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小学生しんぶん|スクールコンパス編集部|最終更新: 2026年8月3日
国際連合とは? 総会と安全保障理事会は、何がちがうのか
国際連合とは、世界の国々が集まって、平和や暮らしの問題を話し合う組織です。
第二次世界大戦のあとにつくられました。その前にあった国際連盟が戦争をふせげなかったことへの反省が出発点です。
このページが答えること- 国連が生まれた理由と、国際連盟との関係
- 総会と安全保障理事会のちがい
- 常任理事国と拒否権のしくみ、その課題
- 国連の中で働くおもな機関
別のページが答えること
- 子どもの権利を定めた条約 → 子どもの権利条約のページ
- 国と国の物の売り買い → 貿易のページ
- 日本の国会のしくみ → 国会のページ
🕊 なぜ生まれたのか
国際連合は、第二次世界大戦のあとにつくられました。その前にあった国際連盟が戦争をふせげなかったことへの反省から、大きな国も参加し、争いをやめさせる手だても持つ形に作り直されたものです。本部はアメリカのニューヨークにあります。
国連は、はじめからあったものではありません。
一度うまくいかなかった組織を、作り直したものです。
だから「なぜこんなしくみなのか」を考えるときは、
いつも前の失敗をどう直そうとしたかから見るとわかります。
🏛 2つの大事な会議
総会は加盟国すべてが集まる会議で、国の大きさに関係なく1国1票です。安全保障理事会は平和と安全に責任を持つ会議で、常任理事国はアメリカ・イギリス・フランス・ロシア・中国の5か国です。総会は平等だが力は弱く、安全保障理事会は力は強いが平等ではない。この対で覚えると整理できます。
ここが中学入試でいちばん問われるところです。
総会と安全保障理事会。名前が似ていますが、性格は正反対です。
総会は平等、安保理は強い。この対だけは、口に出して覚えておいてください。
✋ 拒否権という問題
安全保障理事会の大事な決定では、常任理事国5か国のうち1か国でも反対すると決定できません。これを拒否権といいます。大きな国が抜けてしまわないようにするためのしくみですが、そのせいで必要なときに動けないことがあり、国連の最大の課題とされています。
ニュースで「国連は何もできないのか」と言われることがあります。
その多くは、この拒否権が理由です。
戦争を起こしている国そのものが常任理事国だと、その国が反対して決まりません。
では、なくせばよいのでしょうか。
そうすると、力のある国が国連から出ていってしまうかもしれません。
出ていかれたら、話し合う場そのものがなくなります。
簡単には答えの出ない問題だ、というところまで知っておくと十分です。
🌍 戦争を止めるだけではない
国連は戦争を止めるだけの組織ではありません。子どもを支えるユニセフ、健康を守るWHO(世界保健機関)、教育や文化を担うユネスコなど、多くの機関がその中で働いています。ニュースで名前を聞くこれらの組織は、ばらばらの団体ではなく1つのしくみの中にあります。
子どもの権利については
子どもの権利条約のページで
説明しています。この条約も、国連で採択されたものです。
✅ りかいチェッククイズ
Q1. 国際連合は、いつ、なぜつくられましたか。
第二次世界大戦のあとにつくられました。その前にあった国際連盟が戦争をふせげなかったことへの反省が理由です。
Q2. 総会の特徴を答えなさい。
加盟国すべてが集まり、国の大きさに関係なく1国1票です。平等ですが、決めたことに強い力はありません。
Q3. 安全保障理事会の常任理事国を5つ答えなさい。
アメリカ・イギリス・フランス・ロシア・中国です。
Q4. 拒否権とは何ですか。
安全保障理事会の大事な決定で、常任理事国のうち1か国でも反対するとその決定ができなくなるしくみのことです。
Q5. ユニセフやWHOは、国連とどんな関係にありますか。
国連のしくみの中で働く機関です。ばらばらの団体ではなく、1つの大きな組織の一部です。
✍️ 記述ミニ道場
Q. 安全保障理事会では、常任理事国に拒否権が認められています。
このしくみには、どのような問題がありますか。40字程度で書きなさい。
手順1 拒否権の中身を書く 1か国が反対すると決まらない。
手順2 困る場面を書く 当事国が常任理事国だと反対する。
手順3 結論を書く 必要なときに動けない。
解答例 常任理事国が一国でも反対すれば決定できないため、
争いの当事国が反対すると対応できなくなる。(46字)
採点のポイント 「1か国の反対で決まらない」ことと
「だから動けない場面がある」の2つが必要です。
「不公平だから」だけでは、何が起きるのかが書けていないため点が伸びません。
👨👩👧 おうちで話すヒント
拒否権は、クラスの話し合いにたとえると一瞬で伝わります。
「5人のうち1人でも反対したら何も決まらない係決め、どう思う?」と聞いてみてください。
子どもはすぐ「ずるい」と言います。
そこで逆を聞いてください。
「じゃあ、その1人が『それなら僕はこのクラスを出ていく』と言ったら?」。
出ていかれたら話し合いにならない、と気づいたら、拒否権のむずかしさに届いています。
答えのない問題を、答えのないまま考える練習になります。
入試では、総会と安全保障理事会の区別、常任理事国5か国、
拒否権が定番です。5か国は「アメリカ・イギリス・フランス・ロシア・中国」と
声に出して覚えるのが確実です。
🃏 一問一答カード(印刷できます)
Q. 国際連合が作られた時期
A. 第二次世界大戦のあと。
Q. 作られた理由
A. 国際連盟が戦争をふせげなかったことへの反省から。
Q. 本部の場所
A. アメリカのニューヨーク。
Q. 総会の参加国
A. 加盟国すべて。
Q. 総会の票の数え方
A. 国の大きさに関係なく1国1票。
Q. 総会の弱点
A. 決めたことに強い力がない。
Q. 安全保障理事会の役わり
A. 平和と安全に責任を持つ。
Q. 安全保障理事会の強み
A. 決めたことに従う義務がある。
Q. 常任理事国の数
A. 5か国。
Q. 常任理事国の名前
A. アメリカ・イギリス・フランス・ロシア・中国。
Q. 拒否権とは
A. 常任理事国が1か国でも反対すると決定できないしくみ。
Q. 拒否権があるのはなぜか
A. 大きな国が国連から抜けないようにするため。
Q. 拒否権の問題点
A. 争いの当事国が反対すると、必要なときに動けない。
Q. ユニセフの役わり
A. 世界の子どもを支える。
Q. WHOの役わり
A. 世界の健康を守る(世界保健機関)。
Q. ユネスコの役わり
A. 教育・科学・文化。世界遺産の登録も行う。
❓ よくあるしつもん
Q. 国際連盟と国際連合は、どうちがうのですか。
A. 国際連盟は第一次世界大戦のあとの組織で、大きな国が参加しなかったことなどから戦争をふせげませんでした。国際連合はその反省をふまえ、大きな国も参加し、争いをやめさせる手だても持つ形につくられました。
Q. なぜ常任理事国だけ特別なのですか。
A. 力のある国が加わらなければ、決めたことを実行できないからです。その代わりに強い立場をあたえた形になっています。ただし、これが公平でないという批判も長く続いています。
Q. 拒否権をなくせばよいのではありませんか。
A. なくすと、力のある国が国連から離れてしまうおそれがあります。そうなると、話し合う場そのものが失われます。簡単に答えの出ない問題です。
Q. 日本は常任理事国ですか。
A. 常任理事国ではありません。常任理事国はアメリカ・イギリス・フランス・ロシア・中国の5か国です。
Q. 中学受験では国連のどこが出ますか。
A. 総会と安全保障理事会のちがい、常任理事国5か国、拒否権が定番です。あわせてユニセフ・WHO・ユネスコのはたらきもよく問われます。
出典と確認日
国際連合の成り立ち、総会と安全保障理事会の役割、常任理事国が5か国であることと拒否権のしくみは、国際連合憲章の定めおよび小学校社会科・中学校公民分野で共通して扱われる内容にもとづいて、スクールコンパス編集部が書き下ろしたものです。加盟国の数や事務総長など、変わりうる事項は本ページでは扱っていません。確認日 2026年8月3日。
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