ホーム › 自由研究テーマ図かん › 食パンのカビの実験
食パンのカビの実験|やり方・まとめ方かんぺきガイド
☀️ 1週間 🎒 小4〜小6
用意するもの
- 食パン(6枚切り1斤)
- ジッパーつき保存袋 5〜6枚
- 霧吹き
- 油性ペン
- 定規
- デジタルカメラかスマホ
- 温度計(あれば)
すすめ方
- 食パンを同じ大きさに切り、5枚用意する(手でさわらず、はしを使う)
- 袋Aはそのまま、袋Bは霧吹きで水を3回かけてから入れ、それぞれ密封する
- 袋Cは冷蔵庫、袋Dは日なた、袋Eは暗い戸棚に置く(AとBは同じ室内に置く)
- 袋には日付と条件を油性ペンで書き、以後は絶対に開けない
- 毎日決まった時間に、袋の外から写真をとり、カビの色・数・大きさを記録する
- 7日目に全部をならべて写真をとり、条件ごとのちがいを比べる
つまずきポイントと成功のコツ
- 袋を開けて中を見てしまう ── カビの胞子が飛び散り健康にもよくない。観察はすべて袋の外から行う
- 条件を2つ同時に変えてしまう ── 「水だけ」「置き場所だけ」と1つずつ変えないと、何が効いたのか分からなくなる
- 写真をとる時間がバラバラ ── 毎日同じ時刻・同じ明るさでとると比べやすい
観察・記録シート(この4つをメモ)
- 日付と観察した時刻
- カビが出た日(何日目か)を条件ごとに
- カビの色(青緑・白・黒)と、コロニーの数
- いちばん大きいカビの直径(定規を袋の外から当てて測る)
しくみを深掘り(もう一歩くわしく)
カビはキノコの仲間で、空気中をただよう小さな胞子が食べ物に落ちて根をのばすことで増えます。増えるには温度・水分・栄養の3つがそろう必要があり、多くのカビは20〜30度でよく育ちます。冷蔵庫(約5度)でカビが生えにくいのは、カビが死ぬからではなく活動が止まるだけで、常温に戻せばまた育ちはじめます。水分をふやすと早く生えるのは、カビが栄養をとかして吸収するのに水が必要だからです。パンの袋が密封されていてもカビが生えるのは、袋に入れる前からすでに胞子がついているためで、空気中の胞子をゼロにはできません。
発展:くらべる実験のアイデア
- 食パンのほかにごはん・みかん・チーズを同じ条件で置き、食品によってカビの色や生える速さがちがうかを比べる
- 市販の「保存料入り」と「無添加」のパンを同じ条件で置き、カビが出るまでの日数を比べる
よくある質問
Q. 実験に使ったパンはどう捨てればいいですか?
袋を密封したまま燃えるごみとして捨ててください。開けてしまうと胞子が室内に飛び散ります。作業のあとは手を洗いましょう。
Q. カビが1週間たっても生えません。
冷房のきいた乾燥した部屋だと生えにくいことがあります。霧吹きで水分をふやし、暗くて温かい場所(戸棚の中など)に移すと生えやすくなります。「生えなかった」という結果も、条件がそろわなかった証拠として立派な研究結果です。
なぜそうなるの?(しくみ)
カビは温度・水分・栄養の3つがそろうと増えます。冷蔵庫で生えにくいのは、カビが死ぬのではなく低温で活動が止まるからです。
まとめ方のコツ(模造紙・新聞)
「何日目に生えたか」を条件ごとに並べた表と、日ごとの写真を時系列でならべた帯が主役になります。においや見た目の変化も言葉で書きそえましょう。
構成にまよったら:①きっかけ → ②予想 → ③やり方 → ④結果(表・写真)→ ⑤わかったこと → ⑥感想・次にやりたいことの6ブロックが鉄板です。
学年別アレンジ
- 4年生:室内と冷蔵庫の2条件にしぼり、生えた日を比べる
- 5年生:水あり・水なし・冷蔵・日なたの4条件で比べ、表にまとめる
- 6年生:温度と水分のどちらがより強く影響するかを、生えるまでの日数の差から考察する
まとめの記入例(表と結論文のお手本)
結果の表:横に「条件(そのまま・水あり・冷蔵・日なた・暗所)」、縦に「1日目〜7日目のカビの様子」を書く表にします。
結論文のお手本:「水をかけたパンは3日目、そのままのパンは5日目にカビが出た。冷蔵庫のパンは7日目まで生えなかった。カビが増えるには水分と温度の両方が必要で、とくに温度の影響が大きいと分かった。」このように「結果+理由の考え」をセットで書くのが高評価のコツです。
レポートの書き出し例
「同じ日に買ったパンなのに、置き場所によってカビの生え方がちがうのはなぜか気になり、条件をそろえて確かめることにしました。」のように、自分の疑問や体験から書き出しましょう。仕上げはレポートメーカーで6ブロックをうめれば完成します。