波を使い始めてから、まだ100年ほどしかたっていない。宇宙の年齢からすれば、まばたきより短い。「まだ見つからない」のではなく、「まだ探し始めたばかり」なのかもしれない。

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考えられる答えはいくつもあります。生きものが生まれるのがものすごく難しいのかもしれない。生まれても、遠すぎて信号が届かないのかもしれない。私たちの探し方がまちがっているのかもしれない。あるいは、まだ探し始めたばかりなのかもしれません。人類が電波を使い始めてから、まだ100年ほどです。宇宙の年齢に比べたら、一瞬です。いま研究者がやっているのは、太陽以外の星のまわりに地球に似た惑星を探し、その大気に生きものの痕跡がないかを調べることです。望遠鏡がよくなるほど、調べられる惑星が増えます。答えが出ていない問いに、道具を作りながら近づいていく。これが科学のやり方です。2月18日に読んだあくびと同じで、「まだ分かっていない」は、負けではありません。

👤 これを調べた人の話
答えの出ない問いに、何十年も向き合い続ける研究者がいます。自分が生きているうちに答えが出ないかもしれないと分かっていても、望遠鏡を作り、空を見続ける。科学は、そういう人たちが少しずつ前へ運んできました。

知っていると、なにがうれしいか 「分からない」と正直に言える強さが分かる。夜空の見え方が変わります。

きょうためせること 晴れた夜に空を見上げて、見える星を数えてみよう。目で見えるのはごく一部です。その1つ1つのまわりに惑星があるかもしれない、と思って見ると、空の見え方が変わります。

5月の問いだけを1ページで見る →

🃏 かがくカード図鑑

問いの下にある2択に答えると、その日のカードが1枚手に入ります。当たっても外れても手に入ります。カードの絵は、その日の問いの図です。集めると、下の棚が埋まっていきます。

カード図鑑は、この端末に記録がたまると表示されます。

カードが3枚たまると、集めたカードで遊べます。問いと「びっくり大事実」を合わせる神経衰弱です。めくった2枚が同じ日のものならそろいます。遊ぶたびに出る組み合わせが変わるので、何度でも遊べます。

記録はお使いの端末の中だけに保存されます。会員登録もメールアドレスもいりません。こちらから見ることはできません。連続でなくてかまいません。1日休んでも、次の日に1枚増やせば、それで進んでいます。

1年生から6年生まで、同じ問いを読みます

低学年向けに内容をうすくすることは、していません。「へえ」で終わる話は、高学年には物足りないからです。そのかわり、読み方を2段にしてあります。

  1. こたえは、1年生でも読める言葉で書いています。ここだけ読めば、その日の答えは分かります。
  2. もっとくわしくは、高学年が読んでも手ごたえのある深さにしてあります。中学受験の理科につながる話も入っています。

漢字が読みにくいときは、画面の左下にある「ふりがな」ボタンを押してください。ページ全体の漢字にふりがなが付きます。一度押せば、次に開いたときも付いたままです。

だから、1年生の弟と6年生の姉が、同じ問いで言い合いになるということが起きます。それがこのコーナーのねらいです。

このコーナーの決めごと

  1. 1日1問だけ。まとめて読む必要はありません。1問2分で終わる長さにしてあります。あしたの問いは、きょうの分の下に予告として出ています。
  2. やらなくてもいい。「きょうためせること」は宿題ではありません。読むだけでも十分です。
  3. 危ないことは書きません。火、刃物、薬品を使うものは載せません。見るだけ、さわるだけでできることに限っています。
  4. 連続が切れても、レベルは下がりません。1日休んでも、次の日にまた1つ読めば、それで進んでいます。

読んだ記録は、この端末にたまります

「読んだ」を押すと、スタンプが1つたまります。会員登録もメールアドレスも要りません。記録はお使いの端末の中に保存され、こちらから見ることはできません。

7日で「かがくみならい」、30日で「かがくはかせ見習い」、100日で「かがくはかせ」になります。連続でなくてかまいません。数えているのは合計の日数だけです。

かがくが好きになった子に、次に渡すもの

問いを読んで「もっと知りたい」となったとき、いちばん確実な次にやることは本です。ただし、図鑑が好きな子がそのまま科学の読み物に移ることは、あまり多くありません。図鑑は調べるための本で、順番に読むようにはできていないからです。あいだをつなぐ本があります。ほんだなコンパスのかがくがすきになる本に、どういう子に合うかまで書いて7冊並べました。理科がきらいな子には、計算も暗記も出てこない本を渡すのが確実です。

こんなコンテンツもあります──しんぶん・ことば・ドリル

このコーナーは、単独では続きません。ほかのものとセットにすると続きます。

  1. 週刊小学生しんぶんの最新号を開くと、ページの下にその日のかがくの問いが出ます。しんぶんを読んだあとの2分に使えます。
  2. 無料プリントをやったあと、印刷ページの下からこのコーナーに来られます。手を動かしたあとに、読むものが1つあると気持ちが切りかわります。
  3. ことば大辞典とスタンプの器が同じです。かがくを読んでも、しんぶんを読んでも、同じスタンプがたまります。どれか1つやれば、その日は1個です。

問いの中には、お月見や台風、IT・AIのページにつながるものがあります。もっと知りたくなったら、そのままつづきを読めます。秋ならハロウィンのかがくもあります。10月5日からはノーベル賞の発表です。受賞した研究が、毎日のくらしのどこにあるかを説明しています。おばけやしきが暗い理由と、こわいときに体が先に動く話です。

各問の科学的な内容は、気象庁、国立天文台、国土地理院、文部科学省などの公的機関が公表している資料と、小学校学習指導要領にもとづいて確認したうえで、小学生向けに書き直しています。裏取りができなかった問いは掲載していません。制作 スクールコンパス編集部

理科のなぜ、よく調べられていること

空はなぜ青いの?

夏の空は、なぜあんなに青いの?で、太陽の光と空気の関係から答えています。

月の満ち欠けは、なぜ起きるの?

月の形は、なぜ毎日変わるの?に。昼間に月が見える理由は月が昼間の空にも見えるのはなぜ?で。

星座は、だれが決めたの?

星座は、だれが決めたの?に。冬の星については冬の星が、とくによく見えるのはなぜ?。

虹や雷は、どうしてできるの?

虹は、なぜ半円なの?と夏の終わりに、雷が増えるのはなぜ?で。

家でできる理科の実験は?

各回に「家でためせること」をつけています。もっと時間をかけるなら自由研究のテーマ51選から選べます。

子どもの「なんで?」にどう答えるか迷ったら、ここで一緒に調べてみてください。

🧭 関連する入口

📰 ニュースで出てくる言葉から入る

大雨や地震のニュースで聞く言葉は、理科と社会の教科書につながっています。意味が分かると、そのニュースが自分ごとになります。
線状降水帯 氾濫特別警報 危険警報 暑さ指数 今月の時事問題(80語)

そのまま自学にもできます。自学ネタ 新聞にまとめる

🎃 ハロウィンは理科にもなります

かぼちゃがなぜオレンジ色なのか、ろうそくの火はどうして消えるのか、暗いところで光る仕組みはどうなっているのか。10月の行事は、身のまわりの「なぜ」を持ち出すのにちょうどよい入口です。

ハロウィン2026まとめ(英語・理科・プリント)→ ハロウィン英語カード(A4・無料印刷)→