ホーム › 自由研究テーマ図かん › 葉脈標本づくり
葉脈標本のつくり方|やり方・まとめ方かんぺきガイド
☀️ 2日 🎒 小5〜小6
用意するもの
- かたく厚い葉(ヒイラギ・ツバキ・アジサイ・クスノキなど)5〜10枚
- 重曹 大さじ4
- 古い鍋(重曹用にしてよいもの)
- 歯ブラシ(使い古し)
- バット・平皿
- 菜箸
- ゴム手袋
- キッチンペーパー
- 色をつけるなら食紅または習字の墨
すすめ方
- 水500mLに重曹大さじ4を入れて溶かし、葉を入れて弱火で30〜60分にる(大人といっしょに)
- 葉が茶色くやわらかくなったら、菜箸で取り出し水を張ったバットに移して冷ます
- 葉を平皿にのせ、歯ブラシで軽くトントンとたたくように肉の部分を落とす(こすらない)
- うら返して同じようにたたき、葉脈だけになったら水でやさしくすすぐ
- キッチンペーパーではさんで水気をとり、色をつけるなら食紅の液に10分ひたす
- 本にはさんで一晩おし、平らに乾かして台紙にはる
つまずきポイントと成功のコツ
- 歯ブラシでこすると葉脈まで破れる ── 「たたく」が正解。こすらないこと
- やわらかい葉(サクラの新芽など)はとけてなくなる ── ツバキやヒイラギのような厚くてかたい葉を選ぶ
- にる時間が短いと肉が落ちない ── 指でつまんで簡単にくずれるくらいまでにる
観察・記録シート(この4つをメモ)
- 使った木の名前と、葉をとった場所・日付
- にた時間と、肉が落ちやすかったかどうか
- できあがった葉脈の網目のようす(あみ目状か・平行か)
- 失敗した葉と、その原因の予想
しくみを深掘り(もう一歩くわしく)
葉脈は、根から吸い上げた水を葉のすみずみへ運ぶ「道管」と、光合成でつくった栄養を体へ送る「師管」が束になったものです。重曹(炭酸水素ナトリウム)の熱い液は、葉の細胞どうしをつないでいるペクチンという接着成分を分解するため、肉の部分だけがくずれて落ちます。葉脈は丈夫なセルロースやリグニンでできているので分解されず残ります。網目状にはりめぐらされた葉脈は「網状脈」といって、サクラやツバキなど双子葉植物に見られます。一方トウモロコシやススキなど単子葉植物は、すじが平行にならぶ「平行脈」です。葉脈の形を見れば、その植物がどちらの仲間かが分かります。
発展:くらべる実験のアイデア
- 双子葉植物(ツバキ・アジサイ)と単子葉植物(ススキ・トウモロコシ)の葉で標本をつくり、網状脈と平行脈のちがいを並べて見せる
- 同じ木の日なたの葉と日かげの葉で標本をつくり、葉脈の太さや密度にちがいがあるかを比べる
よくある質問
Q. 重曹の代わりに何か使えますか?
家庭用の洗濯用アルカリ剤(セスキ炭酸ソーダ)でも同じようにできます。ただし強いアルカリ性の薬品は皮膚を痛めるため、必ずゴム手袋をして大人といっしょに行ってください。
Q. どんな葉がいちばん成功しやすいですか?
ヒイラギ・ツバキ・クスノキなど、厚くてつやのある常緑樹の葉が失敗しにくいです。落ち葉ではなく、木についている元気な葉を選んでください。
なぜそうなるの?(しくみ)
重曹のアルカリ性の液が、細胞どうしをつなぐペクチンをとかします。じょうぶな繊維でできた葉脈だけがとけずに残り、レースのような形になります。
まとめ方のコツ(模造紙・新聞)
できあがった標本を台紙にはり、木の名前・採取場所・葉脈の種類(網状脈か平行脈か)を書きそえます。同じ倍率で撮った写真をならべると比較が伝わります。
構成にまよったら:①きっかけ → ②予想 → ③やり方 → ④結果(表・写真)→ ⑤わかったこと → ⑥感想・次にやりたいことの6ブロックが鉄板です。
学年別アレンジ
- 5年生:3種類の木で標本をつくり、網目の形のちがいを絵と言葉で説明する
- 6年生:双子葉と単子葉を比べ、葉脈の形と植物のなかま分けを結びつけて考察する
- 中学受験対策:道管・師管・維管束の用語まで書き込むと理科の学習と直結します
まとめの記入例(表と結論文のお手本)
結果の表:横に「木の名前」、縦に「葉の厚さ・にた時間・成功したか・葉脈の形」の表にします。
結論文のお手本:「ツバキとヒイラギはきれいに葉脈が残ったが、サクラはとけてしまった。厚くてかたい葉ほど葉脈が丈夫で、うまく標本になると分かった。ススキだけ網目ではなく平行なすじで、単子葉植物のなかまだと確かめられた。」このように「結果+理由の考え」をセットで書くのが高評価のコツです。
レポートの書き出し例
「落ち葉の中にすけて見える葉のすじが気になり、あの網目だけを取り出せないかと思って調べてみることにしました。」のように、自分の疑問や体験から書き出しましょう。仕上げはレポートメーカーで6ブロックをうめれば完成します。