「手を焼く」は、本当に手を焼くわけではありません。「あつかいに困る」という意味です。こんなふうに、言葉が組み合わさって別の意味になる言い方が慣用句です。
ここには401語を全部、意味つきで並べました。下のボタンで学年や体の一部でしぼりこめます。「意味をかくす」を押すと、そのまま覚えたかどうかのテストになります。
中学入試によく出る語として選んだ語のうち、低い学年でも書けるものから20語。家で1日2つずつ使ってみると、10日でひととおりそろいます。
学年は、その慣用句を漢字で書くのに必要な漢字を習う学年の目安です。「意味をかくす」にしたら、意味のところを押すと答えが出ます。
慣用句には体の一部を使った言い方がとても多く、401語のうち148語がそうです。中学入試でも「□をとがらす」の□に体の部位の漢字を入れる形が定番です。部位ごとの数は次のとおりです。
| 部位 | 語の数 | たとえば |
|---|---|---|
| 手 | 19語 | 打つ手がない・大手を振る・手薄になる |
| 目 | 16語 | 生き馬の目を抜く・憂き目を見る・裏目に出る |
| 口 | 15語 | 開いた口が塞がらない・陰口をたたく・口裏を合わせる |
| 足 | 12語 | 揚げ足を取る・足がすくむ・足がつく |
| 顔 | 7語 | 瓜二つ・顔色をうかがう・顔が売れる |
| 耳 | 7語 | 小耳に挟む・耳が早い・耳にたこができる |
| 頭 | 6語 | 頭打ち・頭が上がらない・頭が固い |
| 鼻 | 6語 | 木で鼻をくくる・鼻息が荒い・鼻が利く |
| 舌 | 6語 | 舌が肥える・舌足らず・舌鼓を打つ |
| 肩 | 5語 | 肩で風を切る・肩の荷が下りる・肩身が狭い |
部位ごとに全部を見たいときは体の慣用句一覧(部位ごと)へ。ことわざや四字熟語の体の言い方もいっしょに並んでいます。
気持ちを表す慣用句は、「心」と「気」を使うものが多くあります。どちらも体の部位ではありませんが、入試では体の慣用句と同じ形で出ます。スクールコンパス編集部が読んだ入試問題でも、「□に病む」「□がおけない」の□に共通して入る「気」を書く問題が出ていました。「心を許す」と「気を許す」のように、両方の言い方がある語もあるので、組にして覚えると取りちがえません。
スクールコンパス編集部が学校の公式サイトの問題を読んで記録した47回分の中学入試(国語)では、慣用句が86回出てきました。出され方を数えると、こうなります。
いちばん多いのは、物語文や説明文の中に出てきた慣用句の意味を選ぶ形です。一覧で意味を覚えるだけでなく、文章の中で出てきたときに意味がわかるかと、どの体の部位を使うかの2つが点になります。上の一覧の部位の印と、「意味をかくす」テストは、この2つを家で確かめるためのものです。学校ごとの出され方は中学入試に出た語句にまとめています。
| どんな言葉か | たとえば | |
|---|---|---|
| 慣用句 | 文の一部として使う、決まった言い方。言葉どおりの意味ではない | 手を焼く・口が軽い・耳が痛い |
| ことわざ | それだけで、教えや知恵を表す短い文 | 急がば回れ・石の上にも三年 |
| 四字熟語 | 漢字4字で、決まった意味を表す言葉 | 一石二鳥・七転八倒 |
テストでは「次のうち慣用句はどれか」と見分けさせる問題も出ます。迷ったら「文の中で、ほかの言葉につなげて使うか」を考えると見分けやすくなります。
「手」の慣用句、「目」の慣用句、とまとめると、□に入る漢字の問題にそのまま強くなります。一覧の「体の一部」を押して、部位を1つ選んでください。
「弟のいたずらに手を焼いた」「お母さんの話は耳が痛い」のように、その日あったことで1回使うと、意味がその場面とつながって残ります。語のページには、学校・家・習い事の場面の例文があります。
慣用句クイズは、学年と出し方(意味を選ぶ・体の部位を入れる)を選べます。まちがえた語だけを、もう一度出せます。
2つ以上の言葉が組み合わさって、もとの言葉の意味とはちがう、決まった意味を表す言い方です。たとえば「手を焼く」は、本当に手を焼くのではなく「あつかいに困る」という意味になります。
小学校の学習指導要領では、3・4年生で「ことわざや慣用句、故事成語などの意味を知り、使うこと」を学びます。教科書では3年生ごろから出てきて、中学入試では6年生までに知っている前提で出題されます。
ことわざは「急がば回れ」のように、それだけで教えや知恵を表す短い文です。慣用句は「手を焼く」「口が軽い」のように、文の一部として使う決まった言い方です。
「手を焼く」「口が軽い」「目がない」「耳が痛い」「鼻が高い」「足を洗う」「腹を立てる」「肩を持つ」などがよく使われます。このページの「まず覚えたい20語」から始めるのがおすすめです。
このページの401語のうち、148語が体の一部を使った慣用句です。いちばん多いのは「手」で19語あります。部位ごとの一覧は「体の慣用句一覧」にまとめています。
スクールコンパスが読んだ47回分の中学入試の国語では、慣用句が86回出てきました。そのうち15回は「□をとがらす」のように体の一部の漢字を入れる形、36回は文章の中の慣用句の意味を選ぶ形でした。
意味は国語辞典の一般的な語釈をもとに、小学生にわかる言葉で書き直したものです。学校の授業・学童・塾・家庭で自由に使ってください(出典として「スクールコンパス」と書いていただけるとうれしいです)。