ホーム › きょうのかがく
きょうのかがく──1日1問、2分の理科
理科を好きになるのに、覚える必要はありません。思わず「えっ、そうなの?」と声が出る回数を増やすほうが先です。
ここでは、こたえを先に出しません。まず「どっちだと思う?」を2つならべます。当たっても外れても構いません。外した日のほうが、よく覚えています。
このコーナーは、1日に1問だけ出します。問いが先で、こたえはタップして開きます。最後に、家にあるもので今日できることを1つだけ書いてあります。やるかどうかは自由です。宿題にはしません。
9月20日の1問──こたえを見る前に、予想してみよう
水泳で速く泳ぐコツに、科学はある?
どっちだと思う? 当たっても外れても、カードが1枚手に入ります。
こたえを見る
あります。水の中で体を進めるとき、いちばんじゃまをするのは水の抵抗です。だから速く泳ぐには、たくさん力を出すことよりも、抵抗を小さくすることのほうが先です。
びっくり大事実! 速さが2倍になると、水のじゃまは8倍近く。倍々どころではない増え方をする。だから一流の選手は、力を強くする前に、まず体をまっすぐにして水に当たる面を小さくする。がんばる前に、細くなる競技。
もっとくわしく
体をまっすぐ伸ばして引っぱられるときの水の抵抗は、速さが2倍になると4倍ほどになります。ところが、手足を動かして実際に泳いでいるときをはかると、速さの約3乗、つまり2倍の速さで8倍近くにまでふえるという結果が出ています。速く泳ごうとするほど、じゃまは倍々どころではない勢いで大きくなるということです。だから選手は、頭からつま先までを一直線にして、体の正面から見た面積をできるだけ小さくします。手でかく力より先に、姿勢を直すほうが効きます。
👤 これを調べた人の話
水の抵抗を減らすために、選手の姿勢を水中カメラで何百回も撮って調べる研究者がいる。速く泳ぐコツは、根性ではなく計測から出てきた。
この話のつづきを読む →
知っていると、なにがうれしいか おふろでも試せる。手のかき方より姿勢が先だと分かる。
きょうためせること おふろで、体をまっすぐにしたときと、体を曲げたときで、手で水をかくときの重さのちがいを感じてみよう。
かがくを知っていると、なにがうれしいのか
「勉強のため」とは書きません。それでは続かないからです。ほんとうのところ、こういうことです。
- こわいものが、少しだけこわくなくなる。地震の速さも、台風の目も、正体が分かると、ただこわいだけのものではなくなります。9月1日と9月8日の問いは、そのために置いています。
- 「なんで?」に、自分で答えを出せるようになる。大人に聞かなくてもいい場面が増えます。これはけっこう気持ちがいいことです。
- ふつうの日が、少しおもしろくなる。コップの水てき、虫の声、雲の高さ。毎日そこにあったものが、意味を持って見えてきます。
- だまされにくくなる。AIが描いた絵のどこがあやしいか、地図アプリの「あと5分」がどこから来た数字か。知っていると、うのみにしなくてすみます。
だからこのコーナーには、毎回「びっくり大事実」の1行と、「知っていると、なにがうれしいか」の1行を入れています。読んだあとに、それが自分の得になったかどうかを確かめられるようにするためです。
びっくり大事実とは、おどろきと楽しさの両方です
このコーナーには、毎回「びっくり大事実」の1行が入っています。ただの豆知識ではありません。おどろきと、楽しさの両方がそろっている1行だけを「びっくり大事実」と呼んでいます。
- おどろきだけだと、図鑑になります。数字がすごくても、読んで終わりです。
- 楽しさだけだと、ただのネタになります。笑って終わりで、何も残りません。
- 両方あると、だれかに言いたくなります。言いたくなるから、次の日もまた開きます。
たとえば、心ぞうが80年で30億回打つ、というのはおどろきです。そこに「いま読んでいるあいだにも、たぶん60回くらい打った」を足すと、思わず自分の胸に手を当てたくなります。これが、びっくり大事実です。
台風の目に東京都がまるごと入る、で止めると図鑑です。「世界一でかい天然のドーム球場。しかも入場無料。ただし出られない」まで書くと、だれかに話したくなります。
だから、この1行は毎回いちばん時間をかけて書いています。ここが弱いと、次の日には来てもらえないからです。
調べた人の話も入れています
科学は、いつでもだれかが最初に「なんで?」と思ったところから始まっています。その人がなぜそれを調べようと思ったのかは、答えそのものよりおもしろいことがあります。
ゆれるランプを見ながら、自分の脈で時間をはかった人。台風の中に飛行機で入っていく研究者。囲碁の盤を見ていてQRコードを思いついた技術者。みんな、最初はふつうに「気になった」だけです。特別な人だから科学者になったのではなく、気になったことを放っておかなかっただけです。
問いによっては、この話が入っています。読み物として、いちばんおもしろいところかもしれません。
デジタルも、かがくです
スマホ、AI、ゲーム、QRコード、地図アプリ。これらは天気や生き物と同じように、しくみのあるものです。だから、このコーナーではデジタルを特別あつかいせず、週に1問か2問のペースでふつうに出しています。
ITは言葉が抽象的で、大人でも説明しにくい分野です。だからこのコーナーでは、「ITとは」という説明をしません。かわりに「QRコードはよごれても読めるのはなぜ」「スマホはどうしてわたしの声が分かるの」という、目の前にある物から入ります。
もっと知りたくなったら、IT・AIのなぜに読み物があります。
これまでの問い(366問)
1年ぶんの366問を、月ごとのページに分けて置いています。過去の問いはいつでも読めます。まとめて読む必要はありません。1日1問で足ります。
てんきうちゅういきものからだものちきゅうデジタル
デジタルも、天気やいきものと同じ理科のひとつとして置いています。しくみが分かるとおもしろい、という点でちがいはないからです。
月ごとに読む
1月の問い(31)2月の問い(29)3月の問い(31)4月の問い(30)5月の問い(31)6月の問い(30)7月の問い(31)8月の問い(31)9月の問い(30)10月の問い(31)11月の問い(30)12月の問い(31)
9月の問い
地震のゆれには、はやいゆれとおそいゆれの2つがあるって本当?
どっちだと思う? ゆれは1しゅるいだけ / はやいゆれとおそいゆれの2しゅるい
こたえを見る
本当です。地震が起きると、2しゅるいのゆれが同時に出発します。はやいほうがP波、おそいほうがS波です。はやいP波が先にとどいて小さくカタカタとゆれ、あとからとどくS波で大きくユサユサとゆれます。
びっくり大事実! カタカタという小さなゆれは、大きなゆれの先ばしり。地面の中を、2つのゆれがちがう速さで走っているからだ。先に着いた小さなゆれをつかまえて「大きいのが来るよ」と知らせるのが、あのアラーム。地震の知らせをいちばん先に運んでいるのは、地震そのものだった。
もっとくわしく
この時間差が、きんきゅう地震そくほうのしくみです。震源にちかい地震計がP波をとらえた瞬間に計算をして、大きなゆれのS波がとどく前にテレビやスマホへ知らせています。震源から遠いほど、知らせを受けてから大きなゆれが来るまでの余ゆうが長くなります。ぎゃくに震源の真上や、震源にとても近い場所では、知らせが間に合わないこともあります。気象庁も、それを限界の一つとして説明しています。
👤 これを調べた人の話
地震のゆれを世界ではじめて機械ではかろうとしたのは、日本にいたイギリス人の先生と、その教え子たちだった。ゆれるたびにこわがるのではなく、ゆれを数字にして正体を見ようとした。こわいものは、正体が分かると少しだけこわくなくなる。
この話のつづきを読む →
知っていると、なにがうれしいか きんきゅう地震そくほうが鳴った10秒で、何をすればいいかが自分で決められる。
きょうためせること きんきゅう地震そくほうが鳴ったとき、家のどこにいれば安全かを、今日のうちに家族で1か所だけ決めておこう。
雨の日に地面がにおうのは、なぜ?
どっちだと思う? 雨がにおっている / 地面がにおっている
こたえを見る
においを運んでいるのは、雨つぶが地面に当たったときにできる、目に見えないほど細かいあわです。そのあわの中に、土や石にたまっていたにおいのもとが取りこまれ、いっしょに空気中へまい上がります。かわいた日が長く続いたあとの、さいしょのひと雨のときに、いちばん強くにおいます。
びっくり大事実! 土砂ぶりの日には、雨のにおいがしにくい。においを運んでいるのが、雨つぶが地面に当たったときにできる細かいあわだからだ。強すぎる雨は、あわを作るひまもなく流れていってしまう。雨のにおいは、弱い雨か、中くらいの雨のときにしか、ちゃんと届かない。
もっとくわしく
におっているのは、雨そのものではなく地面のほうです。このにおいには「ペトリコール」という名前がついています。ギリシャ語で「石のエキス」という意味です。ハイスピードカメラで落ちる雨つぶを撮った研究で、雨つぶが土や砂に当たった瞬間に、細かいあわ(エアロゾル)がとび出していることが確かめられました。なお、雨がやんだあとにする土っぽいにおいは、これとは別のものです。こちらは土の中の生き物が作っている成分で、「ゲオスミン」といいます。ギリシャ語で「大地のにおい」という意味です。
知っていると、なにがうれしいか においの正体が分かると、雨の強さまで、においで見当がつくようになる。
きょうためせること 弱い雨の日と、はげしい雨の日で、外の空気のにおいをくらべてみよう。雨がふりはじめた最初の5分と、1時間たったあとでもちがいます。
冷たい飲み物のコップに水てきがつくのは、コップからもれているから?
どっちだと思う? コップからもれている / 空気の中の水がくっついた
こたえを見る
ちがいます。もれてはいません。空気の中には目に見えない水(水じょう気)がふくまれていて、それが冷たいコップにふれてひやされ、水にもどってくっついたものです。
びっくり大事実! きみの部屋の空気の中には、バケツ何はい分もの水が浮かんでいる。見えないだけで、いまも顔のまわりを漂っている。ちょっと泳げそうな気がしてきた。無理だけど。
もっとくわしく
空気があたたかいほど、たくさんの水じょう気をふくむことができます。冷やされるとふくめる量が減るので、あふれた分が水のつぶになります。これを結露といいます。冬に窓ガラスがくもるのも、まったく同じしくみです。
👤 これを調べた人の話
水じょう気が見えないまま空気の中にいる、と最初に言い出した人たちは、まわりから信じてもらえなかった。見えないものがある、と言うのは、いつの時代もむずかしい。それでも、はかって数字にしてみせた人がいたから、いまは天気予報ができる。
知っていると、なにがうれしいか 冬に窓がくもる理由も、めがねがくもる理由も、全部これ1つで説明できるようになる。
きょうためせること 冷たい飲み物のコップと、あたたかい飲み物のコップを1つずつならべて、どちらに水てきがつくかを見くらべてみよう。
QRコードは、よごれても読めることがあるのはなぜ?
どっちだと思う? よごれたら読めない / はじめから直せるようになっている
こたえを見る
はじめから、こわれた分を自分でなおせるようになっているからです。QRコードには、絵のデータのほかに「なおすための予備の記号」がいっしょに入っています。だから一部がよごれても、残りから元にもどせます。
びっくり大事実! QRコードのすみっこにある四角。あの黒と白のふとさは、1・1・3・1・1。世界じゅうのチラシや雑誌や段ボールを調べて、「どこにも出てこない形」をわざわざ探し出したんだって。かくれんぼで、ぜったい見つからない場所を本気でさがした人がいる。
もっとくわしく
この考え方は、まちがいをなおす仕組み(誤り訂正)といいます。ノートを写すときに、1文字読めなくても前後から意味が分かるのと似ています。予備をたくさん入れるほどよごれに強くなりますが、そのぶんもようは細かくなります。QRコードは1994年に日本で生まれました。特許庁の説明によると、三すみにある四角い目印(切り出しの模様)は、白と黒の幅が1対1対3対1対1になっています。この比率は、開発した原さんが、チラシや雑誌や段ボールなど、ありとあらゆる印刷物を調べて見つけた「印刷物にいちばん出てこない比率」です。めったに出てこない模様だから、機械がまちがえません。
👤 これを調べた人の話
QRコードを作ったのは日本の会社の技術者で、囲碁の盤を見ていて思いついたと語っている。しかも、だれでも自由に使えるようにした。もし使うたびにお金がかかっていたら、いまのように世界中には広まっていない。
この話のつづきを読む →
知っていると、なにがうれしいか ぐちゃぐちゃに見えるもようが、実は意味のあるならびだと分かる。世界の見え方が1つ増える。
きょうためせること 身のまわりのQRコードを見て、三すみの四角い目印をさがしてみよう。白と黒の幅をくらべると、まん中の黒が3倍あるのが分かる。スマホを斜めにしても読めるかどうか、ためしてみて。
秋になると虫の鳴き声が変わるのは、なぜ?
どっちだと思う? 同じ虫が鳴き方を変える / 鳴く虫が入れかわる
こたえを見る
鳴いている虫が入れかわるからです。夏はセミが昼に鳴き、秋はコオロギやスズムシなどが夜に鳴きます。同じ虫がとちゅうで鳴き方を変えているのではありません。
びっくり大事実! コオロギの鳴く速さを数えると、いまの気温が当てられる。つまり虫が温度計。しかも鳴いているのは口ではなく、はねをこすった音。虫は口を使わずに歌っている。カラオケでは絶対まねできない。
もっとくわしく
コオロギのなかまが鳴くのは、はねをこすり合わせているからです。口ではありません。鳴くのはたいていオスで、メスをよぶためと、ほかのオスに場所を知らせるためです。気温が下がると鳴く速さもゆっくりになります。
👤 これを調べた人の話
虫の声を聞き分けて記録した人たちは、研究者だけではない。日本には、鳴く虫を家で飼って音を楽しむ文化が江戸時代からあった。おもしろいと思った人が大勢いたから、種類ごとの鳴き方が細かく残っている。
知っていると、なにがうれしいか 虫の声だけで、いまが何月ごろで、だいたい何度くらいかが当てられるようになる。
きょうためせること 夜、まどをすこし開けて、聞こえる虫の声が何しゅるいあるか数えてみよう。1しゅるいでも十分です。
走ったあとに心ぞうがドキドキするのは、なぜ?
どっちだと思う? 体があつくなったから / 筋肉に酸素をいそいで届けるため
こたえを見る
動いている筋肉に、酸素をいそいで届けるためです。酸素は血に乗って運ばれるので、たくさん必要になると、心ぞうは血を送る回数をふやします。それがドキドキです。
びっくり大事実! 心ぞうは80年で約30億回打つ。休みなし、部品交換なし、説明書なし。しかも本人はそのことをまったく気にしていない。いま読んでいるあいだにも、たぶん60回くらい打った。
もっとくわしく
息が上がるのも同じ理由です。息をたくさんすって、血に入れる酸素を増やしています。運動をつづけると心ぞうは少しずつ強くなり、1回で送れる血の量が増えます。すると同じ運動でも、心ぞうを打つ回数が前より少なくてすむようになります。
知っていると、なにがうれしいか 自分の脈をはかると、練習でどれだけ強くなったかが数字で見える。
きょうためせること じっとしているときと、その場で20回ジャンプしたあとで、手首の脈を10秒間数えてくらべてみよう。
昼間も星は空にあるの?
どっちだと思う? 夜になると星が出てくる / 昼も星はずっとそこにある
こたえを見る
あります。星は昼も夜も、ずっと同じ場所にあります。ただ、太陽の光が空気にぶつかって空全体が明るくなるので、星の光がまけて見えなくなっているだけです。
びっくり大事実! 昼の空にも星はあるのに見えない。でも、たった1つだけ、昼でも見つけられるものがある。月だ。半月より大きい月なら、青空の中でもあっさり見つかる。見えないのは、なくなったからではない。太陽の光にまけているだけ。月は、そのことを昼の空で毎日証明している。
もっとくわしく
空気のない場所では、太陽が出ていても空は青くならず、黒いままです。空が青く見えるのも、昼に星が見えないのも、原因はどちらも同じで、空気が太陽の光を散らしているからです。ただし、昼の空でも見つけられるものが1つあります。月です。半月より大きな月なら、青空の中でも簡単に見つけられます。上弦の月は昼ごろ東からのぼり、日の入りのころには南の空にいます。三日月のような細い月も、注意深くさがせば、昼間に太陽の東がわで見つけることができます。
👤 これを調べた人の話
昼の空がなぜ青いのかを説明したのは、19世紀のイギリスの研究者たちだった。だれもが毎日見ていたのに、だれも説明できていなかった。あたりまえのものに「なんで?」と言えるかどうかが、分かれ目になる。
知っていると、なにがうれしいか 昼の空にも星があると分かる。月なら実際に見つけられる。
きょうためせること 上弦の月(右半分が光っている月)の日に、昼すぎから夕方にかけて、東から南の空を見上げてみよう。青空の中に月が浮かんでいるのが見つかります。
台風の目の中は晴れているって本当?
どっちだと思う? 台風の中心はいちばん風が強い / 台風の中心は風が弱く、晴れることがある
こたえを見る
本当です。台風の中心には風が弱く雲の少ない部分があり、これを台風の目といいます。目の中では空気が上から下へおりていて、下におりる空気の中では雲ができないため、青空が見えることがあります。
びっくり大事実! 台風の目には東京都がまるごと入るものがある。その中だけ青空で、まわりは高さ10キロの雲のかべ。世界一でかい天然のドーム球場。しかも入場無料。ただし出られない。
もっとくわしく
目のまわりには、アイウォールとよばれる背の高い雲のかべが立っています。だから目に入ると急に静かになり、目をぬけると反対向きの暴風がもどってきます。静かになっても外に出てはいけないのは、このためです。目の大きさは20キロメートルから200キロメートルほどとされます。
👤 これを調べた人の話
台風の目の中の写真をとるために、飛行機で台風の中に入っていく研究者がいる。こわいから近づかない、ではなく、こわいから正体を知りにいく。
この話のつづきを読む →
知っていると、なにがうれしいか 急に静かになっても外に出てはいけない理由が、自分で説明できるようになる。命に関わる知識。
きょうためせること 台風が来た日のニュースで、気象衛星の画像に丸いあなが見えるかどうかをさがしてみよう。
なぜ氷は水にうくの?
どっちだと思う? こおると小さくなる / こおると大きくなる
こたえを見る
水はこおると、体積がふえるからです。同じ重さでも大きくなるので、その分かるくなり、水にうきます。水はこおると体積が減らずにふえる、めずらしい仲間です。
びっくり大事実! 水はこおると1割ふくらむ。この1割が何年もかけて岩をわり、山をくずしている。つまり氷は、静かに地形をつくり変えている。冷とう庫の中でも、たぶん同じ顔をしている。
もっとくわしく
こおると水の分子がすき間の多い形にきちんと並ぶため、体積が約1割ふえます。もし氷がしずむ性質だったら、湖は下からこおって全部こおりつき、魚は冬をこせません。氷がうくおかげで、氷の下の水が守られています。
知っていると、なにがうれしいか ペットボトルの飲み物を冷とう庫に入れっぱなしにしてはいけない理由が分かる。
きょうためせること コップに水を入れて印をつけ、冷とう庫でこおらせて、水面の高さがどうなるかを見てみよう。
どんぐりは、木の実?それとも種?
どっちだと思う? 木の実 / 実であり、中に種がある
こたえを見る
どちらでもあります。どんぐりは、かたい皮の中に種が1つ入っている実です。実であり、その中に種があります。
びっくり大事実! どんぐりのぼうしは、木の種類ごとに形がちがう。うろこ、しま、いが。つまり地面に落ちているのは、木の名札。木は自分の名前を書いた帽子を、毎年ばらまいている。
もっとくわしく
どんぐりのぼうしの部分は、殻斗といいます。木の種類によって形がちがい、うろこもようのもの、しま模様のもの、いがのようなものがあります。ぼうしの形を見れば、どの木のどんぐりかを見分けられます。どんぐりがなるのは、クヌギ、コナラ、シラカシなどブナ科の木です。
知っていると、なにがうれしいか 公園でひろったどんぐりから、どの木の下にいるかが分かるようになる。
きょうためせること 公園でどんぐりを2つひろって、ぼうしのもようがちがうかどうかをくらべてみよう。
スマホは、どうしてわたしの声が分かるの?
どっちだと思う? 声をそのまま聞き分けている / 声を数字のならびに直している
こたえを見る
声を、細かい数字のならびに直しているからです。マイクが空気のふるえをとらえ、それを1秒間に何万回もはかって数字にします。その数字のならびの形を、たくさんの声の形と見くらべて、どの言葉かを当てています。
びっくり大事実! スマホは「おはよう」の4文字を聞くだけで、数万個の数字を作って消している。たった一言のために、あの中で大さわぎが起きている。ちなみに「おはよ」と略しても、ちゃんと大さわぎしている。
もっとくわしく
だから、まわりがうるさいと当たりにくくなります。ほかの音の形がまざってしまうからです。同じ言葉でも、話す速さや高さで数字のならびは変わりますが、形のとくちょうは似ているので当てられます。人によって当たりやすさがちがうのも、このためです。
👤 これを調べた人の話
声を数字にするという考え方は、電話を作ろうとした人たちから始まっている。遠くの人に声をとどけたい、というただそれだけの願いが、いまのスマホまでつながっている。
この話のつづきを読む →
知っていると、なにがうれしいか 声が数字になると知ると、なぜうるさい場所で当たらないのかが自分で説明できる。
きょうためせること スピーカーやスマホに、同じ言葉を「ゆっくり」と「はやく」で2回言って、答えが変わるかどうかためしてみよう。
ねている間に身長がのびるって本当?
どっちだと思う? 身長は昼にのびる / ねている間にのびる。朝は夜より少し高い
こたえを見る
本当です。体をつくる働きは、ねている間にさかんになります。背をのばすはたらきをするホルモンは、深くねむっているときに多く出ることが分かっています。だから、よくねることは背をのばす近道です。
びっくり大事実! 宇宙に行った飛行士の中には、背が7センチ以上のびた人がいる。のびたのは骨ではなく、骨と骨のすきま。しかもその分まわりの筋肉が引っぱられて、しばらく背中や腰が痛いらしい。背がのびるのは、いいことばかりではないという話。
もっとくわしく
もう1つ理由があります。せぼねは、24本の骨が軟骨をクッションにしてつながっていて、立っている間はずっと上から重力でおしつぶされています。よこになるとその「おしつぶされた分」が開放されるので、朝は夜より身長が高くなります。JAXAの説明によると、重力のない宇宙ではこれがもっとはっきり起きて、5センチや7センチも背が高くなった宇宙飛行士がいるそうです。地上でも、ねている間や長く水の中にいるときに、少しだけ同じことが起きています。
👤 これを調べた人の話
宇宙飛行士は無重力で数センチ背が伸びて帰ってくる。それを実際にはかって記録した人たちがいる。あたりまえに思えることでも、はかってみるまで本当かどうかは分からない。
知っていると、なにがうれしいか 早くねる理由が、しかられるからではなく、自分のためだと分かる。
きょうためせること 朝おきてすぐと、夜ねる前に身長をはかって、何ミリちがうか見てみよう。
川の石は、下流に行くほど丸くて小さいのはなぜ?
どっちだと思う? どこも同じ形 / 下流ほど丸くて小さい
こたえを見る
水に流されながら、石どうしがぶつかり合ってけずれていくからです。上流ではごつごつと角ばっていた石が、下流まで運ばれるうちに角がとれて、丸く小さくなります。
びっくり大事実! 手のひらに乗っている川原の丸い石は、何十年もかけて山から転がってきたもの。つまり、きみより長く旅をしている先輩。しかも文句ひとつ言わない。
もっとくわしく
石を運ぶ力は、水の速さで決まります。上流は流れが速いので大きな石も動かせますが、下流は流れがゆるやかなので、小さくて軽いものしか運べません。だから河口ちかくには、砂やどろがたまります。
👤 これを調べた人の話
川原の石を1つずつひろって、丸さと大きさを記録し続けた研究がある。地味な作業だが、そのおかげで、石を見れば上流からどのくらい旅してきたかが分かるようになった。すごい発見の前には、たいてい地味な数え作業がある。
知っていると、なにがうれしいか 川原で石をひろうだけで、その石がどこから来たか想像できるようになる。
きょうためせること 川や海の石を3つひろって、丸いものと角ばったものを分けてみよう。
ふりこは、おもりを重くすると速くなる?
どっちだと思う? おもりが重いと速くなる / ひもの長さだけで決まる
こたえを見る
なりません。ふりこが1往復する時間は、ひもの長さだけで決まります。おもりの重さを変えても、ふれはばを変えても、1往復の時間はほとんど変わりません。
びっくり大事実! ふりこの1往復の時間は、おもりを10倍重くしても変わらない。100グラムでも1キログラムでも同じ。「重いほうが速そう」という感覚が、まるごとハズレる。人の勘は、けっこう当てにならない。
もっとくわしく
変わるのはひもの長さだけです。長くすればゆっくり、短くすれば速くなります。この性質があるから、ふりこ時計は正確に時間をきざめます。ガリレオが教会のランプのゆれを見て気づいた、と伝えられています。
👤 これを調べた人の話
ガリレオは、教会でゆれるランプを見ながら、自分の脈を数えて時間をはかったと伝えられている。時計がない時代に、体を時計にした。
知っていると、なにがうれしいか ブランコをこぐとき、立つとなぜ速くなるのかが分かる。
きょうためせること たこ糸に消しゴムをむすんで、糸の長さを半分にすると、10往復の時間がどう変わるか数えてみよう。
トンボは、どうして後ろにも飛べるの?
どっちだと思う? 4まいのはねを同時に動かす / 4まいをそれぞれべつべつに動かせる
こたえを見る
4まいのはねを、それぞれべつべつに動かせるからです。前のはねと後ろのはねを、ずらして動かしたり、逆向きに動かしたりできるので、前にも後ろにも、止まったままでも飛べます。
びっくり大事実! トンボの目は、小さな目が1万個をこえる集まり。ほぼ全方向を同時に見ながら、4まいのはねを別々に動かして後ろにも飛ぶ。スペックが高すぎて、後ろからそっと近づく作戦はまず失敗する。
もっとくわしく
ほとんどの昆虫は、前後のはねを組み合わせて1組のように動かします。トンボは4まいを別々に動かせる、めずらしい仲間です。この飛び方は小型の飛行機の研究でも注目されています。目は小さな目が1万個をこえる数だけ集まってできていて、ほぼ全方向を同時に見られます。
知っていると、なにがうれしいか トンボに後ろから近づけない理由が分かる。
きょうためせること トンボが止まっているところを、後ろからそっと近づいてみよう。すぐ気づかれるはずです。目のしくみが分かります。
マラソン選手は、どうしてあんなに長く走れるの?
どっちだと思う? 生まれつき体がちがうから / 酸素を取りこむ力と運ぶ力をきたえたから
こたえを見る
体の中で、走るためのエネルギーをつくり続けられるからです。そのためには酸素が必要で、練習を重ねると、酸素を取りこむ力と、それを筋肉へ運ぶ力が高くなります。
びっくり大事実! 息を取りこむ力は、走るほど大きくなる。同じ空気を吸っているのに、体の中の受け取り方が変わっていく。しかも、その力が強い体はじょうぶな体でもあると分かっている。走る練習は、こっそり体ぜんぶをきたえていた。
もっとくわしく
短いきょりを全力で走るときは、酸素をあまり使わないつくり方でエネルギーを出します。この方法は力が強いかわりに長く続きません。長いきょりでは、酸素を使うつくり方に切りかわります。マラソン選手は、このつくり方をできるだけ長く保てるように体をきたえています。1分間にどれだけ酸素を取りこめるかを表す値は、運動を続けることで高くなります。
この話のつづきを読む →
知っていると、なにがうれしいか 自分の練習が体のどこを変えているのかが分かる。
きょうためせること 早足で3分間歩いてから、息の上がり方を全力で30秒走ったときとくらべてみよう。
ゲームのてきは、どうしてだんだん強くなるの?
どっちだと思う? てきが自分で強くなっている / 作った人が、そう決めている
こたえを見る
作った人が、そう決めているからです。プレイヤーの進み具合や、勝った回数などを見て、てきの強さや出てくる数を変える決まりが、あらかじめ書きこまれています。
びっくり大事実! ゲームを作る人は「むずかしすぎてやめる」と「やさしすぎて飽きる」の、あいだのせまい道をさがしている。きみが夜ふかししてしまう時間は、だれかが計算して作った時間でもある。作戦にはまっている。
もっとくわしく
この決まりは、たとえば「3回続けて勝ったら1つ強くする」といった、条件と結果の組み合わせでできています。強くしすぎるとやめてしまい、弱すぎるとつまらない。作る人はその間をさがしています。だから、強くなったと感じたら、それは自分が上手になった合図でもあります。
この話のつづきを読む →
知っていると、なにがうれしいか 強くなったと感じたら、それは自分が上手になった合図だと分かる。
きょうためせること ゲームをする前に、今日は何分でやめるかを自分で決めて、紙に書いてから始めてみよう。
月は、どうしていつも同じ面しか見えないの?
どっちだと思う? 月は回っていない / 月は回っている。回る速さとまわる速さが同じ
こたえを見る
月が地球のまわりを1周する時間と、月が自分で1回転する時間が、ぴったり同じだからです。だから地球からは、いつも同じ側だけが見えます。
びっくり大事実! 人類が月の裏側を見たのは1959年。それまで、地球のだれ一人として見たことがなかった。しかも裏側は、表とぜんぜんちがう顔だった。黒いもようがほとんどない。先に写真をとった国が名前をつけたので、月にはいまも「モスクワの海」という場所がある。
もっとくわしく
月は回っていない、というのはまちがいです。ちゃんと回っています。回る速さと、まわる速さが同じなので、こちらを向いている面が変わらないのです。反対側は、1959年にソ連の探査機が月の裏へ回りこんで、はじめて写真にとりました。その写真で、裏側は表とちがって黒いもよう(海とよばれる部分)がほとんどないことが分かりました。
👤 これを調べた人の話
月の裏側の写真を人類がはじめて手に入れたのは1959年。それまで何万年ものあいだ、だれ一人として見たことがなかった。地球にいるかぎり絶対に見えないものを、見にいった人たちがいる。
この話のつづきを読む →
知っていると、なにがうれしいか うで1本で、その場で実験して確かめられる。
きょうためせること うでを伸ばして人形を持ち、その人形の顔をいつも自分に向けたまま、自分のまわりを1周させてみよう。人形が1回転しているのが分かります。
スタートの合図でいちばん速く反応できるのは、目と耳のどっち?
どっちだと思う? 目のほうが速い / 耳のほうが速い
こたえを見る
耳です。音のほうが、光より速く体を動かす合図になります。だから陸上や水泳のスタートは、旗ではなくピストルの音で合図をします。
びっくり大事実! 0.099秒でスタートして、失格になった選手がいる。ルールの線は0.100秒。差は0.001秒。まばたき1回の、100分の1くらい。それでレースが終わってしまった。
もっとくわしく
音は耳に入ってから、光は目に入ってから、脳にとどくまでの道すじがちがうためだと考えられています。陸上の競技規則では、号ほうが鳴ってから0.100秒より速くスタートした場合を不正スタート(フライング)とします。この0.100秒は、人が音を聞いて体を動かせる最短の時間の見積もりから決められた線です。ただし、それより速く反応できる人がいることを示す研究もあり、線引きの正しさは今も議論されています。
この話のつづきを読む →
知っていると、なにがうれしいか スタートの合図がピストルの音である理由が分かる。
きょうためせること だれかに手をたたいてもらい、その音で立ち上がるのと、手を上げたのを見て立ち上がるので、どちらが速いかをためしてみよう。
水泳で速く泳ぐコツに、科学はある?
どっちだと思う? たくさん力を出すこと / 水の抵抗を小さくすること
こたえを見る
あります。水の中で体を進めるとき、いちばんじゃまをするのは水の抵抗です。だから速く泳ぐには、たくさん力を出すことよりも、抵抗を小さくすることのほうが先です。
びっくり大事実! 速さが2倍になると、水のじゃまは8倍近く。倍々どころではない増え方をする。だから一流の選手は、力を強くする前に、まず体をまっすぐにして水に当たる面を小さくする。がんばる前に、細くなる競技。
もっとくわしく
体をまっすぐ伸ばして引っぱられるときの水の抵抗は、速さが2倍になると4倍ほどになります。ところが、手足を動かして実際に泳いでいるときをはかると、速さの約3乗、つまり2倍の速さで8倍近くにまでふえるという結果が出ています。速く泳ごうとするほど、じゃまは倍々どころではない勢いで大きくなるということです。だから選手は、頭からつま先までを一直線にして、体の正面から見た面積をできるだけ小さくします。手でかく力より先に、姿勢を直すほうが効きます。
👤 これを調べた人の話
水の抵抗を減らすために、選手の姿勢を水中カメラで何百回も撮って調べる研究者がいる。速く泳ぐコツは、根性ではなく計測から出てきた。
この話のつづきを読む →
知っていると、なにがうれしいか おふろでも試せる。手のかき方より姿勢が先だと分かる。
きょうためせること おふろで、体をまっすぐにしたときと、体を曲げたときで、手で水をかくときの重さのちがいを感じてみよう。
年をとると、どうして朝早く目がさめるの?
どっちだと思う? がまんして早起きしている / 体の中の時計が前にずれていく
こたえを見る
体の中の時計の、はたらく時間帯が少しずつ前にずれていくためだと考えられています。人の体には、およそ1日の周期でねむけや体温を変える働きがあり、その山と谷の時間が年齢とともに動いていく、と説明されています。
びっくり大事実! 人の体内時計は、ぴったり24時間ではない。だから毎朝、光で合わせ直している。つまり人間は、毎日ちょっとずつ時計が狂う機械。朝日は、その修理係。
もっとくわしく
この体内時計は、朝の光でリセットされます。厚生労働省の解説によると、体内時計の周期は平均して24時間10分前後で、24時間よりほんの少し長いことが分かっています。だから毎日、少しずつ時刻を合わせ直す必要があります。合わせ方は光です。朝からお昼にかけて光を浴びると早寝早起き型に、夕方から夜に光を浴びると夜ふかし型に動きます。夜ふかしを直したいときに、夜より朝を先に直したほうが早いのは、このためです。おじいさん、おばあさんが早起きなのは、体のせいであって、がまんしているからではありません。
👤 これを調べた人の話
体の中に時計がある、と最初に言った人は、植物の葉が暗い所でも開いたり閉じたりするのを見て気づいた。植物1本から、人の眠りの話までつながっている。
知っていると、なにがうれしいか 夜ふかしを直したいとき、夜ではなく朝を直すほうが早いと分かる。
きょうためせること けいろうの日に、家の人が朝何時におきるか聞いてみよう。自分の起きる時間とくらべてみよう。
秋の空がたかく見えるのは、気のせい?
どっちだと思う? 気のせい / 雲の高さが夏とちがう
こたえを見る
気のせいではありません。秋は、空にうかぶ雲の高さが夏とちがうからです。夏は低い場所にもくもくした雲が出ますが、秋は高い場所にすじのような雲が出ることが多くなります。
びっくり大事実! 夏の入道雲は、高さ10キロをこえる。飛行機が飛ぶ高さだ。そんなに大きいのに、雨をふらせて30分か1時間で消えてしまう。10キロの山を、1時間でつくって1時間でかたづけている。
もっとくわしく
夏はしめった空気が上へのぼって、入道雲のような背の高い雲を作ります。秋になるとかわいた空気に入れかわり、高いところにうすい雲ができます。うろこ雲、いわし雲、ひつじ雲とよばれるものです。同じ空でも、雲の位置が高いので、空全体が高く感じられます。
知っていると、なにがうれしいか 空を見ただけで、季節が変わったことに気づけるようになる。
きょうためせること 今日の雲が「もくもく」か「すじ・うろこ」かを見て、ノートに絵で1つ書いておこう。
秋分の日は、昼と夜がぴったり同じ長さ?
どっちだと思う? ぴったり同じ / 昼のほうが十数分ながい
こたえを見る
ぴったり同じではありません。実際には、昼のほうが十数分ながくなります。ほぼ同じ長さになる、が正しい言い方です。
びっくり大事実! 空気が光を曲げるので、地平線にしずんだ太陽がまだ見えている。つまり夕日を見ているとき、その太陽はもうそこにいない。かなり大がかりな置き手紙。
もっとくわしく
理由は2つあります。1つは、太陽が地平線から少しでも顔を出した瞬間を日の出とするため、中心が出るときより早く始まること。もう1つは、空気が光を曲げるので、地平線の下にある太陽が見えてしまうことです。この2つのぶんだけ、昼が長くなります。東京の秋分の日を例にすると、昼は12時間8分、夜は11時間52分ほどで、その差は16分ほどになります。
👤 これを調べた人の話
日本の秋分の日は、国立天文台が前の年に計算して決めている。太陽の動きは毎年ぴったり同じではないので、毎年計算し直している。カレンダーの日付は、だれかが計算した結果として、そこにある。
知っていると、なにがうれしいか 日の出と日の入りの時こくを見ただけで、計算で確かめられる。
きょうためせること 今日の日の出と日の入りの時こくを調べて、昼の長さを計算してみよう。12時間より長いはずです。
動物にも、右きき左ききはあるの?
どっちだと思う? 人だけ / 動物にもある
こたえを見る
あると報告されています。ネコやサル、鳥のなかまなどで、よく使う手や足がかたよっている例が知られています。人ほどはっきりしていない種類も多いですが、かたよりそのものは見つかっている、とされています。
びっくり大事実! ネコにも右きき左ききがある。しかもオスとメスでかたよりがちがう、という結果まで出ている。うちのネコがどっちかを本気で調べた人が、世界には何人もいる。
もっとくわしく
人は右ききのほうが多いのですが、動物では右と左がだいたい半々のことも多いようです。人だけ大きくかたよっているのは、言葉を使う働きが脳の片側にあることと関係があるのではないか、と考えられていますが、まだはっきり分かっていません。
知っていると、なにがうれしいか 身のまわりの動物を、観察する目で見られるようになる。
きょうためせること ペットや家族が、どちらの手や足を先に出すかを、3回だけ数えてみよう。
お月さまが大きく見える日があるのはなぜ?
どっちだと思う? いつも同じ大きさ / 地球に近い日は大きく見える
こたえを見る
月が地球のまわりを回る道が、まん丸ではなく少しつぶれた形をしているからです。地球に近い日は大きく、遠い日は小さく見えます。国立天文台によると、いちばん近い満月といちばん遠い満月では、見かけの大きさが1割から1割5分ほど(およそ12から14パーセント)ちがいます。
びっくり大事実! 大きく見えるほうの月が、じつは小さいことがある。地平線の月は大きく感じるのに、はかってみると真上の月のほうが少しだけ大きい。目のほうが、毎回だまされている。
もっとくわしく
月までの距離は、満月のときでおよそ35万6000キロメートルから40万7000キロメートルの間で変わります。もう1つ、目のさっかくもあります。月が地平線の近くにあるとき、建物や山とならぶので大きく感じます。でもこれは錯覚で、写真にとってくらべるとほとんど同じ大きさに写ります。おもしろいのはここからで、国立天文台によると、正確にくらべると真上に見える月のほうが、ほんのわずかに大きいのだそうです。地面から見上げているぶん、真上の月のほうが地球の半径(約6400キロメートル)だけ近いからです。今日は中秋の名月です。
👤 これを調べた人の話
月までのきょりは、月に置いてきた鏡にレーザーの光を当てて、はね返ってくるまでの時間ではかっている。この鏡は、月へ行った人たちが置いてきたもので、いまも使われている。
この話のつづきを読む →
知っていると、なにがうれしいか 5円玉のあなひとつで、目のさっかくを自分で見やぶれる。
きょうためせること 月が出たばかりのときと、夜おそく高くのぼったときに、うでをのばして5円玉のあなから月をのぞいてくらべてみよう。同じ大きさに見えるはずです。
AIは、どうやって絵をかくの?
どっちだと思う? 白い紙に一から線を引いていく / 砂あらしのようなノイズから始める
こたえを見る
たくさんの絵と、その絵の説明の組み合わせを見て、どんな言葉のときにどんな形や色が出やすいかを覚えています。かき始めるのは白い紙からではありません。砂あらしのようなノイズから始めて、そこから少しずつノイズを取りのぞいていくと、絵が出てきます。
びっくり大事実! 絵をかくAIは、白い紙からではなく、砂あらしのようなノイズから始める。しかもその力は、絵をきれいにする練習ではなく、絵をぐちゃぐちゃにこわしていく道すじを覚えることで身についた。こわし方をおぼえると、作り方が分かる。
もっとくわしく
おどろくのは、その力の身につけ方です。まず、もとの絵にノイズを少しずつ足していって、最後は砂あらしにしてしまいます。その「こわしていく道すじ」を見せて、逆をたどれるように練習させるのです。だから、絵をきれいにする練習ではなく、絵をぐちゃぐちゃにする道すじを覚えることが、絵をかく力になります。ただし、見たことのない組み合わせをたのむと、うまくいかないことがあります。手の指の数をまちがえることが多かったのも、指の形が絵によってちがいすぎて、決まった形を覚えにくかったからだと言われています。AIは、絵の意味を分かってかいているわけではありません。
👤 これを調べた人の話
AIに絵を描かせる研究をしていた人たちは、はじめは「ぼやけた点のあつまり」しか作れなかった。うまくいかない期間が何年も続いた。いまの絵は、その失敗の上に立っている。
この話のつづきを読む →
知っていると、なにがうれしいか AIの絵を見て、どこがあやしいかを自分で見つけられるようになる。
きょうためせること 同じ言葉で2回たのむと、ちがう絵が出てくるかどうかを、家の人といっしょにためしてみよう。
鉄はさびるのに、アルミのなべがさびないのはなぜ?
どっちだと思う? アルミはさびない / アルミもさびる。ただし表面でふたをする
こたえを見る
アルミもさびています。ただし、アルミのさびは表面にうすくてかたい膜をつくり、それ以上おくへ進まないようにふたをします。だから、さびているように見えません。
びっくり大事実! アルミのなべを守っている膜は、1ミリを100万にわけた、その1つぶんのうすさ。それなのに、けずれてもすぐに自分で作り直される。だから何年使っても銀色のまま。さびが、そのままよろいになっている。
もっとくわしく
鉄のさびは、ぼろぼろにはがれるので、下の鉄が空気にふれて、また進みます。アルミのさびははがれないので、中を守るはたらきをします。かわいた空気の中でできるこの膜の厚さは、およそ1ナノメートル。1ミリを100万にわけた、その1つぶんです。しかも、けずれてもすぐに作り直されます。同じ「さびる」でも、結果が正反対になるのはこのためです。
👤 これを調べた人の話
アルミがなぜさびても中まで進まないのかを調べた研究のおかげで、電車も飛行機も軽くできるようになった。さびという、こまったことの正体を調べたら、こまったことではなくなった。
知っていると、なにがうれしいか 同じ『さびる』でも結果が正反対になることが分かる。
きょうためせること 家にあるアルミのなべや1円玉の表面を、光にかざして見てみよう。かすかに白っぽいのが膜です。
なぜ、きんちょうすると手のひらに汗をかくの?
どっちだと思う? 暑いから / 体をすぐ動かせるようにそなえている
こたえを見る
心が動いたときに出る、別のしくみの汗だからです。この汗は、手のひら・足のうら・わきの下だけに出て、すずしい場所にいても出ます。暑いときにかく汗は、手のひらと足のうらをのぞいた体の表面から出るので、出る場所からちがいます。
びっくり大事実! 汗には電気を通す成分が入っている。だから、きんちょうすると手のひらの電気の通しやすさが、ほんの数秒で変わってしまう。この変化をはかるしくみは、いわゆる「うそ発見器」にも使われている。ただし、はかっているのは体の反応であって、うそそのものではない。
もっとくわしく
心が動いたときの汗を精神性発汗、暑いときの汗を温熱性発汗といいます。手のひらに少ししめり気があると、物をつかんだときにすべりにくくなります。木にのぼったり、しっかり物をにぎったりしていたころのなごりだと考えられています。そして、汗には電気を通す成分がふくまれています。そのため、きんちょうすると手のひらの電気の通しやすさが、ほんの数秒で変わります。
知っていると、なにがうれしいか きんちょうしている自分に、自分で気づける。機械が何をはかっているのかも分かる。
きょうためせること 大事な場面の前に、手のひらをそっとさわってみよう。ふだんとちがうかどうか、自分で確かめられます。
日本に山が多いのは、たまたま?
どっちだと思う? たまたま / プレートがぶつかり合う場所にあるから
こたえを見る
たまたまではありません。日本は、地球の表面をおおういくつもの板(プレート)がぶつかり合う場所にあります。おし合う力で土地がもり上がるため、山ができます。
びっくり大事実! 日本の国土のおよそ4分の3が山地。山が多い理由と、地震が多い理由と、温泉が多い理由は、ぜんぶ同じ1つの原因。プレートがぶつかっているから。困ることとうれしいことが、同じ場所から出てくる。
もっとくわしく
同じ理由で、地震も火山も多くなります。山が多いことと、地震が多いことは、別々のことではなく、同じ原因から起きています。日本の国土のおよそ4分の3が山地とされるのは、この場所にあるからです。
👤 これを調べた人の話
大陸が動いているという考えは、100年前に出されたとき、ほとんどの学者に相手にされなかった。言い出した人は生きているうちに認められなかった。それでも証拠が集まって、いまは教科書に書いてある。
この話のつづきを読む →
知っていると、なにがうれしいか 山が多いことと地震が多いことが、同じ原因だと分かる。
きょうためせること 日本地図を開いて、まん中に背骨のように山がならんでいるのを指でなぞってみよう。
地図アプリは、どうやって「あと5分」を計算しているの?
どっちだと思う? だれかが数えている / 道を点と線に分けて計算している
こたえを見る
道を、たくさんの点と線に分けて考えているからです。それぞれの線に「ここを通るのに何秒かかるか」という数がついていて、その数の合計がいちばん小さくなる道すじを選んでいます。
びっくり大事実! いちばん短い道をさがすやり方は、オランダの研究者が、婚約者と買い物に行ったカフェで思いついた。紙もえんぴつも持っていなかったので、頭の中だけで20分で組み立てたそうだ。その20分が、いま毎日世界じゅうで何十億回も使われている。
もっとくわしく
その秒数は、いつも同じではありません。時間帯や、実際に走っている車の速さの情報で、日々書きかえられています。だから、朝と夜で同じ道でも案内が変わります。工事や事故で線が使えなくなると、次に合計の小さい道すじにすぐ切りかわります。
👤 これを調べた人の話
地図の上でいちばん短い道をさがす計算のやり方は、1950年代にオランダの研究者が考えた。買い物の途中、コーヒーを飲みながら20分で思いついた、と本人が語っている。
知っていると、なにがうれしいか 地図アプリの『あと5分』が、どこから出てきた数字か分かる。
きょうためせること 家から学校までの道を紙に線でかいて、曲がり角に点を打ってみよう。何本の線でできているか数えてみよう。
🃏 かがくカード図鑑
問いの下にある2択に答えると、その日のカードが1枚手に入ります。当たっても外れても手に入ります。カードの絵は、その日の問いの図です。集めると、下の棚が埋まっていきます。
カード図鑑は、この端末に記録がたまると表示されます。
カードが3枚たまると、集めたカードで遊べます。問いと「びっくり大事実」を合わせる神経衰弱です。めくった2枚が同じ日のものならそろいます。遊ぶたびに出る組み合わせが変わるので、何度でも遊べます。
記録はお使いの端末の中だけに保存されます。会員登録もメールアドレスもいりません。こちらから見ることはできません。連続でなくてかまいません。1日休んでも、次の日に1枚増やせば、それで進んでいます。
1年生から6年生まで、同じ問いを読みます
低学年向けに内容をうすくすることは、していません。「へえ」で終わる話は、高学年には物足りないからです。そのかわり、読み方を2段にしてあります。
- こたえは、1年生でも読める言葉で書いています。ここだけ読めば、その日の答えは分かります。
- もっとくわしくは、高学年が読んでも手ごたえのある深さにしてあります。中学受験の理科につながる話も入っています。
漢字が読みにくいときは、画面の左下にある「ふりがな」ボタンを押してください。ページ全体の漢字にふりがなが付きます。一度押せば、次に開いたときも付いたままです。
だから、1年生の弟と6年生の姉が、同じ問いで言い合いになるということが起きます。それがこのコーナーのねらいです。
このコーナーの決めごと
- 1日1問だけ。まとめて読む必要はありません。1問2分で終わる長さにしてあります。あしたの問いは、きょうの分の下に予告として出ています。
- やらなくてもいい。「きょうためせること」は宿題ではありません。読むだけでも十分です。
- 危ないことは書きません。火、刃物、薬品を使うものは載せません。見るだけ、さわるだけでできることに限っています。
- 連続が切れても、レベルは下がりません。1日休んでも、次の日にまた1つ読めば、それで進んでいます。
読んだ記録は、この端末にたまります
「読んだ」を押すと、スタンプが1つたまります。会員登録もメールアドレスも要りません。記録はお使いの端末の中に保存され、こちらから見ることはできません。
7日で「かがくみならい」、30日で「かがくはかせ見習い」、100日で「かがくはかせ」になります。連続でなくてかまいません。数えているのは合計の日数だけです。
かがくが好きになった子に、次に渡すもの
問いを読んで「もっと知りたい」となったとき、いちばん確実な次にやることは本です。ただし、図鑑が好きな子がそのまま科学の読み物に移ることは、あまり多くありません。図鑑は調べるための本で、順番に読むようにはできていないからです。あいだをつなぐ本があります。ほんだなコンパスのかがくがすきになる本に、どういう子に合うかまで書いて7冊並べました。理科がきらいな子には、計算も暗記も出てこない本を渡すのが確実です。
こんなコンテンツもあります──しんぶん・ことば・ドリル
このコーナーは、単独では続きません。ほかのものとセットにすると続きます。
- 週刊小学生しんぶんの最新号を開くと、ページの下にその日のかがくの問いが出ます。しんぶんを読んだあとの2分に使えます。
- 無料プリントをやったあと、印刷ページの下からこのコーナーに来られます。手を動かしたあとに、読むものが1つあると気持ちが切りかわります。
- ことば大辞典とスタンプの器が同じです。かがくを読んでも、しんぶんを読んでも、同じスタンプがたまります。どれか1つやれば、その日は1個です。
問いの中には、お月見や台風、IT・AIのページにつながるものがあります。もっと知りたくなったら、そのままつづきを読めます。秋ならハロウィンのかがくもあります。10月5日からはノーベル賞の発表です。受賞した研究が、毎日のくらしのどこにあるかを説明しています。おばけやしきが暗い理由と、こわいときに体が先に動く話です。
各問の科学的な内容は、気象庁、国立天文台、国土地理院、文部科学省などの公的機関が公表している資料と、小学校学習指導要領にもとづいて確認したうえで、小学生向けに書き直しています。裏取りができなかった問いは掲載していません。制作 スクールコンパス編集部
理科のなぜ、よく調べられていること
空はなぜ青いの?
夏の空は、なぜあんなに青いの?で、太陽の光と空気の関係から答えています。
月の満ち欠けは、なぜ起きるの?
月の形は、なぜ毎日変わるの?に。昼間に月が見える理由は月が昼間の空にも見えるのはなぜ?で。
星座は、だれが決めたの?
星座は、だれが決めたの?に。冬の星については冬の星が、とくによく見えるのはなぜ?。
虹や雷は、どうしてできるの?
家でできる理科の実験は?
各回に「家でためせること」をつけています。もっと時間をかけるなら自由研究のテーマ51選から選べます。
子どもの「なんで?」にどう答えるか迷ったら、ここで一緒に調べてみてください。