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情報保障(じょうほうほしょう)とは? 小学生にもわかるやさしい解説
情報保障とは、情報を「受け取れる形」にして、すべての人にとどけることです。手話通訳・字幕・点字・音声読み上げなどがこれにあたります。
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甲子園の開会式で起きたこと
2026年8月5日、夏の甲子園の開会式で、司会進行の言葉に合わせて初めて手話がつきました。それまでの開会式は音声のアナウンスだけだったため、耳の聞こえにくい人には内容がとどきませんでした。手話が加わったことで、同じ場にいる人が同じ内容を受け取れるようになりました。
なぜ「親切」ではなく「保障」というのか
「親切」は、やってもやらなくてもよいことを指します。これに対して「保障」は、やらなければならないことという意味です。同じ大会に参加しているのに、情報を受け取れない人がいる状態を、そのままにしておくのはおかしい。そう考え方が変わってきたため、「保障」という言葉が使われます。
合理的配慮という法律の言葉
よく似た言葉に合理的配慮があります。障害のある人がほかの人と同じように参加できるよう、重すぎる負担にならない範囲でまわりの環境を調整することです。障害者差別解消法という法律で、国や自治体、そしてお店や会社にも義務づけられています(事業者は2024年4月から義務)。
身のまわりにもたくさんある
駅の電光けいじ板、テレビの字幕、点字ブロック、音声で知らせる信号機、やさしい日本語での案内。どれも「音でしか伝わらない」「文字でしか伝わらない」情報を、別の受け取り方でも届くようにしたものです。探してみると、身のまわりにたくさん見つかります。
よく似た言葉との区別(入試で問われます)
バリアフリーは、すでにある障壁(かべ)を取り除くこと(段差にスロープをつける)。ユニバーサルデザインは、はじめから誰もが使えるように設計すること(センサー式の自動ドア)。情報保障は、情報を受け取れる形でとどけること。合理的配慮は、一人ひとりの必要に応じて調整すること。今回の手話は「情報保障」の例です。
✅ 理解チェッククイズ
おしてみてください。すぐに答えあわせができます。
情報保障とは、どういう考え方?
2026年の夏の甲子園の開会式で、初めて導入されたものは?
障害のある人が同じように参加できるよう、重すぎる負担にならない範囲で環境を調整することを何という?
✍️ 記述ミニ道場
中学受験の記述問題は、覚えた言葉を書き出す問題ではありません。 問いを分解し、論点をならべ、順番を決めてから書く。 その手順そのものが問われています。
【記述問題】2026年の夏の甲子園の開会式では、司会進行に初めて手話が導入された。この取り組みが「親切としての配慮」ではなく「参加の条件をそろえる措置」と説明される理由を、「情報保障」の語を用いて100字程度で説明しなさい。
① 問いの分解 聞かれているのは「なぜ親切ではないといえるのか」。従来の状態と、手話を加えたあとの状態を比べて答える。指定語句は1つ。
② 論点整理 従来は情報が音声のみだった/聴覚に障害のある人は同じ場にいながら内容を受け取れなかった/手話を加えると全員が同じ情報を得られる/これを情報保障という/情報を受け取れないままでは、そもそも参加が成り立たない。
③ 骨子組立 「もとの状態」→「何が起きたか」→「その結果どうなるか」→「だから条件である」の順にならべる。
④ 推敲 解答例「従来は情報が音声のみで伝えられていたため、聴覚に障害のある人は同じ場にいながら内容を受け取れなかった。手話を加えることで全員が同じ情報を得られる状態になる。これは情報保障とよばれ、任意の親切ではなく、参加を成り立たせる前提条件だからである。」(117字)
👨👩👧 おうちで話すヒント
家族で出かけたとき、「この案内は、目が見えにくい人にも伝わるかな」「音が聞こえにくい人にはどうかな」と一緒に探してみてください。駅の電光けいじ板、点字ブロック、音の出る信号機。見つけるたびに、社会の設計が見えてきます。
🃏 一問一答カード(印刷できます)
情報保障(じょうほうほしょう)
情報保障とは、情報を「受け取れる形」にして、すべての人にとどけることです。手話通訳・字幕・点字・音声読み上げなどがこれにあたります。
Q. 情報保障とは、どういう考え方?
A. 情報を「受け取れる形」にして全員にとどけること 手話・字幕・点字・音声読み上げなどで、受け取れる形にして全員にとどけることです。
Q. 2026年の夏の甲子園の開会式で、初めて導入されたものは?
A. 司会進行の手話 司会進行に初めて手話がつきました。音声だけだった情報が、見ても分かるようになりました。
Q. 障害のある人が同じように参加できるよう、重すぎる負担にならない範囲で環境を調整することを何という?
A. 合理的配慮 合理的配慮です。障害者差別解消法で義務づけられています。
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❓ よくある質問
Q. 手話は「言語」なのですか?
A. 日本では2011年の障害者基本法の改正で「言語(手話を含む)」と明記されました。手話には文法があり、地域による方言もあります。
Q. 情報保障と合理的配慮のちがいは?
A. 情報保障は「情報を受け取れる形でとどける」という考え方、合理的配慮は「一人ひとりの必要に応じて、重すぎない範囲で環境を調整する」という法律上の義務です。手話通訳をつけることは、情報保障の例であり、合理的配慮の一つでもあります。
Q. 子どもにもできることはありますか?
A. あります。話しかけるとき相手の顔を見る、書いて伝える、ゆっくり短く話す。それだけでも伝わり方が変わります。かんたんな手話をおぼえるのもよい方法です。
🧑🔧 このことばを毎日使う仕事
情報保障は、ニュースの中だけの言葉ではありません。つぎの仕事の人は、この言葉を毎日使っています。職業調べや自由研究のテーマにも使えます。