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きょうのかがく──1日1問、2分の理科
理科を好きになるのに、覚える必要はありません。思わず「えっ、そうなの?」と声が出る回数を増やすほうが先です。
ここでは、こたえを先に出しません。まず「どっちだと思う?」を2つならべます。当たっても外れても構いません。外した日のほうが、よく覚えています。
このコーナーは、1日に1問だけ出します。問いが先で、こたえはタップして開きます。最後に、家にあるもので今日できることを1つだけ書いてあります。やるかどうかは自由です。宿題にはしません。
10月4日の1問──こたえを見る前に、予想してみよう
閉会式の花火は、なぜ音がおくれて聞こえるの?
どっちだと思う? 当たっても外れても、カードが1枚手に入ります。
こたえを見る
光と音では、進む速さがまるでちがうからです。光は1秒で地球を7周半しますが、音は1秒で約340メートルしか進みません。だから、見えてから遅れて聞こえます。
びっくり大事実! 光は1秒で地球を7周半、音は1秒で340メートル。100メートル走のゴールにやっと届く速さ。花火が光ってから音が来るまでを数えると、距離が計算できる。夏の夜、いきなり理科の授業が始まる。
もっとくわしく
音の速さは、空気の温度で少し変わります。気温15度くらいのときで、およそ秒速340メートルです。この差を使うと、花火までのきょりが計算できます。光ってから音が聞こえるまでの秒数に340をかければ、だいたいのメートル数になります。3秒なら約1キロメートル。かみなりでも同じ方法が使えます。
👤 これを調べた人の話
音の速さを最初にはかろうとした人たちは、遠くではなたれた大砲の光と音の差を、ふりこや脈で数えた。時計がない時代に、体で時間をはかっていた。
この話のつづきを読む →
知っていると、なにがうれしいか かみなりの音が遅れたら、その分だけ遠いと分かる。安全かどうかを自分で判断できる。
きょうためせること 花火やかみなりが光ってから、音が鳴るまでの秒数を数えて、340をかけてみよう。
かがくを知っていると、なにがうれしいのか
「勉強のため」とは書きません。それでは続かないからです。ほんとうのところ、こういうことです。
- こわいものが、少しだけこわくなくなる。地震の速さも、台風の目も、正体が分かると、ただこわいだけのものではなくなります。9月1日と9月8日の問いは、そのために置いています。
- 「なんで?」に、自分で答えを出せるようになる。大人に聞かなくてもいい場面が増えます。これはけっこう気持ちがいいことです。
- ふつうの日が、少しおもしろくなる。コップの水てき、虫の声、雲の高さ。毎日そこにあったものが、意味を持って見えてきます。
- だまされにくくなる。AIが描いた絵のどこがあやしいか、地図アプリの「あと5分」がどこから来た数字か。知っていると、うのみにしなくてすみます。
だからこのコーナーには、毎回「びっくり大事実」の1行と、「知っていると、なにがうれしいか」の1行を入れています。読んだあとに、それが自分の得になったかどうかを確かめられるようにするためです。
びっくり大事実とは、おどろきと楽しさの両方です
このコーナーには、毎回「びっくり大事実」の1行が入っています。ただの豆知識ではありません。おどろきと、楽しさの両方がそろっている1行だけを「びっくり大事実」と呼んでいます。
- おどろきだけだと、図鑑になります。数字がすごくても、読んで終わりです。
- 楽しさだけだと、ただのネタになります。笑って終わりで、何も残りません。
- 両方あると、だれかに言いたくなります。言いたくなるから、次の日もまた開きます。
たとえば、心ぞうが80年で30億回打つ、というのはおどろきです。そこに「いま読んでいるあいだにも、たぶん60回くらい打った」を足すと、思わず自分の胸に手を当てたくなります。これが、びっくり大事実です。
台風の目に東京都がまるごと入る、で止めると図鑑です。「世界一でかい天然のドーム球場。しかも入場無料。ただし出られない」まで書くと、だれかに話したくなります。
だから、この1行は毎回いちばん時間をかけて書いています。ここが弱いと、次の日には来てもらえないからです。
調べた人の話も入れています
科学は、いつでもだれかが最初に「なんで?」と思ったところから始まっています。その人がなぜそれを調べようと思ったのかは、答えそのものよりおもしろいことがあります。
ゆれるランプを見ながら、自分の脈で時間をはかった人。台風の中に飛行機で入っていく研究者。囲碁の盤を見ていてQRコードを思いついた技術者。みんな、最初はふつうに「気になった」だけです。特別な人だから科学者になったのではなく、気になったことを放っておかなかっただけです。
問いによっては、この話が入っています。読み物として、いちばんおもしろいところかもしれません。
デジタルも、かがくです
スマホ、AI、ゲーム、QRコード、地図アプリ。これらは天気や生き物と同じように、しくみのあるものです。だから、このコーナーではデジタルを特別あつかいせず、週に1問か2問のペースでふつうに出しています。
ITは言葉が抽象的で、大人でも説明しにくい分野です。だからこのコーナーでは、「ITとは」という説明をしません。かわりに「QRコードはよごれても読めるのはなぜ」「スマホはどうしてわたしの声が分かるの」という、目の前にある物から入ります。
もっと知りたくなったら、IT・AIのなぜに読み物があります。
これまでの問い(366問)
1年ぶんの366問を、月ごとのページに分けて置いています。過去の問いはいつでも読めます。まとめて読む必要はありません。1日1問で足ります。
てんきうちゅういきものからだものちきゅうデジタル
デジタルも、天気やいきものと同じ理科のひとつとして置いています。しくみが分かるとおもしろい、という点でちがいはないからです。
月ごとに読む
1月の問い(31)2月の問い(29)3月の問い(31)4月の問い(30)5月の問い(31)6月の問い(30)7月の問い(31)8月の問い(31)9月の問い(30)10月の問い(31)11月の問い(30)12月の問い(31)
10月の問い
走ると横っ腹が痛くなるのは、なぜ?
どっちだと思う? 原因はもうはっきり分かっている / じつは、まだ完全には分かっていない
こたえを見る
はっきりした原因は、まだ完全には分かっていません。ただ、横かくまくという息をするための筋肉が、うまく動かなくなって痛む、という考え方が有力です。おなかの中のものがゆれてひっぱる、という説もあります。
びっくり大事実! 毎日何万人も走っているのに、横っ腹が痛くなる理由は、いまも完全には決着していない。人類は月まで行ったのに、脇腹はまだ攻略できていない。宇宙より身近なほうが、むずかしいことがある。
もっとくわしく
分かっていないことがある、というのは科学ではふつうのことです。教科書に書いてあることも、だれかが調べて分かった分だけです。まだ分かっていない場所が、いまも大量に残っています。走るときに息をゆっくり深く吐くと軽くなる人が多い、というのは実際にためせます。
👤 これを調べた人の話
分からないことを『分からない』と書けるのが、科学の強いところ。分かったふりをしない、と決めた人たちが積み上げてきたから、いまの教科書は信用できる。
知っていると、なにがうれしいか 教科書に書いていないことを見つけたとき、それが自分の研究テーマになるかもしれない、と気づける。
きょうためせること 走る前と走ったあとで、息をどこで吸っているか(胸かおなかか)を手を当ててくらべてみよう。
色えんぴつの赤と、光の赤は、同じ赤?
どっちだと思う? どちらも同じ赤 / えんぴつは引き算、光は足し算
こたえを見る
同じではありません。えんぴつの赤は、白い光から赤いろ以外を吸いとって、赤だけをはね返しています。光の赤は、赤い光そのものを出しています。引き算と足し算のちがいです。
びっくり大事実! えのぐは混ぜるほど黒くなり、光は混ぜるほど白くなる。まったく逆のことが、どちらも「色を混ぜる」と呼ばれている。図工と理科で言うことがちがうのは、きみのせいではない。
もっとくわしく
だから、絵の具は混ぜるほど黒っぽくなり、光は混ぜるほど白っぽくなります。テレビやスマホの画面は、赤・緑・青の3色の光を足して、すべての色を作っています。虫めがねで画面をのぞくと、その3色が見えます。
👤 これを調べた人の話
光を3色に分けて考える方法を決めた人たちのおかげで、いまのテレビもスマホも成り立っている。色の正体を調べただけで、世界中の画面が生まれた。
知っていると、なにがうれしいか スマホの画面が何でできているかを、虫めがね1つで自分の目で確かめられる。
きょうためせること スマホの白い画面を、虫めがねか水てき越しに見てみよう。赤・緑・青のつぶが見えたら成功。
運動会でつかう万国旗の国、いくつ言える?
どっちだと思う? 万国旗の国は決まっている / 作る人によってちがう
こたえを見る
決まった答えはありません。万国旗は、いろいろな国の旗をつないだ飾りで、どの国を入れるかは作る人によってちがいます。だから「全部で何か国」という正解はありません。
びっくり大事実! 国旗の三日月と星はイスラム教とつながりの深い国に多く、赤・白・黒・緑はアラブの国に多い。つまり万国旗は、ただの飾りではなく世界地図。運動会の上に、こっそり社会科がぶら下がっている。
もっとくわしく
国旗には、その国の歴史や地形が入っています。三日月と星はイスラム教とつながりの深い国に多く、赤・白・黒・緑の組み合わせはアラブの国に多く見られます。同じ形が並んでいるのは、たまたまではありません。
この話のつづきを読む →
知っていると、なにがうれしいか 運動会の飾りが、世界地図に見えるようになる。
きょうためせること 運動会の万国旗の中から、知らない旗を1つ選んで、どこの国かを調べてみよう。
閉会式の花火は、なぜ音がおくれて聞こえるの?
どっちだと思う? 光と音は同じ速さ / 光のほうがずっと速い
こたえを見る
光と音では、進む速さがまるでちがうからです。光は1秒で地球を7周半しますが、音は1秒で約340メートルしか進みません。だから、見えてから遅れて聞こえます。
びっくり大事実! 光は1秒で地球を7周半、音は1秒で340メートル。100メートル走のゴールにやっと届く速さ。花火が光ってから音が来るまでを数えると、距離が計算できる。夏の夜、いきなり理科の授業が始まる。
もっとくわしく
音の速さは、空気の温度で少し変わります。気温15度くらいのときで、およそ秒速340メートルです。この差を使うと、花火までのきょりが計算できます。光ってから音が聞こえるまでの秒数に340をかければ、だいたいのメートル数になります。3秒なら約1キロメートル。かみなりでも同じ方法が使えます。
👤 これを調べた人の話
音の速さを最初にはかろうとした人たちは、遠くではなたれた大砲の光と音の差を、ふりこや脈で数えた。時計がない時代に、体で時間をはかっていた。
この話のつづきを読む →
知っていると、なにがうれしいか かみなりの音が遅れたら、その分だけ遠いと分かる。安全かどうかを自分で判断できる。
きょうためせること 花火やかみなりが光ってから、音が鳴るまでの秒数を数えて、340をかけてみよう。
秋に空が高く感じるのは、雲だけのせい?
どっちだと思う? 雲の高さだけ / 空気がすんで、遠くまで見えるから
こたえを見る
雲だけではありません。もう1つ、空気そのものが変わります。秋はしめり気が減って空気がすんでくるので、遠くまで見通せるようになります。見える距離がのびると、空が広く高く感じます。
びっくり大事実! 秋によく見えるうろこ雲は、地上から5000メートルより高いところにある。飛行機が飛んでいるあたりだ。夏の入道雲は、下のほうが2000メートルより低いところから立ち上がる。つまり「秋の空は高い」というのは、気分の話だけではない。ほんとうに、遠くを見ている。
もっとくわしく
もうひとつ、見上げている雲そのものの高さもちがいます。秋によく見えるうろこ雲やいわし雲は、上層雲とよばれる高いところの雲で、地上から5000メートルより上、高いときは1万メートルをこえるあたりにあります。夏の入道雲は、下のほうが2000メートルより低いところから立ち上がっていきます。同じ「空の雲」でも、見上げている先の高さがちがうのです。そこに、空気がすんで遠くまで見通せることが重なります。
知っていると、なにがうれしいか 雲を見て、その雲がどれくらい高いところにあるかを想像できる。
きょうためせること 空の雲を見て、小さなかたまりが魚のうろこのようにならんでいたら、それは高いところの雲です。もくもくと立ち上がっていたら、低いところの雲です。どちらが多い日か、数えてみよう。
動画のおすすめは、どうして自分の好きなものばかり出るの?
どっちだと思う? だれかが選んでいる / にた行動の人が見たものを出している
こたえを見る
あなたが何を見て、どこで止めて、何をとばしたかが、ぜんぶ記録されているからです。にた行動をしている他の人が見たものを、あなたにも出しています。あなたを知っているのではなく、行動がにている人を探しています。
びっくり大事実! おすすめは、きみの好みを知っているのではない。行動がにている人を、何百万人の中から探している。つまり画面の向こうに、きみとそっくりな行動をする知らない誰かがいる。ちょっと会ってみたい。
もっとくわしく
だから、たまたま一度見ただけのものが続けて出ることがあります。1回の行動を、好みだと受け取られたからです。逆に、いつもとちがうものを見ると、出てくるものも変わります。おすすめは、あなたが作っています。
この話のつづきを読む →
知っていると、なにがうれしいか 自分の画面が、自分の行動でできていると分かる。見るものを、自分で選び直せる。
きょうためせること いつも見ないジャンルの動画を1本だけ最後まで見て、次の日におすすめがどう変わるかを見てみよう。
紅葉は、葉っぱが赤いえのぐを出しているの?
どっちだと思う? 赤も黄も、新しく作られる / 黄はかくれていたもの、赤は新しく作られる
こたえを見る
ちがいます。木が、葉の中の栄養を幹や枝に回収しているとちゅうの姿です。まず緑の色のもと(クロロフィル)を分解します。すると、もとからあった黄色が見えてきます。赤くなる木では、それとは別に、赤い色のもと(アントシアニン)が新しく作られます。
びっくり大事実! 紅葉は、木が葉をすてる準備ではない。葉の中の栄養を、幹や枝へ運び出しているとちゅうの姿だ。緑をこわして中身を持ち出すから、かくれていた黄色が出てくる。つまり、あの山いっぱいの色は、引っこしの最中の景色だった。
もっとくわしく
色は3通りあります。緑がこわれて、もとからある黄色が目立つと黄色(イチョウなど)。赤い色のもとが新しく作られると赤(イロハモミジなど)。茶色の色のもとがふえると茶色(コナラ、ケヤキなど)。赤い色のもとを作るには、日光に当たることが必要です。色づきは、1日の最低気温が8度以下になると始まり、5度から6度以下になるとさらに進むといわれています。ただし、赤い色のもとが作られはじめるきっかけやそのはたらきは、まだ完全には分かっていません。強すぎる光から葉を守っているのではないか、と考えられています。
知っていると、なにがうれしいか 木の色が変わる意味が分かる。木の種類を色で見分けられるようにもなる。
きょうためせること 公園で、黄色くなる木(イチョウなど)、赤くなる木(モミジなど)、茶色くなる木(ケヤキなど)を1本ずつさがしてみよう。同じ木でも、日がよく当たる側のほうが赤いかどうかも見てみて。
ハロウィンのおかしを食べすぎると、なぜ気持ち悪くなるの?
どっちだと思う? 量が多いから / 一度にたくさん食べるから
こたえを見る
あまいものを一度にたくさん食べると、体が血の中の糖を急いで下げようとします。その動きが強すぎると、こんどは下がりすぎて、だるさや気持ち悪さが出ることがあります。
びっくり大事実! 同じ量のおかしでも、一度に食べるか分けるかで体の感じ方がまるでちがう。つまり「明日の分にとっておく」は、がまんではなく作戦。分けた人のほうが、あとでゆっくり楽しめる。
もっとくわしく
だから、同じ量でも一度に食べるか、分けて食べるかで体の感じ方がちがいます。おかしを配る文化のある日は、量そのものより「一度に」が問題になります。全部食べないという選択も、体の話として説明できます。
知っていると、なにがうれしいか おかしを分ける理由を、しかられるからではなく、自分の体のためだと説明できる。
きょうためせること おかしを食べる前に、今日の分と明日の分に分けてみよう。分けるだけでいい。
日本の川は、外国の川とくらべて短いって本当?
どっちだと思う? 外国の川と同じくらい / 日本の川は短くて急
こたえを見る
本当です。日本は国土がせまく、山が海の近くまでせまっているため、川が短く、かたむきが急になります。世界の大きな川とくらべると、日本の川は流れが速く、一気に海へ出ます。
びっくり大事実! 日本の川は、上流と下流がすぐ隣にある。山のふもとから海まで、ひと続きの坂道のようなものだ。だから雨は、ためられることなくそのまま海へ出ていく。川が短いという話は、そのまま洪水の話につながっている。
もっとくわしく
だから、雨がふるとすぐに水かさが増します。ゆっくりためる時間がないためです。日本で洪水対策やダムの話が多いのは、この地形のせいです。川の長さと災害は、つながっています。
この話のつづきを読む →
知っていると、なにがうれしいか 自分の町でなぜ洪水対策が必要なのかが、地形の話として分かる。
きょうためせること 地図で自分の県の川を1本えらんで、山から海までの長さを指ではかってみよう。
ペットボトルのふたが、かたいのはなぜ?
どっちだと思う? 中身がこぼれないため / 中からの力にたえるため
こたえを見る
中の飲み物が外に出ないようにするためだけではありません。中に入れた気体の圧力や、運ぶときのゆれに耐えるためでもあります。炭酸の入ったボトルは、中から強い力でおされ続けています。
びっくり大事実! 炭酸のペットボトルの底が花びらの形なのは、デザインではない。平らだと中からの力でふくらんで立てなくなる。あの底は、必死にふんばっている姿。
もっとくわしく
炭酸のボトルの底が丸く花びらのような形をしているのも、同じ理由です。平らだと、中からの力で底がふくらんでしまい、立たなくなります。形には、たいてい理由があります。
知っていると、なにがうれしいか ものの形を見て、なぜその形なのかを考えるくせがつく。
きょうためせること 炭酸のボトルと、お茶のボトルの底の形をくらべてみよう。
星の色がちがうのは、気のせい?
どっちだと思う? 赤い星のほうが熱い / 青白い星のほうが熱い
こたえを見る
気のせいではありません。星の色は、その星の表面の温度でちがいます。赤っぽい星はぬるく、青白い星はとても熱いです。オレンジのたき火より、青いガスの火のほうが熱いのと同じです。
びっくり大事実! 星は色を見るだけで表面の温度が分かる。何百光年も先まで行かずに、見るだけで測れる。人類、行けない場所を調べる方法だけはやたらうまい。
もっとくわしく
だから、星を見ただけで温度が分かります。星までは行けませんが、色を見るだけで表面の温度が言えます。遠くにあるものを、行かずに調べる方法を考えるのが、天文学の仕事です。
👤 これを調べた人の話
遠くの星の成分まで、光を細かく分けるだけで分かるようになった。行かずに調べる、というやり方を発明した人たちがいる。
知っていると、なにがうれしいか 夜空を見上げたときに、色のちがいに気づけるようになる。
きょうためせること 夜、星を2つ見つけて、色がちがうかどうかを見くらべてみよう。
ネットの情報が本当かどうか、どう見分ける?
どっちだと思う? たくさんの人が言っていれば本当 / だれが言っているかを確かめる
こたえを見る
見分けるコツは1つだけです。「だれが言っているか」をさがすことです。書いた人や組織の名前が見つからない情報は、確かめようがありません。名前があれば、その人が何を根拠にしているかを追えます。
びっくり大事実! 同じ話が100か所にあっても、出どころが1つなら証拠は1つ。数がふえても、確かさはふえない。100人が同じうわさを言っても、確かさは1人分のまま。
もっとくわしく
もう1つは、同じことを別の場所でも言っているかを見ることです。ただし、コピーされただけのものが並んでいることもあるので、元の出どころが同じでないかを見ます。数の多さは、正しさの証明にはなりません。
この話のつづきを読む →
知っていると、なにがうれしいか 情報を信じる前に、1つだけ確かめる場所が分かる。ページのいちばん下。
きょうためせること きょう見たページを1つ選んで、だれが書いたものかを一番下までスクロールしてさがしてみよう。
目をつぶっても、片足で立てるのはなぜ?
どっちだと思う? 目だけで立っている / 耳と足も使って立っている
こたえを見る
耳の奥に、体のかたむきを感じる部分があるからです。目だけで立っているのではありません。耳の中の器官と、足のうらの感覚、この3つで体をまっすぐに保っています。
びっくり大事実! まっすぐ立つために、耳が働いている。耳は音を聞くだけの器官ではない。目をつぶって片足で立つと、耳が急に本気を出すのが分かる。ふだんは静かに、ずっと仕事をしている。
もっとくわしく
だから、目をつぶるとふらつきますが、まったく立てなくなるわけではありません。目を閉じてどのくらい立てるかは、体のバランス能力の目安になります。年をとると短くなることも分かっています。
知っていると、なにがうれしいか めまいがする理由や、乗り物よいの理由が、耳の話としてつながる。
きょうためせること 目を開けたときと、閉じたときで、片足で何秒立てるかを数えてくらべてみよう。
冬眠する動物は、春までずっとねむっているの?
どっちだと思う? 春までずっとねむり続けている / ときどき目を覚ましている
こたえを見る
ずっとではありません。シマリスのような小さな動物は、深い冬眠と、目を覚ましている時間をくり返しています。深いときは体温が4度くらいまで下がり、起きるときは37度くらいまでもどして、ためておいた食べ物を食べます。
びっくり大事実! シマリスが深い冬眠に入っているとき、心ぞうは1分間に1回ほどしか打たない。体温は4度くらいまで下がり、さわると冷たい。それでも春には、何ごともなかったように起き上がる。人には、まねができない。どうしてできるのかも、まだ分かっていない。
もっとくわしく
体温が4度まで下がっているとき、心ぞうは1分間に1回ほどしか打ちません。さわると冷たく感じるほどです。いっぽう、クマはちがいます。冬眠中でも体温は数度しか下がりません。ふだんが37度から39度で、冬眠中でも31度から35度ほどあります。だから、目が覚めるとすぐに動き出せます。人は体温が下がりすぎると、自分でもとにもどせなくなります。けれど冬眠する動物は、何ごともなかったようにもどせます。そのしくみは、じつはまだほとんど分かっていません。
知っていると、なにがうれしいか 冬眠がただの長いねむりではないと分かる。まだ分かっていないことがあるとも知れる。
きょうためせること 自分の心ぞうが1分間に何回打つか、手首をさわって数えてみよう。その数と、冬眠中のシマリスの1回をくらべてみて。
マジックの手品は、科学で説明できる?
どっちだと思う? ただのごまかし / 人の目と脳のくせを使っている
こたえを見る
できるものが多くあります。人の目と脳には、はっきりした弱点があります。動きの速いものを追うと、そのあいだの別の動きを見のがす、といったくせです。手品は、そのくせを知ったうえで作られています。
びっくり大事実! よく似た2枚の絵を交互に見せられると、どこか1か所が大きく変わっていても、人はなかなか気づけない。目はちゃんとそこを向いているのに、である。見ていないのではなく、見ているのに気づけない。マジックは、この人間のくせを知ったうえで組み立てられている。だから、しくみを知っても、やっぱりだまされる。
もっとくわしく
マジシャンは、見ている人が気づかないうちに注意を別の場所へ向けさせています。これを研究しているのが認知科学という分野です。よく使われる実験に、よく似た2枚の絵を交互に見せて、どこが変わったかをさがしてもらうものがあります。1か所が大きく変わっていても、人はなかなか気づけません。これを「変化の見落とし」といいます。だから、手品を見やぶるコツは「見ようとしない場所を見る」ことです。指し示されたほうを見ないで、反対の手を見ます。
知っていると、なにがうれしいか だまされるしくみを知ると、広告やうその情報にも同じ手が使われていると気づける。
きょうためせること だれかに手品を見せてもらうとき、演者が見てほしそうな手ではなく、もう片方の手を見てみよう。まちがいさがしの2枚の絵を、交互にすばやく見せてもらうのもいいです。
富士山は、どうして日本でいちばん高いの?
どっちだと思う? まわりの山におし上げられた / ふん火したものが積み上がった
こたえを見る
火山だからです。ふつうの山は、大地がおし上げられて、けずられながらできます。富士山は、ふん火でふき出したものが積み重なってできた成層火山なので、まわりに関係なく高くなれます。山梨県と静岡県にまたがる、日本の最高峰です。
びっくり大事実! だれもが覚えている「3776」は、山頂の測量の目印の高さではない。目印は3775メートル56センチ。いちばん高いのは、そこから少し北にある岩の上で、3776メートル12センチ。あの4けたの数字は、岩ひとつぶんの高さの上に立っている。しかも3776と決まったのは大正15年。2026年で、ちょうど100年になる。
もっとくわしく
しかも富士山は、平らな場所からいきなり立ち上がっています。まわりに高い山がないので、実際の高さ以上に大きく見えます。ところで「3776メートル」という数字は、山頂にある測量の目印の高さではありません。その目印の高さは3775メートル56センチです。いちばん高いのは、目印から少し北にある岩の上で、そこが3776メートル12センチ。四捨五入して3776メートルになります。山の高さは海面からはかるので、地面からの立ち上がりとは別の数字です。
この話のつづきを読む →
知っていると、なにがうれしいか 山を見たとき、それが火山かどうかを形から想像できる。標高の数字が何をはかった数字かも分かる。
きょうためせること 地図で富士山のまわりを見て、近くに高い山があるかどうかを確かめてみよう。あわせて、自分の住んでいる場所の標高も地図で調べてみよう。
天気予報は、なぜ外れることがあるの?
どっちだと思う? 観測がいいかげんだから / わずかなちがいが大きく育つから
こたえを見る
空気の動きは、ほんのわずかなちがいが、時間がたつと大きなちがいになるからです。だから、いまの空気の様子をどれだけくわしくはかっても、先へ行くほどずれが大きくなります。
びっくり大事実! 空気のほんの少しのゆらぎが、数日後にはぜんぜんちがう天気になる。だから、どんなに大きな計算機を使っても、2週間先の天気を「あしたの天気」みたいには当てられない。世界じゅうの研究者が、そろって同じかべの前で止まっている。
もっとくわしく
この性質があるので、予報は「70パーセント」のように確からしさで出されます。いいかげんだからではなく、正直に出すとそうなるからです。1日先の予報の的中率はとても高く、1週間先はぐっと下がります。
👤 これを調べた人の話
天気を計算で当てようと最初に言い出した人は、手計算で挑んで、1回の予報に何か月もかけた。計算機ができるずっと前の話。
知っていると、なにがうれしいか 予報の70パーセントが何を言っているのかが分かる。傘を持つかどうかを自分で決められる。
きょうためせること 今日の予報と、実際の天気を1週間だけメモしてくらべてみよう。
車いすバスケの車いすは、なぜタイヤがななめ?
どっちだと思う? 見た目のため / たおれにくく、速く回るため
こたえを見る
たおれにくくして、速く向きを変えるためです。タイヤを八の字にななめにすると、横からの力に強くなり、その場で回りやすくなります。この角度をキャンバー角といい、競技用ではおよそ14度から20度。ふだん使う車いすは、せまい所を通れるように0度です。
びっくり大事実! 競技用の車いすには、ブレーキがついていない。止まるのも、曲がるのも、その場で回るのも、ぜんぶ自分のうででタイヤをつかんでやる。あのスピードの中で、動かす係も、止める係も、同じ両うでがやっている。
もっとくわしく
きょうから、この愛知・名古屋でアジアパラ競技大会が始まります。車いすバスケ、ボッチャ、ゴールボールなど18競技が行われます。競技用の車いすには、ほかにもちがいがあります。折りたためないように溶接でとめてあること、足を守るバンパーがついていること、後ろに転倒防止のキャスターがついていること。道具のかたちを見ると、その競技で何が必要かが分かります。
この話のつづきを読む →
知っていると、なにがうれしいか 道具の形を見て、その競技で何が大事なのかを読めるようになる。
きょうためせること 自転車やいすを見て、なぜその形なのかを1つだけ考えてみよう。タイヤやあしの角度に、理由があるかもしれません。
ゲームのキャラクターは、どうやって動いているの?
どっちだと思う? 絵をパラパラめくっている / 中の骨の動きを計算している
こたえを見る
人の体と同じように、中に骨のようなものが入っています。その骨をどう動かすかの数字を、1秒間に何十回も計算して、画面に出しています。絵をパラパラめくっているのではありません。
びっくり大事実! ゲームの中の走り方は、本物の人が走った動きを記録したものかもしれない。画面の向こうのキャラクターは、どこかのだれかの動きを借りている。あの走り方、誰かの走り方。
もっとくわしく
だから、走る動きを1つ作れば、どのキャラクターにも使えます。実際の人の動きをカメラで記録して、その数字をキャラクターの骨に流しこむ方法もあります。ゲームの中の動きは、本物の人の動きだったりします。
この話のつづきを読む →
知っていると、なにがうれしいか キャラクターの動きが不自然に見えるとき、どこがおかしいのかを説明できる。
きょうためせること 自分の腕を曲げて、どこが動いてどこが動かないかを確かめてみよう。動かないところが骨。
宇宙にはにおいがある?
どっちだと思う? 宇宙は無臭だと確かめられている / においの報告があるが、原因は未決着
こたえを見る
宇宙そのものは空気がほとんどないので、においはとどきません。ただ、宇宙から帰ってきた飛行士が、宇宙服や道具に金属を焼いたようなにおいがついていた、と話しています。
びっくり大事実! 宇宙飛行士たちは、宇宙服についていたにおいを「焼けた金属」「火薬」とたとえている。何人も同じことを言っているのに、原因はまだ決まっていない。宇宙、まだ正体を明かしていない。
もっとくわしく
これは、宇宙にただよう物質が宇宙服にくっついて、船内の空気にふれたときに変化してにおう、と考えられています。ただし、はっきりした原因はまだ決まっていません。分かっていないことは、分かっていないと書きます。
知っていると、なにがうれしいか 分かっていないことがある、というのが正直な科学の姿だと分かる。
きょうためせること 使ったあとのフライパンや、消したろうそくのにおいをかいでみよう。金属や焦げのにおいがどんなものかが分かる。
消しゴムは、どうして字を消せるの?
どっちだと思う? 紙をけずって消している / 黒いつぶをくっつけて落としている
こたえを見る
えんぴつの字は、紙のでこぼこに黒いつぶが引っかかっているだけです。消しゴムは、そのつぶを自分にくっつけて、けずれながら一緒に落ちていきます。だから消しかすが出ます。
びっくり大事実! 消しかすは、消しゴムがけずれたものと、えんぴつの黒がまざったもの。消しゴムは自分がへることで字を消している。ちいさくなった消しゴムは、それだけ働いた証拠。
もっとくわしく
ボールペンが消えないのは、インクが紙にしみこんでいるからです。上に乗っているか、しみこんでいるか。この差だけで、消せるか消せないかが決まります。
この話のつづきを読む →
知っていると、なにがうれしいか なぜボールペンは消えないのかが、同じ理由で説明できる。
きょうためせること えんぴつで書いた紙を、指でこすってみよう。少しだけ黒がうつるはず。乗っているだけだから。
どんぐりを埋めたリスは、場所を覚えているの?
どっちだと思う? ほとんど忘れてしまう / かなりよく覚えている
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かなりよく覚えている、と考えられています。においと、まわりの木や石などの目印と、場所そのものの記憶を組み合わせて、埋めたどんぐりを見つけ出します。「リスは忘れっぽいから森ができる」とよく言われますが、そう単純ではないようです。
びっくり大事実! どんぐりは、自分では1ミリも動けない。だから、だれかに運んでもらうしかない。リスは食べるつもりで運んでいるだけなのに、その何割かが取り残されて、森になる。だれもそのつもりがないのに、ちゃんと仕事が回っている。
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それでも、埋めたどんぐりが全部ほり出されるわけではありません。食べられずに残ったものが、春に芽を出します。どんぐりは自分では動けないので、親の木の下に落ちたままだと、日かげで育ちにくくなります。リスが運んで地面の中に置いてくれたおかげで、親の木からはなれた場所で芽を出すことができます。リスは食べるために運んでいるのであって、木を育てるつもりはありません。それでも結果として、森は広がっていきます。
知っていると、なにがうれしいか 忘れることや失敗することが、いつも悪いわけではないと分かる。
きょうためせること 公園や庭で、どんぐりが落ちている場所と、そこから芽が出ている場所がどれくらいはなれているかを見てみよう。
地面をほると、なぜ色がちがう層が出てくるの?
どっちだと思う? 土の種類がちがうだけ / 積もった時期がちがう
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その土が積もった時期がちがうからです。下にあるほど古く、上にあるほど新しくなります。火山灰の層があれば、そのときにふん火があったと分かります。土は、その土地の日記のようなものです。
びっくり大事実! 九州の火山がふん火したとき、その灰が日本ぜんたいをおおって積もったことがある。つまり、遠くはなれた土地の地面の下に、同じ日を指す線が1本ずつ引かれている。文字も地図もなかったころのある1日が、日本じゅうの地面に、いまも同時に記録されている。
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とくに強い手がかりになるのが火山灰の層です。ふん火のときに降った灰は、短い時間で広い範囲に積もるので、はなれた場所の地層にも同じ層が残ります。その1本の層は「ふん火が起きたとき」という、たった1つの時間を指しています。だから、はなれた土地の地層どうしを、その線でつなげてくらべることができます。火口の近くでは大きな軽石、遠くなるほど細かい灰、と見た目は変わりますが、同じときに同じふん火でできたものであることに変わりはありません。この層をたよりに、遺跡がいつのものかが分かることもあります。
知っていると、なにがうれしいか がけや工事現場のしま模様を、ただの土ではなく記録として見られる。
きょうためせること 工事現場や、けずられたがけの断面を、安全な場所から見て、しま模様があるかさがしてみよう。白っぽい細かい層が見つかったら、火山灰かもしれません。
パラスポーツの選手は、どうやって速さを競うの?
どっちだと思う? みんな同じ条件で競う / 体の状態でクラスに分けて競う
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クラス分けというしくみがあります。競技に必要な動きに、障がいがどれくらい影響するかを調べて、同じくらいの人どうしでグループを作ります。「障がいが軽いほうが上のクラス」という分け方ではありません。
びっくり大事実! クラス分けは、条件をそろえるためだけの線引きではない。そろえたその先で、練習してきたことだけが結果に出るようにするためのしくみだ。何をそろえるかを決めることは、何で結果を決めるかを決めることでもある。ルールを作るというのは、じつはそういう仕事らしい。
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きょう、アジアパラ競技大会が閉幕します。クラス分けのねらいは、障がいの影響をできるだけ小さくして、きたえてきた技術やパワー、持久力、作戦、気持ちの強さで結果が決まるようにすることです。競技によって必要な動きがちがうので、クラス分けのしくみも競技ごとにちがいます。だから、ある競技のクラスと、別の競技の同じような記号を、そのままくらべることはできません。記録の横についているアルファベットと数字は、その競技でのクラスを表しています。どう分けるかは今も研究され、見直され続けています。
知っていると、なにがうれしいか 公平とは何かを、決まりの作り方から考えられる。記録表の記号の意味も分かる。
きょうためせること 大会の記録表を見て、同じ種目の中にいくつのクラスがあるかを数えてみよう。競技によって数がちがうことに気づけます。
パスワードは、どうして長いほうがいいの?
どっちだと思う? 記号がまざっているほど強い / 長いほうが強い
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試す組み合わせの数が、けたが1つ増えるごとに何十倍にもなるからです。短いパスワードは、機械なら一瞬で全部試せます。長いだけで、試すのに何年もかかるようになります。
びっくり大事実! 「てれびがだいすき」をローマ字にすると、それだけで15文字。記号も数字もまぜていないのに、短くて複雑なものよりずっと破られにくい。強いパスワードの正体は、覚えられないほどのむずかしさではなく、ただの長さだった。
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だから、記号をまぜて短くするより、まず長くするほうが効きます。すすめられているのは、好きな言葉やフレーズをローマ字にして15文字くらいにする方法です。「てれびがだいすき」なら terebigadaisuki で15文字。そのうえで、一部を大文字にしたり、数字をつけ足したりします。記号は、さらに安全性を高めたいときに足すものとされています。そして、いちばん大事なのは同じパスワードをあちこちで使い回さないことです。1か所からもれると、ほかの場所も全部開いてしまうからです。
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知っていると、なにがうれしいか 自分のパスワードが強いかどうかを、自分で判断できる。
きょうためせること 自分の好きなフレーズを1つ決めて、ローマ字にすると何文字になるか数えてみよう。15文字をこえたら、それだけでかなり強い。数えるだけにして、紙には書かないこと。
山の「初冠雪」は、どうやって決めているの?
どっちだと思う? 山の上に雪があれば初冠雪になる / ふもとから見えないと初冠雪にならない
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ふもとの気象台から山を見て、山のてっぺんが白くなっているのが、その秋はじめて確かめられた日が初冠雪です。山にのぼってはかるのではなく、はなれた場所から見て決めます。
びっくり大事実! 山の上にたしかに雪がつもっていても、ふもとから見えなければ「初冠雪」にはならない。つまりこの記録は、雪の話であると同時に、その日どれだけ空が晴れていたかの話でもある。雪と、雲と、見る人の目。3つがそろった日だけが、記録に残る。
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山頂が見えないときは中腹で見ます。白く見えていれば、雪だけでなく、みぞれやあられなどでおおわれた場合もふくみます。ぎゃくに、山の上にたしかに雪がつもっていても、その日に雲がかかっていて気象台から見えなければ、初冠雪にはなりません。だから初冠雪の日は、山の話であると同時に、その日の空がどれだけ晴れていたかの話でもあります。記録は「日」の単位でつけられます。
👤 これを調べた人の話
同じ山を、毎年おなじ場所から見上げつづけた人たちがいる。見えた日を1日ずつ書きとめる。その積み重ねが、山の季節がどうずれてきたかを教えてくれる記録になった。
知っていると、なにがうれしいか ニュースの「初冠雪」が、どこから見た記録なのかが分かる。
きょうためせること 今日、遠くの山や高い建物がどこまで見えるかを、まどから確かめてみよう。同じ場所でも、日によって見える距離がちがうことに気づけます。
おばけやしきは、どうして暗いの?
どっちだと思う? こわく見せるためだけ / 目が暗さに慣れるのに時間がかかるから
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こわく見せるためだけではありません。人の目が暗さに慣れるまでに、とても時間がかかることを使っています。明るいところから暗いところに入ると、目が慣れきるまでにおよそ30分かかります。
びっくり大事実! 暗さに慣れるのに30分、明るさに慣れるのに1分。行きと帰りで30倍もちがう。そのあいだに、目の感じる力は100万倍まで変わっている。おばけやしきの通路が長くて暗いのは、この30分をこちらに味方させないためだ。目が慣れきる前に出口へ着くように作られている、ということでもある。
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この慣れることを暗順応(あんじゅんのう)といいます。おもしろいのは、その逆です。暗いところから明るいところに出たときのまぶしさに慣れるのは、1分ほどですみます。行きは30分、帰りは1分。同じ目なのに30倍もちがいます。暗いところでは、ひとみも大きく開きます。ふだんは3ミリから4ミリほどですが、暗いと最大8ミリほどまで広がって、少しでも多くの光を取りこもうとします。
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知っていると、なにがうれしいか おばけやしきに入ったとき、自分の目が慣れていく途中だと分かる。
きょうためせること 夜、部屋の電気を消して、1分後に何が見えるかを言ってみよう。そのまま10分すわって、もう一度見てみて。見えるものが増えているはずです。歩き回らず、平らな部屋ですわったままやること。
暗いところでは、なぜ色が分かりにくくなるの?
どっちだと思う? 暗いと色そのものが消えている / 暗いところ用の細ぼうに色を見分ける力がない
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目の中で、暗いところ用の細ぼうには色を見分ける力がないからです。明るいところ用の細ぼうが色を見分けていますが、暗くなるとその働きが弱くなります。だから暗いと、形は分かるのに色ははっきりしません。
びっくり大事実! 映画館やおばけやしきで、緑の非常口ランプだけがやけによく見えると思ったことはないだろうか。あれは気のせいではない。暗いところではたらく細ぼうは、とくに緑の光に反応しやすいのだ。暗い場所で緑がいちばん目立つと知っていたから、非常口のマークは緑になっている。
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目のおくの網膜には、光を受け取る細ぼうが2しゅるいあります。明るいところではたらくほうは3しゅるいあって、その組み合わせで色を見分けます。暗いところではたらくほうは1しゅるいしかないので、色を区別できません。そのかわり、わずかな光でも感じ取れます。網膜の厚さは0.1ミリから0.4ミリほど。新聞紙1枚が0.1ミリくらいなので、その薄さの中に、光を受け取る細ぼうが片目だけで1億個以上つまっています。
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知っていると、なにがうれしいか 暗いところで色が分からない理由と、非常口が緑である理由が同時に分かる。
きょうためせること 夜、部屋を暗くしてから、色ちがいのえんぴつを2本ならべてみよう。形は分かるのに、どちらが赤でどちらが青か、すぐには分からないはずです。
かぼちゃは、野菜?くだもの?
どっちだと思う? どちらか1つに決まっている / 決め方によって変わる
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決め方によって変わります。植物としては、花が実になったものなのでくだものの仲間に入ります。でも料理や農業の分け方では、畑で作る野菜としてあつかわれます。どちらも正解です。
びっくり大事実! いちごも、すいかも、メロンも、農業の分け方では野菜。分かれ目は、あまさでも大きさでもなく「木になるかどうか」。木にならないものは、どんなにあまくても野菜の側に立たされる。しかもそのままだと呼びにくいので、「果実的野菜」というあいまいな名前がちゃんと用意されている。
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農業の分け方では、だいたい2年以上そだてて実を食べるものを果樹とよび、1年でそだつものは野菜としてあつかいます。この分け方だと、いちごもメロンもすいかも野菜の仲間です。ただし、ふだんは果物として食べられているので「果実的野菜」というよび名がついています。かぼちゃは、きゅうりやトマトと同じ「果菜類」の野菜です。分類は、自然が決めているのではなく、人が目的に合わせて決めています。だから「正しい分け方は1つ」とは限りません。
知っていると、なにがうれしいか 答えが1つに決まらない問いがあると分かる。テストの問いのほうがめずらしい。
きょうためせること 家にある食べ物を1つえらんで、野菜かくだものかを家族で言い合ってみよう。理由まで言えたら、もっといい。
ハロウィンのかぼちゃは、なぜオレンジ色?
どっちだと思う? 最初からかぼちゃ / 最初はカブだった
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もともとはカブでした。アイルランドなどでカブをくりぬいて灯りにする風習があり、それがアメリカへ伝わったとき、手に入りやすいかぼちゃに変わったと伝えられています。
びっくり大事実! ハロウィンのちょうちんは、もとはカブだった。アメリカに渡ったときに、そこにあったかぼちゃに変わった。文化は、旅先の材料で作り直される。カブ、出番をうばわれた。
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文化は、伝わる先の土地にあるもので作り変えられます。日本のハロウィンも、アメリカのものとはちがう形になっています。同じ行事でも、場所によって中身が変わるのはふつうのことです。
知っていると、なにがうれしいか 身のまわりの行事が、どこから来て何が変わったのかを考えられるようになる。
きょうためせること 家にあるもので、かぼちゃ以外の顔を作れるものをさがしてみよう。切らないで、貼るだけでいい。
おばけが白いのは、なぜ?
どっちだと思う? 科学で決まっている / その土地の風習から来ている
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科学の答えではなく、文化の答えになります。日本では、亡くなった方に白い衣を着せる風習があったため、絵に描かれるおばけも白い姿になったと考えられています。国によっておばけの姿はちがいます。
びっくり大事実! おばけの姿は、その国の昔の服装からできている。つまり、おばけを見れば、その国の人が昔なにを着ていたかが分かる。しかも、なぜ白いのかという理由は、いまも1つに決まっていない。こわいものの正体をたどっていくと、たどりつくのは科学ではなく、その土地の暮らしだった。
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きょうはハロウィンです。おもしろいのは、なぜ白いのかという理由が1つに決まっていないことです。日本では昔から、赤ちゃんの「赤」と対になる色として白を考えてきた、という説があります。また、遠くへ旅に出る人が白い衣を着たことから、旅立ちの姿として白になった、という説もあります。どちらか一方に決まっているわけではありません。西洋のおばけが白い布をかぶった形で描かれることが多いのも、布で体をつつむ風習と関係があるとされます。こわいと言われるものの姿にも、その土地の暮らしが入っています。
知っていると、なにがうれしいか こわい話や昔話を、文化を知る手がかりとして読める。
きょうためせること 自分の考えたおばけを1つ描いてみよう。何色にするか、その理由も考えてみると、おもしろい。家の人が思いうかべるおばけと、色がちがうかもしれません。
🃏 かがくカード図鑑
問いの下にある2択に答えると、その日のカードが1枚手に入ります。当たっても外れても手に入ります。カードの絵は、その日の問いの図です。集めると、下の棚が埋まっていきます。
カード図鑑は、この端末に記録がたまると表示されます。
カードが3枚たまると、集めたカードで遊べます。問いと「びっくり大事実」を合わせる神経衰弱です。めくった2枚が同じ日のものならそろいます。遊ぶたびに出る組み合わせが変わるので、何度でも遊べます。
記録はお使いの端末の中だけに保存されます。会員登録もメールアドレスもいりません。こちらから見ることはできません。連続でなくてかまいません。1日休んでも、次の日に1枚増やせば、それで進んでいます。
1年生から6年生まで、同じ問いを読みます
低学年向けに内容をうすくすることは、していません。「へえ」で終わる話は、高学年には物足りないからです。そのかわり、読み方を2段にしてあります。
- こたえは、1年生でも読める言葉で書いています。ここだけ読めば、その日の答えは分かります。
- もっとくわしくは、高学年が読んでも手ごたえのある深さにしてあります。中学受験の理科につながる話も入っています。
漢字が読みにくいときは、画面の左下にある「ふりがな」ボタンを押してください。ページ全体の漢字にふりがなが付きます。一度押せば、次に開いたときも付いたままです。
だから、1年生の弟と6年生の姉が、同じ問いで言い合いになるということが起きます。それがこのコーナーのねらいです。
このコーナーの決めごと
- 1日1問だけ。まとめて読む必要はありません。1問2分で終わる長さにしてあります。あしたの問いは、きょうの分の下に予告として出ています。
- やらなくてもいい。「きょうためせること」は宿題ではありません。読むだけでも十分です。
- 危ないことは書きません。火、刃物、薬品を使うものは載せません。見るだけ、さわるだけでできることに限っています。
- 連続が切れても、レベルは下がりません。1日休んでも、次の日にまた1つ読めば、それで進んでいます。
読んだ記録は、この端末にたまります
「読んだ」を押すと、スタンプが1つたまります。会員登録もメールアドレスも要りません。記録はお使いの端末の中に保存され、こちらから見ることはできません。
7日で「かがくみならい」、30日で「かがくはかせ見習い」、100日で「かがくはかせ」になります。連続でなくてかまいません。数えているのは合計の日数だけです。
かがくが好きになった子に、次に渡すもの
問いを読んで「もっと知りたい」となったとき、いちばん確実な次にやることは本です。ただし、図鑑が好きな子がそのまま科学の読み物に移ることは、あまり多くありません。図鑑は調べるための本で、順番に読むようにはできていないからです。あいだをつなぐ本があります。ほんだなコンパスのかがくがすきになる本に、どういう子に合うかまで書いて7冊並べました。理科がきらいな子には、計算も暗記も出てこない本を渡すのが確実です。
こんなコンテンツもあります──しんぶん・ことば・ドリル
このコーナーは、単独では続きません。ほかのものとセットにすると続きます。
- 週刊小学生しんぶんの最新号を開くと、ページの下にその日のかがくの問いが出ます。しんぶんを読んだあとの2分に使えます。
- 無料プリントをやったあと、印刷ページの下からこのコーナーに来られます。手を動かしたあとに、読むものが1つあると気持ちが切りかわります。
- ことば大辞典とスタンプの器が同じです。かがくを読んでも、しんぶんを読んでも、同じスタンプがたまります。どれか1つやれば、その日は1個です。
問いの中には、お月見や台風、IT・AIのページにつながるものがあります。もっと知りたくなったら、そのままつづきを読めます。秋ならハロウィンのかがくもあります。10月5日からはノーベル賞の発表です。受賞した研究が、毎日のくらしのどこにあるかを説明しています。おばけやしきが暗い理由と、こわいときに体が先に動く話です。
各問の科学的な内容は、気象庁、国立天文台、国土地理院、文部科学省などの公的機関が公表している資料と、小学校学習指導要領にもとづいて確認したうえで、小学生向けに書き直しています。裏取りができなかった問いは掲載していません。制作 スクールコンパス編集部
理科のなぜ、よく調べられていること
空はなぜ青いの?
夏の空は、なぜあんなに青いの?で、太陽の光と空気の関係から答えています。
月の満ち欠けは、なぜ起きるの?
月の形は、なぜ毎日変わるの?に。昼間に月が見える理由は月が昼間の空にも見えるのはなぜ?で。
星座は、だれが決めたの?
星座は、だれが決めたの?に。冬の星については冬の星が、とくによく見えるのはなぜ?。
虹や雷は、どうしてできるの?
家でできる理科の実験は?
各回に「家でためせること」をつけています。もっと時間をかけるなら自由研究のテーマ51選から選べます。
子どもの「なんで?」にどう答えるか迷ったら、ここで一緒に調べてみてください。